「お子様にどうぞ」って顔でコロコロデッキ2つ渡されました
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。来ましたね、魔覇革命。
私はどっちかと言うとシングル買い派なんですが、さすがにここまでやる気があるパックなら……ということで、4箱買っちゃいました。
ただ、人気すぎて(スクラッチキャンペーンをやってるような)家電量販店やカードショップでは一瞬で売り切れしていた模様。駆けずり回って最後に見つけたのが、イオンの子供服やおもちゃのコーナー。
店側としても「子供のためのパック買い」しか想定していなかったようで、「店側の管理システムがパック単位でしか登録されてないっぽくて……」と言われて「120パック」と書かれたレシートを受け取ることになりましたとさ。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《同期の妖精/ド浮きの動悸》
【 ツインパクトカード 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / ジャイアント・スキル / 文明 水 / パワー2000 / コスト2
種族:ジャイアント・スノーフェアリー
■相手が自分のクリーチャーを選ぶ時、可能ならこのクリーチャーを選ぶ。
■メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:ド浮きの動悸
文明:水
コスト:4マナ
種族:ジャイアント・スキル
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
■カードを1枚引く。
「魔覇革命」で登場した、レアのジャイアント・スノーフェアリーですね。
小学生が身内で使ってたらあらぬ誹りを受けそうな水着イラストを、ノーズクリップの存在でちゃんとシンクロナイズドスイミング(現:アーティスティックスイミング)というスポーツの領域に引き戻した采配が冴える一枚です。
カードテキストとして見ると、《 歓楽のタギャースツ 》に近い効果誘導に加えてメガ・ラスト・バーストを持つクリーチャー面と、ドローとバウンスの抱き合わせのトリガー面を持つ構成。
デザイン意図としては「不用意に相手の盾を削らないといけないことが多いジャイアントの革命チェンジの横に添えることで、除去トリガー等を回避したうえでカウンター的にバウンスとドローまで飛ばす」……という感じでしょうか。
実際この「盾を割るリスクを軽減する」という点は勝ち手段をダイレクトアタックに頼るデッキにとって超重要。
実際に環境でも【アナカラージャオウガ】【赤青マジック】に搭載した構築が結果を残していますね。
また、地味ながら呪文面が既存コスト論を超えるハイスペックトリガーなのも売り。
コストだけ見ても《 サーフ・スパイラル 》が可哀想になるほどの性能ですし、結果だけ見ればあの《 ドンドン吸い込むナウ 》に匹敵するものがツインパクトになっている……と考えるとその強さがよくわかります。
総じて、新弾レアの筆頭となる出世株の一枚と言えるでしょう。
……さて。このカードを見た時、私の脳裏には電撃が走りました。
とある一枚のカード……正確には、そのカードとこのセットのギミックを組み合わせた時の相性がとあまりにも良すぎるのです。
実際、何だと思います?はい、シンキングタイムスタート。
その答えが、こちら。
《 SC龍飛→SC風流 》です。
「確かにツインパクトだから相性はいいだろうけど……」と思ったそこのあなた。
これまでならそこで止まってたんですが、今の種族(オレら)は革命チェンジ(レボリューション)の時代なんですよ。具体的には、メガ・ラスト・バーストがついてるのがヤバい。
その真価が発揮されるのは、《 SC龍飛→SC風流 》がいる状態で《 同期の妖精 》が革命チェンジを行った時。何が起きるかを、順番に見ていきましょうか。
- 《 同期の妖精 》とチェンジ先が入れ替わる
- このタイミングでメガ・ラスト・バーストが誘発。手札から呪文面の《 ド浮きの動悸 》が唱えられ、バウンスとドローが誘発する
- この時、「そのコストがクリーチャー側のコスト以上の」「ツインパクトカードの呪文側を手札から唱えた」ため、クリーチャー面がバトルゾーンに出る
- 《 同期の妖精 》がバトルゾーンにいる状態で、ブロック指定ステップに入る
……おわかりいただけたでしょうか。こちらは何一つ失わず、呪文面とチェンジ先クリーチャーだけがノーコストで踏み倒されたことに。革命チェンジのデメリット全否定かよ!
しかも《 同期の妖精 》が盤面にいるということは、前述の「盾を割る必要があるジャイアント革命チェンジの弱点」を完全にカバーしてるってことですからね。せっかくのトリガーをこんな「除去すると《 排撃 》が飛んでくる2マナ生物」に飛ばしたいわけないだろ!
もちろん、手札にチェンジ先があればこれが毎ターン行えます。トリガーで止まると厳しいという弱点と引き換えに、高速の踏み倒しが許されている「成長」戦略のデッキがです。
というわけで、さっそく組んでみたのがこちら。
このシナジーに気付いたらだいたい誰でも8割くらい一致する感じに仕上がりました。
ざっくり組んでるときに「《 SC龍飛→SC風流 》下でチェンジ元の《 竹刀の超人 》を出したら呪文面も誘発してプリン効果とドローが誘発する」のに気付いた時には、さすがに乾いた笑い声が出ました。これがデザイナーズコンボでなきゃなんなんだよ。
回し方としては雑に「成長チェンジ」するだけでいいんですが、「《 マーチングベル シアン 》を 《 SC龍飛→SC風流 》でクリーチャー面で出してジャイアント・フレンド・バーストすると合計2回《 ミーミル・ミュージカル 》が踏み倒されて2除去2ブレイク」みたいなオプションもありますよ。
……まあ、一般的な【青緑ジャイアント】に雑に《 SC龍飛→SC風流 》を足すだけでアホみたいな上振れを発生させるチャンスが生まれる……とだけ覚えてもらっても大丈夫です。引けなくても単に「成長チェンジ」の動きしてるだけで大丈夫ですからね。
《 SC龍飛→SC風流 》とメガ・ラスト・バーストと革命チェンジの相互作用についてはご理解いただけたと思いますが、実は「メガ・ラスト・バースト」を持っていて呪文コスト≧生物コストとなるクリーチャーはなんとわずかに3体。
しかも文明が合うのはこの《 同期の妖精/ド浮きの動悸 》だけです。
本来ツインパクトの扱いが得意なマジック陣営には1枚も存在しないあたり、公式の念入りな調整が伺えます。
……まあ、そりゃ《 調律師ピーカプ/♪音速で 本番中に チューニング 》とか《踊戯音愛 パステル/♪摩訶不思議 マジカルプリズン キンキラリン》とかがこのギミックに対応してたら、不快とかいうレベルじゃないですからね……。
ちなみに、残りの2体はアーマード陣営の《 強撃の鎧徒エッカルト/ウォーニング・ショット 》と《 ボルゼラス・ドラゴン/「オレの行く道は止められねぇ」 》。文明を増やす覚悟があれば、ぜひ試してみてください。
♪ド浮ド浮ド浮 ド浮き 同期の妖精 ボリューム満点 激安ジャングル
というわけで、《 同期の妖精/ド浮きの動悸 》でした。
ところで、彼女らには名前が対になる《 弓道の妖精/ド級の弩弓 》が存在しますね。
するんですが……うーん。使える……のか……?
この記事の感想などありましたら、#北白河の今日の一枚でのツイートや拡散などなど心よりお待ちしております。
下のボタンからすぐにやると、確実に拡散できてさらにお得!今すぐやれ!
それでは、次の記事で。北白河でした。