【DM歴代名作デッキ】Vol.193~墓地退化(バルカディア)~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.193~墓地退化(バルカディア)~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。 

 

 突然ですが皆さん、人類は常に進化していると思いますか?

 文明という観点で言えば、確かに我々人類は大きな進歩をし続けています。AIは近年大きな発展を遂げておりますが、もちろんそれだけでなく、様々なテクノロジーが身近に溢れており、我々はその恩恵をあずかっているわけです。

 その一方でそれを使う側の人間が日々進化を遂げられているかと言えば、それはそれでなんとも言えないなと思います。

 我々が抱える社会問題として格差や貧困、そして差別といったものは挙げられてくると思いますが、そうしたものは別に近年の優れたテクノロジーによって新たに生じた問題などでは決してなく、長い長い人類の歴史の中で、繰り返し問題とされてきたものが多いでしょう。

 この点をもって人類の進化について断ずることは傲慢ではありますが、単に進歩し続けていると言うにはやや複雑な想いもあります。果たして我々は、正しい未来を選べているのでしょうか。

 

 さて、以前お話しました通り、このシリーズは現在2021シーズンのデッキ紹介を解禁しております。

 そういうわけですから、21年のトピックはなるべく抑えておきたいと思いまして。

 中でもこちらのデッキは、21〜22年のデュエマに大きな影響を与えたものですから、触れないわけにはいかないでしょう。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【墓地退化】(バルカディアNEX)です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

進化した退化 「墓地退化(バルカディアNEX)」

 というわけで今回の名作デッキは、【墓地退化】(バルカディアNEX)になります。

 リストはこんな感じ。


 2021年3月、突如として衝撃の新裁定がアナウンスされました。

 内容はこちら

 進化元の再構築に関する裁定変更なのですが、ざっくり言えば進化元の再構築をする際に、進化クリーチャーは進化元がなくても単独でバトルゾーンに存在することが可能になりました。

 例えばなんですけど、《超音速 ターボ3》が攻撃して《テック団の波壊Go!》を踏んで5以下のカードバウンスを宣言されたとします。

 このとき進化元のカードが《轟速 ザ・レッド》《熱き侵略 レッドゾーンZ》だった場合、旧来の裁定だと《轟速 ザ・レッド》と《超音速 ターボ3》が手札に返るわけですが、《熱き侵略 レッドゾーンZ》の進化元となるカードがないので、《熱き侵略 レッドゾーンZ》は墓地に行く……みたいな話があったんですよね。

 これは【墓地退化】も当然そうで、《死神術士デスマーチ》から《龍脈術 落城の計》で退化を決めたときに、退化先が進化クリーチャーだと進化元の再構築が発生して、進化元は墓地に行く……というルールでした。

 この裁定変更は、王来篇の到来によるスター進化クリーチャーの実装と、それに伴うルールの整備だったでしょう。

 ところがこの裁定変更により、思わぬデッキが強化を受けることになります。

 先にも少し話しましたが、《死神術士デスマーチ》《龍脈術 落城の計》を使った【墓地退化】です。

死神術士デスマーチ

【 進化クリーチャー(墓地進化) 】
種族 デスパペット / 文明 闇 / パワー1000 / コスト1

ブロッカー
墓地進化-闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーは-4000される。

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龍脈術 落城の計

【 呪文 】
文明 水 / コスト3

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■バトルゾーンにあるコスト6以下のカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。 

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 墓地退化(落城退化などとも)自体はギミック自体の歴史は古く、このシリーズでも過去に2017年版を紹介させていただきました。

 当時の退化先は《奈落の葬儀人デス・シュテロン》だったり《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》だったのですが、この裁定変更によりとあるクリーチャーへの退化が可能となりました。

 《竜魔神王バルカディア・NEX》ですね。

竜魔神王バルカディア・NEX

【 進化クリーチャー(進化GV) 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光・闇・火 / パワー25000 / コスト15

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。

進化GV―自分のエンジェル・コマンド、デーモン・コマンド、アーマード・ドラゴンのいずれか3体を重ねた上に置く。

相手は呪文を唱えることができない。

このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、自分の山札を見る。その中からドラゴンまたはコマンドを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

ワールド・ブレイカー

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 効果を読み上げますと

・呪文の封殺
・攻撃時に相手を1体破壊
・攻撃時にコマンドかドラゴンを山札から直接リクルート
・ワールドブレイカー

 こんなの一度立ってしまったら負ける方が難しいカードなのですが、そんな《竜魔神王バルカディア・NEX》(バルガ、バカネク、シンプルにバカ等の様々な呼称があります)が、なんと《死神術士デスマーチ》からの退化で4ターン目に出てくるようになってしまったんですね。

 この時期の墓地退化って、そもそも前年に《∞龍 ゲンムエンペラー》を獲得したお陰で一定の価値はあるデッキだったのですが、それがこの《竜魔神王バルカディア・NEX》のお陰で「退化が決まれば勝ち」というデッキに変化しました。

 《竜魔神王バルカディア・NEX》の攻撃時に、相手のデッキを見て《∞龍 ゲンムエンペラー》か《禁断竜王 Vol-Val-8》を放り投げれば、まぁ負けるわけがなく。

 このお陰で、《竜魔神王バルカディア・NEX》は大高騰します。

《竜魔神王バルカディア・NEX》への退化ができるようになったとしても、【水闇墓地退化】の欠点を補えてるわけではないので、デッキとして滅茶苦茶強くなったわけではない、決して」と言い訳をすることで私は買わずにスルーし続けました。

 なお、この言い訳が間違っているというわけでもなく、【水闇退化】は元々「退化が決まれば勝ち」というデッキであり、退化をするまでの過程がお粗末すぎるという欠点自体はこの裁定変更で変わったわけではありません。勝ってるときにより勝てるようになりました、という話です。

 ちなみに上記のリストは、2021年11月頃のものになります。

 この時期はデュエキングMAX(いわゆるデュエキング2021。《流星のガイアッシュ・カイザー》、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》などを輩出した伝説のパック)が発売された直後でした。

 このパックでは《竜魔神王バルカディア・NEX》が超嬉しい再録をしたことで、まず1つ目の問題点?が解消。当然、すぐに4枚購入しました。

 更に《氷牙レオポル・ディーネ公 / エマージェンシー・タイフーン》というツインパクトが登場したことでデッキの再現性が上がり、2つ目の問題点も改善しています。

氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン

【 ツインパクトカード 】
種族 サイバー・ウイルス / 文明 水 / パワー2000 / コスト4

■自分が呪文を唱えた時、カードを1枚引いてもよい。


────────────呪文────────────
カード名:エマージェンシー・タイフーン
文明:水
コスト:2マナ
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■カードを2枚まで引く。その後、自分の手札を1枚捨てる。

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 というわけで改めてご紹介させていただきますが、こちらは2021年頃に流行していた【水闇墓地退化】になります。

 特徴は《竜魔神王バルカディア・NEX》への退化による勝利の確実性と、それを最速4ターン目に実現可能なこと。

 そして《終末の時計 ザ・クロック》を使った受けの硬さが魅力的と言えるでしょう。

 理想の動きとしては、2ターン目に《エマージェンシー・タイフーン》、3ターン目に《サイバー・チューン》と動きながらパーツを搔き集めて墓地に《竜魔神王バルカディア・NEX》を落としておき、4ターン目に1マナで《死神術士デスマーチ》、3マナで《龍脈術 落城の計》を唱えて《竜魔神王バルカディア・NEX》をバトルゾーンに顕現させます。

 《竜魔神王バルカディア・NEX》はそもそもが進化クリーチャーなので、即行動が可能です。相手を破壊しつつデッキから最強の援軍を投下しながら、ワールド・ブレイカー。これで勝ちです。このわかりやすさが何よりの魅力ですね。

 リストには《鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー》《堕呪 エアヴォ》といった「コンボパーツの5枚目」がそれぞれ採用されております。このデッキがコンボに命を懸けていることがご理解できるのではないかと思います。

 またコンボが中々決まらない展開でも受けが強く、楯からの《エマージェンシー・タイフーン》《斬隠蒼頭龍バイケン》《終末の時計 ザ・クロック》で耐久しながらパーツを集めることができました。

 一方でコンボ系の宿命ではありますがコントロール系にはちゃんと弱く、ハンデスや墓地リセットなどが絡むデッキには最速を決める以外ではほぼ負けがちです。

 ですのでデッキとしての相性はわかりやすく、ビート系には滅法強く、コントロール系は厳しい。これは2017年版にもたぶん書いていたとは思いますが、まぁこれくらいピーキーなデッキだったんですね。

 しかし「バルカディア退化」というそのギミックに着目して、これをフィニッシュに据えて《天災 デドダム》を使えるようにした【水闇自然墓地退化】や、翌年に登場した《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》を使った【光水闇墓地退化】、逆に墓地ではなく《ブレードグレンオー・マックス》を進化元として退化させる【火光水マナ退化】といった派生デッキを生み出していくことになります。

 そういえばこのころって水闇ギミックに自然を組み込んで《天災 デドダム》を使えるようにする……というのがデッキ構築の1つとして存在していましたね。

 そのあたりの話は、また次回になるでしょうか。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第193回は【水闇墓地退化】(バルカディア)でした。

 退化は結構好きなデッキでして、私は水闇、ドロマー退化といったデッキを気に入ってよく使っていました。退化というデッキながら、常に構築が進化し続けていって好きだったんですよね。

 受けも強く勝ち方もわかりやすいため初心者にもやさしく、特殊なデッキながら入門デッキとしても優れていたように思います。「実は2枚目の○○は抱えていた方がよいよね」とか、手札の構え方の勉強にもなりますし。

 

 というわけで今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週お会いしましょう。

 

 

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