やっぱり世界には起源神仙人が必要
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。来ましたね、新環境。
サガが強いのは下馬評通りとして、その次に強化されたのが《 禁断の轟速 ブラックゾーン 》を獲得した【赤黒レッドゾーン】ってのはさすがに驚きましたね。2打点と3打点の間の壁、こんなにあったんだ……!
《 絶速 ザ・ヒート 》とかもきてますし、バサラの化身(勝手にそう思ってます)たるバイク仙人も相当頑張ったんだなあとしみじみした気分になっています。
まあ、アバクの枠を食ってまで【ドルマゲドン】系列を強化しにかかった《 鬼ヶ英悪 ジャオウガOG 》はさすがにやりすぎなんじゃないかなあと思わなくもないですが。開発部にはバイク仙人だけでなく、ドルマゲドン仙人がいるのかもしれませんね。ジャオウガ仙人や邪王門仙人の登場が待たれます。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《ヨミとイズモの計画》
【 呪文 】
種族 ゴッド / 文明 水/闇 / コスト9
■シンパシー:自分の墓地にあるゴッド(自分の墓地にあるゴッド1枚につき、この呪文を唱えるコストを1少なくする。ただしコストは0以下にはならない。)
■自分の山札の上から4枚を墓地に置く。
■クリーチャー1体、自分の墓地から出してもよい。その後、それにリンクできる好きな数のゴッドを、自分の墓地からリンクして出してもよい。
DM22EX2にて登場した、新たなゴッドサポートですね。
《 ゴッド・ゲート 》のような「ゴッドを出して、さらにリンク先を出す」タイプの効果を、コスト指定なしで墓地から行える……というのはもちろん強力。さらに自力で墓地を肥やせて、自分をも対象に含むシンパシーで軽減までやってのける自己完結ぶり!
原則としては中央G・リンクで踏み倒し先を水増しできる【ゴッド・ノヴァ】向けのカードなんですが、既存ゴッドとの相性ももちろん抜群。
そう、もちろん【起源神】ともです。
このパックでやってきたゴッドの大幅強化によって、【起源神】は(私がかなり厳しく見ても)4枚もの明確な強化となる新規カードをもらった形となります。こんなにまとまった枚数で強化を受けたの、マジでいつぶりでしょうか……?もしかして史上初……?
もちろんこの《 ヨミとイズモの計画 》も、その4枚のカードのうちのひとつ。
……ただし、4枚の末席となる一枚ですが。
というわけで、今回のテーマは「今回のパックで 《 ヨミとイズモの計画 》 以上に【起源神】が得たパワフル・起源神・カードについて」。締め切りの関係でそこまで長くなりませんので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
なお、今回の記事内で言う【起源神】は、「白青黒の純正三色で、トリガー化を活かしながら六体神の成立を狙う構築」であるのを前提とします。轟破天で一気に揃えるような搦め手は無し、ということですね。
まず、なぜ《 ヨミとイズモの計画 》がパワフル・起源神・カードでなくそこそこ・起源神・カード止まりであるかについて。
大前提として、このカードが【ゴッド】系列において超強力な新規カードであるということは現状疑いようがありません。それでもこの位置ということは、要するに【起源神】の問題を解決しきれていないのです。
【起源神】最大の問題……それは「斜めにリンクできない」問題です。
物理的に見てもらえばわかるように、斜めの位置に存在するゴッドはリンクしているものとして扱われません。これによって、「空っぽの盤面に突然起源神を揃える」という行為は不可能となっています。
(テキストを最大限好意的に解釈するならば)《 起源神ニュートロン 》がいる状態で使って《 神核アトム 》を踏み倒し、リンクしてリンク先の増えた「それ」ことアトム&ニュートロンに残り4体をリンクさせるように蘇生できる……というのは、《 プロジェクト・ゴッド 》から見ても大進歩だと思うんですが。
また根本的な問題として、これが実用範囲になるほど墓地を肥やそうと思うと構築を歪める必要が出てくるのもウィークポイント。
一般的な旧来の【起源神】において、単独で墓地にゴッドを送り込めるのは《 起源神エレクトロン 》のドロー置換効果と《 プロジェクト・ゴッド 》のハズレ枠だけなんですよね。さすがにこれだけでは大幅軽減は厳しいと言わざるを得ません。
もし採用するなら、受け枠に墓地肥やし作用と防御効果を併せ持つトリガー(例えば《 ハンマ=ダンマ 》とか)を用意したり、何らかの墓地肥やし特化ギミックを採用したうえで《 ヨミとイズモの計画 》にかなり軸足を置いた構成になるんじゃないかと思ってます。そこまでやっても揃うのが起源神でしかないっていうのがちょっと悲しいですが……。
総じて、「新たな形の【起源神】を組むきっかけにはなるが既存の【起源神】をそのまま強化してくれるわけではないカード」と言ったところでしょうか。
では、このカードより優越するパワフル・起源神・カードとは一体何なのでしょうか?
とりあえず、3位と2位を同時に発表しましょうか。
《 ブレイン・スラッシュ 》と《 デーモン・スパーク 》です。
いやこいつらマジでトリガー枠として画期的なんですよ!
【起源神】という自分のターンにも相手のターンにもトリガーを使うデッキにおいて、トリガー枠の最低条件となるのが「どちらのターンにめくれても意味があること」。
この2枚はモード選択カードとしてその条件を完全に満たしているのはもちろん、色の合う起源神パーツさえ揃っていれば両方使えてさらにバリューが上がるのは見逃せません。
おまけに多色でマナ基盤に貢献してくれるばかりか、ギリギリ手打ちできるコストなのも嬉しいところ。特に《 デーモン・スパーク 》はマジで革命的で、白黒二色で採用圏内のトリガーってこれまでマジで全然なかったんですよ!
これまでこっちのターンにめくれて「一番どかしたい奴がすでにタップしてるから意味ねえ!」って言いながら使ってきた《 支配のオラクルジュエル 》とか、色が合わないのに「アド数なら一番いいのはこれだから……!」と自分に言い聞かせて使ってきた《 霊宝 ヒャクメ-4 》とかに頼らずに済むんですよ!この喜びが分かりますか皆さん!ヒャクメは自然入りの構築組んだら素出しできて感動したけど!
というわけで、正統派に【起源神】というデッキを強化してくれるのはこの二枚だと思うんですよね。
厳密には《 ブレイン・スラッシュ 》と《 ヨミとイズモの計画 》は(タイプこそ違えど)構築によってひっくり返り得るくらいの差くらいだと思うんですが、《 デーモン・スパーク 》が画期的であるという事実は揺るがなさそうです。
え?一位?
なんか言うこととかありますか?
ノット起源神・カード(トリノ・アトムのこと)
というわけで、《 ヨミとイズモの計画 》でした。
ちなみに、ギリギリ「起源神・カードではない」と判断したカードに《 虚無の守護者グリ・ラ/無情の光 》があります。
トリガーを多用するデッキなので相性自体は悪くないと思うんですが、どちらの面も使ってるヒマがマジでないんですよね……!今後の研究に期待です。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
おや、今回もカードがありませんね。次から通常運転に戻る予定なので、さすがになんとかしますね。
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それでは、次の記事で。北白河でした。