『強いデッキ』と『環境デッキ』

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『強いデッキ』と『環境デッキ』

目次

こんばんは。
ガチ層とカジュアル層の間に住んでいるデュエルマスターズプレイヤーの『うまる 』 です。

トレカライターコロシアムに記事を投稿するのは今回が初めてとなります。
普段はあまり文章を書かない私ですが、幅広い層に知ってほしい話のため投稿させていただくこととしました。

今回のテーマは『強いデッキ』と『環境デッキ』です。

自己紹介

半端な層に住んでいますが、普段から月1程度のペースでCSにも出場しています。
私の競技シーンでの目標は、

自分のデッキで勝ちたい!

です。
私のデッキが最強であることを証明するためにCSに行っています。

『強いデッキ』と『環境デッキ』は違う?!

結論から言います。
『環境デッキ』のほとんどは『強いデッキ』ですが、
『強いデッキ』の全てが『環境デッキ』ではありません。

「いや、まず『強いデッキ』って何?」
と思ったでしょう。

残念ながら『強いデッキ』の定義はありません。
ですが概念として確実に存在します。

『強いデッキ』を筆者なりの言葉で表現するなら、

何万種のカードの中から
選び抜かれたカードの集合体であり、
それによって

【唯一性】を獲得したデッキ

です。

『強いデッキ』の【唯一性】

【唯一性】とは、『そのデッキ(カード)にしかない強み』を表します。

デュエルマスターズに限らずあらゆるカードゲームのデッキは、カードとしての【唯一性】を積み重ねた結果、デッキとしての【唯一性】を獲得します。

カードとしての【唯一性】
『強いデッキ』のカードには全て採用されている理由があり、替えの効かない『強いカード』たちです。

極端な例を挙げると、

《超戦龍覇 モルトNEXT》は1枚しか持ってないから1枚しか入れてない」

4枚入れない理由がない

《チューチョロ》《ドドド・ドーピードープ》に変えた方が強いよ」

可愛い。
なぜか【青魔導具】によく入ってる。
強い。
殴る系のデッキなら必須といっても過言ではない。

など、妥協しているカードは『強いカード』とは言えないでしょう。

デッキとしての【唯一性】
「このデッキ、○○でよくね?」や「このデッキ、なにが強いの?」と聞かれたとき、あなたは自分のデッキの強みを自分の言葉で説明できますか?

例えば、

「STを封殺できる決定力がある」

STを封じて安全フィニッシュ
【ミッツァイル系統】のメタ札かつフィニッシャー

「豊富なパワーカードで攻防一体」

【モルトNEXT】の最強カウンター札
DM史上屈指のカードパワーを誇るデッキ

などのコンセプトとなるものであったり、
「環境トップにガン有利」や「踏み倒しメタが刺さらない」など、特定のデッキやカードに対する強みでもいいのです。

こうして【唯一性】を獲得したデッキは『環境デッキ』となる可能性を秘めています。
そして『環境デッキ』になれるかどうかはまた別の要素が関わってきます。

『環境デッキ』

この記事における『環境デッキ』とは、

デッキを選択する際、
脅威として意識するデッキ

のことを指します。
デッキの【唯一性】をどう評価するかは個人によってさまざまなのでどういったデッキを脅威として意識するかも人それぞれです。

『環境デッキ』≒『使用者数が多い』
『環境デッキ』≒『入賞数が多い』

というように完全にイコールではありませんが、それぞれ評価基準の1つです。

前述のとおり、あらゆる『強いデッキ』は『環境デッキ』になる可能性を秘めています。
『環境デッキ』になるために必要な要素はたった一つ、【認知度】です。

『環境デッキ』の【認知度】

まず日本語における『認知』とは、

  • 事象について知ること、ないし知識をもつこと。
  • 広義には知覚を含めるが、狭義には感性に頼らずに推理・思考などに基づいて事象の高次の性質を知る過程。

を表します。

カードゲームに置き換えると『デッキリストを知っている』というだけでは完全に『認知している』とは言えません。

  • そのデッキの 【唯一性】
  • 世間的な【認知度】
  • そこから導き出せる【脅威度】

を理解していることを『認知している』と考えます。

デッキリストすら知らないデッキを使うことはそもそもありえませんし、使用者が多くても理解度の低いプレイヤーしかいなければ、そのデッキは『弱いデッキ』と知覚され、徐々に廃れていきます。

誰も知らない『強いデッキ』
は存在しますが、

誰も知らない『環境デッキ』
は存在しません。

現代で【認知度】が高まる機会として、

  • CS上位に入賞し情報サイトに掲載される
  • 有名動画投稿者に紹介される
  • SNSで拡散される

などがあります。

しかし、 【認知度】の高さだけでは『強いデッキ』であるかは測れませんし、【認知度】が高くても『環境デッキ』ではないデッキはたくさんあります。

【認知度】が高い≠『強いデッキ』

【認知度】は高いが『強いデッキ』ではないデッキはなかなか見つかりません。
自分では【唯一性】がない(または弱い)と思っていても、異なる切り口から見れば【唯一性】を獲得していることもあるからです。

【認知度】が高い≠『環境デッキ 』

【認知度】は高いが『環境デッキ』ではないデッキには簡単な例があります。
雑な言い方をすると『古いデッキ』です。

『【A】は【B】の台頭で環境から姿を消した。 』 という記述を見ることがあると思います。
これは、【B】の登場により【A】の【唯一性】が失われ、『強いデッキ』と認知されなくなったために起きた事態です。
ですが、この出来事自体は新しいカードが増え続けるカードゲームでは当然のことであり、仕方がないことです。

【認知度】は高いが『環境デッキ』ではないデッキにはまだ種類が存在します。
それは未熟な状態で広まってしまったデッキです。

本来は構築を詰めきれば『強いデッキ』となるデッキでも未熟な状態で【唯一性】のみを誇張されて広まってしまえば、実際には『弱いデッキ』です。

最後に

現代デュエルマスターズは、カードパワーのインフレが激しいといわれています。
が、その恩恵を一番受けているのは我々カジュアル層と考えています。

2003年 初出

2018年 初出

2019年 初出

ここ数年で派手なコンボに使えるカードや潤滑油となるカードが爆発的に増加しています。

ガチからカジュアルまであらゆるデッキが組める
《 なんとかとなんとかとなんとかの決断》は全部ヤバイ

つまり破壊力のあるコンボや安定感のあるデッキが組みやすくなっているということです。

昔は「そのコンボ決まれば強いねw」と言っていたコンボデッキも、現代では「強いしちゃんと決まるコンボ」として環境で十分に戦えるデッキとなる可能性を秘めています。

世はまさに大ファンデッカー時代!

今年見たデッキで一番すごかったのは【ウェーブストライカー】に《BAKUOOON・ミッツァイル 》が入ったやつ

最後の最後に1つ釈明をさせてください。

本来は構築を詰めきれば『強いデッキ』となるデッキでも未熟な状態で【唯一性】のみを誇張されて広まってしまえば、実際には『弱いデッキ』です。

私はこの行為を批判したい訳ではありません。

どんなに『強いデッキ』になる可能性のあるデッキでも完成しなければ一生ただのデッキのままです。

SNSを通して、「こういうコンセプトのデッキがあるよ」といった形で拡散されれば、世のデッキビルダーたちの目に止まり、いつか『強いデッキ』となるチャンスが生まれます。

もちろん友人と構築をシェア(共有)して使うデッキは隠したいものです。
なんでもかんでもSNSにアップしろということではありません。

ですが、SNSへのアップがそのデッキの進化のチャンスであることも覚えていてほしいと思います。

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

GOODやコメントで反応をもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです。
ぜひよろしくお願いします。


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