こんにちは!垢BANチキンです!
今回は、オリジナルフォーマットの【MDWチョイス】の紹介です。
守りが非常に堅く、トリガーからのカウンターが狙えるため、盾に攻め込んでくる【赤単我我我】【JO退化】【アナカラー墓地退化】といった環境上位デッキの穴を突いたようなデッキです。
ぜひ最後までお付き合いください!
目次
【MDWチョイス】デッキリスト
今回はこのリストを基に解説を進めていきます。
《天災 デドダム》や《Disゾロスター》といった優秀な多色クリーチャーでマナを伸ばしつつ墓地を蓄えて、《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》のDスイッチを起動して一気に盤面を広げるのが主な狙いです。
Dスイッチを起動する際、付与されている多色セイバー効果を利用して、場を離れる際に自分自身をセイバーの対象にすることで、盤面のクリーチャーを山札の下ではなく墓地に送って、再度場に出しなおすことが可能です。
蘇生に《水上第九院 シャコガイル》が絡んだ場合はそのまま山を削り切って特殊勝利を狙えますが、そうでない場合は、増えたリソースから再度防御態勢を整えて、次弾の《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を装填していきます。
今回紹介するリストでは、《ディスタス・ゲート》の採用枚数を2枚まで減らしています。
墓地が整っていない状況で《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を展開してもリターンが少ないため、3→5のマナカーブで唱えて《Disアイ・チョイス》を大急ぎで展開するパターンはほとんどなく、4枚は過剰だと個人的には感じました。
しかし、0枚にするのはややリスキーで、マナに落ちた《Disアイ・チョイス》に触ることが難しくなってしまうため、《Disアイ・チョイス》の総数が減り、《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を展開しづらくなってしまいます。
また、シールドトリガーから《Disアイ・チョイス》を場に出せるため、疑似的に《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》の5枚目以降としての役割もあるカードです。
基本的には受けの展開で真価を発揮するカードという認識で、能動的に使うカードや特定のデッキへのメタカードに優先的に枠を譲り、2枚の採用としています。
【MDWチョイス】特徴
豊富なトリガーによって受けが堅い
シールドトリガーが合計20枚採用されているため、簡単に潰されることはほとんどないぐらいに受けが堅いです。
受け札の質が高いのもポイントで、どれだけ盤面を並べられても一発でシャットアウトできる《終末の時計 ザ・クロック》を採用できているため、【赤単我我我】などに打点を溜められても容易に受け切ることができます。
また、《戯具 ヴァイモデル》や《ヴィオラの黒像》で疑似的に《終末の時計 ザ・クロック》の総数を増やせているので、強力なシールドトリガーをゲームに絡ませやすくなっています。
《終末の時計 ザ・クロック》をケアするためにあらかじめ盾を刻むプレイは、トリガーからそのままカウンターが狙える《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》が裏目になるため、受け札同士の相性もかなりいいです。
溜めるプランと刻むプランの両方にリスクを付けられるのが、《終末の時計 ザ・クロック》+《戯具 ヴァイモデル》+《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》の受けギミックの強みと言えるでしょう。
《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》によるカウンター
相手の攻めを受けるタイプのデッキは、守ることに精一杯で攻めに転ずることが難しくなりがちですが、《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》がその問題を解決しています。
《終末の時計 ザ・クロック》で受け止めた盤面をDスイッチによって一斉に処理しつつ、そのまま墓地のクリーチャーを大量展開してカウンターに移行できます。
いかに受けの形に《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を絡ませられるかが重要で、《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》+受けトリガーといった要求を盾に求めてしまう展開はなるべく避けたいです。
そのため、ある程度盾の内容を信頼したうえで、攻められる前に《Disアイ・チョイス》+《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を展開してカウンターの形を作っておくプレイも必要になってきます。
【MDWチョイス】カード解説
採用カード解説
《音感の精霊龍 エメラルーダ》
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 文明 光 / パワー5500 / コスト5
■ブロッカー(相手クリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーをタップして、その攻撃を阻止してもよい。その後、その相手クリーチャーとバトルする)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをひとつ、手札に加えてもよい。その後、自分の手札を1枚裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。(こうして手札に加えたシールドの「S・トリガー」を使ってもよい)
【アナカラー墓地退化】へのメタカードとして採用しています。
《竜魔神王バルカディア・NEX》のワールドブレイクに対して《ヴィオラの黒像》を踏ませないと盤面を返せないパターンが多かったため、あらかじめ《ヴィオラの黒像》を仕込むことで受けの要求値を下げることが狙いです。
その際、相手側も序盤のリソースとして場に出した《天災 デドダム》や《Disジルコン》で、仕込んだ盾をあらかじめブレイクしてケアしにくる選択肢があります。
それを利用して、《ヴィオラの黒像》ではなく《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を盾に仕込むことで、能動的に《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》をブレイクさせて展開することが可能です。
この2択が相手目線でもやや厄介で、状況判断を難しくさせることができます。
シールドを手札に加えた後に埋めるカードを選択できるため、自分側は裏目が最も少ない選択肢を取るだけです。
また、【アナカラー墓地退化】対面でこのカードをプレイする際は、シールド回収を行ってでも手札の枚数を3枚にキープしていきます。
盾を仕込んだものの《絶望と反魂と滅殺の決断》で手札が無くなってパンクする展開になるのが最悪なので、手札に加えるシールドからトリガーによる展開にも期待しつつ、強気に盾を回収するのが無難です。
《カラフル・ダンス》
(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 自然 / コスト4
自分の山札の上から5枚を、自分のマナゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンのカードを5枚、墓地に置く。
マナに落ちた《水上第九院 シャコガイル》を墓地に落とすカードです。
というのも、このデッキは手札を能動的に捨てるカードがないため、《水上第九院 シャコガイル》を引いてしまった場合は、マナを伸ばして召喚するか、マナに置いた後になんらかの手段で墓地に落とすことになります。
それに従って、マナを墓地に送るカードのうち、1枚は初動になり得る《神秘の石柱》を採用し、もう1枚の選択肢としてこのカードを採用しています。
《カラフル・ナスオ》や《ダンディ・ナスオ》が競合相手として挙げられますが、個人的には《カラフル・ダンス》の山札を掘る枚数と墓地を肥やす枚数が最も多い点を高く評価しているため、優先的に採用しました。
3ターン目のブーストから繋いで、《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》や《水上第九院 シャコガイル》を探しつつ墓地を増やして、次のターンの《Disアイ・チョイス》+《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》の出力を上げられます。
この際、《カラフル・ナスオ》よりも見れる枚数が1枚多いため、《水上第九院 シャコガイル》を探し当てられる確率がやや高かったり、《ダンディ・ナスオ》よりも墓地の質が上がるというのが特徴です。
この枠は考え方次第で変わる枠だと考えています。序盤の安定性を求めるのであれば、《神秘の石柱》の2枚目を採用するのが最も無難です。
採用候補カード解説
《「雷光の聖騎士」》
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / エンジェル・コマンド / チーム銀河 / 文明 光/水 / パワー8500 / コスト6
■ギャラクシールド [lw04]
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、裏向きにして新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。
■自分のシールドがブレイクされる時、このクリーチャーがバトルゾーンまたは表向きで自分のシールドゾーンにあれば、シールドブレイクのかわりに自分の手札を1枚捨ててもよい。
手札を捨てて盾を守る効果が《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》と非常に相性が良く、捨てたクリーチャーをリソースとして容易に再利用することができます。
セイバー効果によって場持ちもいいため、《「雷光の聖騎士」》+《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》の盤面が完成してしまえば、ビートダウン側がこれらを突破するのは至難の業と言えます。
しかし、《「雷光の聖騎士」》+《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》の形を用意するのがやや難しく、準備に時間がかかってしまいがちです。
【アナカラー墓地退化】の《絶望と反魂と滅殺の決断》の存在が厄介で、ギャラクシールドで設置した返しに手札を枯らされてしまうと、理想の展開にならずに《「雷光の聖騎士」》が棒立ちしている状況になってしまいます。
ぴったり使えるタイミングがあれば非常に優秀なカードですが、ややピーキーな点を考慮して、今回は不採用にしています。
確定除去としての役割もあるため、除去札が重要な環境になれば、優先して採用するべきカードだと思います。
《アイアン・マンハッタン》
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 火 / パワー8000 / コスト9
■J・O・E 2 (このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりに、これを自分の山札の一番下に置く。下に置いたら、カードを1枚引く)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のシールドを2つ選ぶ。このクリーチャーは、相手のそれ以外のシールドをすべてブレイクする。その後、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、次のターン、相手は2体以上クリーチャーをバトルゾーンに出せない。
まさしく別領域からの刃です。
とにかくフィニッシュが遅いのがこのデッキの難点なので、その問題を一発で解消できるカードです。
《天災 デドダム》《Disゾロスター》《戯具 ヴァイモデル》で序盤の動きを作る関係上、意外と中盤あたりにはそこそこの打点が用意できていることが多いため、このカードを添えることで一気に押し込む展開を狙えます。
苦手な【青魔導具】に対してもワンチャンスを作れるため、下手にカード除去を採用するよりは、個人的にはこちらを採用したいと考えています。
CSで使用する際は時間切れへの対策にもなり得るため、採用候補として充分に一考の余地アリです。
【MDWチョイス】回し方
基本の回し方
主に《天災 デドダム》《Disゾロスター》《戯具 ヴァイモデル》で墓地を肥やしながらマナブーストをして、《Disアイ・チョイス》+《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》の展開を狙います。
カード除去がない対面であれば《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》は貼り得なので、貼れるタイミングでひとまず貼っておいて問題ないです。
《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》のDスイッチ一発でゲームを決めきることはやや難しいので、2枚目以降の《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》にアクセスすることも見据えながらゲームを進めていくのが無難です。
基本的にはどの対面でも『受けの形を作って《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を展開する』というメインプランを狙うことになりますが、カード除去が採用されているデッキに対してはやや変わった立ち回りが求められます。
【デイガライオネル】対面
むやみやたらに《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を貼っても《ロマネス仙鬼の封》で剥がされてしまうので、基本的には《メヂカラ・コバルト・カイザー》を軸にゲームを組み立てていきます。
《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》のメテオバーンによる特殊勝利を《メヂカラ・コバルト・カイザー》でけん制していくゲームになりますが、当然ながら相手側にも対抗策が存在します。
《禁断英雄 モモキングダムX》の下にカードが4枚ある状態で《スロットンの心絵》をプレイされると、全体除去の後に《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》が出てくるため、容易に攻撃制限をすり抜けられてしまいます。
《禁断英雄 モモキングダムX》を除去するために《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を展開しても、《ロマネス仙鬼の封》であっけなく処理されてしまうため、なんらかの対抗策を用意していないとあっけなく負けてしまう対面です。
《ロマネス仙鬼の封》をケアするために《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を連続で貼れるようにするなどの工夫もできますが、当然相手の方がリソースが潤沢なので、2枚目以降の《ロマネス仙鬼の封》で容易に除去されてしまいます。
これらを考慮して、今回は《一王二命三眼槍》によって《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》のメテオバーンを受け止めるようにしています。ロングゲームになりがちなので、赤黒の色マナもほとんど問題ありません。
相手側が《一王二命三眼槍》をケアするには《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》のメテオバーン2回分の盤面を用意する必要があるため、かなり高い要求値を押し付けることが可能です。
《一王二命三眼槍》を発動するための色マナを常に残しつつ、《メヂカラ・コバルト・カイザー》を1~2体で小分けに展開していくことで、《禁断英雄 モモキングダムX》の全体除去をケアしながらゲームを進めていきます。
相手の山札が少なくなり、《禁断英雄 モモキングダムX》の全体除去が発動しづらくなったタイミングで、《水上第九院 シャコガイル》を召喚したり、複数枚蓄えた《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を通しに行くのが主な勝ち筋です。
かなり時間がかかるので素早いプレイが求められますが、赤黒の色マナを用意した状態で《一王二命三眼槍》を抱えてゲームを進める展開になれば勝ちパターンです。
おわりに
いかがだったでしょうか?
突然環境に現れたので、環境が大荒れしてしまい、出ている地域のCSの環境が水族館になってしまったという話もよく聞きます。
自分なりに全力で調整しましたが、あくまでも初見殺しという要素が強いため、環境トップに対して安定して有利が付くとはやや言い難いような印象です。
しかし、相手側がこちらのデッキを研究していなければ、悠々勝ち越せるポテンシャルはあるデッキだと思います。
このデッキは相手が想定していないカードを存分に生かしやすいタイプなので、採用カードを細かく調整することで、環境でのアイデンティティは確立できるのではと考えています。
《音感の精霊龍 エメラルーダ》や《一王二命三眼槍》、《アイアン・マンハッタン》などがその最たる例と言えるでしょう。皆さんなりのクサいカードを見つけて、是非試していただければと思います。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。それではまた次回の記事でお会いしましょう!