【DM歴代名作デッキ】Vol.17~黒単ヘルボロフ~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.17~黒単ヘルボロフ~【週刊:神結コラム】

こんにちは、神結です。

前回はGP1stの優勝デッキ紹介ということでイメンループの紹介をしました。

順当にいけばGP2ndの優勝デッキを紹介してもいいんですが。

まぁ、イメンループの話をした以上はこれは外せないだろうということで。

第17回「歴代名作デッキ紹介」。

イメンループの永遠のライバルである、【黒単ヘルボロフ】の話をしましょう。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

コントロールの傑作、黒単ヘルボロフ

というわけで今回はみんな大好き【黒単ヘルボロフ】になります。リストはこんな感じ。


ドラグナーが登場したのがDS期で、ワンワンハウスこと《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》の登場はその最終期の「超戦ガイNEXT極×真」です。

しかしまぁドラグハートフォートレスとかいう、デュエマ史上でも屈指の難解なシステムはその解析に時間を要するわけでして。これらの研究は主に革命編の時代へと引き継がれることになります。

そんなわけで革命編の前期は大ドラグナー時代でした。革命編カード由来のデッキは【赤単ガトリング】くらいでしたかね。

そしてその大ドラグナー時代において、総合的に最強のだったのがこの【黒単ヘルボロフ】でしょう。

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド・ドラゴン / ファンキー・ナイトメア / ドラグナー / 文明 闇 / パワー7000 / コスト7

■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト3以下のドラグハート1枚、またはコスト5以下の闇のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から2枚を墓地に置いてもよい。
■W・ブレイカー 

私は未だに夢の中でこのデッキを回したり回されたりしています。

夏のGPこそイメンループに優勝を持っていかれてしまいましたが、それがデッキの評価を変えることは特になく、普通に翌日のCSから優勝していました。

そして秋に入って発売された「時よ止まれミラダンテ」で、《暗黒鎧 ヴェイダー》とかいう脅威のリソース源を獲得します。

【 クリーチャー 】
種族 ダーク・ナイトメア / 文明 闇 / パワー4000 / コスト4

■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃できない。
■自分のターンの終わりに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置いてもよい。
それがクリーチャーなら、カードを1枚引く。

これは実際、かなり革命的な1枚でした。

特にライバルであるイメンブーゴとの相性は長らく論争がありましたが、《暗黒鎧 ヴェイダー》登場後は流石に事情が変わってきた、という感覚があります。

まぁせっかくなので、その話については後述しましょう。

 

「え、解体埋めたの? なんで?」

ヘルボロフは《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》を中心としたコントロールデッキです。

【 ドラグハート・フォートレス 】
文明 闇 / コスト5

■このドラグハートをバトルゾーンに出した時、または自分のドラグナーが攻撃する時、闇のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンの終わりに、自分のクリーチャーを4体破壊してもよい。そうした場合、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。

【龍解後】
カード名:極・魔壊王 デスゴロス
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:闇
種族:デーモン・コマンド・ドラゴン
パワー:13000
コスト:10マナ
マナ:-
■このクリーチャーが龍解した時、相手のクリーチャーを2体まで破壊する。
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置いてもよい。その後、進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
■T・ブレイカー
■龍回避―このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、フォートレス側に裏返す。 

効果は「自分のドラグナーが攻撃するときに、墓地からコスト5以下のクリーチャーを蘇生する」というもの。また龍解すると相手のクリーチャーを2体破壊することができます。

基本的には序盤を《解体人形ジェニー》《復讐 ブラックサイコ》などのハンデスで時間を作りつつ、《暗黒鎧 ヴェイダー》でドローしながら《極・龍覇 ヘルボロフ》の召喚を目指します。

ヘルボロフさえ立ってしまえば、《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》の龍解で盤面を綺麗に掃除したり、優秀なコスト5以下のクリーチャーを駆使してコントロールしていくことが可能になります。

ヘルボロフ側は盤面にドラグナー(特に《龍覇 ニンジャリバン》)を残すことを意識しながら、手札と盤面を刈り尽くしていくイメージですね。

またコントロールミラーでは《魔狼の悪魔龍 ミナゴロッセオ》が強く、相手に攻撃を強要することで手札を獲得したり、相手のクリーチャーを破壊しやすくする、なんてことが出来るようになります。

【 ドラグハート・フォートレス 】
文明 闇 / コスト3

■バトルゾーンにある自分の闇のクリーチャーはすべて「スレイヤー」を得る。(「スレイヤー」を得たクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
■龍解:自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の闇のクリーチャーが2体以上あれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)

【龍解後】
カード名:魔狼の悪魔龍 ミナゴロッセオ
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:闇
種族:デーモン・コマンド・ドラゴン
パワー:5000
コスト:6マナ
マナ:-
■バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スレイヤー」を得る。(「スレイヤー」を得たクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
■相手のターンのはじめに、相手はバトルゾーンにある自身の、攻撃できるクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーは可能であれば攻撃する。 

2体の《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》を用意し、盤面も手札も制圧したなら、後は詰めていくだけ。

《龍覇 ニンジャリバン》の攻撃時に、効果で《解体人形ジェニー》《学校男》を蘇生することで、「1点ハンデス1点ハンデス」といったように、ブレイクしたシールドを墓地へと落としていきます。

トリガーは許すものの、実質的にはボルメテウスで殴っているみたいな感じになります。間違っても《極・魔壊王 デスゴロス》で3点とか行かないように。

……と、ここまで書くとなんか簡単そうな気がしますが、「黒単」という比較的再現性の低いデッキ基盤もあって、序盤からプレイの難易度は高め。

マナに置いたカードを回収する手段もないので、「手札のそのカードは、この状況で必要かどうか」とか、ゲームを作ること自体の難易度がある認識ですね。

これがよくわかっていないと、「リソース勝負で勝てる対面」にも関わらず《暗黒鎧 ヴェイダー》を埋めて《百発人形マグナム》を出してしまったり、或いは序盤でテンポよくカードを使っていったらイメンの《パクリオ》《極・龍覇 ヘルボロフ》を埋められ、そこからの動きが出来ずに沈んでしまったりするわけです。

まぁそんなわけで、当時のゲームはかなりプレイングが求められていました。

上手い奴が安定して勝ち続けるし、逆に初心者には少し厳しい環境だったかもしれません。

初心者が勝てるようになるには、もう少し先の【赤侵略】の登場まで待つ必要があった、と言っていいでしょう。

 

イメンループとのライバル関係

さて少しだけイメンループとの話をしておきましょう。

両者の相性ですが、なんとも難しい話です。

当時のプレイヤーに聞くとだいたい「いやぁ、黒単使ってたけどイメンは厳しくて……」とか、「イメンだったけど流石にあれは黒単有利だろ」みたいな話になるのがお約束です。

まぁ、総合すると五分、という見方はありますが。

一応私の見解ですが、GPくらいまでは本当に五分か、ややイメンが有利だったかなと思っています。

リソース勝負になったときにイメン側が勝ちやすいのと、互いにハンドレスになった際にイメン側の回答が「イメン本体か《トレジャー・マップ》、最悪《飛散する斧 プロメテウス》《ドンドン吸い込むナウ》」と複数あるのに対して、ヘルボ側は「ヘルボロフ本体のみ」みたいな状況が起こりやすかったかな、と。

またイメン側はヘルボが《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》を建てても捲れますが、逆は無理で《邪帝遺跡 ボアロパゴス》が建つとイメンが勝つんですよね。

という感じだったのですが、《暗黒鎧 ヴェイダー》が来てからはちょっと事情が変わります。

この4コストの置きドロソですが、現在のようにマッハファイターなんていう都合のいい効果はなかったこの時代、このカードをすんなり除去出来るカードはイメン側にありませんでした。

イメン側は手札を抱えながらのプレイも充分出来るデッキですが、ヘルボがヴェイダーで後続を用意出来るとなると《解体人形ジェニー》《復讐 ブラックサイコ》を切りやすく、それによって盤面も作りやすいんですよね。

なんというか、このカードのお陰で黒単という本来細いデッキが青緑とかいうリソース管理においては一級品のカラーのデッキに対してリソース勝ちが出来る、というバグみたいなことが発生していました。

黒単はそれまで《特攻人形ジェニー》《西部人形ザビ・バレル》といったカードを採用して後手から手札を枯らす構築もあったのですが、「自分のリソースを増やした方が強い」という結論に落ち着き、《一撃奪取 ブラッドレイン》《暗黒鎧 ヴェイダー》を目指す構築になります。

まーそんなわけで、《暗黒鎧 ヴェイダー》登場以降は流石にヘルボが有利だと思うんですけど、有識者の皆さん的にはどうですかね?

是非意見のある方は #DM歴代名作デッキで お寄せください。あとチャンネル登録と高評価もよろしくお願いします。

(実はイメンも《トレジャー・マップ》《未来設計図》でデッキを積み込むことでヘルボのハンデスに対抗するというデッキが最終盤にチラッと登場したんですが、これは結構偉かったです。ただ、まぁ時期も時期だったのとデッキ難易度の高さもあって、残念ながら世に広まることはありませんでした)

 

アビスロイヤルは後継者?

さて、《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》や【赤侵略】の登場もあってヘルボロフが環境を退いて6年ほど。

デュエルマスターズは新章に突入し、主人公が闇文明を使うという新しい時代へと突入していきます。

そんなわけでスタートデッキも登場したんですが、触ってみてビックリ。

え、これヘルボでは? ジェネリックヘルボでは?

《深淵の食卓》+アビスの動きがね、これ昔みた気がするな、って……ちょっと感動してしまいましたね。

お前、生まれ変わりなのか……?

という感じで、このスタートデッキに新弾の《アビスベル=ジャシン帝》とかをガチャガチャ突っ込んで遊んでもまぁまぁ面白いかなぁと思ってます。


カードプール増えればアビスの《特攻人形ジェニー》とかアビスの《学校男》とか出るでしょ、多分? 

流石にアビスラッシュは付かないと思うけど……。

 

おわりに

「DM歴代名作デッキ」、第17回は全人類が愛した【黒単ヘルボロフ】でした。

めっちゃ強かったけど、ボアロほどはヘイト買ってなかった記憶あるんだよな。やっぱりみんなヘルボが好きだったのかな。

結構やってること自体はエグかったと思うんですけどね。

 

というわけで今回はここまで。いかがだったでしょうか?

「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週会いましょう。

 

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