【DM歴代名作デッキ】Vol.120~メタリカミッツァイル~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.120~メタリカミッツァイル~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 いよいよ『デュエキングDreaM2024』が発売されました。

 新カードの中でも特に注目されいるものと言えば、やはり《頂上混成 BAKUONSOOO8th》でしょう。

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / メタリカ / ビートジョッキー / 文明 光/水/火 / パワー9000 / コスト9

■このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは2以下にはならない。
■EXライフ
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■このクリーチャーはブロックされない。
■カードが相手のシールドゾーンを離れた時、GR召喚する。

 昨年のデュエキングから登場したGPディスペクターシリーズの1体で、8thの「殿堂フォーマット」(※当時はまだ“アドバンス”という括りはなかった)の決勝戦をモチーフに作成されたものです。

 その決勝戦のカードとは、デデンネ選手の【メタリカミッツァイル】とセキボン選手の【絶十ハイオリーダ】でした。

 フルゲームとなった勝負は、互いがデッキの魅力を存分に発揮させつつも、最後はデデンネ選手に軍配が上がりました。

 絶十系のデッキについては以前にも紹介したことがありましたので、今回はデデンネ選手のデッキについて紹介していきたいと思います。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【メタリカミッツァイル】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

最も美しいと称賛された「メタリカミッツァイル」

 というわけで今回の名作デッキはGP8thを制した【メタリカミッツァイル】になります。

 リストはこれ。


 メタリカと言えば、【白緑メタリカ】などでお馴染みなように、展開力に優れたデッキです。

 そんなデッキが、当時登場したばかりであったGRギミック、そして《BAKUOOON・ミッツァイル》と融合を果たしたのが、この【メタリカミッツァイル】でした。

 展開力に爆発力が加わった姿は、あのまつがん先生をして「この日のうちで最も美しい」と言わしめる程のもの。

 デッキの軸となっているのは、もちろんメタリカのギミックです。

 中でも、《一番隊 クリスタ》《龍装者 バーナイン》はメタリカのエンジンと言えるでしょう。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー2000 / コスト2

■自分のメタリカを召喚するコストを1少なくする。ただしコストは0以下にならない。

【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / メタリカ / 文明 光 / パワー2500 / コスト4

■このクリーチャーまたは自分の他のメタリカがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。

 シンプルな軽減と、シンプルなドロー。こういうのでいいんだよな。

 理想の動きとしては、2ターン目に《一番隊 クリスタ》を召喚し、続くターンで《龍装者 バーナイン》を召喚1ドロー。

 すると4ターン目には引いてきた《音奏 プーンギ》や《奇石 ミクセル》を出していくことで、メタクリーチャーを並べつつドローが加速していく、という状況になります。

 これによって潤沢な手札と強固な盤面を作り上げていき、場が暖まってきたところで《BAKUOOON・ミッツァイル》の出番です。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ワンダフォース / 文明 火 / パワー9000 / コスト9

■このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーを召喚する時に破壊されたクリーチャー1体につき、GR召喚する。
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。

 赤マナ自体は《BAKUOOON・ミッツァイル》と《“轟轟轟”ブランド》の計8枚ですが、ドローの出来るデッキなので充分。

 で、《BAKUOOON・ミッツァイル》が着地するとGR召喚出来る訳ですが、GRもメタリカに寄せているためこれでもまたドローが加速。

 最終的にはGRを十全に回し、《煌銀河 サヴァクティス》を用意。

【 GRクリーチャー 】
種族 マスター・ドラゴン / メタリカ / ワンダフォース / 文明 光 / パワー3500+ / コスト5

■バトルゾーンに自分のメタリカが5体以上あれば、自分の他のメタリカすべてに「ウルトラ・セイバー:マスター・ドラゴン」を与える。(自分のマスター・ドラゴンがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分の「ウルトラ・セイバー:マスター・ドラゴン」を持つクリーチャーを1体破壊してもよい)
■超天フィーバー:バトルゾーンに自分のメタリカが7体以上あれば、このクリーチャーのパワーを+4000し、「ブロッカー」と「W・ブレイカー」を与え、自分のターンの終わりにアンタップする。

 《煌銀河 サヴァクティス》は、メタリカとドラゴンを種族に持つカード。

 《BAKUOOON・ミッツァイル》でスピードアタッカーになっているため即座に殴れるのですが、勿論ただ殴るだけではないんですよ。

 この時点で既にドローを重ねた状況であるため、手札は豊富。つまり、アイツが控えていることも多いというわけです。

 そう、《時の法皇 ミラダンテXII》ですね。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団 / 文明 光/水 / パワー12000 / コスト8

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ:光または水のコスト5以上のドラゴン
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、光のコスト5以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
そうしなければ、カードを1枚引く。
■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、次の相手のターンの終わりまで、相手はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない。 

 そして《ジャミング・チャフ》との合わせ技によって召喚も呪文も封殺。

 メタリカの展開から《BAKUOOON・ミッツァイル》へ繋ぎ、そしてダンテチャフという鮮やかな流れ。

 確かに、「最も美しい」という言葉が相応しいかもしれません。

赤白轟轟轟ミッツァイルとの違い

 さて、このデッキがGP8thを制したことで大流行するかと思えば、決してそうではありませんでした。

 この後の環境で活躍したのは、色もフィニッシャーも同じ【赤白轟轟轟ミッツァイル】でした。

 それ以外にもメタクリーチャーや《Dの牢閣 メメント守神宮》と共通パーツは豊富なのですが、メタリカのギミックは搭載されておらず、完全に別デッキと言っていいでしょう。

(殿堂カード) 【 D2フィールド 】
文明 光 / コスト4

■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。

 では何故【赤白轟轟轟ミッツァイル】が流行して、【メタリカミッツァイル】は流行らなかったのか。

 あの美しいデッキの勇姿は決して幻ではありませんが、デデンネ選手本人からそのヒントを訊いたことがあります。

 というのも実はGP8th当日の私、決勝が始まる前の待機時間を使ってデデンネ選手にインタビューをしていたんですよね。

 で、当然デッキについての話になったんですが、本人曰く「実はジョーカーズには不利」とのことらしいんですよ。

 【ジョラゴンジョーカーズ】は、直前の全国大会で頂点を獲ったデッキでもあり、この当時も最強格のデッキではありました。

 GPともなれば使用者も多く、ジョーカーズに不利なデッキの活躍は難しかった筈ですが……。

 と、本人に訊いてみたところ、実際ジョーカーズには当たったとのこと。ですが、そうした試合は《“轟轟轟”ブランド》で押し切ったり、或いは相手にメタリカのギミックがバレておらず、初見殺し的な勝ち方をしてきたとのことでした。

 【メタリカミッツァイル】はそのドローや展開の爆発力を内包したデッキですが、どうしても《一番隊 クリスタ》《龍装者 バーナイン》にかかる負担は大きく、コンボデッキの側面を有しています。

 また爆発にはどうしても下準備が必要だったのもあり、速度的には【赤白轟轟轟ミッツァイル】に分がありました。

 その代わり、パターンに入ったら確殺。ですがそのテンポの差が、対ジョーカーズに勝率として現れてしまったんですね。

 GPの段階ではギミックもバレていなかったのもありましたが、全てのプレイヤーの前でその美しさを披露してくれた分、もうわからん殺しは通らないでしょう。

 こうした事情も踏まえて、GPの後に大きな活躍はしませんでした。

 逆に言えば【メタリカミッツァイル】とはデデンネ選手がGPに合わせてチューニングした、GPを勝つために生まれたデッキだったと言えるかもしれませんね。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第120回は美しき【メタリカミッツァイル】でした。

 実際、目の前で見た時は衝撃的でした。

 私は準決勝のカバレージを担当していたのですが、目の前であれよあれよと盤面を築いてダンテチャフするデッキには、確かに気品というか、美しさを感じたのは間違いなかったです。

 こうやって振り返ってみると、GPディスペクターシリーズっていいですね。自分が勝ち取った栄誉が、そのままカードになるという。そりゃ、使いたいよな。

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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