はじめに
どうも、にわかです!
さて、今回は【逆アポロ】について解説させていたいただきます。
ぶっちゃけ解説することあんまり無いのですが、どういったデッキなのかを皆さんにお伝え出来たら嬉しいです。
すこし前だとかなり数見ていた気がしますが、【青単サイバー】の登場とともに減っていきました。しかし、【邪道レッドゾーン】の登場によりまた見るようになってきています。
S・トリガー、たくさん使っていきましょう。
目次
【逆アポロ】の特徴
【逆アポロ】の特徴は大量のシールド追加効果を持つS・トリガーによって殴り負けず、相手の山札切れまで耐久することができる点です。基本的には数の暴力による攻撃では負けません。
また、もう一つの特徴として、守りに特化しすぎていてループやコンボデッキへの耐性がほぼ皆無ということです。一部のループに対しては《 Dの博才 サイバーダイス・ベガス 》で少しだけ抗えますが、干渉できる手段はそれだけです。
ちなみに【逆アポロ】の名前の由来は「高速で全シールドをブレイクして勝つ《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》とは逆に、シールドを回復し続けて勝つデッキ」というところからきています。
昔は【シールドプリズン】【籠城】などと呼ばれていたとか。
【逆アポロ】サンプルリスト


このデッキの最もやりたい動きは、相手の攻撃を耐えて山札切れまで耐久することです。
自分のターンではシールド追加、厄介な相手クリーチャーの除去を行っていきます。手札には《 Dの博才 サイバーダイス・ベガス 》から唱える用のカード、シールド追加、低コスト除去を残していきたいです。
お互いシールド追加のカードを使っていると、相手のデッキのキーカードをシールドに封じ込めることも狙えるため、そういう角度の違った攻撃をすることもできます。
採用カード解説
コンセプトカード
《偽衒学者の交渉》

【 呪文 】
文明 光/水 / コスト5
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■プレイヤーを2人選ぶ。それらのプレイヤーはカードを3枚まで引く。
■プレイヤーを2人選ぶ。それらのプレイヤーは自身の山札の上から1枚目をシールド化する。
このデッキの顔といえばこのカードが思い浮かぶでしょう。
お互いのシールド追加は受けと山削り両方で使えるほか、ドロー効果も一見デメリットに見えますがこちらは貴重なリソース確保、相手は命を削ってのドローになります。
相手の山札が多かったり、自分の手札に余裕を持てているのなら優先的に使うのは《聖闘の精霊龍セイント・カイザー/ライブラ・シールド》の方になると思います。
呪文を止めるカードが入っているデッキ相手だと少しだけ怖いので、打つ時は覚悟を決めましょう。
《聖闘の精霊龍セイント・カイザー/ライブラ・シールド》

【 ツインパクトカード 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 光 / パワー7000 / コスト7
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、表向きのまま新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。
────────────呪文────────────
カード名:ライブラ・シールド
文明:光
コスト:5マナ
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■各プレイヤーは、自身の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。
テキスト表示すると長くて笑ってます。
呪文面はやはり受けと山削りとして非常に強力、また上面は《精霊超王H・アルカディアス》などの常在で呪文を止めるカードの対抗手段になります。
トリガーなので《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》で山札に返った後にさらに盾追加連鎖を期待できます。
《魔城の死神エルガイザ/「ようこそ、我が魔城へ」》

【 ツインパクトカード 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 光/闇 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが離れる時、かわりに自分の他のクリーチャーを1体破壊してもよい。
────────────呪文────────────
カード名:「ようこそ、我が魔城へ」
文明:光文明
コスト:7マナ
■山札の上から1枚目をシールド化する。
■相手のクリーチャーをすべてタップする。
去年しれっと出てきた逆アポロ強化カードです。
シールドを増やしつつ全タップで相手の攻撃を打ち切る呪文面がこのデッキに噛み合いすぎて感動です。たまに上面をただのクリーチャーとして除去に使うことがあります。
《理想と平和の決断》

【 呪文 】
文明 光/水 / コスト4
■革命2:自分のシールドが2つ以下なら、自分のシールドゾーンから手札に加えるこの呪文に「S・トリガー」を与える。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→自分の山札の上から2枚を表向きにする。その中の光と水のカードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。
→自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
→コスト3以下のエレメントを1つ選び、シールド化する。
受けとしても除去としてもリソースとしても働いてくれます。
クリーチャーの少ないこのデッキだと確実に発動してしまう《PP-「P」》の効果を使わせないために、除去効果が大活躍してくれます。
トリガーになる条件があるため、これが見えていなければ後ろで踏むために盾調整をすることもあります。臨機応変に対応できると嬉しいです。
《剥楯!月光MAX》

【 呪文 】
種族 月光王国 / 文明 光/闇 / コスト4
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。バトルゾーンに自分の光のクリーチャーと闇のクリーチャーがそれぞれ1体以上あれば、両方選んでもよい。
▶自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。
▶相手のクリーチャーを1体破壊する。その後、自分のシールドを1つ、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
こちらも《PP-「P」》に手札から除去を当てれるカードです。
残すと厄介なクリーチャーの除去でも、盾追加でも活躍してくれます。
《R・R・R》

【 呪文 】
文明 光/水/自然 / コスト6
■S・トリガー
■次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のアンタップしているクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
▶自分の山札の上から1枚をシールド化する。その後、自分のシールドが2つ以下なら、自分の山札の上からもう1枚シールド化する。
▶相手のタップしているクリーチャーをすべて、持ち主のマナゾーンに置く。
こちらも新しめのカードです。
普通に除去効果が便利なのと盾を増やしてくれるのでありがたいです。
相手のキーパーツをマナに送ると触りづらくなることが多く、山切れまでの時間稼ぎにかなり貢献してくれます。
《魔誕妖精スイセン》

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / スノーフェアリー / 文明 光/自然 / パワー3500 / コスト3
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーが出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のコスト6以下のエレメントを1つ選び、持ち主のマナゾーンに置く。
▶自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
こちらも《PP-「P」》に触るカードかつシールドを増やしてくれます。
《奇天烈 シャッフ》などの呪文を止めるクリーチャーに対して特に有効です。
《ドレミ団の光魂Go!》

【 呪文 】
文明 光/水 / コスト6
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。
・相手のクリーチャーをすべてタップする。
・カードを1枚引く。その後、光または水のコスト5以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
手札にある光、水の5以下の呪文を実質トリガーにできます。このカードがトリガーした時のために手札に対象のカードを残しておきたいです。
タップ効果も耐える時に有効で、状況を見て使い分けましょう。
《Dの博才サイバーダイス・ベガス》

【 D2フィールド 】
文明 水 / コスト5
■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のターンの終わりに、カードを1枚引いてもよい。
■Dスイッチ:相手のクリーチャーが自分を攻撃する時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、水のコスト7以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
このデッキで唯一、【ドリームメイト】のエクストラWINや攻撃キャンセルを使ったループに対抗できるカードです。
既にバトルゾーンに置いてあるため、攻撃をキャンセルされてもDスイッチを発動して呪文による妨害を放つことができます。(【グラスパーループ】などがこれに該当します。)
【ドリームメイト】も《お目覚めメイ様》のエクストラWIN前に効果を使えるため、除去を行えば耐えます。
《ドレミ団の光魂Go!》と同様、このために対応するカードを手札に持っておきたいです。
何故4枚入れないかですが、元々そういったデッキは諦めているのと、トリガーの質を上げたいために他に枠を譲っています。
《九番目の旧王》

【 呪文 】
文明 闇 / コスト5
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-12000する。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
▶このターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを-3000する。
今まではシールドに関与するカードが多いですが、このカードは除去専門です。厄介な大型クリーチャーも除去することができるので地味に活躍してくれます。
除去耐性を持つクリーチャーが増えてきたのでパワーマイナスで処理しようという話です。
《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》

【 呪文 】
種族 チームウェイブ / 文明 水 / コスト7
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次の自分のターンのはじめまで、相手のコスト5以下のクリーチャーは、攻撃もブロックもできない。
■この呪文がどこからでも自分の墓地に置かれた時、自分の墓地をシャッフルし、山札の下に置いてもよい。
攻撃を止める効果よりも山札に戻っていく方がよく使うかもしれません。
これを上手く使い回しこちらは山切れを避けたいです。シールドに埋まってしまうこともありますが、《剥楯!月光MAX》で頑張って救出しましょう。
採用候補カード
《偽りの名ドルーシ》

【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ソル / アンノウン / 文明 光 / パワー4000 / コスト7
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■水晶ソウル2(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は2になる)
■このクリーチャーが出た時、カードを1枚引き、自分の手札を1枚シールド化する。
単純に《PP-「P」》がいるとトリガーとして機能しないため抜けてます。
盾を増やしてくれるので、いてくれたら嬉しいですがなかなか難しいところです。
《ジ・エンド・オブ・エックス》

【 呪文 】
文明 火 / コスト5
■S・トリガー
■自分の封印をひとつ、墓地に置く。
■相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印をひとつ付ける。
封印による除去のため、デッキによっては破壊よりも効きます。
【水単サイバー】や【邪道レッドゾーン】なんかはコマンドが多いため剥がされることも多いです。
相手の山札を削るのにも活躍してくれるので、《九番目の旧王》と入れ替えてお好みで使ってみてください。
《調和と暴動の混乱》

【 呪文 】
文明 光/闇/火 / コスト5
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
■このターン、クリーチャーが攻撃する時、それよりパワーが小さい相手のクリーチャーを1体破壊する。
前流行っていた逆アポロでよく見かけていました。
刺さることもあるがタイミングが難しいため、テンプレでの採用は見送りました。
《CRYMAXジャオウガ》

【 S-MAX進化クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼レクスターズ / 文明 闇 / パワー13000 / コスト7
■鬼S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、またはこのクリーチャーが離れる時、かわりに自分の表向きのカードを3枚破壊してもよい。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のシールドを3枚ずつ選び、残りを墓地に置く。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。その後、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。
番外編です。
【逆アポロ】が流行っていた頃にミラーが不毛な試合になるため入れている方がいました。
自分の身を削る事にもなるので、基本は入れなくていいと思います。
回し方
このデッキの回し方はシンプルです。相手の攻撃を受け切って山切れまで粘ります。そのために時には除去、時には盾追加で自分の身を守り続けましょう。
序盤〜中盤にかけて、厄介だなと思う相手のカードは除去、それ以外は盾追加で基本大丈夫です。ある程度手札は持っておきたいので時たま手札増やしながら戦います。
相手が殴るデッキタイプだったらとにかくトリガーを駆使して耐えましょう。
終盤は《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》で自分は山札回復、相手は《偽術学者の交渉》などで山札を削り取ってしまいましょう。

おわりに
ということで今回は【逆アポロ】の解説をやっていきました。
本当にほとんど内容がなくて申し訳無いですが、本当にやってることは単純で、割り切る相手にはとことん割り切るので分かりやすいです。
忘れた頃にやってくると考えると非常に恐ろしいデッキですが、今の環境トップたる【水単サイバー】にほぼ無力なためとても悲しいです。
最近はお手軽にトリガーをケアするカードが増えてきましたが、それこそ逆に燃えるというもの。そんなデッキこそ受け切ってやりたいですよね。
ゲームを楽しんでるかと言われればかちょっと怪しいので手放しでおすすめはできませんが、「こういうデュエマもあるんだな」くらいに思っていただけると幸いです。
余談ですが、一度だけ《マーシャル・クロウラー》を採用したタイプの【逆アポロ】が《光霊姫アレフティナ》を《ブレイン・スラッシュ》で出して勝っていたのを見たことがあります。