このデッキはこんな人におすすめ |
・ガンバトラージョーカーズが好きだった人 ・一撃必殺が好きな人 ・ロマン砲が好きな人 ・デュエマ示現流免許皆伝の人 |
どーも、ゆうへいパパです。
新カードの発売日は毎回ワクワクしながらカード開封をして動画用のデッキをたくさん考える日なのですが、今回はインフルエンザで倒れていました。
娘が幼稚園から持って帰ってきたんです。
本当に健康って大事です。
第146回目となりました当企画『格安デュエマ研究所』。
その名の通り、安くて楽しいカードを活かして格安デッキを研究する…という企画となっております。
今回の主役となるのは、こちら。
《「怪異」の頂天 クリス=ベルゼ》(シングル価格:30円)です。
イラストがすごく……良いんです。
とても悪魔的でね、あの不快な羽の音が聞こえてきそうなほど邪悪なイラストをしています。
そしてとても安いのが魅力す!!
お値段なんと30円!!
もう少し財布に余裕のある方向けの改造パーツなども紹介しておりますので、ぜひぜひ最後までお付き合いください。
目次
はじめに:この企画のルール
当企画『格安デッキ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
何をもって「低予算」とするかは難しいところですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設けさせていただきます。
(シングル価格は、執筆時点(202⁴/2/26)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算)
もちろんすでに持っているカードを使ったり、カード状態にこだわりがなければ、さらに安く構築することも可能ですね。
また、忘れてはいけないのが『安いデッキは高額デッキの代用品ではない』ということ。あくまで「安いけれど強い・面白い」と言えるような、独自性のあるデッキを追い求めていこうと思います。
デッキのコンセプト
デッキコンセプトは速攻の一撃必殺。
軽量、早期着地可能なWブレイカー持ちの攻撃時に《破界秘伝ナッシング・ゼロ》をアタック・チャンスで唱える、単純ですが強力なコンボです。
アビス・レボリューション外伝 「邪神と水晶の華」ではゼニスをフィーチャーしたセットということもあり《破界秘伝ナッシング・ゼロ》に対応したクリーチャーも多数収録されました。
これらを使用したワンショットデッキでロマン級の一撃を発射していこうと思います!!
デッキレシピ:
執筆時点(2024年2月26日)のデッキ40枚の合計金額は4,780円でした。
デッキコンセプトにもなっている必殺呪文《破界秘伝ナッシング・ゼロ》がゼニストレジャーとして再録されなかったので予算ギリギリになってしまいました。
採用カード解説
メインギミック
《「怪異」の頂天 クリス=ベルゼ》
【 クリーチャー 】
種族 ゼニス・セレス / 文明 ゼロ / パワー10001 / コスト10
■水晶ソウル3(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は3になる)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーは、出たターンの間、シールドの数が偶数のプレイヤーまたは偶数のコストを持つクリーチャーを攻撃できる。(0は偶数として扱う)
■エターナル・K(このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい)
30円
『水晶ソウル3』を用意出来ると4マナでの召喚が可能、条件付き疑似スピードアタッカー、さらに除去耐性も有りとなかなか質の高いクリーチャーです。
そして無色のカードらしく、《破界秘伝ナッシング・ゼロ》と組み合わせることで、対戦相手のシールドを5枚全てブレイクすることできます。
ノーマルカードであるにも関わらず中々の魅力を持ったクリーチャーです。
《破界秘伝ナッシング・ゼロ》
【 呪文 】
文明 ゼロ / コスト7
■アタック・チャンス-無色クリーチャー(自分の無色クリーチャーが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
■自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。こうして見せた無色カード1枚につき、このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体はシールドをさらに1枚ブレイクする。見せたカードはすべて、好きな順序で山札の上か下のどちらかに戻す。
380円
元殿堂カード、無色のクリーチャーの打点を強化する1枚です。
『低コストのWブレイカーが出てきたら化ける!』と以前から頭の片隅に有りましたが、とうとう2マナの無色Wブレイカーが刷られてしまいました、ヤバいです。
さらにこのデッキは基本的なドローソースが無いため、ターンはじめのドローの質が重要になります。
唱えた後に3枚見て山札を操作できる能力もかなり重要です。
初動
《 Dの寺院 タブラサ・チャンタラム 》
【 D2フィールド 】
種族 ゼニス / 文明 ゼロ / コスト2
■各ターンに一度、自分のマナゾーンにカードを置いた時、それを裏向きにしてもよい。(マナゾーンにある裏向きのカードは、マナの数字が1の無色カードとして扱う。その持ち主はそれをいつでも見てもよい)
(他のD2フィールドが出た時、このD2フィールドを破壊する)
■Dスイッチ:自分のゼニス・クリーチャーが出た時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、自分のマナゾーンにある裏向きのカードをすべてアンタップする。
250円
デッキが39枚無色なので裏向きマナは大歓迎なこのデッキ、Dスイッチで一気にゼニスを並べて勝負を決められます。
このデッキは裏向きマナが増えることが全くデメリットになりません。
ただしデッキコンセプト的には《教化のクリス ハラ&ミッタ》を優先して召喚してどんどん攻撃したほうが強いので3枚の採用です。
《教化のクリス ハラ&ミッタ》
【 クリーチャー 】
種族 オラクル・セレス / 文明 ゼロ / パワー6000 / コスト2
■このクリーチャーのコストを支払う時、自分のマナゾーンにある無色カードのみタップできる。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
30円
アビス・レボリューション外伝 「邪神と水晶の華」の最注目カードの1枚。
デュエルマスターズ長い歴史において2マナ以下でWブレイカー以上のクリーチャーは多数いましたが、基本的に大きなデメリットを抱えているものがネックでした。
このカードは、デッキの構築次第で比較的容易にデメリットが消えるタイプのクリーチャーです。
運良く初期手札に《破界秘伝ナッシング・ゼロ》と《教化のクリス ハラ&ミッタ》が揃うと3ターン目に5枚ブレイクを狙えるほど強力なシナジーを発揮します。
《 布教のクリス ケンギョウ 》
【 クリーチャー 】
種族 オラクル・セレス / 文明 ゼロ / パワー3000 / コスト2
■このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンのカードを1枚、裏向きにしてもよい。(マナゾーンにある裏向きのカードは、マナの数字が1の無色カードとして扱う。その持ち主はそれをいつでも見てもよい)
30円
このデッキは裏向きマナが増えてもマナの色拘束を邪魔しないのでどんどん裏向きマナを量産してもかまいません。
パワーも現代デュエマ最先端カードと令和らしいマナレシオになっています。
採用優先度は低めなので受け札が足りないと感じる場合は入れ替え候補です。
《 奪取のクリス アラカン 》
【 クリーチャー 】
種族 オラクル・セレス / 文明 ゼロ / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンのカードを1枚、裏向きにしてもよい。(マナゾーンにある裏向きのカードは、マナの数字が1の無色カードとして扱う。その持ち主はそれをいつでも見てもよい)
■自分のアンノウン・クリーチャーとゼニス・クリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
30円
切札へとつなぐ初動枠。
白い《コッコ・ルピア》というだけでなく、追加で裏向きマナも作れるので「水晶ソウル3」のクリーチャーに対しては実質5マナ軽減しているコスパの良さが魅力です。
《 シャングリラ・クリスタル 》
【 呪文 】
文明 ゼロ / コスト3
■G・ストライク(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、表向きにし、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、タップしてマナゾーンに置く。(マナゾーンにある裏向きのカードは、マナの数字が1の無色カードとして扱う。その持ち主はそれをいつでも見てもよい)
■水晶武装2:自分のマナゾーンに裏向きのカードが2枚以上あれば、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままマナゾーンに置く。
250円
4枚で1,000円は『格安』なのか?という自問自答もありながら、G・ストライクで最低限の受け札にもなり、条件付きではありますが3マナ2ブースト、破格のマナ加速性能はそれだけの価値があります。
サブギミック/その他(トリガーやサポート)
《 ゼロの裏技ニヤリー・ゲット 》
(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 水 / コスト4
■G・ゼロ―バトルゾーンに自分の無色クリーチャーがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から無色カードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
30円
殿堂カードでなければ4枚採用間違い無しのドローソース、2ターン目にタダで3枚手札を補充可能なバグカード。
引ければラッキーな1枚です。
殿堂解除にならないかな~
《 ハクション・マスク 》
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー3000 / コスト5
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手はバトルゾーンにある自身の、パワーが一番小さいクリーチャーを1体選び、破壊する。
50円
無色のS・トリガーは色々優秀なものが揃っていますが今回は予算の関係で《ハクション・マスク》を採用です。
《 キング・ザ・スロットン7/7777777 》も再録が多く、安くなりましたが価格が70円高くなるのでギリギリ不採用です。
《 聖斬のコード アシッド 》
【 クリーチャー 】
種族 アンノウン・セレス / 文明 ゼロ / パワー3333 / コスト7
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■水晶ソウル2(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は2になる)
■このクリーチャーが出た時、相手のエレメントを1つ選び、持ち主の山札の下に置く。その後、相手はカードを1枚引く。
50円
無色S・トリガークリーチャーはとてつもなく強くなったな、と感じる1枚です。
水晶ソウルを利用すれば4マナで召喚することもできるので、どうしても除去しなければいけないエレメントに対処できる万能回答札にもなります。
また、後述する《「心」の頂天 プロフェシー》への革命チェンジも可能なので、強烈な殴り返しとしても機能します。
《「心」の頂天 プロフェシー》
【 クリーチャー 】
種族 ゼニス・セレス / 文明 ゼロ / パワー23132 / コスト10
■革命チェンジ:コスト7以上のアンノウンまたはゼニス(自分のコスト7以上のアンノウンまたはゼニスが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、無色ではないコスト7以下のエレメントをすべて破壊する。
150円
このデッキには有色のエレメントは採用されていないため、《「心」の頂天 プロフェシー》が出たときのエレメント破壊を受けるのは実質相手のみ、リスクゼロの大技を放ちながらQ・ブレイクで相手を追い詰めることが出来ます。
革命チェンジ元は《「怪異」の頂天 クリス=ベルゼ》と《聖斬のコード アシッド》の2種類、いずれも水晶ソウルを持ち、さらに《聖斬のコード アシッド》はS・トリガーを持っているため殴り返す際に革命チェンジできたりと非常に強力です。
値上がってると思ったけどそんなでもなかったので……
今のうちだぞ!!
このデッキの回し方
①揃ったらヤバい圧倒的火力
デュエル・マスターズは相手の5枚のシールドをブレイクした後プレイヤーにダイレクトアタックをしたほうが勝利します。
この2行の勝利条件を最短で走り切るデッキは本当に強力。
実際3ターン目にシールドが消し飛ぶとなかなか逆転が難しくなります。
【火自然アポロ】のデッキと対面しているとダイレクトアタックを仮に防げたとしても何も出来ずにターンを渡すということもしばしば……。
それに類する火力を持っているのがこのデッキの魅力です。
②無色ならではのデメリットゼロ
裏向きにしたマナは色マナを産まず、無色として扱うため、水晶ソウルを持つ大型ゼニスは2色以上混ぜると途端にマナベースがきつくなる印象です。
その点、デッキが最初から無色ならばデメリットはありません、仮に全てのマナが裏返っていようとも関係なく動けます。
③革命チェンジで盤面をふっとばせ
裏向きマナを量産すると《「怪異」の頂天 クリス=ベルゼ》が早々に着地します、その際に注意すべきは相手のシールドを1枚だけ叩いて偶数にしておくことです。
そうするだけで擬似的にスピードアタッカーとなり《「心」の頂点 プロフェシー》へ革命チェンジ、Q・ブレイクできっちり相手の盾を刈り取ることが出来ます。
採用候補のカードたち
《 偽りの嘘 ネメシス 》
【 クリーチャー 】
種族 アンノウン / 文明 ゼロ / パワー11000 / コスト7
■自分のマナゾーンに無色のカードがあれば、このクリーチャーの召喚コストを1少なくし、このクリーチャーは出たターンに相手プレイヤーを攻撃できる。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーは攻撃もブロックもされない。
■誰も、コスト5以下のカードの効果によって、このクリーチャーを選べない。
380円
自前でのコスト軽減能力を持ち、《「心」の頂天 プロフェシー》への革命チェンジも可能な1枚。
盤面に残りやすい回避能力を2種類も搭載しているうえに、擬似的なスピードアタッカーまで搭載。ノーマルカードなのか?と疑いたくなるスペックです。
《 ジョリー・ザ・ジョニー 》
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー10000 / コスト7
■スピードアタッカー
■マスター・W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする。このクリーチャーがバトルゾーンに出たターン、各ブレイクの前に、相手のクリーチャーを1体破壊する)
■バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが5枚以上あれば、このクリーチャーはブロックされず、攻撃の後、相手のシールドもクリーチャーもなければ、自分はゲームに勝つ。
50円
構築をジョーカーズに寄せることで特殊勝利も狙いやすい1枚。
マスター・W・ブレイカーと《破界秘伝ナッシング・ゼロ》の組み合わせは今なお強力です。
《 キング・ザ・スロットン7/7777777 》
【 ツインパクトカード 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー7777 / コスト7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。それがすべてジョーカーズなら、その中からクリーチャーを1体、バトルゾーンに出す。そのターン、そのクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できる。残りのカードを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
─呪文─
カード名:7777777
文明:ゼロ
コスト:3マナ
■S・トリガー
■相手は自身の山札の上から3枚を表向きにし、自分はその中から1枚を選ぶ。その選んだカードとコストが同じ相手のクリーチャーをすべてと、表向きにした3枚を、相手は好きな順序で自身の山札の一番下に置く。
120円
今回価格面で採用を見送った1枚、《ハクション・マスク》と一長一短ではあるが相手の構築によっては複数体の除去を可能にできます。
ジョーカーズに寄せて特殊勝利を狙えるようにしたプランはコチラです。
新しいカードがゴソッと抜けてしまいました、裏向きマナもそんなに活躍しないですが「挙動は安定」する感じです。
《「無上」の頂天 シャングリラ・ファンタジア》
【 クリーチャー 】
種族 ゼニス・セレス / 文明 ゼロ / パワー12321 / コスト12
■水晶ソウル3
■T・ブレイカー
■自分のクリーチャーは、出たターンにプレイヤーを攻撃できる。
■各ターン、はじめて自分のクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、自分の山札の上から、アンノウン・クリーチャーまたはゼニス・クリーチャーが出るまで表向きにする。そのクリーチャーを出し、その後、山札をシャッフルする。
■エターナル・K(このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい)
2,280円
水晶ソウルによる軽減能力で4マナで召喚できるかもしれない、という点では《 「怪異」の頂天 クリス=ベルゼ 》と同じだが自軍のクリーチャー全てに擬似スピードアタッカーを付与する能力と確定でアンノウンやゼニスを踏み倒す能力が非常に強力です。
裏向きマナを多用するデッキの打点を保管するような能力なので汎用性も高く、ゼニスのデッキを作るならば必須級の一枚です。
《「怪異」の頂天 クリス=ベルゼ》と入れ替えて最強に、最初のコンセプトがどこかへ行ってしまいました……これがレアリティの差なんですね~。
おわりに
いかがだったでしょうか?
マナ色事故とも無縁な一撃必殺デッキでした。
色付きの大型ゼニスたちにも負けず劣らずの新カードたちは本当に強力なので皆さんも是非触ってみてください。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。