デュエプレの面白さが極まり、気付けば数ヶ月リアルデュエマから離れている。
そろそろ復帰しなければと思っても、環境デッキが軒並み高え…
なんだ《幸運の精霊ファイブスター》2000円て。《全能ゼンノー》5000円て。
…と思ってる人は俺だけではないはず。
そんな最中、『DMEX-08 謎のブラックボックスパック』が発売を果たした。
こういった特殊エキスパンションは、通常の拡張弾と違って、その年のコンセプトにそぐわないカードもバリバリ出てくることが特徴だ。しかし、エキスパンションの魅力は担保する必要があるため、カードパワーは本年度準拠。
つまり本年度で言えば、「GR召喚関連ではないが、GR召喚レベルのパフォーマンスを持つコンセプトカード」が登場しやすいのだ。
この特徴が私たち復帰したい勢に何をもたらすかと言うと、《全能ゼンノー》や《“魔神轟怒”万軍投》といった流行りの高額カードを買い集めずとも、強いデッキを組める可能性をもたらす。
今回はそんな「たまの時にはデュエマしようにも主要パーツ高騰し過ぎて復帰が億劫勢」に向けた、『財布に優しい謎のBBPデッキ紹介記事』になっている。
目次
【青白オファニスゾンビ】
デッキ概要
- 《終焉の禁断 ドルマゲドンX/FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》で赤と黒
- 《アクア・ティーチャー》で青
- 「GR召喚をするカード」+「GRクリーチャー」で緑と白
を揃え、《五連の精霊オファニス》の条件を満たすことで、《ゾンビポンの助》+《アクア・ティーチャー》による無限ドローコンボを成立させるデッキだ。
青白である理由
既に巷では【誓いオファニスゾンビ】や【青緑オファニスゾンビ】が話題になっているが、筆者はこの二つを回した上で、青白を基盤とした本デッキを選択した。
理由は主に3つ。
- 《友情の誓い》が弱い
- 色事故が少ない
- 《音奏トラークル/音奏曲第5番「音竜巻」》が強い
理由1.《友情の誓い》が弱い
厳しい手札要件こそあるものの、揃えば1ターン目に勝つことさえ可能な【誓いオファニスゾンビ】だが、前提として《友情の誓い》は初手でアクティベートしなければ、その後死札となる大きなリスクのあるカードだ。
しかも、たとえ《友情の誓い》がアクティベート出来たとて、他のコンボパーツが揃うまでに4~5ターンかかってしまえば、それは《友情の誓い》を採用していないオファニスゾンビと同速度のキルスピードになってしまう。
実際のところ《五連の精霊オファニス》+《ゾンビポンの助》+《アクア・ティーチャー》といった厳しい手札要件を揃えるのに、1~2ターンといった時間はあまりに再現性が低い。
つまり《友情の誓い》は、1~2ターンキルこそ可能にするがその再現性は低く、一方でマナを生まないことから他のオファニスゾンビでも可能な3~5ターンキルを阻害してしまうため、総じて弱いカードになっていると判断した。
理由2.色事故が少ない
【青緑オファニスゾンビ】は《未来設計図》といった強力な手札交換を採用できる利点があるが、
一方で元々コンボパーツに多くの白色を取るデッキであることから、青緑白の3色で枠を喰い合っており、色事故のリスクを伴っている。
本リストは青白の2色に絞ることで、この色事故のリスクを緩和しており、特に1ターン目における《海底鬼面城》の設置率の上昇はゲームへの影響も大きい。
3. 《音奏トラークル/音奏曲第5番「音竜巻」》が強い
青白基盤にしたことで、白と緑を稼ぐ手法が「白のGR召喚カード」+「緑のGRクリーチャー」になった訳だが、そこで入ってくる《音奏トラークル/音奏曲第5番「音竜巻」》が強いのだ。
ただでさえコンボパーツが多いデッキなので、メタクリーチャー等に対する対応力は低い。
しかし本カードは《音奏トラークル》がコンボパーツでありながら、《音奏曲第5番「音竜巻」》が
- 《奇石ミクセル》
- 《洗脳センノー》
- 《百発人形マグナム》
といったメタカード群を除去できるため、スロット圧縮と相性補完の両面で秀でている。
これを採用できるのも、【青白オファニスゾンビ】の強みとなっていると感じている。
【青緑マーシャルロック】
デッキ概要
今まで《マーシャル・クイーン》の最速召喚には《コスモ・ポリタン》が必須であったが、《メガ・イノポンドソード》の登場より、この再現性は高まることとなった。
とりわけプレイタイミングが早ければ早いほど効果的な《マナ・クライシス》は、《マーシャル・クイーン》の最速召喚に意義を持たせるカードである。
本デッキは《失われし禁術の復元》を併用し、《マナ・クライシス》を連続的に使用することで、ランデス面において遂行力を高めた構築になっている。
フィニッシュ方法
《マナ・クライシス》と《ドンドン水撒くナウ》でテンポアドバンテージを付けたら、フィニッシャーの《アドミラル・クイーン》を着地させて一気にマナをもぎ取っていく。
これで相手が少ないマナでビッグアクションを行えない限り、《アドミラル・クイーン》を毎ターン捻るだけでランデスロックが成立するのだ。
あとはドロー→エンドを繰り返すことで相手の山札だけ進むが、こちらは《失われし禁術の復元》で《失われし禁術の復元》を戻すことで無限に山札を回復させることが出来るため、ライブラリアウトで勝利することができる。
【青緑黒Z-ファイルリセット】
デッキ概要
《東京ミステリーサーカスへの挑戦状》は《「謎」の頂 Z-ファイル》の早期着地を促すだけでなく、〈S・トリガー〉が付いているために、強烈なカウンターカードとしても役割を持つ。
これによる【Z-ファイルデッキ】の躍進は著しく、環境デッキをも相手取れるパワーレベルに昇華したと感じているのだ。
《東京ミステリーサーカスからの挑戦状》
【呪文】
【文明】ゼロ
【コスト】5
■S・トリガー
■名前に《ミステリー》、《ナゾ》、《謎》または《クエスチョン》とあるカードを1枚、自分の手札からコストを支払わずに使ってもよい。
基本的には早期に《挑戦状》+《Z-ファイル》→《ドルバロム》を狙い、相手のリーサルターンを大きくズラす。
その間に、《奇天烈シャッフ》や《悪魔神バロム・クエイク》を絡めて盾を殴ったり、
再度《挑戦状》+ 《Z-ファイル》→《ドルバロム》のパーツをかき集め、マナや盤面をその都度リセットしながら過剰打点を作ったりする、指向性に富んだシンプルなデッキだ。
ドルバロムループ
黒入りのデッキが少ない環境になってきたら《偽りの悪魔神バロム・ミステリー》を組み込み、《悪魔神ドルバロム》の無限着地を目指すのも良いかもしれない。
《挑戦状》+ 《Z-ファイル》から、
- 《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》を出す
- その上に《悪魔神ドルバロム》を進化
- 更にその上に《偽りの悪魔神バロム・ミステリー》を進化
- 《ドルバロム》効果で《Z-ファイル》が手札、《偽りの悪魔神バロム・ミステリー》が墓地へ。
- 《ベルヘルデスカル》効果で《挑戦状》を手札
これで1.の状態に戻る。
つまり毎ターンドルバロムを着地させることができるようになるため、黒の入っていないデッキにはランデスロックが成立するのだ。
ちなみに《偽りの悪魔神バロム・ミステリー》は「ミステリー」名称持ちなので、《東京ミステリーサーカスへの挑戦状》からもプレイが可能。効果的なシチュエーションは多くないが、一応覚えておこう。
終わりに
謎のBBP、結構すごい。
ネタカードや使用不可のカードも多く、エキスパンション単位でのパワーレベルは控えめではあるが、一部の実戦級カード達のカードパワーは中々にバグってる。
特に《「謎」の頂 Z-ファイル》なんかは、リリース当初から「死ぬまで使わんやろなこのカード」と正直思っていたが、ここまでぶっ飛んだアッパーカードが投入されると、流石に実戦級になるもんなのだなと感心しているほどだ。
ここには載せられなかったが、他にも
- 【青白ウィズダムルシファー】
- 【アゴクイザクスコット】
- 【並替選択ドグライーター】
等々も作って遊んでおり、体験の幅に富んだデッキが作れるエキスパンションになっていると感じる。
もし少しでも復帰しようかなーといった気があるのなら、是非この楽しいエキスパンションからの再起を考えてみて欲しい。