期待はしていいけど予想はするな
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。施行されましたね、殿堂入り。少なくとも、かかった部分については妥当だと思いますよ。
なんか毎回言ってる気がするんですが、皆さんもそろそろ殿堂予想という行為の虚しさを思い知った頃だと思います。今すぐ殿堂予想をやめろ。
きたしーが殿堂予想アンチになった理由として、ベルカードの要望欄に「殿堂予想お願いします」と書いてくる人たちの影響があると言われています。カードショップで働いてるだけで!予知能力が身に付くとでも思ってんのか!
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《「魔力」の極 ダークマター》
【 進化クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル / アンノウン / ゼニス / 文明 ゼロ / パワー13000 / コスト10
■自分の墓地に呪文が4枚以上あれば、このクリーチャーの召喚コストは2少なくなる。
■超無限墓地呪文進化:呪文を1枚以上自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーの下に重ねたカード1枚につき、自分の呪文を唱えるコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■エターナル・Ω(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに手札に戻す)
DMEX-08で登場した、進化ゼニスです。なぜかリキッド・ピープルなことについてはよく指摘されますね。
その最大の特徴は、墓地の(任意の枚数の)呪文から進化するという斬新な能力こと超無限墓地呪文進化。墓地の呪文が4枚に到達すれば勝手に軽くなる作用もあったりします。
さらに重ねれば重ねるほど呪文のコストが減少し、バトルゾーンを離れても進化元の呪文がエターナル・Ωで帰ってくる……という、「とにかく呪文を使ってくれよな!」というよくできたデザインの一枚ですね。
というわけで、今回も格安ネタのストックから「これもう使わんからええやろ……」というアイデアを消化していく回です。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
まずこのカードを活かすうえで悩まされるのが、「どうやって呪文を墓地に送り込む?」「どうやってこいつ自身を出す?」「どうやってその軽減を活かす?」の三点。要するに全部です。
ちょっと脳内で想定ムーブをしたらわかると思うんですが、この辺の効果ってめちゃくちゃコンフリクト起こすんですよ。
例えば「ブースト呪文をいっぱい使ってこいつを出してオールデリートします!」なら「じゃあこんな一手間かけるまえに直接デリート使えよ!」となりますし、「墓地肥やし呪文で呪文いっぱい落としてから蘇生してデカい呪文使います!」なら「蘇生の手間のないカリヤドネでいいだろ!」になっちゃうわけですね。こりゃ大変だ。
おそらく最適解はドロー呪文や手札入れ替えで準備しつつ《 大集結!アクア・ブラザーズ 》から出すことだと思うんですが、まあそれでも【デフォーマーループ】やったり《 偽槍縫合 ヴィルジャベリン 》出したりしたほうが速いのは問題です。
なんとかまだ見ぬルートがないものか……と、先達である普通のイオンさんの【メカオーブラザーズ】(厳密にはイオンさんが定期的にアップデートしてるレシピ)を見ながら考えてたんですが、ここで一つ気付いたんですよ。
墓地に、無料で呪文が落ちてるな?
そう、アタック・チャンスでドロー呪文を使用するこのデッキだとナチュラルに進化元となる呪文が墓地に行くんですよ。
イオンさんの最新版だと《 死神覇王 XENARCH 》と手札入れ替え(あとバイオ・Kでもなぜか誘発する)で手札枚数を稼ぐギミックが採用されているので、墓地に呪文をある程度落とすのもそう難しくはありません。
というわけで作ってみたのがこちら。
軽減(≒進化元の枚数)は3-4コスト程度で妥協し、7-8マナ程度の呪文をちょっと早く使おう……というのが今回の出発点。
《 ブレイン珊瑚の仙樹 》→《 水上第九院 シャコガイル 》という手間が挟まるので明らかに迂遠とはいえ、それでも元のエンジンの強固さからなんだかそれっぽい動きはできそうですね。
ただ、このルートも《 ν・龍覇 メタルアベンジャーR 》→《 龍素王 Q.E.D. 》みたいな派手なライバルがいるのは悩みどころ。このルート以外でもう少しなんとかならんものか……と考えて思い当たったのが。
世界一アタック・チャンスに依存してる豚を使うことです。
依存先である《 トンギヌスの槍 》などをはじめとするゼロ文明やアウトレイジ指定のアタック・チャンスやG・ゼロ呪文を大量搭載して一気に切ったあと、《 戦慄のプレリュード 》などからダークマターを展開。
《 俺神豚 ブリタニア 》の呪文回収ギミックに加えてこれを採用することで、使い得のアタック・チャンス呪文を軽減してメインで手打ち→さらにメインで回収→アタック・チャンス……という流れでさらに使っていくというのはどうでしょうか。
しかもこの過程で使用するブータン&ブリタニアはツインパクトなので呪文カウント!ほぼ必須となる《 無法設計図 》も合わせて、呪文を墓地に落とす難易度はだいぶ低くなるんじゃないでしょうか。
というわけで組んでみたのがこちらです。
俺だけ《 ゼロの裏技 ニヤリー・ゲット 》4枚使っていいことにならない?
実際アタック・チャンスしながらドロン・ゴーという動きそのものには可能性を感じたんですが、まあ手札が足りないこと足りないこと。
《 無法の裏技 ドドンガ・ドン 》でブータンを加速させて自爆特攻ドロン・ゴーを狙ったり、《 黄泉秘伝 トリプル・ZERO 》を《 俺神豚 ブリタニア 》でフルスペックにしたりというギミックもお気に入りではあるんですが……いかんせん初期手札5枚のデュエマでは限界があるようです。
というわけで、今回のボツ理由はそれぞれ「元ネタの亜種の域を出ていないから」「現状デッキになってないから」が答えになります。
特に後者は、記事がボツになる理由の中で一番多いパターン(その次が予算オーバー)ですね。そこ!今までの記事もデッキになってないって言わない!
カード単体でコンフリクトを起こすカードはターゲットにしないのが板
というわけで、《 「魔力」の極 ダークマター 》でした。
ちなみに、形にならなかったアイデアとして「【ツインパクトコントロール】にもうすぐやって来る《 SC龍飛→SC風流 》と墓地肥やしを足して、呪文面が高コストかつ生物面もそこそこ強いツインパクトを運用する」というものがありました。
唱えて墓地に送ろうとした呪文が墓地じゃなくてバトルゾーンにいたことからいったん諦めましたが……それでもブータンよりはまともなデッキに仕上がる気がしてます。たぶん。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
というわけで、次回のテーマはこちらです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。