【DM歴代名作デッキ】Vol.94~白ゼロサッヴァーク~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.94~白ゼロサッヴァーク~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 2ブロックなりGPなりの話を最近してきたのですが、そういえば2ブロックのGPを優勝したデッキがあったよね、ということで、順に紹介しておこうかと思います。

 2ブロックのGPは、これまで7thと8th-Day1の2回ありました。

 今回は先に7thの方の紹介といきましょう。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【白ゼロサッヴァーク】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

守りの剣、《煌世主 サッヴァーク†》

 というわけで今回の名作デッキは【白ゼロサッヴァーク】になります。GPファンにとってはお馴染み、決勝で39枚の同一のミラーが発生したデッキとなっています。

 リストはGP7thの優勝時のものを。


 以前このシリーズで【白単絶十】は紹介しましたが、それともちょっと違ったデッキになっています。

 こちら、デッキの主役となるのは《煌世主 サッヴァーク†》でしょう。

【 クリーチャー 】
種族 マスター・ドラゴン / メタリカ / 文明 光 / パワー17000 / コスト10

■相手のクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドゾーンにある表向きのカードを3枚、裏向きにしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出す。
■ブロッカー
■ ドラゴン・T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする。各ブレイクの前に、自分の山札の上から1枚目を、裏向きのまま新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置くか、表向きにして自分のシールド1つの上に置く)
■自分のシールドゾーンに表向きのカードが3枚以上あれば、このクリーチャーはバトルゾーンを離れない。

 こちら、10コストの方です。背景ストーリー的には《煌龍 サッヴァーク》のパワーアップ版という立ち位置にはなりますが、ほぼ別のカードと認識した方がいいと思います。

 このカード、色々話すことが多いんですよね。

 まずそもそも10コストのカードをどうやって出すか、という話です。

 コスト自体は大きいのですが、相手の攻撃時に反応して、自分の楯の表向きになっているカードを3枚裏返すことで、手から踏み倒す事が出来ます。

 ただそれだとデッキとしてあまりにも受動的過ぎるので、能動的に出す手段も有しています。

 その際に活躍してくれるのが《サッヴァークDG》です。

【 クリーチャー 】
種族 マスター・DG / メタリカ / 文明 ゼロ / パワー5000 / コスト6

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中からメタリカ、ドラゴン、呪文をすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
■自分のターンの終わりに、自分の手札から裁きの紋章を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。
■自分のターンの終わりに、すべてのシールドゾーンにある表向きのカードの合計が3枚以上なら、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、光のドラゴンを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。

 こちら6コストのメタリカで手札補充効果の他、ターン終了時に裁きの紋章をタダ撃ちする効果と、同じくターン終了時に(自分と相手合わせて)表向きの楯が3枚以上あれば、任意の光のドラゴンに“変身”出来る効果を持っています。

 つまりもちろん、《煌世主 サッヴァーク†》への変身が可能ということ。

 そんな訳で理想としては2・3ターン目に裁きの紋章を唱えて手札にパーツを集めつつ、4ターン目に《戦慄のプレリュード》から《サッヴァークDG》を召喚。

 こうして手札を補充しつつ、ターン終了時に裁きの紋章をタダ撃ち。これで条件を達成して《煌世主 サッヴァーク†》を降臨させる、という訳です。

 ちなみに余談ですが、《サッヴァークDG》の表向きの楯3枚条件は自分の楯である必要はないので、例えば相手にクリーチャーがいれば、《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》で相手のクリーチャーを楯に貼り付けることでも条件を満たすことが出来ます。

 ただこの場合だと着地した瞬間の《煌世主 サッヴァーク†》に除去耐性がないんですよね。このお陰で、デュエル・マスターズ史上屈指の名試合が誕生しすることになったのですが……。

動画がちょっと長すぎるので、カバレージの方が凝縮されててわかりやすいかも?

 話は戻しますが、《煌世主 サッヴァーク†》《サッヴァークDG》は極めて仲良しという訳です。

 《煌龍 サッヴァーク》の相棒が《煌メク聖戦 絶十》で、《煌世主 サッヴァーク†》なら《サッヴァークDG》という認識でいいと思います。

 さて、《煌世主 サッヴァーク†》は一度着地してしまえば、パワー17000というサイズに加えて「表向きの楯が3枚あればバトルゾーンを離れない」という除去耐性のお陰で、バトルゾーンでは大きな存在感を放つことになります。

 加えて、一度着地したコイツを対処するのはかなり困難です。

 そもそもサイズのデカいブロッカーであることもそうなんですが、除去耐性を剥がすためには表向きの楯を減らさなければいけません。

 ただそうなると、普通は攻撃が必要となるわけですが、その行動自体は【白ゼロサッヴァーク】にとっては「どうぞいらっしゃい」の状況。多数の裁きの紋章によって、結局は絡め取られることになります。

「なんか表向きの楯を減らそうと思って攻撃したのに、気付けば攻撃前より表向きの楯が増えていた」なんていうのは、対白ゼロサッヴァークにありがち。初めて対戦した時には驚いた、なんて人も多いんじゃないでしょうか。

 かといって放置していれば《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》を伴ったドラゴン・T・ブレイカーが襲ってきます。

 このドラゴン・T・ブレイカーというのはブレイクの前に山札を楯に追加出来るというもので、表向きの楯を増やすことも出来ますし、単純に受けのために枚数が欲しければ裏向きで追加することも可能です。

 当然ながらこれも強くて、これで楯をリカバリーされてる時が「あ、負けたな」と痛感している瞬間の1つです。

 一応ちゃんと詰めようとするならば、《ジャミング・チャフ》などで呪文封殺しながら殴る、というのが鉄則になります。

 ただ既に表向きの楯を3枚揃えられていると、一番最初にも書いたように相手の攻撃に合わせても出てくるんでそれだけでは単純に詰まないですね。

 やはり流石はGP優勝デッキ、といったところですね。

 GP優勝後も2018年エリア予選では2ブロックの王者として、ライバルの【赤青覇道】と数々の名勝負を演じてくれました。

 

デッキを支える裁きの紋章たち

 そして主役を支える裁きの紋章たちの紹介もしていきましょう。

 2コストの《憤怒スル破面ノ裁キ》や3コストの《剣参ノ裁キ》は、いまでも裁きのデッキには欠かせない初動です。特に2コストを引けていると、1ターン早く展開出来るので、ただの1ドロー呪文と侮ってはいけません。

 また《転生ノ正裁Z》《トライガード・チャージャー》と並んでサバキZが展開をしていく上では必須の呪文になってきます。

 で、お馴染みの除去である《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》

 裁きの直接的な防御札であり、特に序盤はこれの有無が勝敗に影響してきました。あとはコイツで除去されないライン(《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》や進化クリーチャーなど)のアタッカーであれば、そもそも裁きに対してある程度は強く出られる、みたいなところもありました。

 そしてこのデッキではフィニッシャーとして《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》(通称“天キラ”)が採用されています。よく間違えて光文明のストレージに投げられてますが、ゼロ文明です。

 あとはデュエキングでお馴染みの《隻眼ノ裁キ》ですね。現在の裁きデッキでは不採用のケースも多いですが、上記でリンクを貼ったゲームの決定打となったカードです。

 ですのでGP7thの象徴として(?)デュエキングMAX2023ではめでたく再録となりました。

 ちなみに裁き系のデッキは、GP7th以降はどちらかというと主軸は《煌メク聖戦 絶十》に寄っていきました。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / サバキスト / 文明 光 / パワー4000 / コスト5

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を、自分のシールド1つの上に表向きにして置く。(そのシールドの束は1つと数える)
■自分のシールドゾーンにカードが置かれた時、このターン、次に使う光のカードのコストを、最大3少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にならない。
■サバキZ(裁きの紋章が自分のシールドゾーンから手札に加えられた時、そのカードを捨ててもよい。そうしたら、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚する)

 光の大型クリーチャーを《煌メク聖戦 絶十》の軽減を使って出す、という感じですね。例えば2→3と裁きの紋章を溜めて、4ターン目に《転生ノ正裁Z》から《煌メク聖戦 絶十》を出し、最低でも6軽減が入るので《煌龍 サッヴァーク》を繰り出す、といった感じになります。

 あとは《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》とは《無双の縛り 達閃》とかも裁きではお馴染みのカードになっていきます。

 と、まぁ《煌メク聖戦 絶十》型を軸としたパターンには何度か強化が入っていましたが、【白ゼロサッヴァーク】にはあまり変化がなかったんですよね。

 ですがデュエキングMAX2023では、どちらかと言えば《サッヴァークDG》と相性の良さげなカードが幾つか新登場してくれました。

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / マスター・ドラゴン / メタリカ / 文明 光 / パワー11000 / コスト7

■シンパシー:自分のシールドゾーンにある表向きのカード(自分のシールドゾーンにある表向きのカード1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただしコストは0以下にならない)
■EXライフ
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引いてもよい。その後、裁きの紋章を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
■このクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。

【 呪文 】
種族 裁きの紋章Z / 文明 光 / コスト5

■サバキZ(裁きの紋章が自分のシールドゾーンから手札に加えられた時、そのカードを捨ててもよい。そうしたら、この呪文をコストを支払わずに唱える)
■コスト7以下のメタリカを1枚、自分の手札から出す。
■この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに自分のシールド1つの上に表向きにして置く。

 裁きのプロたちは《DG ~ヒトノ造リシモノ~》を繰り出していますが、つまりは《サッヴァークDG》とも相性がいいということですので、是非合わせて遊んでみて欲しいです。

 ちなみに筆者はコロナ禍の際、リモートデュエルで他のコミュニティの方と遊んでた時なんかは、結構このデッキを使っていました。

 あの、一応ちゃんと言っておきますけど、別に初狩りをしていた訳じゃないんですよ。

 デュエマの王道的なデッキが多数ある中で、せっかくなので色んなデッキがあることも知ってもらいたかったので、その1つとして使う事もあった、という感じです。

 「名前は聞いたことあったけど動いているのは初めて見た」みたいな反応をいただいたりもしたのですが、ただどちらかと言えば新鮮というより「よくわからなかったッス」という感じも多かったような気がしてきました。

 そんな訳で、いきなりつよい王道デッキで収録されるとしたら多分来世だと思います。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第94回は私もまぁまぁ好きな【白ゼロサッヴァーク】でした。

 ちなみにこの歴代シリーズで【白単絶十】を紹介したのは2年前の8月らしいです。随分時間が経ちました。

 当時は、《正義ノ裁キ》などが新登場した頃だったようですね。

 個人的には手札を抱えるのが何より好きで、このお陰で黒魔導具とかに強く出られる部分もあるので、《サッヴァークDG》好きなんですよね。

 最近はちょくちょく裁きデッキの活躍も見掛けますし、全国大会で持ち込んだプレイヤーもいたので、気になる方は是非遊んでみてはいかかでしょうか。

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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