はじめに
こんにちは!しおじです。
今回は《若き大長老アプル》や《とこしえの超人》といったメタカードを採用したメタビートデッキ【赤緑ギャラクシー】について解説します。
新弾の発売によって環境の中心となっている【サガループ】にも先程紹介したメタカードがバッチリ刺さっているためか、最近csでの入賞報告をよく目にします。
そんな【赤緑ギャラクシー】はいったいどのようなデッキなのでしょうか...
目次
【赤緑ギャラクシー】特徴
【赤緑ギャラクシー】はメタクリーチャーを並べながら、序盤からガンガン攻撃していくいわゆるメタビートです。
このようなメタビートはカードパワーが低くメタカードが刺さらないデッキタイプに対しては刺さらないメタクリーチャーを並べて攻撃するだけの【赤単ガガガ】の劣化デッキとなってしまいます。
ですが、【赤緑ギャラクシー】は違います!
G・G・Gによって手札が1枚のときに1マナで召喚出来る《“逆悪襲”ブランド》を最速2ターンで着地させることが可能でメタカードが刺さらない対面でも《“逆悪襲”ブランド》を使って押しきることが出来ます。
他のデッキと同じように分かりやすいブン回りの動きがあるのはデッキとして強いです。
2ターン目に複数のクリーチャーとWブレイカーが一斉に攻撃してきては溜まったものじゃありません。
もちろん、《“逆悪襲”ブランド》だけでなく殿堂カードであるあのカードも採用されています...
【赤緑ギャラクシー】サンプルリスト
《とこしえの超人》、《若き大長老アプル》をフル投入し、色不足を補うことが出来る《極楽鳥》を採用したリストをもとに解説していきます。
採用カード解説
コンセプトカード
《“逆悪襲”ブランド》
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト7
■G・G・G:自分の手札が1枚以下なら、このクリーチャーの召喚コストを6少なくする。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。
このデッキをこのデッキたらしめているカードです。
G・G・Gによって1コストで召喚が出来るのが最大の強みで登場時に6000以下のクリーチャーを除去できるので自分のクリーチャーを殴り返してくる相手のクリーチャーを除去することが出来ます。
実質0コストのカードや1コストのカードが採用されているのでこのカードを引ければ2ターン目に出すことはかなり簡単です。
2枚引いてしまっても、1枚をマナに埋めて、1体目を出した後に《スナイプモスキート》の攻撃時能力で回収すれば、次のターンにもう一度《“逆悪襲”ブランド》を出すことが出来ます。
覚えておきましょう。
《“轟轟轟”ブランド》
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト7
■マスターG・G・G:自分の手札がこのカードだけなら、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに火のカードがあれば、カードを1枚引く。その後、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体、破壊する。
手札がこのカード1枚の時に《“逆悪襲”ブランド》より少ない0コストで召喚出来るクリーチャーです。
引くことが出来れば召喚する為のマナを用意せずに出せるのでかなり出しやすいです。
登場時に1枚引く能力と手札を好きな枚数捨てることで捨てた枚数分相手の6000以下のクリーチャーを破壊することが出来ます。
このデッキでは1体除去しかする機会がないので《“逆悪襲”ブランド》と大差ないでしょう。
このクリーチャーを出す時はマナを支払っていないので《流星のガイアッシュ・カイザー》がターン終了時に出てくることがあります。
入ってそうなデッキと対面した際に手札に《“逆悪襲”ブランド》がある場合はそちらを優先して出しましょう。
絶対に興奮して《“轟轟轟”ブランド》を出さないでください!
たまに興奮して、よく考えず《“轟轟轟”ブランド》を出して負けているプレイヤーを【赤単ガガガ】やこのデッキで見かけます...
《極楽鳥》
【 クリーチャー 】
種族 マナ・バード / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■飛行(このクリーチャーは、「飛行」を持たないクリーチャーから攻撃もブロックもされない)
■このクリーチャーはシールドをブレイクできない。
■このクリーチャーを、自分のマナゾーンにあり、すべての文明を持つかのようにタップしてもよい。(この能力を、出たターンに使ってもよい)
自身をタップすることで好きな色のマナを1枚つくることが出来るクリーチャーです。
パワーは低いですが飛行を持っているので《天体妖精エスメル/お茶はいかがですか》や《桜風妖精ステップル》のように除去されにくく場持ちがいいです。
このデッキの色が足りない問題も解消してくれます。
シールドはブレイク出来ませんがプレイヤーを攻撃することは可能なので最後の攻撃の際には打点になります。
《若き大長老アプル》
【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
■相手のカードは、墓地またはマナゾーンを離れない。
■相手は、墓地またはマナゾーンから呪文を唱えられない。
登場から活躍しているマナ&墓地メタクリーチャーです。
流行りの【サガループ】、【4c邪王門】、【青魔導具】、【アナカラージャオウガ】...といったように刺さるデッキをあげればキリがないです。
パワーも3000と高く殴り返しされにくい上に早いターンで盾を詰めながら出てくるこのクリーチャーは運良くS・トリガーで除去しなければ、自ターン中に少ないマナで除去&自分の動きを通すことになります。
その動きはあまり出来ないので【アナカラージャオウガ】などに採用されているものとは全く別の強さを見せてくれます。
G・ストライクを持っているので雑なジャストキルを止めてくれます。
忘れがちですがガードマンを持っているので1ターン目に出した《狂戦士ブレイズ・クロー》などを相手のクリーチャーの殴り返しから守ることが出来ます。
《とこしえの超人》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント / 文明 自然 / パワー4000 / コスト1
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■相手が自身の手札以外からカードを出す時、かわりにマナゾーンに置く。
こちらも墓地&マナ系メタクリーチャーです。
《若き大長老アプル》より出しやすい1コストですが、プレイヤーを攻撃することは出来ません。
メタクリーチャー1枚だと除去1枚で越えられてしまうことが多く、2体以上出したいのでこちらも最大枚数採用しています。
《若き大長老アプル》とは若干メタれる範囲が違うので両者のテキストを読んでよく理解しておきましょう。
こちらも何故かG・ストライクを持っているので雑なジャストキルを止めてくれます。
《応援妖精エール/「みんな一緒に応援してね!」》
【 ツインパクトカード 】
種族 スノーフェアリー / 文明 火/自然 / パワー2000 / コスト2
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードを2枚までアンタップする。
【呪文】
カード名:「みんな一緒に応援してね!」
文明:火
コスト:4マナ
■S・トリガー
■自分の手札を1枚捨てる。その後、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。捨てた手札がスノーフェアリーなら、相手のパワー6000以下のクリーチャーをもう1体破壊する。
登場時に2マナアンタップすることが出来る2コストのクリーチャーということで実質ノーコストでバトルゾーンに出すことが出来ます。
このクリーチャーを使って手札をバトルゾーンに放出し、《“逆悪襲”ブランド》を出すのが主です。
何故か呪文面はS・トリガーを持っており、手札のスノーフェアリーを捨てると6000以下のクリーチャーを2体まで除去することが出来るので相手のキルを防いだり、小型ブロッカーを退けたりに使うことがあります。
《グレイト“S-駆”》
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー1000 / コスト1
■G・G・G:自分の手札が1枚以下なら、このクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない)
■自分のターンの終わりに、このクリーチャーがアンタップしていたら、自分の手札に戻す。
1コストで出せるスピードアタッカーです。
スピードアタッカー付与の条件が手札が1枚以下なので攻撃する際にはバウンスなどで手札を増やされることも考慮しておきましょう。
アンタップ状態だとターン終了時に勝手に手札に戻ります。
覚えておきましょう。
《スナイプ・モスキート》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / 文明 自然 / パワー2000 / コスト1
このクリーチャーが攻撃するとき、自分のマナゾーンにカードが1枚でもあれば、その中から1枚選び、自分の手札に戻す。
実はかなり器用なカードです。
このクリーチャーを出すために埋めた自然のメタクリーチャーを攻撃時に回収して、次ターンに出したり、次の動きを確保しながら攻撃したりすることが出来ます。
最初の攻撃でマナの《“龍装者”バルチュリス》を回収すれば、2体目の攻撃時に《“龍装者”バルチュリス》を出すことが出来るので《“龍装者”バルチュリス》とも相性が良いです。
当然、攻撃するとマナが減るので気をつけましょう。
《“龍装者”バルチュリス》
【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト5
■自分のクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーが自分の手札にあり、その攻撃がこのターン2度目のクリーチャーによる攻撃で、このターン自分の《龍装者 バルチュリス》をバトルゾーンに出していなければ、攻撃の後、このクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
《“逆悪襲”ブランド》などが引けなくて打点が足りないときに助けてくれるのがこのカードです。
ターン中2回目の攻撃の際に宣言し、その攻撃の後にノーコストでバトルゾーンに出ます。
《“龍装者”バルチュリス》関連の裁定は特殊なものが多いので使う前にはよく確認しておきましょう。
採用候補カード
《大冒険ヤッタルワンGS》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚マナゾーンに置いてもよい。
先攻2ターン《“逆悪襲”ブランド》を実現しやすくしてくれるカードです。
《極楽鳥》の方が色の問題的に合っているのでそちらが採用されています。
打点が組みにくい事を気にする方はシールドをブレイク出来るこちらを採用した方が良いでしょう。
《ベイBセガーレ》
【 クリーチャー 】
種族 ミルクボーイ / 文明 自然 / パワー6000 / コスト1
■このクリーチャーは攻撃できない。
■相手が、自身のマナゾーンのカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを出す時、相手はそれをかわりにマナゾーンに置き、その後、自分はこのクリーチャーをマナゾーンに置く。
メタクリーチャーです。
環境に合わせて《とこしえの超人》や《若き大長老》と入れ替えになります。
1コストと出しやすいですが踏み倒しメタをした後すぐマナに行ってしまう使い切りのクリーチャーです。
他のデッキだと使い切りですが、このデッキの場合は《スナイプ・モスキート》があるので踏み倒しメタをした後にまたバトルゾーンに出すことが出来ます。
《キャディ・ビートル》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■相手のターン中、相手が、自身のマナゾーンのカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを出す時、かわりにマナゾーンに置く。
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。
同じく踏み倒しメタクリーチャーです。
環境に合わせて採用してください。
こちらも破壊されてもマナに行くので《スナイプ・モスキート》で回収して再度バトルゾーンに出すことが出来ます。
《“閃忍勝”威斬斗》
【 呪文 】
文明 火 / コスト6
■マスターG・G・G:自分の手札がこのカードだけなら、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■相手のパワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
■自分のマナゾーンに火のカードがあれば、カードを1枚引く。
前までよく採用されていたカードです。
《“轟轟轟”ブランド》と同じで手札が1枚のときにノーコストで唱えることが出来る呪文です。
相手の小型クリーチャーを一掃して1枚ドローし、次の動きを確保出来ます。
【オービーメイカー】などが多い地域では採用を検討しましょう。
回し方
基本的にはビートダウンデッキなので初手である程度プランを決めます。
《“逆悪襲”ブランド》があれば、それを出すことを主軸にしてそれまでにどのように手札をバトルゾーンに放出するか、どのメタクリーチャーをプレイするかをある程度初手で決めます。
色の兼ね合いを考えることも重要なのでそれを考えてプランを立てましょう。
vs【サガループ】
《とこしえの超人》、《若き大長老アプル》がバッチリ刺さる対面です。
S・トリガーや手札からの《龍装鬼オブザ08号/終焉の開闢》によってメタクリーチャー1体なら簡単に除去されてしまうことが多いです。
ですので、メタクリーチャーを2体以上立てながら攻撃していきましょう。
メタクリーチャーメタのために入ってる《敬虔なる警官》が厄介です。
《敬虔なる警官》で除去できない《“逆悪襲”ブランド》や《龍装者バルチュリス》を絡めて早い内に盾を詰めるか、ある程度のS・トリガー割り切った打点の組み方をしましょう。
vs【アナカラージャオウガ】
基本的に相手のメタクリーチャーは刺さりません。
こちらのメタクリーチャーはバッチリ刺さりますがハンデス系のデッキですので早期に攻撃されるのはかなりキツいです。
早期に横に広がる打点で積極的に攻撃しましょう。
メタクリーチャーは1体は横に添えたいです。
vs【赤単ガガガ】
こちらが押し付ける側にまわりましょう。
3killの再現性はあちらのが高いですがこちらは受けがある程度あります。
甘えた打点は止めて返しにぐちゃぐちゃにしてやりましょう。
複数回、《“逆悪襲”ブランド》を出して盤面を取りながらシールドを攻撃してやれば、更地から出る打点は決まっているので勝てます。
《とこしえの超人》や《若き大長老アプル》といったメタクリーチャーは刺さりませんが相手のクリーチャーを殴り返すために必要になるケースがあります。
状況によって判断して出しましょう。
この他にも色んな対面が考えられますが、対面によって考えられるS・トリガーや除去は当然異なります。
色々なデッキを触ったり、色々なデッキと対戦して色々なデッキの理解度を上げましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。今回の記事の内容をまとめると、
● 最速2ターン《“逆悪襲”ブランド》の分かりやすい理不尽ムーブ ●環境に合わせたメタクリーチャーを採用できるメタビート |
これまでのメタビートの中では最も強いデッキだと私は考えているのでこれからもメタクリーチャーの枠を変えながら環境で活躍し続けると思います。
みなさんも自分が住んでいる地域に合わせたメタカードを採用した【赤緑ギャラクシー】で環境デッキを狩り尽くしましょう。