目次
はじめに
みなさんこんにちは。みるみるです。
新しくデッキ組むときって悩みますよね。
できるだけ構築費用を抑えてお安く組みたいけど…安いカードはもう強化入らないようなカードが多いし…
そんな貴方にぜひ使って欲しいカードがあります。
新章デュエル・マスターズで登場したこのカード。
3年前に登場し、公式からは《キズナ》関連の能力は一切リリースされていないにも関わらず、双極篇、超天篇と強化され、そして十王篇でも強化が期待できるこの不思議なカード。
今回はこのカードを活かしたデッキ、そしてこのカードを使ったデッキがどのような強化を受け、変遷をたどってきたかを紹介していきます。
デッキレシピ及びコンセプト
ということで、今回紹介する【バードリアント】のデッキレシピです。
コンセプト…というか基本的な思想としては至って単純で、
「ブーストで素早く7マナ貯め、《バードリアント》を出してその効果でデッキからパワー12000以上の自然クリーチャーを踏み倒し、盤面を制圧する」
というものです。
このレシピに至るまで、様々な紆余曲折、そして公式からの斜め上な角度からの援助がありました。各種カード解説と共に、その経緯を紹介していきます。
新章デュエル・マスターズの【バードリアント】
【バードリアント】というデッキタイプが成立したのは新章デュエル・マスターズにおいてでした。コンセプトカードである《バードリアント》、そして自然のパワー12000以上のクリーチャーに関係するサポートカードが様々出てきた時期です。特にパワー12000以上のサポートカードでもあり、自身が場に残るブーストクリーチャーの《タルタホル》《ボントボ》は、ブースト札兼進化元として重宝されることになります。
当時から《バードリアント》と類似した効果の《ハイパー・マスティン》は存在しており、《バードリアント》は《ハイパー・マスティン》との差別化を図る必要がありました。
ということで、《バードリアント》と《ハイパー・マスティン》を比較してみましょう。
《ハイパー・マスティン》は
①防御にも使える攻撃制限効果がついている
②踏み倒せるクリーチャーの数に制限が無い
③踏み倒せるクリーチャーに文明の指定がない
点において勝ります。
一方、《バードリアント》は
①《ハイパー・マスティン》に比べて召喚しやすいコスト
②キズナ効果を持っているため、キズナ効果を連打することで擬似的な手札補充としても扱える
点において勝ります。
…ということで、差別化を図り、《バードリアント》の特質を活かすためには、
《バードリアント》から自然の12000以上のキズナ持ちクリーチャーを連打し、増えた手札も有効に活かせるような構築にしたいわけですね。
ということで、以下のカードの就職が決定。
《バードリアント》の効果で《コッツナ》《夜のコッツナ》を出して《バードリアント》のキズナ効果を連打して手札と盤面を増やし、手札から革命0トリガーで防御ができる《獅子王の紋章》を採用することで《バードリアント》から受け札確保も可能になります。
さらに《バードリアント》と相互に踏み倒しを行えて《獅子王の紋章》とも相性がよいスーパーカードも採用。
だいぶデッキの根幹が固まってきましたね。
双極篇の【バードリアント】
双極篇に入ると、「自身が《バードリアント》の踏み倒し対象でありながら、呪文面でデッキの動きを強化してくれる」優等生ツインパクトカードが二種類も登場。
このカードは「マナブースト+12000以上のクリーチャー」。呪文面で序盤にマナを伸ばしたり、伸ばしすぎたマナから《バードリアント》を拾ったり、器用な動きを可能にするとともに、クリーチャー面は相手の登場時効果クリーチャーをマナに飛ばせるので緩いロック役としても期待できます。
こちらは「受け札+12000以上のクリーチャー」。もともと《コッツナ》《獅子王の紋章》で受け性能は悪くはなかったのですが、さらに強化されました。クリーチャー面も強力で、《バードリアント》でめくった時にマナから《コッツナ》《夜のコッツナ》を出せば、《バードリアント》のキズナ能力を更に使うことができます。《獅子王の紋章》でこのカードを出し、自身の効果で《コッツナ》を出せば、場にクリーチャーを残しながら2面受けができるので非常に強力です。
こんな感じで、【バードリアント】というデッキは着実に強化を受けていきました。
しかし、自分が強化されるということはその分周りも強化されるということ。双極編から登場したマッハファイターにより、進化元が残らない…ということもしばしば。発想の転換を必要とする時期が来ていました。
超天篇の【バードリアント】
超天篇に突入しても『進化元残らん問題』は依然として残ります。
マッハファイターの餌にはなるし、
横並びしてきたついでに焼かれるし、
《タルタホル》に至っては飛んできた封印の破片であっさりと逝ってしまう始末。
しかし、運営は【バードリアント】を見捨てたわけではありませんでした。
斜め上の角度からの救世主が爆誕します。
「パワー12000以上の自然クリーチャーで」「8コストのジョーカーズで」「GR召喚ができる」…これを救世主と言わずしてなんと言おうか…
2体の救世主っぷりを軽く解説しますと、
①8コストのジョーカーズ
ということはつまり、このカードでマッハファイターを仕掛けて盤面をお掃除しながら出せるということです。
その上《スターダム・スタージアム》は展開+更なる除去を、《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》は展開+ドロー+ブレイク置換による事実上の受けも兼ね備えており、《バードリアント》を着地させるまでの時間稼ぎ、相手への干渉力としては申し分ありません。
《ソーナンデス》を採用したことにより、6マナ帯での動きに幅が出たため、
3→6で《ソーナンデス》を挟んで《バードリアント》か、
2→4→6で《ソーナンデス》を挟んで《バードリアント》
というマナカーブにすることができました。
これにより、除去の的にされやすい《タルタホル》《ボントボ》を切り、逆に相手の横並びを利用してこちらが進化元を撒く…という考えのデッキになりました。
②GR召喚ができる
前述の《ソーナンデス》から《スターダム・スタージアム》《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》を出した場合、盤面を除去しながらGR召喚ができるため、相手に干渉しながら進化元を撒くことができます。これが非常に優秀。
また、《バードリアント》から《スターダム・スタージアム》《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》を出し、GR召喚でこれらのカードが出たら宇宙を見ることができます。
これらが出ても雑に強いですね。
後のGRクリーチャーは、場から離れた時の効果を持つ自然のクリーチャーを採用し、「相手にとって除去を躊躇わせる進化元」としての運用を目指しました。
《獅子王の紋章》からの《スターダム・スタージアム》《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》を捲ったときも強力で、受け性能もさらに高まりますね。
…と、こんな感じではしゃいでいたところに、超天編も終わりに差し掛かったところで秘密兵器も投入されました。謎BBPで登場したこのカード。
《バードリアント》以外の踏み倒しも登場したことで、重いNEOクリーチャーも採用しやすくなりました。《バードリアント》もNEOクリーチャーですしね。
今までだと《ナ・チュラルゴ・デンジャー》単体だと盤面処理しかできなかったのですが、このカードと組み合わせることで即座に攻撃へと移ることができます。マナから《マリゴルドⅢ》で踏み倒す動きも強いですね。5色特有のマナの数にならないことがネックで1枚のみの採用でしたが、このカードをガッツリ採る【バードリアント】も楽しそうですね。
おわりに~そして十王篇へ~
今回は構築の変遷をたどる形で解説をしてみましたが、いかがだったでしょうか。
ご意見ご感想等いただけると幸いです。
いろいろとカードを紹介しましたが、私のデッキに入っているカードを中心に取り上げたため、紹介しきれなかったカードも多くあります。
この【バードリアント】というデッキタイプは、パワー12000以上の自然のクリーチャーだったらなんでも踏み倒せるので、多種多様な構築が可能なのが魅力ですね。お好きなデカブツを踏み倒してわっしょいしましょう。
終わりになりますが、実はこの【バードリアント】というデッキタイプ、次弾ですでに強化が決定しています。
このカード、なんと自然の進化でないパワー12000以上のクリーチャーです。さらに攻撃の後あとアンタップできるので《バードリアント》から出すとダイレクトアタックまで行けます。《グレート・グラスパー》で踏み倒せたり、《ソーナンデス》からチェンジできるのもいい感じですね。
このように、【バードリアント】は常に進化を続ける非常に面白いデッキタイプです。デカブツクリーチャーを一気に踏み倒す豪快さと、新たな、そして様々なクリーチャーを取り入れることができる器用さを持った【バードリアント】というデッキ、みなさんも是非遊んでみてください!お安く組めてお得ですし!
最後まで読んでいただきありがとうございました!それでは!