【DM歴代名作デッキ】Vol.54~ジョーカーズ(新DM期)~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.54~ジョーカーズ(新DM期)~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 もうすぐ新弾の発売となりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今回は早々に全カードが公開されていますので、買うカードや作りたいデッキなどを既に決めた方も多いかと思います。

 特にメクレイド戦術の順当な強化に加えて、新能力であるニンジャ・チェンジの登場など、今後のデュエマを遊ぶ上で軸となるカードが続々登場しているような感じもします。

 まぁ発売してすぐにとはいかなくとも、長い目で見たときに使い続けるカードは多そうだなぁ、というのが印象ですね。

 というわけで、発売日を楽しみにしつつ今週の名作デッキのコーナーです。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回紹介するのは【ジョーカーズ】(新DM期)です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

新時代の幕開け「ジョーカーズ登場」

 というわけで今回の名作デッキは【ジョーカーズ】(新DM期)になります。

 或いは“ダンガンオージョーカーズ”といった方がピンとくるかもしれません。

 ただしこれは後に様々なジョーカーズのデッキが生まれ、「過去を振り返った際」に使われる呼び名なので、使用された当時は「ジョーカーズ」というのが一般的でした。

 まぁ、当時のジョーカーズはこれしかなかったから、そうなりますね。

 で、リストはこんな感じ。


 ジョーくん編の開始、新DM発売に伴い登場したジョーカーズ。

 ジョーカーズの歴史の中で、まず最初に環境入りしたのがこのタイプのデッキでした。

 新DMは言うならば“デフレ”の弾です。革命ファイナルで大きく上がったカードパワーを停滞させる役割を担ったのが、このシリーズだったと思います。

 デュエマの長い歴史をみると、トータルでインフレしているのですが(これはTCGというゲームである以上、当然のことです)、中期的な視点でいくとデフレ期が挟まることがあります。

 毎年毎年「超次元クリーチャー」「革命チェンジ」「GR召喚」といったギミックが登場しては、本当に世紀末になってしまうので、ある程度の秩序を生み出す意味でも何処かで「デフレ」を挟む必要はあるわけです。

 前年登場した革命チェンジに対抗する《異端流し オニカマス》などが登場したのも、この新DMの第1弾でした。

 しかし、単にデフレをしているだけではゲームとしてはただただ「空白の1年間」を過ごしてしまうことになります。

 そこで開発側は、翌年以降の布石を打つことを決めます。

 確かに新DM開始直後は【モルトNEXT】【緑単サンマッド】【ロージアダンテ】といったような、既存のカードプールを軸とした強力なデッキが環境を支配しました。

 しかし、以降長く環境に顔を出す【ジョーカーズ】や、この年の終盤に環境を破壊した【白緑メタリカ】の基礎となるカードは、ここで登場することになるのです。

 また、この時点で既に2ブロックの構想もあったことでしょう。

 というように、トータルで考えると新DMはいい意味でのジャンプ台となる年だったかなぁ、と思っています。

 で、繰り返しますが、新DMでまず最初に台頭したのが【ジョーカーズ】だったのです。

 

新DM+過去の遺産

 もっとも、このデッキは新DMのカードのみでは環境に顔を出すことは出来なかったでしょう。

 このデッキ自体は《ヤッタレマン》などの小型のジョーカーズを並べて《超特Q ダンガンオー》で走るというわかりやすいデッキではありました。

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー7000 / コスト6

■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃でき、バトルゾーンにある自分の他のジョーカーズ1枚につきシールドをさらに1つブレイクする。 

 しかしそれをデッキとして可能にしていたのは、過去に登場していた無色サポートカードでした。

 特に《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》は、このデッキを構築する上では絶対に必要なカードだったのです。

(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 水 / コスト4

■G・ゼロ―バトルゾーンに自分の無色クリーチャーがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から無色カードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。

 これまで無色を軸とするデッキは中々存在してきませんでした(一応《神豚 ブータンPOP》で遊ぶデッキはあった)ため、その強さに着目されることは少なかったのですが、ジョーカーズが来るなら話は別です。デッキパワーを数段押し上げる……というか、環境まで押し上げるほどのカードとなってしまいました。

 仮にこのカードが存在していなかったら、ジョーカーズというデッキは《ジョット・ガン・ジョラゴン》の登場まで鳴かず飛ばずだったかもしれません。それくらい、ジョーカーズを大きくバフしていたカードでした。

 この「新登場でカードも少ないため、既存のデッキには抗えない」という問題を、「“使いようによってはぶっ壊れる過去のカード”で、大きくバフしよう」という発想は、見事だったかもしれません。

 やがて《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》はしばらくジョーカーズを支えた後、ジョーカーズが独り立ち出来るようになると、その役割を終えて殿堂カードとなりました。

 加えて《超特Q ダンガンオー》を引けないときのプランとして、こちらも過去の遺物である《破界秘伝ナッシング・ゼロ》が採用されています。

【 呪文 】
文明 ゼロ / コスト7

■アタック・チャンス-無色クリーチャー(自分の無色クリーチャーが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
■自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。こうして見せた無色カード1枚につき、このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体はシールドをさらに1枚ブレイクする。見せたカードはすべて、好きな順序で山札の上か下のどちらかに戻す。

 こちらは特殊弾のRカードということもあってそもそもの流通数が少なく、値段が高騰。一時期は1枚2000円を超える値段となっていました。

 

 このデッキの使い方は、かなりシンプルです。

 まずは《ジョジョジョ・ジョーカーズ》で初動となるジョーカーズを探してきて、召喚。《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》で後続を確保します。相手が踏み倒しを使ってくるようなら、《洗脳センノー》も出しておきましょう。

 そして《ヤッタレマン》の軽減を使えるようになったら、《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》で抱えた手札を使って盤面を並べていき、最後は《超特Q ダンガンオー》で走って勝ちです。

 仮に《超特Q ダンガンオー》を引けていなかった場合、《ヤッタレマン》《破界秘伝ナッシング・ゼロ》を複数使ってリーサルを作りにいきます。

 また《ジョリー・ザ・ジョニー》を使ったフィニッシュも可能でした。あくまで主役は《超特Q ダンガンオー》ですが、条件が上手く揃っていれば、ジョリーの特殊勝利もまぁまぁ狙えます。

 受けとしては《終末の時計 ザ・クロック》《バイナラドア》が基本。他に《閃光の守護者ホーリー》や、《タイム・ストップン》なんかが採用されるケースもありました。

 《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》の外れが増えるのが嫌な人は《タイム・ストップン》《バイナラドア》で、「別に《タイム・ストップン》なんか手札に加わっても使わないしトリガーとしても微妙だから《終末の時計 ザ・クロック》で良くない?」みたいな考えの人はクロックを積んでた、というような記憶です。自分はずっとクロック派でした。

 

 と、いうのが以降長く続いていくジョーカーズの歴史の第一歩です。

 ここから赤ジョーカーズの参戦や《ゴールデン・ザ・ジョニー》《ジョジョジョ・マキシマム》の登場、《破界秘伝ナッシング・ゼロ》の殿堂などと、少しずつ変化していき、やがて《ガンバトラーG7》の登場によって、遂には環境トップの座をも伺うようになっていきます。この話は、またおいおい。

 

 さて、この原初のジョーカーズは使い方が簡単でわかりやすいこともメリットで、結果として多くのユーザーがジョーカーズを触るキッカケになったと思います。

 滅茶苦茶高価なモルトNEXT。ループが複雑なサンマッド。対して、これから強化もされて強くなるだろう、使いやすいジョーカーズ。これから始める時、どれを触るかと言ったら、ねぇ?

 そういった意味では、ジョーカーズは非常に上手いデザインといいタイミングでの実装だったのかもしれませんね。

 

 

おわりに

「DM歴代名作デッキ」、第54回は原初の【ジョーカーズ】(新DM期)でした。

 私もこのデッキはよく使っていました。

 《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》を何枚引けるか、みたいな部分もあったのですが、《超特Q ダンガンオー》のデザインがなんかシンカリオンぽくってニコニコしていた記憶があります。

(余談ですが、この年の秋からシンカリオンのテレビシリーズは開始されましたが、玩具の発売自体はもっとも前からあったんです)

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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