はじめに
皆さんこんにちは。ループとコンボ大好きDMPたこ焼きです。コロナウイルスの影響もあり家にこもりがちな毎日ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕はデュエマプレイスに精を出し、無課金でやっとマスターに到達することができました。ちなみに使用していたデッキはドロマーイニシエートです。

話題がそれましたが、今回から安くて強いループデッキ特集を行います!僕自身、いかに強いループデッキ、コンボデッキを安く作るかということをいつも考えているのですが、今回からはそんな中でとくにお勧めの安くて強いループデッキを何回かに分けて紹介していこうと思います。
今回紹介するのはズンドコライヤです。パーツのほとんどがストレージで手に入りループ方法も簡単、なおかつ環境デッキにもある程度の勝率は見込めるループデッキで、初めてループデッキを触る人やサブデッキが欲しい人などにおすすめです!

では、さっそくズンドコライヤについて解説していきましょう!
目次
ズンドコライヤとは?
ズンドコライヤとは《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》が出た状態で《アクア忍者 ライヤ》を出し入れすると無限ブーストできることを利用して、フィニッシャーの早期着地を狙うデッキタイプです。

もともと《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》自体、全クリーチャーのコスト1軽減みたいな能力なのでループするのはほぼ自明だったのですが、どんどんクリーチャーを展開すると手札が減っていってしまうことが問題でした。
そこで「《アクア忍者 ライヤ》によるマナブーストの継続と、ほかのクリーチャーによるドローを合わせてループしてしまおう!」という風になり、このデッキタイプが生まれました。
このデッキの個性はそのドロー方法(ドローしない型もありますが)にあり、その違いでいくつもの亜種が生まれています。今回はその中でも特に面白い3つを紹介します。

まず最初にデッキタイプとデッキレシピを紹介し、その後採用カードとデッキの回し方の解説をしていきます。
・ズンドコピエロ

一つ目のタイプは《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》と《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》を利用したループデッキです。《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》の自分のクリーチャーが出るたび1マナ加速できる能力と《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》のスペースチャージによるドローを利用して、手札が枯渇するという《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》の弱点を補った方タイプです。
さらに、このデッキと素晴らしいシナジーを持つのが《ラ・ズーネヨマ・パンツァー/逆転のオーロラ》です。一枚で盾落ちケアと大量手札補充をすることができ、ある程度運が絡むものの一気に勝利が近づきます。

デッキレシピ


・ズンドコ魚籠びっくん

半年前、スタートデッキに入っていた《魚籠びっくん》によってDM界に激震が走ったのは記憶に新しいですね。あの時《アクア忍者 ライヤ》の値段が400~500円まで高騰しました。
このデッキの強いところはGRクリーチャーの能力を使うことができるという点です。GRクリーチャーはループパーツの踏み倒しやマナ回収、さらには《“魔神轟怒”ブランド》によるサブプランまで異常なほど活躍します。
また、その影響もあって自由枠が非常に多いのも特徴です。そのため、ほかのタイプよりもメタカードに対して有利に立ち回ることができます。
デッキレシピ


・ズンドコオボロティガウォック

最後のはちょっと変わっています。《月光電人オボロカゲロウ》と《絶海の虎将 ティガウォック》のお馴染みのコンボと《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》のブーストを利用したデッキタイプです。
このデッキにおける《アクア忍者 ライヤ》は自身を戻すだけでなく《絶海の虎将 ティガウォック》を戻して使いまわすという使い方ができ、汎用性が高いです。
実はこのデッキはもともとあの《ベイB ジャック》を使ったジャックウォックというデッキをアイデアのもとにして作られたデッキです。

ジャックウォック自体《ベイB ジャック》がプレミアム殿堂入りする直前にできたデッキタイプだったためほとんど環境で活躍しなかったのですが、そのシステムはとても強力でした。そして、《ベイB ジャック》の枠を《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》に変え、ことで新しいデッキとして生まれ変わったのです。
デッキレシピ


採用カード解説
・共通のカード
《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》

デッキの核。通常能力でソリティアを支え、Dスイッチでループパーツを持ってくる八面六臂の活躍をするカードです。基本的には脳死で投げていいいですが、相手がD2フィールド《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を持っていそうなときや、青魔道具対面では注意しましょう。パーツをため込んだ後、一気に出して一発でループしましょう。
《アクア忍者 ライヤ》

デッキの核②。基本的には自身を戻すことによって無限マナ加速を決めますが、《絶海の虎将 ティガウォック》を戻してもう一度3ドローするという使い方もできます。地味に再録がないカードです。
デッキによって重要度が変わるので2枚~4枚投入されています。
《薫風妖精コートニー》

コンボデッキのお供。《アクア忍者 ライヤ》の召喚を安定させたり、《月光電人オボロカゲロウ》で5ドローできるようにしたりする役割があります。ループが始まるまでマナか手札に温存しておきましょう。
《妖精の裏技ラララ・ライフ》

0マナで1マナ増えるのが弱いわけがないです。ちょっと足りないマナを補えることができ、痒い所に手が届くカードでもあります。
ま4キルには必須で、下で紹介する2コストスノーフェアリーからつないで3ターン目の《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》を狙いましょう。
《桜風妖精ステップル》《再生妖精スズラン》

初動スノーフェアリー。《妖精の裏技ラララ・ライフ》を唱えるために定番のマナ加速は採用していません。
《ドンドン吸い込むナウ》

サーチ兼受け札。《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》を持ってこれる数少ないサーチカードなので、手打ちすることが多いです。
《水上第九院 シャコガイル》

フィニッシャー。特にいうことはありませんが、登場時に墓地のカードを山札に戻す効果を忘れがちなので注意しましょう。
・ズンドコピエロ用カード
《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》

ピエロ型の切り札。マナが増えると手札が増えるということで《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》の弱点を完全に打ち消しました。ループパーツのサーチもでき万能に使えるカードです。プレ殿の相方に引けを取らない優秀さです。
《ダンディ・ナスオ》

《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》をマナに置く役割があります。なんでこのデッキにのみ入っているのかというと、ほかのデッキは《ドンドン吸い込むナウ》でサーチしてからマナにおいて《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》という流れができますが、《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》は多色なのでそれができないからです。
《妖精の裏技ラララ・ライフ》で1マナ増やしておいてごまかすこともできますが、枠が余ったので安定性の向上のために採用しました。墓地メタ用に《龍素記号 Xf クローチェ・フオーコ》などを入れてみてもいいと思います。

《ラ・ズーネヨマ・パンツァー/逆転のオーロラ》

盾落ちケアと大量手札補充を兼ねる最強カード。《ラ・ズーネヨマ・パンツァー》を使うことは少ないので通常の《逆転のオーロラ》でも最悪OKです。
《クリスタル・メモリー》《光牙忍ハヤブサマル》

《クリスタル・メモリー》は《ドンドン吸い込むナウ》の5,6枚目としての役割です。《光牙忍ハヤブサマル》の存在によって一応有効トリガーになっています。
《クリスタル・メモリー》がツインパクトでないのは《レアリティ・レジスタンス》と《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》のケアのためです。殴らないこのデッキにおいてクリーチャー面を使うことは全くないので絶対こっちのほうがいいです。

《ハリケーン・クロウラー/ブレイン・チャージャー》

最後にアンタップマナを増やして《水上第九院 シャコガイル》を出します。《ブレイン・チャージャー》は割と使うことはあるのでできればツインパクト版のほうがいいです。
・ズンドコ魚籠びっくん用
《クリスタル・メモリー》《光牙忍ハヤブサマル》
省略します。
《魚籠びっくん》

魚籠びっくん型の切り札。GR召喚の強さは説明不要で、3つの中で爆発力はぴか一。コストが4なのもよく、素だしからループするとも可能です。
ここが《音奏 ジュリドゥ》の構築もあります。こちらの強みはマナにおいてある《再生妖精スズラン》からループに入れる可能性をつかめるところです。具体的には《マリゴルドⅢ》か《クリスマⅢ》をめくるとループパーツをマナから持ってこれて最高です。
《バングリッドX7》

枠が余る魚籠びっくん型ならではのスーパーカードです。マナ加速によってパーツをマナに送る手助けやメタカードの処理、マナ召喚と何でもやってくれる仕事屋さんです。ちょっと高いのが玉に瑕ですね。
《奇天烈シャッフ》

自由枠です。《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》や《パクリオ》なんかを入れてもいいかもしれません。
GRゾーン
《クリスマⅢ》

マナ回収役。自壊効果のおかげで《魚籠びっくん》の効果を無限に使うことができて便利です。
《マリゴルドⅢ》

主にマナゾーンから《薫風妖精コートニー》を持ってきます。2回しか使えないのでご利用は計画的に。
《ウォルナIV》

おまけで《ナチュラル・トラップ》が打てる、デュエプレ勢驚愕のカード。主にメタカードの除去を担当します。殴るプランの場合は相手のバトルゾーンをすべて処理して攻めよう。
《“魔神轟怒”ブランド》

殴る時に使用する超過打点製造機。《ソニーソニック》と一緒にぼこぼこにしよう。
《ソニーソニック》

GR、SA以上!!
《バルバルバルチュー》

盾回収。これを利用した場合のループ失敗確立は盾が5枚残っていた場合で約0.5%なので基本的に失敗することはなくなります。それでも心配という人は《アカカゲ・レッドシャドウ》を採用してもいいですが、ねだんが高いです。
・ズンドコオボロティガウォック用カード
《月光電人オボロカゲロウ》

手札の質を高めてくれる強カード。《絶海の虎将 ティガウォック》との相性は言わずもがな。
引くカードの枚数は調整できるのでライブラリアウトしないように気を付けましょう。
《絶海の虎将 ティガウォック》

1マナ3枚ドローが弱いわけがないです。このデッキをほかのタイプに比べた時の強みになっているカードでもある。あとで解説します。
《緊急再誕》

このデッキはアンタップマナが増えないので、このカードで無理やり《水上第九院 シャコガイル》を持ってきます。地味にシールドトリガーなのが偉く、ティガウォックを出してブロックして耐えるみたいな使い方もできます。
《セイレーン・コンチェルト》

マナに《緊急再誕》や《水上第九院 シャコガイル》が落ちた時に回収する手段がないので採用しました。《黒豆だんしゃく/白米男しゃく》などでもいいかもしれません。
どうやってループするの?
今回3種のデッキを紹介していますが、回し方やループ方法はほとんど一緒です。
ピエロ、魚籠びっくん型の場合
まず作りたいのがバトルゾーンに《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》、マナゾーンにそれぞれのデッキの切り札、手札に《アクア忍者 ライヤ》という状況です。
ズンドコピエロの場合は《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》、ズンドコ魚籠びっくんの場合は《魚籠びっくん》を用意しましょう。

そうしたらターンの初めに《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》の効果でそれらのパーツを出します。そうしたら手札から《アクア忍者 ライヤ》をだし、自身を戻します。


すると《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》の効果で1マナ増えるのでそれをタップしてまた《アクア忍者 ライヤ》をだし、自身を戻します。
こうすることで《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》や《魚籠びっくん》の能力が無限に使えるので、前者では手札を整え、後者ではGR召喚ストックを増やしていきます。この途中で《薫風妖精コートニー》を出し、マナを全色にして事故を防ぎましょう。


後は簡単です。《妖精の裏技ラララ・ライフ》でマナを伸ばして《ハリケーン・クロウラー/ブレイン・チャージャー》から《水上第九院 シャコガイル》につないだり、《クリスマⅢ》で回収してから《水上第九院 シャコガイル》いつないだりしてもらえれば大丈夫です。
オボロティガウォック型の場合
まず最初に準備するのはバトルゾーンに《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》、マナゾーンに《薫風妖精コートニー》、手札に《月光電人オボロカゲロウ》です。2枚目の《月光電人オボロカゲロウ》や《絶海の虎将 ティガウォック》も持っているとなおいいです。

そしたら、ターンの初めに《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》の効果で《薫風妖精コートニー》を出します。その後、《月光電人オボロカゲロウ》を出して5枚手札交換を行います。そこで《絶海の虎将 ティガウォック》を手に入れましょう。


そうしたら手札から《絶海の虎将 ティガウォック》を1マナで召喚し、3ドローします。ここから同じように《絶海の虎将 ティガウォック》と《月光電人オボロカゲロウ》でどんどん山を掘っていきましょう。《アクア忍者 ライヤ》は《絶海の虎将 ティガウォック》を戻せるので、山札を掘る手助けをしてくれます。

そうしたら潤沢な手札から《緊急再誕》⇒《水上第九院 シャコガイル》とつないで勝ちましょう。

デッキの回し方と注意点
最速ムーブ
最速の動きとしては、2ターン目に《桜風妖精ステップル》《再生妖精スズラン》を展開して《妖精の裏技ラララ・ライフ》を使います。そして3ターン目に《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》を立て、4ターン目にループします。

成功率としては体感ですが20~30%くらいだと思います。間に1ターンサーチを挟むことで5ターンキルは相当安定します。

これが基本の動きなのですが、ズンドコオボロティガウォックにはさらなる上振れルートがあります。
まず2ターン目に《薫風妖精コートニー》を出し、3ターン目に《月光電人オボロカゲロウ》からの《絶海の虎将 ティガウォック》と出して、手札を補充。さらに《妖精の裏技ラララ・ライフ》でマナを増やしながら《絶海の虎将 ティガウォック》を増やしていくことができます。

これを利用することで4ターン目に普通に殴って勝ったり、ブロッカーである《絶海の虎将 ティガウォック》を並べて速攻デッキを封殺したりすることができます。
注意点と補足
1、ハンデスに弱い
まずこのデッキ、ハンデスにものすごく弱いです。墓地からカードを回収する手段がないので基本的に落とされてしまったカードはもう戻ってきません。マナから出すことはできるので、ハンデス対面ではキーパーツはガンガンマナに置きましょう

2、呪文メタに注意
また、ズンドコオボロティガウォックだけですが呪文メタには注意が必要です。コスト3宣言によって《緊急再誕》が止まってしまいます。初見ならばれないとは思いますが一応気を付けてください。

3、受けが薄い
受けが結構弱めなのも弱点の一つです。《終末の時計 ザ・クロック》を採用する型もあるのですが不採用にしました。

その理由として今活躍しているデッキタイプの中に《終末の時計 ザ・クロック》が刺さるデッキがなく、キルターンを速めた方が強いと感じたからです。
《終末の時計 ザ・クロック》が強い対面というのはこのデッキと同じくらいの速さで攻撃してくるデッキタイプになります。つまり、4~5ターン目にとどめを刺しに来るデッキです。
しかし、今活躍しているデッキはドッカンデイヤーループやカリヤドネループなどのループデッキ、3~4ターンキルを目指す赤白バイクやビートジョッキー、もしくは《終末の時計 ザ・クロック》の登場を許さない墓地ソースなどです。
唯一刺さりそうな対面であるバーンメアも《ジェイ-SHOCKER》によるロックが決まってしまえばこちらはターンを返すしかありませんので、1・2枚目のシールドにこのカードがないといけないです。

もちろん《終末の時計 ザ・クロック》は強力なカードなので採用も全然ありだと思います。しかし、今のデッキは《終末の時計 ザ・クロック》がよく刺さるとは言えません。よく考えて採用を検討してみてください。
どれが一番強いの?
結論から言いますと、一概には言えませんがズンドコ魚籠びっくんが一番安定すると思います。理由はメタカードへの耐性です。
ほかのタイプは《リツイーギョ #桜 #満開》などが出ただけで詰むことがありますが除去が入っているこのタイプならある程度対策が可能です。

しかし、将来性という意味では危ういです。《マリゴルドⅢ》は次回のプレミアム殿堂入りの有力候補ですし、GRメタのカードはこれからも増えていくことが予想されます。

また、上振れが持ち味のズンドコオボロティガウォックにも欠点があります。それは途中でドローするカードがなくなることがたまに発生してしまうことです。

こうなったときは残念ながらワンショットはできません。一応ブロッカーの《絶海の虎将 ティガウォック》が並ぶので殴られて負ける可能性は低いのですがループされてしまえばそれでおしまいです。4~5ターンというのは現代においてほとんどのループデッキがフィニッシュを迎えるターンですからね。
これらの点で全体的に平均的で将来にわたって使いやすいのがズンドコピエロなように感じます。
というわけで僕のおすすめはお勧めは
・すでにパーツが結構そろっているという方はズンドコ魚籠びっくん

・右手が必ず光るという方はズンドコオボロティガウォック

・初めてループに触る人や、一からカードを買う方はズンドコピエロ

がいいと思います。
終わりに
いかがだったでしょうか。ズンドコライヤは初心者から上級者までさまざまなひとに愛されているループデッキです。この記事を読んで気になった方はぜひ組んでみてください。
次回は難しそうなイメージのある呪文や墓地を使ったループデッキの中を紹介していこうと思います。初めて使う方でも使いやすいデッキに仕上げておりますのでしばらくお待ちください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。質問や感想など、くだらないことでもいいのでぜひお書きください!皆さん健康に気を付けて楽しいデュエマライフを!