《天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》の全てがわかる解説記事

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《天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》の全てがわかる解説記事

はじめに

先日発売された新パック「超超超天! 覚醒ジョギラゴンvs零龍卍誕」に収録された新カード《天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》

クリーチャー面の《天命龍装ホーリーエンド》もさることながら、幅広いクリーチャーの登場時、離脱時の能力を発動できるシールドトリガー《ナウ・オア・ネバー》には発売前から非常に強い関心が集まり、多くのプレイヤーが研究を進めています。

今回はそんな期待の新カード《天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》について詳しく解説していきます!

目次

《天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》の能力について

天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー

■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーをすべてタップする。その後、カードを1枚引く。

■S・トリガー
■コスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。その後、そのクリーチャーを手札に戻す。

種族「ドラゴンギルド」といえば、《偽りの王ナンバーナイン》が《龍装者バーナイン》になったように、元となったカードとはなんら関係のない能力を持つものもありますが、《天命龍装ホーリーエンド》はモチーフとなった《真・天命王ネバーエンド》の力を色濃く受け継ぎ、登場時に全体タップを行います。

真・天命王ネバーエンド

■自分のクリーチャーが破壊された時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。
■龍解:自分のターンの終わりに自分のシールドの数が相手のより多ければ、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。 



偽りの王ナンバーナイン
呪文を封じる光のドラゴン。
ツインパクトカードが現在でも「絶十」デッキなどで見られます。
龍装者バーナイン
メタリカデッキには必須級のカードだが、そこにかつての面影は見られない。

敵クリーチャーを無防備にできるので、相手ターン中に《ドラゴンズ・サイン》などから出してもしっかり働いてくれます。

このカードの呪文面《ナウ・オア・ネバー》と能力が噛み合っており、トリガーした場合に手札に抱えていたこのカードを出しても防御面で活躍します。

ツインパクトカードの特徴が良く活かされた好例ですね。

そして何より、注目すべきは呪文面の《ナウ・オア・ネバー》です。

「文明を問わず」コスト7以下のクリーチャーを踏み倒し、そしてそのまま手札へと戻します。

場にクリーチャーは残らないものの、様々なクリーチャーの登場時(離脱時)効果を使うことができます。

これにシールドトリガーがついているのですから恐ろしいです。

シールドを1点小突いてみたら《龍仙ロマネスク》から4枚ブーストされた、《悪魔龍ダークマスターズ》に手札を根こそぎ持っていかれた、《龍素記号SRスペルサイクリカ》から連鎖的に動かれた、などとんでもない事態に陥る可能性があります。

龍仙ロマネスク
4マナ一気に増やす破格のドラゴン。
すぐに手札に戻るので、デメリット効果も気になりません。
龍素記号SRスペルサイクリカ

■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。 

他の有名な踏み倒しカード《戒王の封》《インフェルノサイン》のように事前準備が必要でなく、《ミステリーキューブ》のように強いランダム性を持つこともない非常に使い勝手の良いカードであるといえます。

比較対象として一番挙げられるのは《ドラゴンズ・サイン》でしょうか。

《煌龍サッヴァーク》や《真・龍覇ヘブンズロージア》などを踏み倒すという意味では場にクリーチャーが残る《ドラゴンズ・サイン》に軍配が上がります。

しかし汎用性という意味ではこちらが圧倒的に勝るので、出せるクリーチャーの範囲の広さを活かしてデッキに組み込みたいところです。

《天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》の使い方と相性の良いデッキ

ツインパクトは両面使ってなんぼ!「青白ロージア」「ヘブンズゲート」

真・龍覇ヘブンズロージア
ヘブンズ・ゲート

ツインパクトカードを片面しか使わないというのでは、やはりもったいなく感じてしまいます。

せっかく強力な効果を持ったクリーチャー面があるのですから、そちらも十分に使いたいところ。

そんなニーズを満たしてくれるのが「青白(ドロマー)ロージア」「ヘブンズゲート」デッキです。

どちらのデッキでも、メインの踏み倒し手段である《ドラゴンズ・サイン》《ヘブンズ・ゲート》から《天命龍装ホーリーエンド》を出すことができ、《ナウ・オア・ネバー》から出したい《真・龍覇ヘブンズロージア》《煌龍サッヴァーク》《真実の名タイガー・レジェンド》などのカードを多数採用しているので、非常に使いやすいです。

真実の名タイガー・レジェンド

ブロッカー

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分が負けるか中止するまで、相手とガチンコジャッジする。こうして自分がガチンコジャッジに勝った回数、「ブロッカー」を持つ進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。

W・ブレイカー 

特に《真実の名タイガー・レジェンド》は手札に戻った直後に自身の効果で再び場に呼び出すことができ、ガチンコジャッジを行うチャンスも増えるので、極めて相性が良いといえます。



手札からの踏み倒しという特性上ドローが重要になりますが、どちらのデッキも豊富な手札補充手段を持っているのも嬉しいところです。

中盤戦なんて吹き飛ばせ!「ロマネスクビッグマナ」

龍仙ロマネスク

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
ブロッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から4枚を、マナゾーンに置いてもよい。
自分のターンの終わりに、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。

「ヘブンズゲート」デッキほどクリーチャー面を活かすことはできませんが、《ナウ・オア・ネバー》と非常に相性の良いのが《龍仙ロマネスク》を採用したビッグマナデッキです。

《ナウ・オア・ネバー》のコストが5なので、《フェアリー・ミラクル》に失敗した場合や、その他のブースト1回しか撃てなかった場合でもでも5ターン目に大型カードをプレイできるようになります。シールドトリガーから踏み倒した場合には返しのターンでできることの質がガラリと変わり、《怒流牙サイゾウミスト》のプレイ圏内に入ることも多々あります。

《龍仙ロマネスク》のマナ破壊効果を使わないテクニック「ロマキャン」はこのカードが登場した当初から長く使われる言葉ですが、《ナウ・オア・ネバー》と合わせると自然にこの「ロマキャン」が達成できるというのはポイントが高いです。

マナを伸ばすのもいいけど、そんなことをしていたら次のターンには《BAKUOOON・ミッツァイル》に走られて負けてしまう。

そんな時には《悪魔龍ダークマスターズ》などの妨害系カードを踏み倒し、相手の力をそいでしまいましょう。

一気に展開!?「7軸ガチロボ」

ガチャンコ・ガチロボ

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。
それがすべてコストが同じクリーチャーであれば、バトルゾーンに出す。
それ以外なら、好きな順序で山札の一番下に置く。
■相手のシールドが2つ以下なら、自分の水のクリーチャーは攻撃もブロックもされない。

変わり種ですが、《ナウ・オア・ネバー》は「7軸ガチロボ」とも相性が良いです。

単純に《ガチャンコ・ガチロボ》を出すターンが早まるのももちろんですが、シールドをブレイクしたら7コストのクリーチャーが3体も現れたなど、相手からすればたまったものではありません。

少しマイナーなデッキタイプではありますが、ブーストカードには《レッツ・ゴ・イチゴ》が、そのブーストカードや《ナウ・オア・ネバー》を探せる防御札《レレディ・バ・グーパ/ツインパクト・マップ》、《ナウ・オア・ネバー》を使えるシールドトリガー《サイバー・I・チョイス》など、脇を固めるカードは充実しており、実際にCSでの上位入賞も確認されています。

「7軸」ありです。

このカード抜きには語れない!!《龍素記号SRスペルサイクリカ》

龍素記号SRスペルサイクリカ

■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。 

《ナウ・オア・ネバー》と最も相性が良いカードとして注目されたのがこの《龍素記号SRスペルサイクリカ》です。

1、《ナウ・オア・ネバー》で《龍素記号SRスペルサイクリカ》を出す。

2、《龍素記号SRスペルサイクリカ》の効果で再び《ナウ・オア・ネバー》を使う。

3、手札に戻る《ナウ・オア・ネバー》の効果で再び《龍素記号SRスペルサイクリカ》を出す。

4、《龍素記号SRスペルサイクリカ》の効果で墓地にある任意の呪文を使う。

この手順により、5マナでその効果を使いながら墓地の呪文を回収できます。

《英知と追撃の宝剣》などをグルグルと使いまわされた日にはたまったものではありませんね。

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体選ぶ。相手はその中から1体選んで自分自身の手札に戻し、もう1体を破壊する。その後、自分は相手のマナゾーンからカードを2枚選ぶ。相手はその中から1枚選んで自分自身の手札に戻し、もう1枚を持ち主の墓地に置く。

また、3の手順で出すカードを《ボルバルザーク・エクス》にすることで5マナで無限にマナをアンタップすることができます。

ボルバルザーク・エクス

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにあるカードをすべてアンタップする。
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)


このギミックを核としたデッキが生まれるのも納得のコンビネーションを見せてくれます。

意地でも場にとどまる!《不滅の精霊パーフェクトギャラクシー》

不滅の精霊パーフェクトギャラクシー

シールド・フォース(このクリーチャーをバトルゾーンに出す時、自分のシールドを1枚選んでもよい。そのシールドがシールドゾーンにある間、このクリーチャーは次の能力を得る)
このクリーチャーは「ブロッカー」を得る。
このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンから離れずにとどまる。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

《ナウ・オア・ネバー》で出したクリーチャーは、手札に戻ってしまう。

ならば、場を離れないクリーチャーを出せば純粋な踏み倒しカードとして利用することができます。

多くのプレイヤーが考えたであろうギミックが《不滅の精霊パーフェクトギャラクシー》のシールドフォースを利用するというものです。

登場する際にシールドを指定して、場に出た瞬間にその効果が発動し手札に戻ることがなくなります。

《不滅の精霊パーフェクトギャラクシー》が現環境で活躍できるかという疑問は残りますが、コンボとしては非常に美しいものであるといえます。

《煌龍サッヴァーク》でも似たようなことができますが、こちらは事前に表向きのシールドを用意する必要があるので気を付けてください。

煌龍 サッヴァーク

■ドラゴン・W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする。各ブレイクの前に、自分の山札の上から1枚目を、裏向きのまま新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置くか、表向きにして自分のシールド1つの上に置く)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある相手のカードを1枚選び、表向きにして持ち主のシールド1つの上に置く。
■自分のクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにいずれかのシールドゾーンにある表向きのカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

《天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》の対策方法

踏み倒しメタといえばこれ!《単騎連射マグナム》《洗脳センノー》

単騎連射マグナム

■自分のターン中に、相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、そのクリーチャーはバトルゾーンのかわりに持ち主の墓地に置かれる。

洗脳センノー

■相手は、自身のターン中、召喚以外の方法でクリーチャーをバトルゾーンに出せない。

《ナウ・オア・ネバー》はクリーチャーを踏み倒すためのカード。

であれば当然、踏み倒しを無効化するこれらのカードが対策として使えます。

自分のターン中にトリガーから使われたくなければ《単騎連射マグナム》を、相手のターン中のビッグアクションを防ぎたいのであれば《洗脳センノー》を使いましょう。

《異端流しオニカマス》や《奇石ミクセル》では対策にならないことに注意です。

まとめ

非常に幅広いカードを踏み倒せる《ナウ・オア・ネバー》は極めて汎用性が高く、これからのデュエルマスターズにおいて頻繁に見かけるカードになること間違いなしです。


登場時に強力な効果を持った7コスト以下のクリーチャーが出るたびにその価値は上昇し、様々なデッキで使われることになるでしょう。

あなたもこの新感覚の踏み倒しカードを手にして、新たなデュエマを始めましょう!!


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