目次
1.はじめに
初めましての方は初めまして。久しぶりの人はこんばんは。さばみそです。
前回の記事、見ていただけたでしょうか?有名でファンも多いアーキタイプ【NEXダンテ】のリメイクという事で、拙い文章ながら多くの反響をいただきまして(当者比)、その節は本当にありがとうございます。(読んでない方はこの記事を読んだ後で、暇潰しにでも見ていただけると幸いです)
えっと、その…非常に言いづらいのですが、今回の記事は前回のようにまともに戦えるデッキタイプの話ではなく、実用性がない、とか運が良ければ回るどころの話ですらなく、多くのデッキが「これを見れば【ダーツデリート】先行ワンキルですら堅実に見える」、というレベルのデッキ紹介になります。
※【ダーツデリート】を貶める意図はございません。
それでも良ければ、前回よりもっと気を抜いて、ものすごーく気楽に見ていただけると幸いです。
あと、前回と同じく拙い文章で、前回よりもかなり長くなってしまったので、ちょっとずつ休み休み見た方がいいかもしれません。
それではさっそく本文…っと、その前に一言。
…さあ、実験(ファンデッキ探求)を始めようか!
2.夜はカニ鍋っしょー!/いざ行け明(後)日の方向へ
さて、まずはこのカード。皆さんご存じですよね?
【クランヴィアデリート】でお馴染み、《不夜城艦 クランヴィア》。cipで山札からランダムに呪文を下に入れ攻撃時に唱える、というトリッキーなクリーチャーで、バトルゾーンに存在できないはずの呪文を下に置く初のクリーチャーです。
だれもが思いつく主流となる使い道は《オールデリート》や《ティラノ・リンク・ノヴァ》などの超大型呪文の踏み倒しです。ランダム性も相まって、それだけでも十分にロマンが詰まったカードですが…。
…なんか違う気がする。
だって、普通じゃん。せっかくコスト制限なしで呪文が打てるのに、山札からランダムでいいんですか?いいわけないですよね?(食い気味)
という事でこのカード。
《奇天烈 ガチダイブ》。侵略条件には《不夜城艦 クランヴィア》が収まり、そちらの攻撃時に侵略しツインパクトカードを下に入れれば、その呪文面を唱えることが出来ます。
※この時、一番上のカードは《奇天烈 ガチダイブ》ですが、《不夜城艦 クランヴィア》のアタックトリガーは誘発済み、「このクリーチャー」と指定されているトリガー能力は、進化後も同一クリーチャーとして扱われるので問題ありません。
…皆さん、こんなもので満足してませんよね?もちろん、こんなのはただの前座です。
だって《不夜城艦 クランヴィア》に《奇天烈 ガチダイブ》で侵略したら進化元が5枚の進化クリーチャーができて、さらにその中から呪文を1枚唱えられるんですよ?そりゃあ…
…退化、しますよね?(謎の圧力)
※非進化クリーチャーは、複数枚のカードで構成されていたとしてもルール上退化・再構成は出来ず、一番上のカードをカード指定除去すると残りのカードは全て墓地に置かれます。なので、一度侵略して進化クリーチャーにする必要があります。
という事で。
(大きく息を吸い込む)
なにこれ?
試しにさっくり何回か回してみたのですが…。
4ターン目時点で《キリモミ・ヤマアラシ》、《不夜城艦 クランヴィア》、《奇天烈 ガチダイブ》と唱えたいツインパクトの3枚+αのカードを要求される謎にシビアな要求値、
その対策をしようにも《不夜城艦 クランヴィア》の出力が低下するのでクリーチャー・呪文単体のドロソも積めず、
退化に至っては必要な呪文を《奇天烈 ガチダイブ》で仕込むことができず、結局《不夜城艦 クランヴィア》のcipからランダムで引き当てなければならないという本末転倒の事態に。
とはいえ、うまく決まれば退化して現れたワールド・ブレイカーやG・ブレイカーでいきなり盾を蹴散らしたり、
《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》の呪文面から大量展開したり、
《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》のクリーチャー面を《ドンド・ラフーイ/ネオン・ジオング》の呪文面から踏み倒し&バトル→破天九語で盾を全て割りワンショット、
《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》を踏んだ相手の《零龍》が吹っ飛んで行ったり、
など普段は絶対に出来ない頭のおかしな動きが沢山出来るある意味で奇想天外な凄まじいデッキになったと思います。
【クランヴィアデリート】でよくね…?
3. グ ラ ン ド タ イ ム ! (殴打)/受け継がれる知識の拳
ささ、次のコンセプトカード行きましょ。
王の凱旋である!祝え!
全メカオーを凌駕し、博打を超え、知識を己が力とする偉大なる機械の王(グレートメカオー)、その名も《奇天烈X グランドダイス》。新たな歴史の幕が開きし瞬間である!
という事で、《奇天烈X グランドダイス》。cipで山札の上をめくり、奇数なら5ドロー。敗北時にもトップが奇数なら敗北を置き換え5ドロー(偶数ならそのまま敗北)、そして手札が10枚以上あればブロックされない4打点パワー18,000のファッティになる《サイバー・A・アイアンズ》もびっくりな性能です。
※ちなみに今回、敗北回避能力は使いません。
なのですが、今どきどれだけ打点が大きくてcipでドローが出来ようと、自己踏み倒しもない8コストじゃ出す前にゲームが決まってしまうし、SAもなければ出たターンはただの置物、返しに除去されて終了です。やっぱり無理があるんじゃ…。
???「諦めるのは早いぞ!偉大なるグレートメカオーの戦士よ!」
その声、そのセリフ、もしや…!
キター!!伝説のサイバトロン司令官、《時空の司令 コンボイ・トレーラー》/《司令官の覚醒者 コンボイ》です!
覚醒と同時に進化ではないグレートメカオーかキカイヒーローを踏み倒し、覚醒後はSA付与とバトル中のパンプアップ。その姿はまさしく味方を鼓舞し、共に並び立つオートボット伝説の英雄です。
さて、これでSAとコスト、2つの問題が解決できましたが、ブーストで手札を1枚使用、《時空の司令 コンボイ・トレーラー》を《超次元エナジー・ホール》で出して差し引き0枚、次ターン開始時覚醒と《奇天烈X グランドダイス》を手札から踏み倒しcipで5ドロー、とすると手札は最終ターンのチャージなしで後攻なら9枚、先行の場合8枚と、惜しくも《奇天烈X グランドダイス》のパンプアップ条件を満たすことが出来ません。
くっ、このままではコンセプト崩壊です。何かいいドローソースは…はっ、あなたは!
???「よっ」
《月光電人オボロカゲロウ》との【オボロティガウォック】コンビでありとあらゆるカードにコネクションを持つDM界屈指の陽キャ、《絶海の虎将 ティガウォック》さんじゃないか!
そうか、《奇天烈X グランドダイス》のcipで5枚、そしてターン開始のドローを含めてターン中に6枚引いている今なら《絶海の虎将 ティガウォック》さんのコストは1!うぉぉぉ!
というわけで、完成したデッキがこちらになります。
このデッキの天敵である《異端流し オニカマス》を意識した構成の3コストブースト、そこから《超次元エナジーホール》に繋げます。
除去が怖い、あるいは相手が攻撃をしてくると踏むならば、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》でカウンター的に《超次元エナジーホール》か《超次元ガロウズホール》を唱え、《時空の司令 コンボイ・トレーラー》がいる状態でターンを開始しましょう。
あとは先ほど言った通り。《司令官の覚醒者 コンボイ》への覚醒に伴い《奇天烈X グランドダイス》を踏み倒し、cipで5ドロー、《絶海の虎将 ティガウォック》による追加ドローから、《奇天烈 シャッフ》で呪文封じか《超次元エナジーホール》で《時空の英雄 アンタッチャブル》をバラ撒いてフィニッシュ(どちらも《司令官の覚醒者 コンボイ》でSA化)です。
うまくコンボが決まれば割と強い、デッキそのものも割と安いと、それなりにいいデッキなのではないでしょうか?
コンボが決まればの話ですけど。
4.破滅のベストマッチ/終焉を奏でる黄昏の翼
さて、次に使うカードは…まずは、こちらの2枚からにしましょうか。
低コスト、高打点・高パワーに大量の墓地肥やしを持つものの、二度攻撃するとライブラリアウトで自滅する《不吉の悪魔龍 テンザン》(画像左)と、
疑似コスト軽減とSA化、ターン終了時に自壊させるのは《不吉の悪魔龍 テンザン》のデメリット回避にうってつけ。《龍装05号 イヴィルヴィ/イーヴィル・フォース》(画像右)の呪文面は、まさにベストマッチと言える相性を誇ります。
これを組み合わせ、3t目に相手の盾にT・ブレイクを決めつつ13枚の墓地肥やし。そしてターン終了時に《不吉の悪魔龍 テンザン》が自壊し…。
《黒神龍グールジェネレイド》が墓地から蘇生。
ドラゴンが場にいるので《レクタ・アイニー》をG・ゼロで召喚。そしてその二体をこのデッキ本当の主役《暗黒王デス・フェニックス》に進化Vします。
《暗黒王デス・フェニックス》はたった4コストにして2打点とシールド焼却能力を持ち、場を離れる時も相手に全ハンデスを仕掛ける非常に強力なフィニッシャーです。
というわけで、完成したデッキがこちら。
《龍装05号 イヴィルヴィ/イーヴィル・フォース》&《不吉の悪魔龍 テンザン》の奇襲性と打撃力、《暗黒王デス・フェニックス》のシールド焼却によるフィニッシュ力で非常に攻撃的で強力なデッキになっています。
また、《不吉の悪魔龍 テンザン》で《墓地の儀》達成、《黒神龍グールジェネレイド》で《復活の儀》達成、後は《偽りの名 ドレッド・ブラッド》などで《破壊の儀》さえ達成しておけば、《暗黒王デス・フェニックス》が除去されようとpigハンデスで《手札の儀》達成、強力な除去耐性を持つ《零龍》でのフィニッシュが可能です。
いかがでしょうか。なんといってもカッコいいですよね!!《零龍》を除けばかなり安い部類のデッキですし、組んでみてはいかがでしょうか?
【零龍墓地ソ】組んだ方がいいと思う…。
5.激熱ランデス!/紅蓮なる龍星、超点なる頂龍
さて、ファンデッキ紀行、いかがだったで…。
BAKUOOON!!
…何やら外が騒がしいですね。…ちょっとそこの人?なになに…え?突然《英霊王スターマン》が空から落ちてきた!?
…本当だ。民家に《英霊王スターマン》が突き刺さってる。
誰があんな事を…あの家、ローンも払いきってないだろうに…。ってそこじゃない、あの《英霊王スターマン》を倒すなんて…。
…また何か来る!あれは…流星…?いや、あれは…龍星!そうか、そういうことか!(DMP特有の超理解力)
あの”進化龍の頂点”《超竜バジュラ》が圧倒的軽さを得てスピードスターに転生した姿、《バジュラ・ザ・スター》だ!
というわけで、そんな彼のためのデッキがこちら。
《メンデルスゾーン》、《地掘類蛇蝎目 ディグルピオン》などのブーストで5マナ域に到達。
1ターン目に出しておいた《界王類咆哮目 ジュラノキル/ジュラスティック・ハウル》から進化、または《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》から即進化して《バジュラ・ザ・スター》を出します。
後は《バジュラ・ザ・スター》で毎ターンランデスしつつ殴るだけです。また、《シン・ガイギンガ》に革命チェンジ、次ターンで《バジュラ・ザ・スター》をもう一度出しなおし残りのシールドをブレイク、《シン・ガイギンガ》でダイレクトアタックという流れで非常に安全にフィニッシュできます。
それだけだと要求値は割と高いですが、《スクランブル・チェンジ》または《フェアリー・ギフト》から本家《超竜バジュラ》や《メガ・マナロック・ドラゴン》など、サブプランもそれなりにあり、当然併用も出来ます。
いかがでしょうか…ってこれ冗談抜きで強いような気がしてきた。皆さんもぜひ、引きだけでガチデッキを完封出来るこのデッキの実力、体験してみてくださいね。
6.永遠の切り札/強さは自分の中に
さて、世界クソデッファンデッキ紀行、いかがだったでしょうか。今回も様々なデッキに出会えましたね。
カードコンセプトの乱用に無駄に熱いロボット英雄伝、終末神話のような黒い龍達に紅蓮の彗星が如き伝説の再誕まで。
これら奇想天外ファンデッキとの出会いが、皆さんのデッキ作成意欲、インスピレーションを刺激できたなら、それこそライター冥利に尽きるというものです。
さて、お別れの時間が近づいてきました。第3回世界ファンデッキ紀行、締めの挨拶に…え?1回・2回はいつやったって?
…そうでした。皆さんにとっては、未来の出来事でしたね。でも、彼らにとっては…どうでしょうね?
まあそれはいいでしょう。では、皆さんの祈りが、発想が、新たなる時代を築かんことを。そして、皆さんのDMPライフに幸あらんことを。
いざ行け、未来の勇者たち。その胸に熱き魂が眠る限り、永遠の切り札を抱き続ける限り、デッキビルダーが、その可能性が必ず世界を変えることでしょう。
………
《ミロク》は静かに本を閉じる。
《ミロク》「《サファイア・ウィズダム》ー!これの続きある―?」
《サファイア・ウィズダム》「他人ん家の書物庫に上がり込んどいて横柄な…自分で探してくださいよ」
《ミロク》「えー、こんな棚という棚にぎっしり詰まった、世界中のクリーチャー全員に配っても余りそうな数の書籍から、わざわざ目当てのものを見つけ出せっての?めんどくさーい」
《サファイア・ウィズダム》「…僕だってめんどくさいです。全くもう…はいこれ。同じ筆者のやつみたいですよ。続きではないようですけど」
【DBC】【祝え!】時を統べる絆の翼!NEXダンテ Re:make