目次
はじめに
カーナベル所属プロのギラサキです。
今回は3月28日(土)に発売予定の十王篇第一弾「切札×鬼札 キングウォーズ」について、現在公開されている情報を基に色々と書いています。
前シリーズである「超天編」は超GRゾーンという新しいゾーンを導入して環境を大きく動かしましたが、「十王篇」は果たしてどうなるのか…?
チームと必殺技
十王篇では、2つの文明の組み合わせ全10通りに対応したチームというものが存在し、それぞれのチームに対応する必殺技がキーワード能力として登場するみたいですね。
火と自然はチーム切り札、キーワード能力はキリフダッシュ
火と闇は鬼札王国、キーワード能力は鬼タイムなど。
それぞれのチームに応じたマークがカードの右上に描かれているそうで、ぱっと見でどのチームのカードか分かりやすいのは良いですね。
以下では、現時点(記事を執筆したのは3月6日)で判明している、6つの能力について解説を行います。
キリフダッシュ
《勝熱英雄 モモキング》
【クリーチャー】
【種族】ヒーロー・ドラゴン/ジョーカーズ/チーム切札
【文明】火/自然
【コスト】8
【パワー】12000
■キリフダッシュ6(火/自然)(自分のクリーチャーの攻撃の終わりに、そのクリーチャーが攻撃中にシールドをブレイクしていれば、このクリーチャーを6(火/自然)を支払って召喚してもよい)
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■各ターン、このクリーチャーがはじめて攻撃する時、その攻撃の後、このクリーチャーをアンタップする。
■多色ではない呪文の効果、または、多色ではないクリーチャーの能力によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
キリフダッシュは自分のクリーチャーか攻撃によってシールドをブレイクしていれば、コストを払って召喚できるという能力です。
基本的には普通に召喚する場合よりもコストが低く設定されているので、できればキリフダッシュによって場に出したいカードが多いと思います。
コストを払って召喚しているので、《デスマッチ・ビートル》や《洗脳センノー》などのメタクリーチャーを無視できるのは強力です。
注意点としては、《光牙忍ハヤブサマル》や《光牙忍ゼロカゲ》等でブロックされ、クリーチャーでシールドをブレイクできなかった場合に、キリフダッシュ用に残していたマナが無駄になってしまうので、確実に効果が使えるような状況を作り上げる必要があるという点だと思います。
今まではクリーチャーで攻撃するタイミングまでいけばマナを使用する事はありませんでしたが、これからは攻撃した後にもマナを使用するタイミングがあるので、より一層カードのプレイには慎重になる必要があります。
鬼タイム
《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》
【クリーチャー】
【種族】デモニオ/鬼札王国
【文明】火/闇
【コスト】10
【パワー】17000
■鬼タイム:自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーの召喚コストを5少なくする。
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーは、召喚されたターン、バトルゾーンを離れない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーをすべて破壊する。
《「非道」の鬼 ゴウケン齋》
【クリーチャー】
【種族】デモニオ/鬼札王国
【文明】闇
【コスト】5
【パワー】6000
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分の手札を1枚捨ててもよい。
■鬼タイム:自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、相手のクリーチャーはタップしてバトルゾーンに出る。
鬼タイムは、自分と相手のシールドの合計が6つ以下なら発動する能力です。
自分が攻めていても、逆に攻められていても発動に近づくので、効果を発揮するタイミングは十分にあると思います。
現状の環境では、一気にフィニッシュを決めるデッキが多く、活躍の場は少なく見えますが、十王篇によって創られる新環境(後述)ではメタの中心になり得るパワーを持っていると思います。
バズレンダ
《ウマキン☆プロジェクト》
【クリーチャー】
【種族】 トリックス/サイバー・コマンド/チームウェイブ
【文明】水/自然
【コスト】4
【パワー】0000+
■バズレンダ(2/無色)(このクリーチャーのコストを支払う時、追加で (2/無色)を好きな回数支払ってもよい。このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、その能力を1回と、追加で (2/無色) 支払った回数、使う)
→自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、もう1枚をタップしてマナゾーンに置く。
■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■自分のマナゾーンにあるカード1枚につき、このクリーチャーのパワーを+1000する。
バズレンダは追加で指定されたコストを好きな回数支払う事で、その回数分出た時の効果を追加で発動できる、極神編で登場したO・ドライブの上位互換のような能力です。
ちなみに、追加コストを支払わなくても、1回は効果を発動する事ができます。
例えばウマプロ《ウマキン☆プロジェクト》を6コストで出した場合は出た時の効果は2回使えます。
バズレンダは、後半にマナが余ってしまう場面でも無駄なくマナを使えるので、前半と後半どちらも腐らないツインパクトカードのような働きをしてくれると考えています。
ギャラクシールド
《「純愛の虹」》
【クリーチャー】
【種族】 メタリカ/チーム銀河
【文明】光
【コスト】6
【パワー】6500
■ギャラクシールド(3/光)(このカードを使うコストの代わりに、(3/光)を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
■このクリーチャーが表向きでシールドにゾーンに置かれた時、またはバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選びタップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
ギャラクシールドは指定されたコストを支払う事で、使用したカードを表向きで新しいシールドに置くという能力です。
ギャラクシールドは裁きの紋章と似ているので、【絶十】と相性が良いものが収録される可能性は大きいですね。
《「純愛の虹」》は自分のターンの初めに場に出るので、【絶十】との相性は悪いです。
それでも、シールドに置いた時と場に出た時に相手のクリーチャーをフリーズする効果と、パワー6500のW・ブレイカーというサイズはシンプルに強力なカードだと思います。
シールド戦でこのカードはかなり強力そうですね…
マジボンバー
《GOOOSOKU・ザボンバ》
【クリーチャー】
【種族】 ソニック・コマンド/チームボンバー
【文明】光/火
【コスト】4
【パワー】4500
■スピードアタッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を見る。そのカードを、山札の一番下に置いてもよい。
■マジボンバー3(このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を見る。その後、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札または山札の上から、バトルゾーンに出してもよい)
《U・S・A・ELEKI》
【クリーチャー】
【種族】 ビートジョッキー/チームボンバー
【文明】光/火
【コスト】3
【パワー】3500
■マジボンバー3(このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を見る。その後、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札または山札の上から、バトルゾーンに出してもよい)
■自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。
マジボンバーは、このクリーチャーが攻撃する時に山札の上1枚を見て、その後指定されたコスト以下のクリーチャーを山札の上または手札から場に出すという能力です。
勿論手札から出すより山札の上から出した方がお得です。出したいクリーチャーが山札の上にあった場合はラッキー。
キリフダッシュと同様に攻める側の能力となっており、進化クリーチャーも出せるので、色々なコンボが生まれそうです。
《GOOOSOKU・ザボンバ》はスピードアタッカーを持っている事もあり、マジボンバーを簡単に使えるので環境でも見る機会が多くなると思います。種族もソニック・コマンドなので、【赤白レッドゾーン】に採用するのも良いかと。
フシギバース
《ライマー・イモックル》
【クリーチャー】
【種族】グランセクト/不死樹王国
【文明】自然
【コスト】6
【パワー】7000
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
■フシギバース(6/自然)(自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、(6/自然)からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは1より少なくならない)
フシギバースは、自分のクリーチャーを1体マナに置く事によって、そのクリーチャーのコストの分だけ出すクリーチャーのコストを下げる事ができる能力です。
例えば、バトルゾーンにあるコスト4のクリーチャーをマナにおけば、《ライマー・イモックル》は6から4を引いた、2コストで召喚できます。
フシギバースは、《予言者ローラン》や2コストのオレガオーラで出した高コストのGRクリーチャー等と組み合わせると良いかなと思っています。
環境はどう変わっていくのか
今まで、新シリーズはどれも環境を大きく動かしてきました。
ここでは十王篇が環境にどのような影響を与えるのかを予想していきます。
マナを支払って行動する
マナを支払わないと行動できないというのが、本来のデュエルマスターズのルールです(笑)
今までは超次元クリーチャーや革命チェンジ、GR召喚などマナを支払わずに強力な動きをする戦略が活躍していましたが、十王篇ではキリフダッシュやバズレンダ等、マナを支払って強力な動きを行う戦略が中心になると予想しています。
なので《百発人形マグナム》などのメタクリーチャーの強さは相対的に下がってしまうのではないでしょうか。
攻める事が環境の中心
現在公開されているカードで特に注目されていると感じるのはキリフダッシュやマジボンバーのような攻めるカードと、既存のデッキ(特にループ等)に有効な《リツイーギョ #桜 #満開》や《U・S・A・BRELLA》のようなメタクリーチャーです。
その影響で攻めるデッキ【ビートダウン】が環境の中心になると予想しています。
今まで、デュエルマスターズは攻める側に主導権があると言われてきましたが、十王篇では、それがより顕著に表れそうです。
また、攻めるデッキが強いという事は相対的に受けるデッキも強くなるので、全国各地のトーナメントプレイヤーのデッキ選択にも注目していきたいですね。
さいごに
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
キーワード能力がおそらく10種類(?)登場すると思うので、まずはそれらをしっかりと頭の中に入れておく必要がありますね…
僕自身、十王篇はかなり楽しみで中身には期待しています。
今回の記事で取り上げられなかった他のカードの情報に関してはこちらの記事をご覧ください!
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前回の記事⇒【GP10th参加者必見!】チーム戦で勝つために