この企画は、デュエマことデュエル・マスターズに新しく触れた人・復帰したばかりの人に向けて
- デッキをイチから組むためのヒント
- カードを見る時や対戦する時の基本的な考え方
- よく使われる用語や概念
……を紹介するシリーズ連載です。
より多くの方がデュエマを楽しむための道標となれば幸いです!
目次
前回のおさらい
前回はデッキ全体のバランスについて学んだね!
ここまで学んだことを活かせば、それなりに戦えるデッキが組めるはずだよ!
オレのデッキはちょっと変えて、こんな感じになったよ!
お、水を入れる方針はやめたんだ?
やっぱり火文明のカードが使いたくて!
わたしはこんな感じ!
「ササゲール」能力を組み合わせてみたんだね
うん!マナカーブとアドバンテージを意識してみたよ
そしたら、せっかくデッキが組めたし対戦してみようか!
おー!!
登場人物
ゴン太くん
パワフルでかっこいいカードが大好き!
《「心」の頂天 プロフェシー》のデッキが形になったので、回したくてウズウズしているぞ。
めるちゃん
デュエマはあまり詳しくないけれど、かわいいイラストのカードは大好き。
トレジャー版《フェアリー・ライフ》を使いたくて組み始めたデッキは、何やら強そうな形に……?
ばにら所長
やたら豊富なティーチング経験を活かして、2人にデュエマを教える。
気が付いたら自分のデッキをあんまり組めていないことに気付いてしまった。
対戦にもコツがある!
お、さっそく対戦を始めたね?
うーん、《「心」の頂天 プロフェシー》、マナに置いちゃっていいのかなあ……
文明が揃ってなくて《 天災 デドダム 》が出せない……!
あらら、デッキの扱いに困ってる感じ?
なんか思ったようにフィニッシャーが出せないんだよ
もしかして、組んだデッキがダメだったのかな……?
もちろん、デッキ自体にも改善の余地はまだまだあると思うんだけど、
デッキの使い方や対戦のコツを知ることで、同じデッキでもうまく戦える場合もあるよ
対戦のコツ?
でもそれって、デッキによって違うんじゃないの?
もちろん、細かいポイントはデッキごとに異なるね
だけど、たとえば「コストの高いカードは、最初に引いちゃったら惜しまずマナに置こう!」みたいな、共通するセオリーだってあるよ
というわけで今回は、そういう「多くのデッキに共通する、対戦の基本テクニック」を紹介していくぞ!
はーい!
手札のだぶつき、起きてない?
さっきの対戦で言えば、2人とも思うようにクリーチャーを出せなかったわけだよね
そうなんだよ
せっかく引いたカードが使えなくて……
そういう、いわば「出せないカードが手札でだぶついちゃう」状態、あるよね
やっぱりデッキを改造し直した方がいいかな?
確かにデッキのマナカーブを見直すのもアリなんだけど、
前回やった話だね
ただ、単にマナチャージの順序がイマイチ・なーんてケースもあったりするよ
さっきも言ったみたいに「高コストカードは惜しまずマナチャージ」を心がけてみて!
えー、でもせっかくの切り札をマナに置いちゃうのは……
そんなときのために、主役カードは4枚入れよう!って話だったよね
そっか、ゲームが進めば2枚目・3枚目を引くチャンスも増えるんだね
多色カードは最初にマナへ!
あと、マナチャージに関する基本テクニックとしては「多色カードは1ターン目にマナに置く」!
あ、それは何となく分かる!
どうせタップしてマナに置くなら、出せるカードがないうちに置いた方が無駄がないんだね
あとついでに、マナゾーンに複数の文明が揃えられるのもメリットだね
そっか、《 天災 デドダム 》を最初にマナチャージすれば、水・闇・自然のマナが用意できるんだ
後から「あの文明が足りない!」って困ることも減らせるね!
多色デッキについて補足しておくと、各文明をなるべく均等にマナチャージするよう意識するのも大事だよ!
相手のデッキを見極めよう!
「手札をだぶつかせない」「惜しまずマナチャージ」って話は、他にも大事な意味があって、
自分の展開をスムーズにする以外にも・ってこと?
特にめるちゃんのデッキを相手にする場合は関係してくるね
? なんだろ……?
手札に主役カードを抱え込んでると、闇文明お得意の手札捨て効果が飛んでくるかもよ
ああ!オレさっき食らった!
さっき食らわせた
かわいいカードだったし、文明も合ってたから使いたいなって……
いい趣味してるよ
こんな風に、手札を捨ててきそうな相手の場合は「手札を抱え込まない」ことが重要な戦略になってくるよね
うう……そういうことか……
相手のデッキを見極めるのが大事なんだね
そう!マナゾーンを見れば、使ってる文明くらいは分かるしね
っていうことは逆に、相手が火や自然のマナしか置いてないなら、手札を捨てられる心配はしなくて大丈夫なんだ
そのかわり、火はスピードアタッカー・自然はマッハファイターで奇襲ができるぞ!
……っていうのを警戒してブロッカーを優先的に出したりとか、先読みして立ち回れると有利になるぞ!
トリガーケアの第一歩
相手マナの様子から、受け札の傾向もある程度は分析できるね
受け札……S・トリガーとかのことだね
傾向って?
例えば、水文明なら「攻撃ブロック禁止」「手札戻し(バウンス)」「ターン強制終了」あたりだね
特に、ターン強制終了のS・トリガーは相手に使われると危険!
そっか、そのまま相手のターンになって反撃されちゃう!
S・トリガーを封じるカードを入れればいいのかな?
S・トリガー封じを使うのが一番安全だけど、どんなデッキにも入るわけじゃないからねえ
たとえばブロッカーを用意した状態で攻撃するとか、何かしら「S・トリガーを踏んでも危険を減らせる」状態を作れるといいね
S・トリガー封じがなくても、ある程度は危険を避けられるんだ
トリガー封じも含めた、こういう「S・トリガーの危険を減らす」工夫をまとめて「トリガーケア」って呼んだりもするね
とりがーけあ
そもそも今アタックする?
トリガーケアに関しては、シンプルに「いつ攻撃する?」を考えるのも大事だよ
さっき言ってた、「受け札が出ても大丈夫なように、数を並べる」みたいな話だね!
「EXライフ」みたいな、除去の効きにくいクリーチャーを出してから攻撃するのも良さそう!
さすが、ディスペクターデッキを使うと着眼点が鋭い
そもそも、受け札が出なかったとしても、ブレイクしたシールドは相手の手札に加わるわけじゃん
そうか、ハンパに攻撃すると相手の手札を増やしちゃうわけだね
アドバンテージを与えちゃうんだ
そうやって相手に反撃の機会を作らないためにも、味方クリーチャーが充分に揃ってから一斉攻撃するのが基本だね
充分ってどのくらい?
イメージとしては「相手のシールドをすべてブレイク+トドメのダイレクトアタックまで行ける数+α」
合計5ブレイクとトドメ要因と、あと予備って感じだね
そうそう!こういう、予備まで含めたアタッカーを揃えることを「過剰打点」って呼んだりするよ
過剰打点を揃えてから攻撃するのがいいんだね!
例によって、これもデッキによる例外は多々あるけどね~
相手に合わせた対策あれこれ
そういえば、さっき水文明の受け札の傾向について教わったけどさ、
あ!わたしも気になってた!水以外の文明にも、そういう傾向ってある?
そうだ、それも解説しなきゃね
火と闇の受け札はクリーチャー破壊(マイナス修正や強制バトル含む)が多いから、とにかく「1体くらいやられても大丈夫」みたいな状況を作って、数で押すのが有効だよ
自然の受け札もマナ送り系の除去か攻撃制限が多いから、傾向は似てるかな
さっき言ってた、「過剰打点を作ろう」って基本を守ればいいんだね!
EXライフが活躍する機会も多そう!
あと、特に火には革命0トリガーとか鬼エンドとか、S・トリガー以外の強力な防御手段があることは覚えておきたいね~
あとは……光文明相手だと?
……お祈り
えー、何それ?
光文明の場合、《 ヘブンズ・ゲート 》や《 ドラゴンズ・サイン 》から強力クリーチャーを出される危険が付き纏うんだよね
このへん相手となると、一応「相手の手札が少ない時に攻撃する」みたいな工夫もできるけど、万全ではないので……
出ないように祈れと
周りにこれらのカードを使う人が多いようなら、対策カードを入れるとか、デッキの改造が必要になるかもね
あえて攻撃を受けてみよう!
トリガーケアの話ばっかりになっちゃったけど、逆に自分が攻められる場合も考えないとね
そうだよね、相手も同じこと考えてるわけだし
攻められた場合……ブロッカーで防ぐとか?
それもアリなんだけど、あえて防がないのもアリだよ!
え?
さっき言ったように、ブレイクされたシールドは手札に加わるよね
あ、そっか!相手の攻撃を手札補充に使っちゃうのもアリなんだ!
それに、受け札が出てくれれば反撃のチャンスにもなるよね
相手に使われたら危険な受け札も、自分が使えば強力なチャンスって言えるんだ……!
もちろん攻撃を受け続けるだけじゃ負けちゃうから、「どの攻撃は受けて、どの攻撃は防ぐか?」を考えよう!
これもやっぱり、どうするのがいいかは状況によるよね?
まあ、そうなるね~
ただ、慣れるまではT・ブレイカーやQ・ブレイカーみたいな、ブレイク数の多い相手を優先して防いで、他の攻撃は通す……あたりを心がけると良いと思うよ!
今回のまとめ
それじゃあ、今回のまとめ!
マナカーブや文明バランスを整えたデッキなら、このあたりを意識すればそこそこ戦いやすくなるはずだよ
もう一度対戦してみるよ!
負けないからね!
とはいえ、デッキ自体にも改造の余地はあると思うから……そのあたりは次回の課題にしておこうか
つづく!