転生!GRティガウォック

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転生!GRティガウォック

目次

はじめに

はじめまして。

どうも、はまち戦車です。

普段は岡山近辺でCSに出場しながら、個人でブログを書いている一般プレイヤーです。

では、何故こんな大それた場で記事を書いているのかと申し上げますと、今回はオボロティガウォックについての記事を書かせて頂くことになったからです。

わたくしは、このオボロティガウォックというタイプのデッキをCSでたくさん使用してきました。

自分で言うのもなんですが、おそらく全国で最もオボロティガウォックでCS出場し、優勝をしてきた実績があります。

それほどに、このデッキをこよなく愛して使用してきました。

拙い文章ではありますが、是非最後まで見て頂けると嬉しいです。

オボロティガウォックとは

まずは皆様、オボロティガウォックというデッキをご存知でしょうか?

オボロティガウォックとは《月光電人オボロカゲロウ》《絶海の虎将 ティガウォック》の超ドローコンボを使用した5色のコントロールデッキです。

出典:デュエルマスターズ

出典:デュエルマスターズ

2018年度の全国大会では殿堂構築フォーマットにて使用率4位のデッキタイプでもあります。

このデッキを使用する上でのメリットに挙げられるのは受けの固さ、防御力にあります。赤白轟轟轟、覇道、墓地ソースなどの相手プレイヤーへ迅速な攻撃を仕掛けるデッキではオボロティガウォックを突破することは困難でした。

実際に統計を取った訳ではありませんがそういった対面の勝率は体感7〜8割くらいでティガウォックが有利です。

打って変わってループ系統のデッキには有利を取ることは難しく5分または不利になることがほとんどです。特にジョーカーズ、ジョラゴンループは特に不利で《ジョット・ガン・ジョラゴン》《ガヨウ神》《燃えるデット・ソード》による攻撃しながら手札を増やす動きが対応しきれずとても厳しい対戦になります。

オボロティガウォックの基本的な動きは4ターン目までにマナゾーンに4色と水文明のカードを2枚置いておき、《月光電人オボロカゲロウ》を召喚。4枚手札を入れ替えてターン開始時のドローを含めて5コスト軽減し残りの2マナで《絶海の虎将 ティガウォック》を召喚することです。 このアクションができるようにデッキを構築しています。

《天災超邪 クロスファイア2nd》を使用したものや、革命チェンジを基盤としたもの、色々なデッキタイプがありますが、メジャーなのは《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を使用したデッキタイプです。《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を使用したデッキタイプだとデッキの中に水文明の確保がしやすく、且つシールドトリガーのカードが多いのでマナゾーンに置きやすい。先ほど述べたマナゾーンに4ターン目までに4色、水文明2枚の条件を満たしやすくなります。

では、4ターン目に《絶海の虎将 ティガウォック》をプレイできた場合何が起こるのでしょうか?デッキの中の上から7枚を見て手札に加えることができます。単純にドローをするよりも手札の質が良いのです。さらに、先攻の場合、上から見た7枚+4ターン目までのドロー3枚+初手5枚の合計14枚を公開領域にすることができます。これはデッキの3分の1以上、シールドの5枚を追加すると21枚で半分以上になります。これによりデッキに入っている1枚や2枚のカードもかなり高い確率でプレイできるようになります。なので、デッキの中には4枚採用されているカードは少なく1枚、2枚の少ない採用で多様なゲームプランが組み立てることができるようになっています。

デッキの中に1枚、2枚のカードが多いという特徴から《天使と悪魔の墳墓》が採用されていることが多いです。自分には刺さりづらく、相手が一方的に刺さることが理由に挙げられます。また、環境が高速化するにつれて4枚×10の構築に近づいていきます。これは自分のデッキの最大値をなるべく高い確率で行うために起こります。よって環境が高速化するにつれて《天使と悪魔の墳墓》がその抑制になるのです。デッキに入っているのが分かっているならばケアしてプレイすれば良いのではないか?という意見もあるでしょう。ですがそれは、《天使と悪魔の墳墓》を意識してプレイすることで自分の最大値の動きを阻害されているとも言えます。デッキの中に《天使と悪魔の墳墓》が入っているだけでも、認知されているだけでも相手の動きを阻害できるのです。

また、《オリオティス・ジャッジ》も似た理由から採用されいているリストが多いです。これもまた環境が高速化されるにつれて高い効果を発揮するカードになります。相手プレイヤーに早い段階で攻撃を仕掛けるデッキは手札のリソースを一気にバトルゾーンに送るので、1度プレイされるだけでかなり致命的になるのです。

これらの《天使と悪魔の墳墓》《オリオティス・ジャッジ》をはじめとした相手に依存するカードは基本的に少ない枚数で採用されている場合が多いです。その理由は先ほど申し上げた4ターン目に《絶海の虎将 ティガウォック》をプレイしたときの公開領域にできるカードの枚数が関係します。16枚の公開領域+シールド5枚にデッキに2枚採用のカードがある確率はかなり高いからです。デッキリストは歪でもそこにオボロティガウォックの隠れた強さがあります。

デュエキングパック

先ほど述べた「オボロティガウォックとは」の内容は私の考えるオボロティガウォックの基本です。この基本を元にデッキを構成して、環境のメタカードなどを肉付けしてデッキを洗練させる必要があります。

オボロティガウォックというデッキのメタカードはかなり重要になるのです。その理由は1枚のメタカードでやりくりをしていくという状況が頻繁に起こるからです。しかし、それは環境が変わるにつれて構築を数枚単位で調整していかなければならないとも言えます。今回の記事は「デュエキングパック」の発売後の環境に合わせてメタカードを調整しデッキを構築しました。その経過や試行錯誤も合わせて楽しんで頂ければと思います。

まず、「デュエキングパック」発売後何のデッキが増えるだろうか予測しました。これは頻繁にCSに出場するプレイヤーならば誰もが考えたことでしょう。わたくしが第一に注目したのは《超戦龍覇 モルトNEXT》でした。やはりその理由は《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》の参入です。デッキに単純に強化が入ったのも使用数が増えると考えた理由の一つだが、《超戦龍覇 モルトNEXT》にはファンが非常に多く「強化が入ったしCSで使用したい」というプレイヤーが多数いると考えました。

NEXTは以前でも対面したことはありました。多くの負け筋は《メガ・マナロック・ドラゴン》でした。しかし、《メガ・マナロック・ドラゴン》をプレイされなければノートリガーや事故でない限り対処しきれるゲームがほとんどです。

しかし、《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》が採用されればどうなるでしょうか?《超戦龍覇 モルトNEXT》1枚から大量のドラゴンを展開されてしまい大量のシールドトリガーが要求されてしまうかもしれません。今までとは訳が違うのです。

オボロティガウォックに採用できるNEXT対面のメタカードは何か考えました。まず思いついたのは《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》です。ストライクバック能力でプレイできるタイミングを選ぶことができる上に、ドラグハートの龍解を封じる能力を持っています。プレイすることができればかなり優位にゲームを進めることができるでしょう。

他には《英知と追撃の宝剣》を採用することにしました。《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》からプレイすることを前提としたカードですが2体除去+2マナ除去ができるためバトルゾーンの一掃、そして《オリオティス・ジャッジ》を有効にできるターンを増やすことができる点で相性が良いと考えました。

次に増えると仮定した対面は赤単バイクです。このデッキが強いか弱いかはこの際考えませんでした。もし、それほど強力でなかったとしても少なくとも発売直後は一定数の使用者がいると考えたからです。

バイク対面はじゃんけんとシールドで勝負をします。これは赤単であろうが他の色であろうが変わらないです。先攻を取ることができればプレイできるカードの幅が一気に広がります。たとえ2ターン《ヘブンズ・フォース》から侵略をされたとしても手札からの《オリオティス・ジャッジ》が間に合う可能性があります。さらに《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》が採用されていることがほとんどなので《テック団の波壊Go!》で封印を強制的に剥がして除去をすることもできます。後攻を取った場合シールドトリガーにお祈りするゲームをすることがほとんどですが、基本的にシールドトリガーをする期待値はかなり高いデッキなので総合的に有利になります。このバイクというデッキに対しては特にメタカードを採用する必要がなく現在の有利な状況をそのまま生かすことにしました。

この考察を考慮してデッキを構築しました。

デッキリストは以前私が使っていたリストを元に構築した。元々使っていた構築のコストの重いカードを他のメタカードなどに変えています。

このデッキを使用してデュエキングパックが発売して初のCSに臨みました。

福山CSレポート

1回戦 赤単バイク 【先手】 ○

2回戦 デスザーク 【先手】 ○

3回戦 絶十    【後手】 ×

4回戦 ラッカミッツァイル 【先手】 ○

5回戦 赤白バイク 【後手】 ×

3勝2敗 予選31位 予選落ち

【総評】結果としては後手を取った試合を全て負けてしまいました。負け方としては絶十対面は先手4ターン目に《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》がバトルゾーンに出てしまい、除去を試みるが《煌龍 サッヴァーク》で除去耐性がついてしまい敗北。赤白バイク対面は《ヘブンズ・フォース》を先手2ターン目にプレイされノートリガーで敗北。絶十と赤白バイク対面両方に言えるのはデッキの最大値に近い動きをされてしまいそれに対応しきれなかったという負け方でした。勝った試合は赤単バイクに対してはしっかりシールドトリガーを踏ませて《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》の除去に成功しました。デスザークは4ターン目、5ターン目にオボロティガウォックをして除去が追いつかない間にプレイヤーに攻撃した。ラッカミッツァイル対面は互いに動かず泥仕合でしたが《メガ・マグマ・ドラゴン》が決め手となり盤面を制圧しました。不利対面であったデスザークのデッキに勝てたのはとても運が良かったです。その他の2つは有利対面であったのでしっかり勝ちを拾えました。5回戦目の赤白バイクが有利対面であったのに負けてしまったのが残念ではありましたが納得の負け方でした。

…その日、デッキリストは違うが他にも知り合いが2人オボロティガウォックで参加していました。そのうちの一人である004がその日、準優勝になることができました。わたくしと彼とのデッキリストの違いは何だったのでしょうか?そこに注目するべきだとわたくしは考えました。デッキリストの違うカードの中で彼が特に推していたカードがありました。それは、

出典:デュエルマスターズ

《ドンドン水撒くナウ》でした。

デュエキングパックに収録されている新カードでカード単体の性能はかなり高いです。マナ加速から《怒流牙 サイゾウミスト》のニンジャストライク圏内の7マナの到達しやすくなったり、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》からプレイできるカードが増えたりします。懸念点としては《天使と悪魔の墳墓》で自分のマナが被ってしまう可能性があることです。とはいえ、強いカードであることは間違いないでしょう。次回のCSまでに《ドンドン水撒くナウ》をうまく使うことができる構築を考えることにしました。

天啓来たり

「天啓」それは、何の前触れもなく訪れる。

………………

《ドンドン水撒くナウ》をデッキに入れる上で気をつけなければ行けないことは2つあると考えました。

①コストの高いクリーチャーを採用すること

《天使と悪魔の墳墓》でかぶりにくくすること

この2つに気をつけて構築する必要があった。

まず、1つ目の「①コストの高いクリーチャーを採用すること」についてですが、コスト7〜9のクリーチャーを一定数採用していないと《ドンドン水撒くナウ》を上手く活用することができないと考えました。ですが、オボロティガウォックのデッキでは大量にマナ加速をすることができないためコストの高いクリーチャーを採用しづらいのです。解決方法はいくつかあるマナ加速カードを採用しコストの高いカードを使いやすくする。ツインパクトカードを使用してコスト帯に幅を持たせる。などがあります。

マナ加速をするデッキ構築にする方法はどうでしょうか?採用するマナ加速カードは《フェアリー・ライフ》《フェアリー・ミラクル》、色を補完するならば《電脳鎧冑アナリス》も入れても良いでしょう。しかし、問題点はそこになかったのです。デッキのどこにその枠を見出すのか?そんなに大量にマナ加速カードを入れていては他の重要なカードを採用できなかったり、シールドトリガーを抜いて防御面が薄くなってしまうでしょう。それをしてしまっては従来の5色コントロールデッキと差別化ができなくなってしまいます。オボロティガウォックというデッキである必要性がなくなってしまうのです。

ツインパクトカードを採用する方法はどうでしょうか?特に相性の良いのは《天地命動 バラギアラ/輪廻暴氷》です。クリーチャーのコストは9コストと高く、呪文面は4コストで手札を増やす効果を持っているので汎用性が高く使いやすい。色も水文明が入った多色カードなのでマナにおいても優秀でしょう。しかし複数毎採用しづらい。それも、《天使と悪魔の墳墓》をデッキに入れているためです。恐らく2枚が限界で3枚以上採用することはできないです。いっそのこと《天使と悪魔の墳墓》をデッキから抜いてしまうという選択もあるがゲームの決定打になりうるカードがデッキから抜けてしまうのは勿体ないと考えました。自分の勝ち筋が一つ減ってしまうのです。さらに、クリーチャー側でプレイすることはほぼ無いのでツインパクトカードの2種類のカードとして使えるという特徴を失ってしまうので好ましくないです。

では一体どうすれば良いのでしょうか?

あれもこれもダメでは何も解決しないのです。

どの案ももう一歩のところで届かない感じがとてももどかしい。

………………

家の中でごろごろ〜、ごろごろ〜

あ〜あ

コストが高いのに簡単にプレイできて、決定打になる都合のいいカードないかなぁ〜〜〜

出典:デュエルマスターズ

「天啓」それは、何の前触れもなく訪れる。

この記事をご覧頂いている皆様。何を申したいのかは分かっております。

「また、お前か」と、

公認大会、CSで嫌という程見てきたこのカードを再度見ることになってしまったことを心よりお詫び致します。

「とりあえず《BAKUOOON・ミッツァイル》入れとけば何とかなると思ってない?」と感じている方も少なくはないはずです。ですが意外とこれが理に叶っていることが多いのです。これから少しわたくしの屁理屈に付き合って頂けると幸いです。

今までオボロティガウォックというデッキを使ってきたことがあるプレイヤーや、相手にしてきたことがあるプレイヤーは共感して頂けると思うのですが、オボロティガウォックというデッキはひたすら固く防御面に優れているが、攻撃はとてもゆっくりしていてしっかりバトルゾーンを固めないといけません。これは何が言いたいのかとい言いますと、相手プレイヤーに攻撃するときはデッキを一周させて《単騎連射 マグナム》《音精 ラフルル》をバトルゾーンに出しながら攻撃する必要があるのです。相手のデッキリストを知っているならば勝てる状況になり次第攻撃しますが、セオリーとしてはしっかり相手のシールドトリガーやニンジャストライクを封じた状態で攻撃したいからです。ですから攻撃するまでに準備が必要で、とても時間がかかります。《単騎連射 マグナム》を使って相手を攻撃する場合《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》の禁断爆発がケアしづらいのです。《単騎連射 マグナム》がいる状態でもコスト5以上の火か闇のコマンドを召喚すると召喚したクリーチャーは墓地にいきますが、封印は外すことができます。これにより禁断爆発されバトルゾーンを一掃されてしまうのです。《超戦龍覇 モルトNEXT》が強化された今《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》が使用される頻度も高くなるでしょう。それならば《単騎連射 マグナム》を使用する必要性が薄くなってしまうのです。

では、どういう方法で攻撃するべきなのでしょうか?わたくしが出した回答は《時の法皇 ミラダンテXⅡ》そして《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》です。《時の法皇 ミラダンテXⅡ》のファイナル革命を使用した上で《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》で「8」を宣言すれば《熱血龍 バトクロス・バトル》《轟牙忍 ハヤブサリュウ》などを封じ、封印を剥がすこともできなくなります。《時の法皇 ミラダンテXⅡ》の革命チェンジ元はどうするのか?、《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》をプレイするのに3コストかかるので《単騎連射 マグナム》とたいして変わらないのではないか?、という疑問があるでしょう。

しかし、それを解決するのが《BAKUOOON・ミッツァイル》です。超GRゾーンに《煌銀河 サヴァクティス》《マグ・カジロ》を入れることで解決することができます。これにより《時の法皇 ミラダンテXⅡ》のファイナル革命と《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》の「8」宣言を両方同時に行うことができるようになりました。NEXTの受け札を封じて攻撃を仕掛けることができるのです。

残るNEXTの受け札は《ボルシャック・ドギラゴン》になりますがこれに関しては《単騎連射 マグナム》のほうが有用です。封印を外すことができないため危険性は低いですが、対策ができない訳ではありません。使用するのは《時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》です。《時の法皇 ミラダンテXⅡ》の革命チェンジ時にコスト5以下の光の呪文を唱えることができるので《超次元ホワイトグリーン・ホール》を使用して《時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》を場に出すことができます。選ばれない能力を持っているため《メガ・マグマ・ドラゴン》《爆裂遺跡シシオー・カイザー》のような全体除去を所持したクリーチャーを《ボルシャック・ドギラゴン》でめくらない限り除去が不可能なので相手の要求値を上げることができるのです。

このようにしてNEXTに対してしっかり対策した状態で攻撃を仕掛けることができるようになりました。他の対面は基本的に《時の法皇 ミラダンテXⅡ》+《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》《音精 ラフルル》で動きを封じて攻撃すれば問題なく攻撃を通すことができます。他のデッキであれば《時の法皇 ミラダンテXⅡ》《音精 ラフルル》などが制限カードであることが問題になってこの攻撃方法を実現することが難しいでしょう。ですが、オボロティガウォックならばデッキに1枚のカードを複数枚手札に加えることができるのでその心配が無いのです。オボロティガウォックならではの攻撃方法といえるのではないでしょうか。

そして問題の《天使と悪魔の墳墓》についてです。この問題も直接的ではありませんが《BAKUOOON・ミッツァイル》が解決しました。《天使と悪魔の墳墓》の必要性が下がったのです。「直接的ではない」というのはどういう意味なのか?まず、今まで《天使と悪魔の墳墓》を採用していた理由について洗い直しておく必要があります。その理由は大きく分けて2つ「自分のデッキが被りにくいから」「自分の動きが遅く、相手を妨害する必要があるから」に分けられます。一つ目の「自分のデッキが被りにくいから」は実現しないでしょう。ハッキリ言ってしまえば被りやすい構築になってしまったのでどうしようもないです。ですがこれは重要ではありません。《ドンドン水撒くナウ》を採用する時点で起きうる事象だったと割り切るべきだと考えました。

問題なのは2つ目「自分の動きが遅く、相手を妨害する必要があるから」という理由の方です。ティガウォックのデッキ解説の時にも述べたが《天使と悪魔の墳墓》を採用する理由は、相手が《天使と悪魔の墳墓》を認知している時に効果を発揮するからです。マナを被らないように置くというだけでも、相手の最大値である動きを阻害できています。動きが遅い自分の歩調に相手を少しでも近づけることができるのです。では《BAKUOOON・ミッツァイル》を採用することで何が起きるのでしょうか?答えは自分の動きの高速化です。自分の動きが早くなったならば、相手に動きを合わせてもらう必要性が低くなると考えました。《BAKUOOON・ミッツァイル》を出したターンをフィニッシュターンと仮定するならば今までのティガウォックよりキルターンが1〜2ターン短くなります。この理由はバトルゾーンに打点を残した状態で一度相手にターンを渡す必要があったからです。相手にターンが渡ることでバトルゾーンからクリーチャーを除去されたりすると打点が足りなくなったりする可能性があります。《BAKUOOON・ミッツァイル》はそれを全て解決します。何ならマナさえあればバトルゾーンが0体でも一気にダイレクトアタックまで行うことができます。以上の理由から《天使と悪魔の墳墓》の必要性が低くなりました。

以上が《BAKUOOON・ミッツァイル》を採用したオボロティガウォックです。解説していくにつれて「さすがに暴論がすぎるのでは?」と考えましたが、そこで考えるのをやめてしまっては何も起こせないと飲み込むのには苦労しました。ですが構築の方向性が定まったので、構築したデッキを調整し枚数を整える段階に入りました。そしてこのようなデッキが完成しました。

この構築に辿り着くまでに何度もCSに出場して、カードを入れ替えながら調整を重ねてきました。どのCSでも結果を残すことはできませんでした。ミッツァイル軸のティガウォックを使用してきたCSの戦績を載せたいと思います。

新倉敷CSレポート

1回戦 モルトNEXT   後手 ○

2回戦 メタリカサザン  後手 ○

3回戦 ドロマーロージア 後手 ○

4回戦 ジョラゴンジョーカーズ 後手 ×

5回戦 赤単ジョッキー  後手 ○

4勝1敗 予選6位 予選上がり

本戦1回戦 デスザーク 先手 ×

ベスト32

【総評】このCSではミッツァイルを使用しているならではのゲーム展開が多かったです。特にモルトNEXTと赤単ビートジョッキー対面はそれがよく現れていました。モルトNEXT対面では3ターン目の《フェアリーの火の子祭》から5ターン目に《次元龍覇 グレンモルト「覇」》から《真聖教会 エンドレス・へブン/真・天命王 ネバーエンド》次ターン、《超戦龍覇 モルトNEXT》、《闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍 ガイNEXT》の動きをされるが耐久して残り封印1枚のタイミングで《月光電人オボロカゲロウ》《絶海の虎将 ティガウォック》を大量展開さらに2体《BAKUOOON・ミッツァイル》を召喚した状態で《時の法皇 ミラダンテXⅡ》《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》「8」宣言をした状態でプレイヤーを攻撃して勝利。禁断爆発をさせずに攻撃を通す理想のゲームプランを取ることができました。従来の構築だとここで《月光電人オボロカゲロウ》《絶海の虎将 ティガウォック》を展開できないので厳しい展開になっていたはずです。

続いて赤単ビートジョッキーは先手3ターン目に《”罰怒”ブランド》を絡めて攻撃を仕掛けてきてシールドは0枚になるが《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》《テック団の波壊Go!》を5以下バウンスモードでトリガーしてターン終了時に《”罰怒”ブランド》を破壊。返しのターンに《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》で唱えることができる呪文を探すために《月光電人オボロカゲロウ》のみをプレイし4枚山を掘り進める。相手ターン《テック団の波壊Go!》で手札に戻った《凶戦士ブレイズ・クロー》2体と《グレイト "S-駆"》をプレイして《グレイト "S-駆"》でプレイヤーに攻撃。《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》のDスイッチで《ドンドン水撒くナウ》をプレイ。凌ぎターンが回ってきてマナを置いて5マナ《月光電人オボロカゲロウ》《絶海の虎将 ティガウォック》2体、さらに《BAKUOOON・ミッツァイル》をプレイし《マグ・カジロ》から《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》「9」宣言でカウンター後手4ターンキルに成功しました。《BAKUOOON・ミッツァイル》《ドンドン水撒くナウ》が噛み合ったこのデッキならではのゲーム展開になったのではないでしょうか。

負けたゲームはジョラゴンに先手4ターンキルノートリガーとデスザーク対面に《月光電人オボロカゲロウ》を2回プレイするが初手合わせて公開領域19枚に《絶海の虎将 ティガウォック》が見えずリソースが切れて負けというゲームでした。従来の構築と比べジョラゴンは相変わらず不利ですがデスザーク対面はかなり対戦回数を重ねた訳ではないものの以前より戦いやすく勝率も上がったと感じました。ベスト32と良い結果では無かったもののゲームの展開として理想に近いものが多く内容は濃いCSでした。

各カード解説

メインデッキ

  • 《絶海の虎将 ティガウォック》
  • 《月光電人オボロカゲロウ》

デッキの基盤でありメインコンボです。デッキに少数採用したカードを山札を1周させることで手札に加えることができるため、デッキに幅広い選択肢を持たせることができます。

  • 《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》

《絶海の虎将 ティガウォック》《月光電人オボロカゲロウ》のコンボを成り立たせるためにマナに多くの水マナを必要とします。《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》と水のコスト7以下の呪文を採用できるためマナに水文明を確保しやすくなっています。《月光電人オボロカゲロウ》が引けなかったときもかなりゆっくりとしたゲームになるが手札からプレイすることでドローソースになり《月光電人オボロカゲロウ》を探すことができます。

  • 《ドンドン水撒くナウ》

パワーカードであり受け札、マナに置いても色として優秀とかなり使い勝手が良いカード。マナに触りづらかった従来のオボロティガウォックと違いクリーチャーであれば簡単にマナに触ることができるようになりました。速いデッキに対してはトリガーすることにより《BAKUOOON・ミッツァイル》からのカウンタープランをとることができるのも魅力的です。

  • 《BAKUOOON・ミッツァイル》

このデッキの明確なフィニッシャーカード。このカードをプレイすることを目的にゲームを進めていけば良いのでゲームプランが組み立てやすいです。プレイの簡略化ができるようになったので全体的な思考時間も短くなりました。その分重要な場面でしっかり長考する時間を確保できるようになったのでそういった意味でも良いカードでした。《ドンドン水撒くナウ》から回収した際にもコストが9と大きいのでほとんどのクリーチャーを選択できます。

  • 《テック団の波壊Go!》

早期段階で攻撃を仕掛けてくるデッキに対して有効なシールドトリガーカード。《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》でプレイすることもできますし、マナに置いても水文明を含めた多色カードである為かなり強いです。赤白サンマックスに《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》が採用されている場合があるので5以下バウンスの効果が使いづらいため3枚の採用になりました。4枚の採用でも正直問題ないと考えているが他のカードの枠との兼ね合いで3枚です。

  • 《メガ・マグマ・ドラゴン》

少し前の環境だと《Wave All ウェイボール》を採用したデッキ、主にウェイボール覇道というデッキに刺さっていましが、現在はジョーカーズミッツァイルによくプレイするカードです。赤白サンマックスには思ったほどプレイをする余裕が無いので3枚ではなく2枚の採用にしています。

  • 《怒流牙 サイゾウミスト》

主な役割はデッキ回復になります。ニンジャストライクとしての性能は従来のオボロティガウォックと違い《ドンドン水撒くナウ》が採用されているため使いやすくなっています。序盤はマナに置くことにより一気に水文明を含む3色を得ることができるためマナ基盤としても非常に優秀です。

  • 《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》

4コストのこのデッキでは非常に軽い除去である。カード指定の除去なので《卍 新世壊 卍》を破壊できるのも評価が高いです。《"乱振"舞神 G・W・D》とどちらの方が良いのかという点でも環境にジョーカーズミッツァイルがいるので《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》の方が良いと考えています。その理由は《"乱振"舞神 G・W・D》だとシールドブレイクをしなければいけないため《BAKUOOON・ミッツァイル》《夢のジョー星》のような協力なカードが手札に加わる可能性があります。それよりは除去もできて場に残って自分の《BAKUOOON・ミッツァイル》の種にもなる《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》の方が環境に合っていると考え多めの2枚採用にしました。

  • 《オリオティス・ジャッジ》

相手のブン回りに対応する為のカードです。《BAKUOOON・ミッツァイル》が入って自分の動きが高速化したとはいえ、3コストと手札からもプレイしやすい汎用性から従来と変わらず2枚の採用。強いカードは強いのだ。

  • 《ニコル・ボーラス》

色マナ!強い!というのは冗談では無く、基本的には色マナとして活用するのがほとんど。《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》からプレイできる同色の《執拗なる鎧亜の牢獄》と悩みましたが《ドンドン水撒くナウ》で高コストのクリーチャーを回収したい場合がある点とマナがたまりやすく手札からプレイしやすい点を考慮してこちらを採用にしました。

  • 《時の法皇 ミラダンテXⅡ》

《BAKUOOON・ミッツァイル》から出た《煌銀河 サヴァクティス》から革命チェンジします。基本的にはフィニッシュするターンで使用します。

  • 《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》

普通に手札からプレイすることもありますが、《BAKUOOON・ミッツァイル》から出た《マグ・カジロ》からプレイしてシールドトリガーやニンジャストライクをケアしながら攻撃するのがポピュラーな使い方です。

  • 《"乱振"舞神 G・W・D》

《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》の方が環境には合っていると先ほど述べましたが手札を増やしながらバトルゾーンを除去できる効果はデッキに噛み合っているので1枚のみ採用にしました。

  • 《超次元ガロウズ・ホール》

《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》からプレイできる呪文で最も汎用性が高く強いカードです。これから出るサイキッククリーチャーは様々なゲームプランが組み立てれるので非常に重宝します。

  • 《音精 ラフルル》

《BAKUOOON・ミッツァイル》を出したターンに革命チェンジして呪文を封じて攻撃します。場にある《月光電人オボロカゲロウ》から革命チェンジすることで後続を確保することもあるので安易に手放さないように気をつけます。

  • 《龍素記号 Xf クローチェ・フオーコ》

対戦相手の墓地対策兼デッキリフレッシュで使用します。フィニッシュのタイミングでも《BAKUOOON・ミッツァイル》の種を0コストで出せたりするので不用意にマナに置かないように気をつけます。《月光電人オボロカゲロウ》《絶海の虎将 ティガウォック》が盤面から除去され続けてデッキ内からなくなってしまうときもあるのでそういった時にも使用します。

  • 《超次元ホワイトグリーン・ホール》

速いデッキに対してプレイできると相手の動きをかなり封じることができます。《時の法皇 ミラダンテXⅡ》の効果でプレイもできるので《時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》を出すことで《ボルシャック・ドギラゴン》をケアすることも可能です。

  • 《天使と悪魔の墳墓》

従来の構築と違い重要性は下がったが、入っているということを相手に意識させる為にも1枚のみ採用です。最近流行しているアナダムドにも刺さりやすいので環境としては合っています。自分のマナ置きなど気をつける必要があるが自分の動きを通す場面とそうでない場面をきっちり見分ける能力を要求されます。

  • 《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》

クリーチャー側、呪文側両方とも優秀で使い勝手が良い。バイク対面などに早期段階で出せる場合はクリーチャー側で使用します。ジャミングチャフとして使用する場合もあれば、フィニッシュのタイミングで《時の法皇 ミラダンテXⅡ》で使用することもあります。2コストのクリーチャーでもあるので《BAKUOOON・ミッツァイル》の種にもなりやすいというのも使い勝手が良いです。

超GRゾーン

  • 《煌銀河 サヴァクティス 》

主に《時の法皇 ミラダンテXⅡ》のチェンジ元として使用します。

  • 《マグ・カジロ》

プレイできる呪文は少ないが《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》を使うのがメインの使い道です。現在は採用してはいないが《超次元ブルーホワイト・ホール》を入れるとプレイの幅が広がるのでデッキを調整する際には頭に入れておくと良いでしょう。

  • 《捕縛の意志 フェルメル》

基本的には《時の法皇 ミラダンテXⅡ》などのカードを使用しながらシールドトリガー、ニンジャストライクの使用を制限して攻撃を仕掛けます。しかし、《Dの牢閣 メメント守神宮》は封じることができません。間接的にタップすることでケアが可能となります。

  • 《シェイク・シャーク》

《捕縛の意志 フェルメル》と同様の採用理由です。このカードをめくる為に《BAKUOOON・ミッツァイル》をプレイすることもごく稀にあるため気をつけます。

  • 《シャギーⅡ》

マナ回収要員。序盤にマナに置いてしまった《時の法皇 ミラダンテXⅡ》などの相手のトリガー等を封じるカードをマナから回収するために採用しています。効果を使う方法は主に2つあります。1つは2回《BAKUOOON・ミッツァイル》してフィニッシュする際に1回目の《BAKUOOON・ミッツァイル》でバトルゾーンに出して2回目で破壊すします。2つ目は《捕縛の意志 フェルメル》でタップした相手クリーチャーに攻撃して自壊し効果を使います。これらの方法でマナにあるカードを回収しながら攻撃を仕掛けることができます。

  • 《ポクタマたま》

墓地対策カードであるが基本的にはこのカードは自由枠です。今回の構築ではロマノフワンショットに対面した時の想定をしてこのカードを採用していますが、環境によって他のカードに変えることができます。

超次元ゾーン

  • 《時空の司令 コンボイ・トレーラー/司令官の覚醒者 コンボイ》

ブロッカーとしての役割は勿論。覚醒時の能力で《月光電人オボロカゲロウ》をターン開始時に場に出すことができるので《絶海の虎将 ティガウォック》にすぐにつなげることができます。また解除能力も持っているので《BAKUOOON・ミッツァイル》を2回プレイしたならば1体分クリーチャーを多く展開できます。

  • 《勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》

アンタップキラー能力を持っているので《超次元ガロウズ・ホール》からプレイすると2面除去できます。しかし、使用頻度はかなり少なく他に重要そうなカードがあれば入れ替えても良いのかもしれません。

  • 《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/凶刀の覚醒者ダークネス・ガンヴィート》

《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》から《超次元ガロウズ・ホール》を使用する場合最も場に出すカード。2面除去できるのはとても強く特にNEXT対面では重宝します。汎用性が高い一枚です。

  • 《激天下!シャチホコ・カイザー/絶対絶命 ガロウズ・ゴクドラゴン》

従来の構築では採用されてはいませんでした。その理由としてデッキ回復能力を持ったカードを複数採用しているということが大きかったです。この構築でもその点は変わりないが、そうだとしても《時の法皇 ミラダンテXⅡ》に革命チェンジできるという点はとても重要だと判断して採用に至りました。

  • 《勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》

《超次元ホワイトグリーン・ホール》からプレイすることでシールドを増やす能力とマナからカードを回収する能力を同時に使うことができます。汎用性が高くプレイ頻度が高い。しかし1枚しか採用していないため、2度目の超次元呪文を使用する際には気をつけます。

  • 《ブーストグレンオー/激竜王ガイアール・オウドラゴン》

除去をしたい際に《超次元ホワイトグリーン・ホール》からプレイします。《音奏 プーンギ》等パワー2500で強いクリーチャーが多いため《サンダー・ティーガー/雷獣ヴォルグ・ティーガー》では無くこちらを採用。

  • 《アルプスの使徒メリーアン/豪遊!セイント・シャン・メリー》

《超次元ホワイトグリーン・ホール》から出すことができるブロッカー。シールドを増やす能力は使用することができるので主に《勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》と使い分けをしながらプレイします。

  • 《時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》

《BAKUOOON・ミッツァイル》を使用しているから採用しているならではのカード。先ほどから述べている《ボルシャック・ドギラゴン》のケアにも使用しますが、場持ちが良いため後にプレイする《BAKUOOON・ミッツァイル》のためにプレイすることもあります。

対面解説

続いて対面解説です。全ての解説をすることはできませんのでいくつかの対面をピックアップして紹介させて頂ければと思います。

  • 赤白サンマックス

相手が《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》を採用しているかどうかでプレイが変わります。主に《テック団の波壊Go!》を手札にキープするかどうかです。《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》が相手に無い場合は相手のほとんどのクリーチャーがコスト5以下バウンスの効果で除去をすることができます。なので《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》をシールドトリガーした時のことを考えてどの呪文を手札に持っておくか考える必要があります。

《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》が採用されていた場合には《テック団の波壊Go!》をプレイできない可能性がありますので、《ドンドン水撒くナウ》を手札に持っておいて《BAKUOOON・ミッツァイル》でカウンタープランを取るようなゲームプランをとります。また、先手・後手によっても勝率が大きく変わります。その理由として先攻ならば4ターン目に《絶海の虎将 ティガウォック》をバトルゾーンに出すことができるからです。他にも《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》《"乱振"舞神 G・W・D》などの除去を手札からプレイできるので先攻だとかなり優位にゲームを展開することができます。それに対して後攻だとこれらのカードをプレイすることができず、相手の4ターン目の《MANGANO-CASTLE!》などの強力なカードが先にプレイされてしまいます。なのでシールドトリガーに頼るゲーム展開が多いです。上手くシールドトリガーを踏ませることができないゲームが負けパターンになりやすいです。

  • ジョーカーズミッツァイル

不利な対面ではありますが従来のティガウォックよりは勝率が高いです。その理由として《BAKUOOON・ミッツァイル》を採用していることがかなり大きいです。このオボロティガウォックは最速で先攻4ターンキルができる攻撃性能があるので相手の動きが鈍ければ先にゲームを決めに行くことができます。この対面も後手になるとかなり厳しいが、先攻だと4ターン目の軽量除去をプレイできたりするので対戦相手の動きに対応をすることができます。他にも《メガ・マグマ・ドラゴン》がかなり刺さる対面であるのでしっかり手札に持っておくようにします。相手が無理に動き始めて止まったときに致命傷を与えることができるのでゲームを決める1枚になり得ます。相手に動かせる為にも《月光電人オボロカゲロウ》《絶海の虎将 ティガウォック》を一度プレイしておきプレッシャーを与えるなどのプレイをとります。それでもまだ貯め込むようなプレイをされるならば《月光電人オボロカゲロウ》《絶海の虎将 ティガウォック》《BAKUOOON・ミッツァイル》がプレイでキルのでジャストキルをすることができる。相手のバトルゾーンの除去、《月光電人オボロカゲロウ》《絶海の虎将 ティガウォック》の展開を意識してプレイします。

  • アナカラーデッドダムド

こちらは相手の構築によって大きく勝率が変わります。その基準になるのが大型のハンデスカードの採用の有無です。《残虐覇王デスカール/ロスト・ソウル》《悪魔龍 ダークマスターズ》の採用されているデッキだと厳しいです。基本的には《天使と悪魔の墳墓》が良く刺さる対面で自分のマナの管理をしっかり行っておく必要があります。他にはこちらが先に動き《BAKUOOON・ミッツァイル》を絡めて攻撃して勝ちにいくゲームプランです。大型ハンデスが採用されているかどうかは序盤で見極めるのは難しいのでこのゲームプランを目標にするのが最も勝率が高いと思われます。受け札が主に呪文だけなので《音精 ラフルル》を絡めて攻撃ができればおおよその受け札を無視して攻撃できます。《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》が相手にも採用されていることが多いので張り合いで負けないようにしっかり手札に持っておくようにします。相手の《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を放置し続けると負けになるゲームパターンが多いです。《S級宇宙 アダムスキー》が採用されていることを考慮して《怒流牙 サイゾウミスト》を安易にマナに置かず、手札に残すようにします。他に対処できるカードは《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》くらいなので常に意識した状態でプレイするのが理想です。

  • モルトNEXT

最も負けパターンになりやすく、負けた試合に絡んでいるのは《メガ・マナロック・ドラゴン》です。このカードが出て来なければ簡単に負けることはありません。今までの対戦でそれ以外の負け筋はノートリガーだったり、《超戦龍覇 モルトNEXT》から《爆銀王剣 バトガイ刃斗/爆熱王DX バトガイ銀河》の能力で《超戦龍覇 モルトNEXT》を出されるなどでした。同じことを述べてしまいますが手札を整えることができれば相手の封印を外すこと無く攻撃をすることができるのでゲームプランがとても組み立てやすいです。あらかじめ着地点がしっかり定まっているため裏目を踏むことが少なくミス等も起こりにくいのでかなりプレイが楽になりました。

他に気をつけるべきカードは《恐龍界樹 ジュダイオウ/恐・古代王 サウザールピオ》です。パワー4000以下のクリーチャーが攻撃できなくなるのでGRクリーチャーが全て攻撃できなくなってしまいます。《テック団の波壊Go!》をプレイするなどして除去をしなければいけないのでそこでテンポを崩されてしまいます。そこで1ターン攻撃するターンがずれてしまい禁断爆発されて押し切られてしまうというゲームプランが想定できます。未だそういったゲームをされたことはありませんが、しっかり注意しながらプレイをして意識しておくといいと思います。

  • 青魔導具

超CSで優勝してかなり注目されているデッキタイプではありますがわたくしの実戦経験がほとんどありません。なので、従来の構築でプレイしていた時に気をつけていたこと等を考慮しながらの解説になってしまいます。気をつけるべき相手のカードは主に2つ《卍 新世壊 卍》《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》。この2枚のカードに気をつけながらプレイする必要がある。まず《卍 新世壊 卍》は普通のカードで除去をすることが困難で、カード除去能力を持ったカードを使用する必要があります。この構築であれば、《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》《テック団の波壊Go!》がそれにあたるのでタイミングよくプレイできるかどうかがゲームの勝敗を大きく変えるでしょう。《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》はマナを縛られるのがとても厳しいので相手の墓地の魔導具の枚数には常に気をつけて警戒をしておきましょう。無闇にマナをタップしてカードを使ったりすることは避けます。《オリオティス・ジャッジ》や《龍素記号 Xf クローチェ・フオーコ》でケアすることが可能ですが、相手の山札が回復してしまう為《卍 新世壊 卍》が機能しやすくなってしまうので注意が必要です。

早期段階で《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》をプレイされたとしてもその場合は出すことができるドルスザクが少ない場合があるのでシールドトリガーで対処できることが多いです。攻撃する時は《音精 ラフルル》《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》をプレイしながら攻撃を仕掛けると良いと思います。さらにクリーチャーの召喚酔いを解いておくか《BAKUOOON・ミッツァイル》を複数場に出しておくと効果的です。呪文を止めながら《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》で「8」宣言をして攻撃するのが最も効果的だと思います。《卍 新世壊 卍》があれば呪文を唱えられない効果を無視できますが、《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》をケアする為に呪文を止めます。さらに、もし攻撃が止まってしまい相手にターンが渡ってしまった場合。「8」を宣言しておくとドルスザククリーチャーを出すことができないので返しのターンで負けることは少ないです。《BAKUOOON・ミッツァイル》を絡めて攻撃を仕掛ける場合は《堕呪 カージグリ》をシールドトリガーした時に1体だけだとすぐに攻撃が止まってしまうため、複数並べて攻撃を仕掛ける必要がある。あらかじめ召喚酔いを解いておくという方法もあるが《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》で除去されてしまう可能性があるので手札から一気に出して《BAKUOOON・ミッツァイル》を出す方が無難です。従来の構築では有利なデッキタイプではありましたが、構築が変わったことにより勝率がどう変わったか等は試していないので不明です。

終わりに(雑記)

いかがだったでしょうか?

暴論、極論もあったと思いますが自分なりに噛み砕いてデッキ構築ができたと思っています。《BAKUOOON・ミッツァイル》を使用するにあたり最初は自分の中で本当にこれで大丈夫だろうかというような疑問や不安がありました。最近使用されているカードを入れておくだけでデッキにして本当に大丈夫なのかと。カード単体の性能は高い。それは今までの実績が物語っています。用はデッキの噛み合いとしてこれは正しいのかどうかということがわからなかったのです。しかし、そこで止まってしまってはデッキは生まれることは無い。それは今までロクでもないデッキを無限に生成してきたわたくしは良く知った事実です。だから「やってみる」ということは重要です。

持論ではあるがどんなにロクでもないデッキを作ってきたとしてもその100のロクでもないデッキの中に1まともで強いデッキがあれば良いではないかと考えています。勿論弱いデッキを作ろうとしている訳ではないが、失敗は起こります。しかし、その失敗から学べることは必ずあります。次の構築に活かせることが必ずあります。だから「やってみる」ということは重要です。

話が逸れてしまいましたがこの《BAKUOOON・ミッツァイル》を使用したオボロティガウォックを構築した感想としては「納得ができていない」というのが率直で正直な感想です。最近多くのCSでこのデッキを使用してきましたが、結果を残せていないということから自信が満足できていないのです。デッキの性能としては従来のオボロティガウォックと比較してどういった立ち位置になるのかとうことが大切だと思います。従来と比べて若干トリガー等の防御面が薄くなったと考えます。その差を許容できるかどうかはプレイヤーによって異なるとは思いますが個人の感想としては許容できると考えます。防御面が下がった代わりに攻撃的になったのが最大の特徴であります。特にバトルゾーンに出た《月光電人オボロカゲロウ》《絶海の虎将 ティガウォック》の脅威性が上がったことが重要になります。バトルゾーンに放置したままにすると《BAKUOOON・ミッツァイル》の種として利用されてしまうので除去を要求させることができるのです。

オボロティガウォックのコンボをすることができた時点で手札が増え、質が高くなっています。そこに《月光電人オボロカゲロウ》《絶海の虎将 ティガウォック》の除去を1:1でしようものならリソースに差がついて巻き返すことが困難になるでしょう。このように相手にプレッシャーを与えることができるのが変わった点だと考えています。このように従来の構築と劣っている点もあれば有用に活用できる点もあったりするので上手く差別化をすることができたと思います。デッキの構築事態は上手くいったと納得しています。

面白いデッキに仕上げることができたと思いますので、オボロティガウォックを使ったことがある皆様も、そうでない皆様も是非とも一度使用してもらえたら嬉しいです。

最後になりますが、ここまで読んで頂いた読者の皆様。最後までわたくしの詭弁に付き合って頂きありがとうございました。この記事を読んで何か感じて頂けたならば、それだけで幸いでございます。

ガチまとめ担当者様、そして構築をするにあたり意見をくださった方にお礼を申し上げましておしまいとさせて頂きたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

おしまい


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