【DM歴代名作デッキ】Vol.76~赤ジョーカーズ(限定戦)~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.76~赤ジョーカーズ(限定戦)~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 皆さんは合体ロボットって好きですか?

 私は幼少期に勇者シリーズ(※)による教育を受けたために、今でもロボットが活躍するアニメが大好きなんですよね。

 ※勇者シリーズ:1990年代に放送された低年齢層向けロボットアニメシリーズ。スポンサーはタカラ(当時)。合体ロボットがいっぱい出てきて、カッコいい。

ちなみにライジンオーなどのエルドランシリーズのスポンサーはトミー(当時)。

 しかもドラマ性の高い話で魅せるものより、シンプルに敵が現れたうわー合体だージャキーンおりゃああドカーンみたいな感じの方が好みなんですよね。

 中でも合体は大事です。そこには夢やロマンが詰まっています。少なくとも私の中では。

 まぁそんな訳なので、今回は夢やロマンに溢れたデッキを紹介していこうと思います。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【赤ジョーカーズ(メラビート)】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

夢とロマンのメラビート

 というわけで今回の名作デッキは夢とロマンを載せたデッキ、【赤ジョーカーズ】になります。

 リストは2017年の新DM限定戦(エリア戦の最終盤)からになりますが、こんな感じで。


 さて、ジョーカーズの話をしましょう。

 ジョーカーズが2017年の新DMより登場した新種族で、ジョー編の主役を担っています。

 そしてデュエマに新たな概念の「カッコいい」を持ち込んでくれた種族でもあります(個人の感想です)。

 というのもこれまで長らくデュエマの主役は「ドラゴン」でしたが、ジョーカーズはジョリーに代表される西部劇のようなガンマン、そして《超特Q ダンガンオー》や《ガンバトラーG7》のようなロボット系の主役たちが登場してきます。

 大好きなんですよね、ロボット。特に合体すると。

 そしてそんな「カッコいい」を究極的に突き詰めたのが今回の【赤ジョーカーズ】ってわけですよ。

 主役となるのは、《メラビート・ザ・ジョニー》

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 火 / パワー10000 / コスト7

■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■マスター・W・メラビート:このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、「J・O・E」能力を持つジョーカーズを2体まで、自分の手札からバトルゾーンに出す。このターンの終わりに、それらを好きな順序で自分の山札の一番下に置き、その後、こうして下に置いたクリーチャー1体につき、カードを1枚引く。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンに自分のジョーカーズが5体以上あれば、相手のクリーチャーをすべて破壊する。

 効果は主に2つ。

 まず1つはこのカードの代名詞とも言える「マスター・W・メラビート」です。

 その内容は至ってシンプルで、自身の召喚時に「J・O・E」能力を持つジョーカーズを手札から2体踏み倒すというもの。

 更にもう1つ、バトルゾーンに出たときに場に自分のジョーカーズが5体いれば相手のクリーチャーを全破壊出来ます。

 要するに予め盤面に2体いれば、《メラビート・ザ・ジョニー》を召喚してから2体踏み倒し、そして全破壊まで出来るので場に出したジョーカーズで粉砕出来る……というのが、デッキコンセプトであり狙いですね。

 ええ、豪快で強欲な男です。メラビート・

 で、その《メラビート・ザ・ジョニー》から出せる「J・O・E」持ちのジョーカーズもまたイカしたカードたちです。

 まずは《超Z級 ゲキシンオー》

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 火 / パワー8000 / コスト9

■J・O・E 2 (このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりに、これを自分の山札の一番下に置く。下に置いたら、カードを1枚引く)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある自分のジョーカーズ1体につき相手のシールドを1つブレイクする。

 バトルゾーンにある自分のジョーカーズ1体につき1枚ブレイクするとかいうまた随分と豪快なカードです。そしてちゃんとスピードアタッカー。

 空盤面でもメラビートから2体出せば、当然リーサル取れます。

 そしてもう1体が、《王盟合体 サンダイオー》

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 火 / パワー9000 / コスト10

■J・O・E 3 (このクリーチャーを、コストを3少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりに、これを自分の山札の一番下に置く。下に置いたら、カードを1枚引く)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーの攻撃先は変更できない。
■このクリーチャーがシールドをブレイクする時、バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが10枚以上あれば、相手はかわりにそのシールドを墓地に置く。

 新DMの終盤に登場したカードです。そしてこちらは夢の合体ロボ。ちなみに脚の辺りがゲキシンオーです。

 ちなみに私はロボットアニメの合体バンクを観るのが大好きなのですが、このカードはアニメの合体シーンも良かったです。

ちなみにBBPではシンカリオンとしっかりコラボした

 で、このカードの効果はと言うとボルメテウスのようなシールド焼却になります。マナと盤面のジョーカーズが10枚以上条件付きですが、これ自体はちゃんと達成出来る効果です。

 そして「アタック先を変更されない」という一風変わった一文もありますが、まぁだいたいは「ブロックされない」と読んでもらってOKです。

 盤面0でメラビートからこの2体を放り投げて、3点ブレイク+2点焼却狙いも出来ますし、盤面が2~3体いる状況からメラビートでサンダイオー2体投げで全破壊+4枚焼却も出来ます。

 また盤面さえ揃っているなら別に単体でゲキシンオーを放り投げてもOKです。

 《メラビート・ザ・ジョニー》はいうならば「必殺技」。引き金は二度引かない、一撃で終わらせる、そんな夢とロマンを詰め込んだデッキが、この【赤ジョーカーズ】なんですね。

 

可愛い可愛い足回りたち

 で、そんなロマン溢れる上のパッケージに対して、下の基盤は大変可愛い子たちです。

 特に赤が入ってしまったことで、ジョーカーズの?最強ドローソースであった《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》が使えないのは致命的でした。

 だから手札が増えない中で頑張ってなんとか《ヘルコプ太》に繋いだり、或いは《カメライフ》のJ・O・E効果の1ドローで頑張って《メラビート・ザ・ジョニー》を探していたんですよね。

 なんと可愛い動きなのでしょう。なんかこう、日本の年金制度みたいなデッキ基盤でした。

 ちなみになんとか引けた《ヤッタレマン》も、ビートジョッキーの《ランド覇車 ガンブルマン》とかに粉砕されていく、という非情な運命も待っていたりします。こっちは《ヘルコプ太》プレイしないとドロー出来ねえ、って話なんですよ。

 だから最終的に楯で頑張って受けるみたいな構造になるんですけど、当時のジョーカーズでそれをやるのもあんまり強くないとかいう。

 結局この弱点が足を引っ張り続けたために、最終的に私はエリア予選(ジャッジ大会)では【赤ジョーカーズ】を投げ捨てて【ビートジョッキー】を使用したんですけども……。

 今回の記事を書くにあたって、過去の調整履歴を漁って読み返してたんですけど、《一番隊 チュチュリス》が本当に無理過ぎて《勇愛の天秤》とか突っ込んだり、《ヤッタレマン》を守るために《おしゃかなクン》とか採用している時期がありました。

 それは……ホントにどうなんだろう。まぁデッキとしてはダメなんですけど、それはそれとして「なんとしてでも使ってやろう」という精神を感じて好感は持てるんですよね、逆に。

 ですので纏めると、7マナで到達したらハッピータイムが始まるんですけども、そこに安定して繋ぐことはかなり難しいデッキではありました。

 その上で……到達した時には他では得難い魅力があるんですよね。だって、夢があるもん。ロマンあるもん。

 いやぁ、罪な男ですよ《メラビート・ザ・ジョニー》。多分半世紀前だったら日活映画で主役とか張ってたんだと思います。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第76回は私の大好きな【赤ジョーカーズ】でした。

 何度も言うようですが、このデッキの最大の魅力は「カッコいい」ことだと思います。

 そしてそのカッコよさって、毎回毎回安定して発揮出来る訳ではないのもまた、夢やロマンのある部分なんですよ。

 本質的に言えば、夢やロマンというのは競技デュエマのデッキには必要ないのかもしれません。確率とか再現性の方が大事でしょう。私もエリア予選で結局使わなかったし。

 でも人生には夢やロマンがあった方が楽しいし、自分がカッコいいと感じるものを正直に追い求めて

 というか実は我々も――デッキにはあんまり求めてないかもしれないけども――デュエマそのものには夢やロマンを求めてたりしますからね。

 GPで勝ちたい、全国に出たい。そこに至るために理性的な判断を下すことも多いでしょうが、源流を辿れば夢やロマンなんですよ。

 だから【赤ジョーカーズ】は、夢やロマンのデッキでいいんです。だって、そっちの方がカッコいいじゃん。

 ちなみに現代の《メラビート・ザ・ジョニー》は《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》に革命チェンジが出来たりします。カッコいい。

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ・ドラゴン / 文明 ゼロ / パワー10000 / コスト8

■革命チェンジ:コスト5以上のジョーカーズ(自分のコスト5以上のジョーカーズが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。こうして捨てたカードがジョーカーズなら、そのカードの「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力を1つ使ってもよい。
■相手は、自身の各ターンに1枚しか呪文を唱えられない。

 これがやる必要があるかと言われると一切不明なんですけど、カッコいいと思ったらデッキを組んでいいんです。それが夢やロマンを求めるということなのです。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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