このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●自己ブレイクの暴発ギミックが楽しい! ●ギャラクシー・ブレイカーをぶっ放したい! ●一人回しでいくらでも遊べる! ●シールドいらねえーーーーー!!!!!! |
自分のシールドをブレイクし、S・トリガーを使う戦術。
最初にその効果を持った《 暴発秘宝ベンゾ 》にちなんで、俗に「暴発」と呼ばれる。
S・トリガー持ちカードが毎セット増え続ける以上、この「暴発」ギミックも少しずつ強化されているはず。
特にここ1年は暴発の当たり年だったので、今までにない暴発デッキを組み上げることができた。
というわけで格安デュエマ研究所、はじまりはじまり――
目次
格安デュエマ研究所とは?
『格安デュエマ研究所』は、デュエル・マスターズの安くて楽しいデッキを構築・紹介していく企画だ。
「格安」の定義として、「シングル価格の合計がクロニクルデッキおよびドリーム英雄譚デッキの定価(=およそ5000円)以内」と設定している。
※シングル価格は、執筆時点(2024/11/14)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算
もちろん、すでに持っているカードや傷アリカードを使えば、もっと安く構築することが可能だ。後述するデッキリストの「デッキ価格をシミュレーション」から、安価なバージョンの購入ページにも飛べちゃうぞ。
なお、安いデッキは高額デッキの代用品や劣化版ではないことを強調しておく。独自の強さや面白さを持つデッキを研究・紹介していこう。
デッキのコンセプト
さて、今回のテーマは暴発(序文で書いたように、自己ブレイクによるS・トリガー発動をこう呼んでいく)。
デュべり部でも語ったんだけれど、暴発持ちクリーチャーを呼び出せるトリガークリーチャー《スゴ腕プロミキサー》の登場は革新だ。
で、その暴発ギミックを使って何をするか?
裏目の少ない戦術として考え付いたのが……
- 片側がS・トリガーのツインパクトを暴発させつつ、
- あわよくば《星龍の暴発》で非トリガー側もトリガー化して暴発
……というプラン。
【 ツインパクトカード 】
種族 パンドラボックス / 文明 光/闇 / パワー2000 / コスト4
■このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つブレイクする。
────────────呪文────────────
カード名:星龍の暴発
文明:光
コスト:7マナ
■S・トリガー
■次の自分のターンのはじめまで、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。このターンが自分のターンなら、クリーチャー側を出す。
190円
片側がS・トリガーで、もう片方が高出力のツインパクト……
【 ツインパクトカード 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー21300 / コスト10
■G・ブレイカー(このクリーチャーは、相手のシールドをすべてブレイクし、その攻撃の後、自分のシールドをすべてブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、「シールドいらねぇー!」と言ってもよい。そうしたら、そのターン、自分のクリーチャー3体に「G・ブレイカー」を与える。
────────────呪文────────────
カード名:ケッシング・ゼロ
文明:ゼロ
コスト:5マナ
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■「気に入らねぇやつは消す」と言ってもよい。そうしたら、このターン、相手のクリーチャーの能力すべてを無視する。
世の中を安全に生き抜く方法を考える、一人の老人がいいのでは!!?
デッキレシピ
というわけで完成したデッキがこちら!
合計金額は3,230円(2024/11/14時点)。仮組みした時点で入っていた200~300円のカードが次々に抜け、何故か怪しげなカードに置き換わったことで余裕のある価格帯となった。
なお、デッキリスト下にオレンジ色で表示されている「デッキ価格をシミュレーション」から必要なカードを選んで「在庫チェック」を押せば、直接シングルを購入可能。
特に今回は、バージョン違いカードや古い(≒傷アリ)カードも多く存在するリストとなっているので、タイミング次第でより安く購入するチャンスもあるはずだ。
個別カード解説
では、ここからは個別のカードを解説していこう。
個別カード解説【じーさん】
まずはデッキの主役。世の中を安全に生き抜く方法を考える一人の老人と、その下半身にくっついた文房具を紹介。
《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》4枚
【 ツインパクトカード 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー21300 / コスト10
■G・ブレイカー(このクリーチャーは、相手のシールドをすべてブレイクし、その攻撃の後、自分のシールドをすべてブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、「シールドいらねぇー!」と言ってもよい。そうしたら、そのターン、自分のクリーチャー3体に「G・ブレイカー」を与える。
────────────呪文────────────
カード名:ケッシング・ゼロ
文明:ゼロ
コスト:5マナ
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■「気に入らねぇやつは消す」と言ってもよい。そうしたら、このターン、相手のクリーチャーの能力すべてを無視する。
190円
クリーチャー面も呪文面も、ちょいちょい悪さをしそうなコロコロ付録出身カード。黒トレで出回ってくれて良かった……
このデッキでは《星龍の暴発》によるS・トリガー化→《 暴発秘宝ベンゾ 》で暴発させることでクリーチャー面の踏み倒しを狙う。
登場したらもちろん「シールドいらねえー!」と叫ぶ……んだけど、多くの場合は隣にいる味方も召喚酔いしている。叫ぶだけ叫んで気持ちよくなりつつ、殴るのは1ターン待つことが多いだろう。
また、レアケースながら《ケッシング・ゼロ》を暴発させることでメタクリを無効化するパターンもたまーにある。覚えておくとピンチを切り抜けられるかもしれない。
個別カード解説【暴発】
続いてはデッキの背骨。暴発ギミックを担当する面々だ。
《音感の精霊龍 エメラルーダ》4枚
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 文明 光 / パワー5500 / コスト5
■ブロッカー(相手クリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーをタップして、その攻撃を阻止してもよい。その後、その相手クリーチャーとバトルする)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをひとつ、手札に加えてもよい。その後、自分の手札を1枚裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。(こうして手札に加えたシールドの「S・トリガー」を使ってもよい)
50円
実質「手札のS・トリガーを1枚タダで使える」と書かれているクリーチャー。
もちろん、
- シールドを追加するだけで回収は無し
- 逆にシールド追加をせず回収(&暴発)だけ行う
- 追加したシールドとは違うシールドを回収
……なんて選択も可能。器用すぎんか?
そんな優秀な効果に加えて殴れるブロッカーでコマンドでドラゴン、これ10年前のカードなのマジ?
このデッキでは「《めっちゃ!デンヂャラスG3》を楯に埋めつつ、他のカードで埋めた《星龍の暴発》を回収」って使うことが多いぞ。
《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》4枚
【 ツインパクトカード 】
種族 パンドラボックス / 文明 光/闇 / パワー2000 / コスト4
■このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つブレイクする。
────────────呪文────────────
カード名:星龍の暴発
文明:光
コスト:7マナ
■S・トリガー
■次の自分のターンのはじめまで、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。このターンが自分のターンなら、クリーチャー側を出す。
190円
デッキ内最高額カード。……とはいえ、コイツが再録されて入手しやすくなったのも、「今年は暴発の当たり年」と言い出した理由の一つ。
事前に仕込んだシールド(主に《めっちゃ!デンヂャラスG3》)をコイツでトリガー化するのがこのデッキのメイン戦略だ。
ただ、めちゃくちゃ手札が悪いときは《 斬斬人形コダマンマ 》系列の感覚でクリーチャー面を素出ししてしまうのもアリ。
どうせフル投入しているカードだ。惜しまず使っていこう。
《龍后麗姫マーシャル・プリンセス》2枚
【 クリーチャー 】
種族 マジック・スプラッシュ・クイーン / ドラゴンの花嫁 / 文明 光/水 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から2枚をシールド化し、その後、自分のシールドを1つブレイクする。
■自分のスプラッシュ・クイーン・クリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは選ばれない。
50円
「今年は暴発の当たり年」と言い出した理由の1枚。
何と言っても、シールドの合計枚数を増やしつつ本人が中型ブロッカーという防御力が嬉しいところ。暴発したヨビニオンで出てきてくれると安心感が段違いだ。
どうでもいいけど、ドラゴンの花嫁がじーさんを呼んできたらそれは舅じゃないのか。あっ今からこのデッキ「舅をシュートする」ってことにします!!
《スゴ腕プロミキサー》2枚
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / ワンダフォース / 文明 ゼロ / パワー1000 / コスト6
■S・トリガー (このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■ヨビニオン (このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
70円
暴発するカードではないのだけれど、確実に暴発を招くカードなのでここで紹介。
このデッキのヨビニオン対象は、ちょうど上で紹介した3種。
何が出るかは運任せだけど(スペックで劣る《 暴発秘宝ベンゾ 》がめくれるとちょっと悲しい)、S・トリガーで次の暴発を招けるのは便利。
ちなみに、このデッキで《 音感の精霊龍エメラルーダ 》をトレジャー版にしているのは、ヨビニオンでめくった時に分かりやすいように・という意図があったりする。
デュエルロードプロモやウルトラゴールデンカードを持っているならそちらを採用してもいいかも?
《サイバー・I・チョイス》1枚
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 サイバー・コマンド / 文明 水 / パワー3000 / コスト7
■S・トリガー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、「S・トリガー」を持つカードを1枚、自分の手札からコストを支払わずに使ってもよい。
50円
これも暴発というわけではないのだけれどまとめて紹介。
この《 サイバー・I・チョイス 》、「片側がS・トリガーのツインパクトなら、S・トリガーじゃない側を使ってもOK」というルールになっている。
というわけで、手札から突然10コストの老人を投げ込みつつ「シールドいらねえ―!」と叫ぶことが可能だ。殿堂カードということで積極的に狙える動きではないけれど、上ブレプランの一つと言えるぞ。
ちなみに所長はギリギリまでコイツのことを忘れていたので直前にねじ込んだ。殿堂カードだからね、1枠で良かった……
個別カード解説【シールド追加】
このデッキにおける実質的な初動、シールド追加や入れ替えを行うカードがこちら。
《霊騎コルテオ/プロテクション・サークル》4枚
【 ツインパクトカード 】
種族 アーク・セラフィム / オリジン / 文明 光 / パワー2000 / コスト7
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加えるとき、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーが出た時、自分のクリーチャー1体につき、相手のクリーチャーを1体選んでタップしてもよい。
────────────呪文────────────
カード名:プロテクション・サークル
文明:光
コスト:3マナ
■自分の手札を1枚、シールド化する。
■自分のシールドの数が相手のより多ければ、カードを一枚引いてもよい。
50円
えっ楯追加してドローまで!?いいんですか!?な呪文面がこのデッキにマッチしてフル採用。
マナカーブ通り3ターン目に唱えた場合、相手が【赤単我我我】でもない限り「自分のシールドの方が多い」は満たせるはず。何なら相手が我我我でも《カンゴク入道》で自楯を先に減らしてるかも。
クリーチャー面はS・トリガー持ちなので、G・ブレイカーで飛び出してくれる。
ただ、敵獣タップが嬉しくない場面も多々あるので、状況次第では呪文面を使うべく手札に抱えておくのもアリだ。
《無法地帯 マクラーゲン/無法警報PSY》3枚
【 ツインパクトカード 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー11000 / コスト8
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■呪文の効果やクリーチャーの能力によって相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選ばれない。
────────────呪文────────────
カード名:無法警報PSY
文明:水
コスト:3マナ
■カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のシールドゾーンから墓地に置く。
50円
同じく呪文面でシールド操作を行うカード。こちらは先に&確実にドローができるため、手札がイマイチな時に使いやすいぞ。
ただ、楯を埋めると入れ替えで1枚墓地というデメリットが重め。あくまで《 プロテクション・サークル 》が引けていないときのサブプランと考えておこう。
クリーチャー面は呪文に耐性を持つアタッカー。積極的に狙うほどではないけれど、トリガー付与→暴発で着地できると、詰めの安心感が違うぞ。
《ハッピーとラッキーの一撃》3枚
【 呪文 】
文明 光/水 / パワー- / コスト2
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
自分のシールドを1枚見る。そのカードを自分の手札に加えてもよい。そうした場合、自分の山札の上から1枚目を裏向きにしてシールドに加える。(ただし、こうして手札に加えられたシールドの「S・トリガー」能力は使えない)そのカードを手札に加えなかった場合、カードを1枚引く。
50円
シールド確認と手札入れ替えを行う、このデッキならではの初動カード。
基本的に「暴発させて嬉しいカードならそのまま・手打ちしたいカードなら回収」と、素直に運用すればOKだ。
こういう、古い怪しげなカードに居場所が見つかるとちょっと嬉しいよね。
《絶・拳・一・番》2枚
【 呪文 】
種族 チーム銀河 / 文明 光 / コスト3
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分のクリーチャーを1体、表向きのまま新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選び、表向きのまま新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。
50円
盤面の味方をシールド化するS・トリガー呪文。
特に、登場後はパワー2000のバニラとなる《 暴発秘宝ベンゾ 》や、たった今G・ブレイクを決めたばかりの《めっちゃ!デンヂャラスG3》なんかを楯送りにすると熱いぞ。
味方を楯送りにした場合、相手の楯送りも強制。詰め切れる場面ならば、使わない判断も重要だ。
ちなみに、一度着地したクリーチャーの使い回し手段としては《 ハイドロ・コミューン 》なんかも面白い。
今回は不採用だったけど、試してみるのはアリだ。
《「光魔の鎧」》2枚
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / チーム銀河 / 文明 光/水 / パワー2000 / コスト7
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚、表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。
50円
「シールド追加を行えるS・トリガー」として採用。
暴発コンボの一部を担うというよりは、G・ブレイカーでシールドが消し飛んだところに着地して、ターンを跨いでしまった場合のケアを担当する。
着地後は殴れるブロッカーとして運用できるし、《絶・拳・一・番》で再び盾に埋めても頼もしいぞ。
個別カード解説【手札補充ほか】
コンボデッキとしての毛色が強いこのデッキでは、パーツを回収する手段も重要。そんな手札操作系のカードを紹介だ。
《ドンドン吹雪くナウ》4枚
【 呪文 】
文明 水 / コスト4
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を相手に見せてから手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。このようにして見せたカードが光または闇のカードなら、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
65円
「パーツ回収と妨害を両立できるS・トリガー」として採用。こういう「アレができるカードないかな」にちゃんと回答があるの、デュエル・マスターズのいいとこだよね……
状況によっては、バウンスを狙わず水や無色のカードを持ってくる選択肢も考慮しよう。特に、攻めの起点である《めっちゃ!デンヂャラスG3》を引いておきたい場面は結構あるぞ。
《遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン》3枚
【 ツインパクトカード 】
種族 ムートピア / サイバー・コマンド / 文明 水 / パワー9000 / コスト8
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、あるいは名前に《ブレイン》とある呪文を唱えた時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。それが呪文なら、コストを支払わずに唱えてもよい。
────────────呪文────────────
カード名:ネオ・ブレイン
文明:水
コスト:4マナ
■S・トリガー
■カードを2枚引く。
50円
「ドロー呪文+大型クリーチャーのツインパクト」「いずれかの面がS・トリガー」という条件で選出。
流石にちょっと心許ない《 ネオ・ブレイン 》だけれど、G・ブレイカーで何かのついでにドローできるなら悪くない。
もちろん、事故り気味の時は手打ちで手札を整えることも視野に入れておこう。
なお、クリーチャー面とシナジーする他の呪文も採用は検討したのだけれど、このカードを踏み倒せるなら他のカードを踏み倒すよな~ということで今回はボツに。
《闇参謀グラン・ギニョール》2枚
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー4000 / コスト8
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■<ムゲンクライム>2(自分のクリーチャーを2体タップし、[水/闇(2)]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■このクリーチャーが出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶他のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
▶自分の山札の上から2枚を墓地に置き、その後、そのうちのどちらか1枚を手札に戻してもよい。
75円
クロニクルデッキ限定収録だった頃からだいぶ価格が落ち着いてくれた、あまりに器用なトリガー生物。
一応手札補充としてココにまとめたんだけれど、
- このデッキで唯一、墓地からでも戻れる
- バウンスで足止めに使える
- 自軍をバウンスして再利用できる
……と、こなせる仕事が多彩なのだ。
特に、G・ブレイクで《「光魔の鎧」》と同時に飛び出した際には、
- 《グラン・ギニョール》で《「光魔の鎧」》をバウンス
- 待機状態だった《「光魔の鎧」》の登場時効果で《「光魔の鎧」》自身をシールド化
という、妙に強固な防衛線を敷けちゃうぞ。
デッキの回し方
このデッキの回し方なのだけれど――一口で言いきれないほど、細かいシナジーが多い。
このあたりは一人回しでパターンを掴んでほしいし、一人回しがはかどるタイプのデッキになっていると思う。
とはいえ、ある程度のセオリーはあるので、ここに取りまとめておこう。
①2~3ターン目は楯を仕込め!
序盤の動きで最優先したいのは《 プロテクション・サークル 》。引けていなければ《 ハッピーとラッキーの一撃 》《無法警報PSY》の優先順位で使っていこう。
ここで優先的に埋めたい(または《 ハッピーとラッキーの一撃 》で確かめたい)のは《めっちゃ!デンヂャラスG3》。
せっかく仕込んだコレをブレイクされると非常にイヤな思いをする羽目になるので、「《ブレイン・スラッシュ》だか《 ヘブンズ・ゲート 》だかを仕込んでますよ~」みたいな顔をしておこう。虚偽情報はダメだからね、顔だけね。
また、マナに埋めづらい多色カード・かつシールドにあってナンボである《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》も、埋めておきたいカードの一つだ。
逆に言えば《めっちゃ!デンヂャラスG3》《星龍の暴発》どちらも見えていないならば、山札を掘り進めることを優先しよう。
②暴発せよ!
おそらく5マナ溜まったあたりで暴発持ちクリーチャーを出せるはず。最優先は《 音感の精霊龍 エメラルーダ 》。
理想は《エメラルーダ》でシールドから《星龍の暴発》を唱え、シールドにS・トリガーを付与。着地した《 暴発秘宝ベンゾ 》でトリガー化した《めっちゃ!デンヂャラスG3》を踏み倒し……というアクションだ。
《エメラルーダ》は埋めたカードと違うカードを回収できることも忘れずに。
「《デンヂャラスG3》を埋めながら、さっき埋めた《星龍の暴発》を回収」なんかはよくあるパターンだ。
じーさんを埋めては爆破するデッキ、言葉にするとなんかイヤだね……
もちろん、《デンヂャラスG3》の着地時には「シールドいらねえー!」と叫んでおこう。おそらく自軍は全員召喚酔いしているので、ただ叫ぶだけになるのは先述の通り。
③ギャラクシー・ブレイク!そして……
というわけで《デンヂャラスG3》着地から一度ターンを跨いでしまうのだけれど、《星龍の暴発》による全トリガー化&ブロッカー多めの構成ゆえ、おそらく生きてターンが帰ってくる。はず。
突然《ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》が走ってきた場合とかは諦めよう。
無事に召喚酔いが解けたら、《デンヂャラスG3》でG・ブレイク!
G・ブレイク自体があんまり使わないテキストなので、ルール面のややこしいポイントをいくつか確認しておこう。
- 相手のS・トリガーやS・バックなどを全て処理し終えてから自楯をブレイクする。
- 相手の《クロック》系の効果でターンが飛んだ場合、自楯ブレイクは発生しない。
- 相手の除去トリガーで《デンヂャラスG3》がバトルゾーンを離れても、自楯ブレイクは発生する。
あたりが押さえておきたい基本だろうか。
また、同時にブレイクされたS・トリガーは「クリーチャーは召喚まで・呪文は唱えるまで」割り込まれずに処理する基本ルールも再確認しておきたい。
要するに、S・トリガーで出たクリーチャーの登場時効果は、同時に唱えた呪文を全部解決するまで処理できないということ。
ヨビニオンなど、盤面に干渉する登場時効果の処理順には特に注意しておこう。
改造するなら
今回のデッキ、とにかく改造の余地が広い。極論、S・トリガー持ちのカードなら何でも暴発させられるからね……
暴発担当も、ヨビニオンで出せる5コスト域に絞っても選択肢はまだある。
特に呪文面がS・トリガー持ちでもある《 テンマ・ジャオー/モメッティ・アサーチ 》は結構良いカードなんだけど……暴発するシールドを相手が選ぶのが難点。
また、S・トリガー付与手段を盛ってみるのも面白い。
結局、こいつらをトリガー化させて暴発……という回り道を避けたので今回は不採用だったけれど、もう少し研究すれば面白いデッキになる予感はする。
立ち上がれネオンクス
ドローソースとしてしれっとデッキに入っていた《 遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン 》。
コイツのクリーチャー面、「出た時&《ブレイン》呪文を唱えた時に山札のトップを見て、呪文ならタダで使える」と、そこそこ凄いことが書かれている。
んで、コイツの効果ともこのデッキとも噛み合うカードが《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》だ。
《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》
【 ツインパクトカード 】
種族 マジック・サイバー・コマンド / マジック・ソング / 文明 水 / パワー5000 / コスト6
種族:マジック・サイバー・コマンド
■S・トリガー
■ブロッカー
■このクリーチャーが破壊された時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
────────────呪文────────────
カード名:♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン
文明:水
コスト:2マナ
種族:マジック・ソング
■カードを3枚引く。その後、自分の手札を2枚、好きな順序で山札の上に置く。
130円
「3枚引いて、2枚をトップに戻す」という効果は、ドローソースとしては心許ない。
けれど、「《ブレイン》呪文を唱えた時、山札トップの呪文を踏み倒す」効果と組み合わせたら……!?
クリーチャー面もG・ブレイクのついでに飛び出すなら悪くないトリガー生物であり、コイツを追加する構築も大いにアリだろう。
その場合にはもちろん、他の《ブレイン》呪文――できれば暴発させても嬉しいものを追加しておきたい。
さいごに
格安デュエマ研究所、今回はシールドいらねえー!!で暴れるデッキをお送りしたぞ。最後まで読んでくれてありがとう。
「組んでみたよ!」「こんな改造はどう?」「流石に悠長では……」などなど、コメントがあればぜひ#格安デュエマ研究所で(お手柔らかに)寄せてほしい。
格安デュエマ研究所は今後も定期更新!
次回はみんな大好き・北白河副所長回が来るはず……!?お楽しみに!