はじめに
どうも◆ドラ焼きです。
今回は先日発売されたクロニクルダークサイドデッキを使ったデッキを紹介していきたいと思います。しかも、今回使用するのは両方です!
紹介するデッキは以前にここガチまとめでも紹介した、【水闇ゼーロ】を基盤としたものとなっています。
基盤としては零誕の方のクロニクルのカードを多く使用しているので組みやすくなっているでしょう。
また、今回はアドバンスフォーマットのデッキとなっています。最近ではオリジナルのCSが増えてきておりますが、10月にはアドバンスフォーマットのGPも控えておりますので、最近アドバンスしてないな・・・という方も是非最後までお付き合いくださると幸いです。
目次
【水闇ゼーロ】特徴
【水闇ゼーロ】はどんなデッキ?
【水闇ゼーロ】とは、《闇王ゼーロ》と《零龍》の相性に注目したデッキです。
《零龍》の卍誕には4つの儀を達成する必要があり、それぞれ以下の条件となっています。
- 《復活の儀》・・・墓地からカードを出す
- 《墓地の儀》・・・墓地が8枚以上になる
- 《破壊の儀》・・・1ターン中に3体以上のクリーチャーが破壊される
- 《手札の儀》・・・エンド時にいずれかのプレイヤーの手札が0枚
そしてこれらの条件を一気に満たすことが出来るのが《闇王ゼーロ》となっています。
3体のクリーチャーを破壊することで《破壊の儀》、墓地を肥やす能力で《墓地の儀》、手札を捨てる効果で《手札の儀》を、そしておそらく唱えるまでの道中で既に達成されていますが墓地から出す効果で《復活の儀》を達成します。
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 闇 / パワー17000 / コスト10
■ このカードを山札から引く時、このカード以外に自分の手札が1枚もなければ、すべてのプレイヤーに見せてもよい。そうした場合、相手のクリーチャーを1体破壊する。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手は自身の手札をすべて捨てる
■T・ブレイカー
この《闇王ゼーロ》を唱えることに特化したのが【水闇ゼーロ】というデッキで、最速3ターン目に唱えることが出来るよう、墓地肥やしカードや墓地から出せるムゲンクライム等を採用しています。
また、自分が《闇王ゼーロ》から踏み倒すカードとして優秀だと考えているのが《知識の破壊者デストルツィオーネ》です。
このカードによって自分の手札を参照せず、相手の手札を参照して《手札の儀》を達成出来るようになるので動きの幅が広がります。《知識の破壊者デストルツィオーネ》で手札を、《零龍》で場を破壊すれば、3ターン目に相手から全てを奪うことが出来るでしょう。
クロニクルデッキでの強化ポイント
と、ここまでが以前までの【水闇ゼーロ】でした。ここからはどういう風に強化されたのかを見ていきます。
まずは《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》。このカードは《闇王ゼーロ》から踏み倒しても強力ですが、呪文面は初動としても活躍が期待出来ます。
フィニッシャーであり、初動というカードをデッキに採用することが出来るということは、デッキの自由に使える枠が増えるということ。よりコンボの成功率をあげつつ、安定感も損なわない構築が可能になりました。
次に、《時空の禁断 レッドゾーンX》と、《蒼き覚醒 ドギラゴンX》。
この2種のパラレル侵略が登場したことで、《龍月 ドラグ・スザーク》やそこから出てきた《暗黒の騎士ザガーンGR》といったカードをより強力に使う事が出来ます。
また以前までは《∞龍 ゲンムエンペラー》と《零龍》がお互いに相性が悪いことからゲーム中にどちらか片方しか使えない場面もありましたが、《蒼き覚醒 ドギラゴンX》のおかげでいつでもバトルゾーンから退場させることが可能です。
なので早期の《∞龍 ゲンムエンペラー》で相手をロックし、殴るタイミングではP革命チェンジで退場してもらい、《墓地の儀》によるカウンターを狙いつつ殴っていく、なんてことも可能です。
そして最後に地味な強化ポイントとして、《闇参謀グラン・ギニョール》を挙げさせていただきます。
ムゲンクライムを持つこのカードは墓地肥やしカードと組み合わせることで手札を1枚増やしながら、バトルゾーンを1枚増やすカードとして使うことが出来ます。
つまりは《闇王ゼーロ》の代替コストの用意にうってつけのカードということです。
また、状況に応じて除去としても使えること、自分のクリーチャーも戻せること、除去トリガーでありつつ「墓地の儀カウンター」にも貢献してくれるかーどであること、等々メリットが多く存在します。
さらにデーモン・コマンドなので《時空の禁断 レッドゾーンX》に侵略が可能。本当に抜け目がないですね。
《闇参謀グラン・ギニョール》のおかげで、デッキの対応力が以前よりも上がっていると感じます。
さて、このように多くの強化をもらった【水闇ゼーロ】のデッキリストを見ていきましょう!
【水闇ゼーロ】サンプルリスト
採用カード解説
コンセプトカード
《闇王ゼーロ》、《知識の破壊者デストルツィオーネ》
このデッキのコンセプトは3~4ターン目に《闇王ゼーロ》で《知識の破壊者デストルツィオーネ》を踏み倒し、それによって零龍卍誕を目指すというものになります。
状況によっては《墓地の儀》を残して「墓地の儀カウンター」を狙います。
「墓地の儀カウンター」というのは《墓地の儀》以外の儀を達成した上で敢えて《墓地の儀》を残し、ブロッカーなどを用意して相手の攻撃や除去に合わせて零龍卍誕を狙うテクニックのことです。
ブロッカーで受けるだけでなく、S・Tの《闇参謀グラン・ギニョール》でも可能ですし、相手がS・Tのカードを使うデッキの場合《ビックリーノ》でも「墓地の儀カウンター」が出来たりします。
《∞龍 ゲンムエンペラー》、《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》
《闇王ゼーロ》から出す先として用意しているカードで、《知識の破壊者デストルツィオーネ》を引けてない時や状況に応じて出していきます。
また、どちらもムゲンクライム4なので《闇王ゼーロ》を使わずとも出すことが可能です。《闇王ゼーロ》を引けてない際にはこれらで攻めていきます。
墓地から出るクリーチャー
《闇参謀グラン・ギニョール》、《罪無 ターボ兆》
ムゲンクライムで墓地から出すことが出来るので、《戦略のD・Hアツト》系統で積極的に墓地に落とします。
《戦略のD・Hアツト》系統でムゲンクライム系を1枚、次に紹介するタダで墓地から出てくるカードを1枚落として、3ターン目に《闇王ゼーロ》を使うというのがこのデッキの黄金ムーブになります。
《闇参謀グラン・ギニョール》は《∞龍 ゲンムエンペラー》下でも効果が使える、P侵略元となる、「墓地の儀」カウンター用のSTとして運用出来るなど、1枚で多くの役割をこなします。
また、《とこしえの超人》が入っている相手に対しては《闇参謀グラン・ギニョール》は墓地に落とさず手札に抱えておき、除去として使うなどしましょう。
《暗黒鎧 ザロスト》、《ビックリーノ》
どちらもタダで墓地から出てくるカードたちで、これらで《復活の儀》を達成することが多いです。
《暗黒鎧 ザロスト》はブロッカーとして速いデッキへ対応してくれ、シールドを墓地に置くコストのおかげで公開領域を1枚増やしてくれるカードです。
《ビックリーノ》は最速で先攻2ターン目の終わりに《復活の儀》を達成出来る点が強みで、相手の《とこしえの超人》が出る前に《復活の儀》を達成しやすくなっています。
またS・T持ちのカードに反応して破壊される効果も生かすことが出来ます。《墓地の儀》を残した状態で、かつ、《ビックリーノ》を添えて殴っていくことで、相手のS・Tの発動に合わせて零龍卍誕することが可能です。
初動
《戦略のD・Hアツト》と相互互換カード
このデッキの初動で、枠が許す限り沢山積みたいカード達です。
クロニクルデッキで《龍・獄・殺》が登場したことで、これらの枠をいくつかそちらに回しています。
2枚引いて2枚落とせる《戦略のD・Hアツト》系統が優先とはいえ、デッキのパワーをそこまで落とすこと無くデッキの自由枠が増えていますね。
《新世界王の破壊》
【 キング・セル 】
文明 水/闇/自然 / コスト13
■G・ストライク
■このカードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、アンタップする。
このデッキは《闇王ゼーロ》を使う関係上、闇文明以外のカードは基本的に採用出来ません。ですが、このデッキの初動は《戦略のD・Hアツト》系統で水マナも必要です。
そんなジレンマを解消してくれるのが水・闇の多色でありながらアンタップインマナとして扱えるキングセルです。
このカードのおかげで自分のマナに水マナを2枚以上用意出来るようになり、それのおかげで《闇参謀グラン・ギニョール》等の取り回しがしやすくなります。
最低限G・ストライクを持っているのも強力ですね。
外部ゾーンのカード
GRゾーン
《龍・獄・殺》を初動として数えるためにGRゾーンは闇文明のみのカードで構成しています。
《暗黒の騎士ザガーンGR》、《凶鬼000号 ゼロヴォイド》の2種類はP侵略に対応しているパワーカード。残りは堅実にアドバンテージを稼げるものを選びました。
超次元ゾーン
超次元ゾーンにはP侵略と革命チェンジを採用しています。持っているだけいれるのが良いでしょう。
最低限《時空の禁断 レッドゾーンX》が2枚、《蒼き覚醒 ドギラゴンX》が1枚あれば仲間内で遊ぶ分には問題無いでしょう。CSで使うならそれぞれ4枚と3枚入れることを推奨します。
また、《時空の禁断 レッドゾーンX》が覚醒した場合に《超時空ストームG・XX》を使えるかもしれないので入れてます。
回し方
・墓地を増やして《闇王ゼーロ》を撃つ
2ターン目に《戦略のD・Hアツト》系統または、《龍・獄・殺》を使って墓地にタダで出てくるカード、またはムゲンクライムを捨てていきます。
先攻であれば、《戦略のD・Hアツト》系統+墓地から出てくるカード2枚でノーチャージであれば《闇王ゼーロ》を3ターン目に使えます。
後攻であれば、これに手札1枚分余裕が出来ます。
また、《闇参謀グラン・ギニョール》を墓地からムゲンクライムする場合には更に1枚分余裕が出来るので上手く活用していきます。
こうして《闇王ゼーロ》を唱えてそこから出す優先度としては、《知識の破壊者デストルツィオーネ》>《∞龍 ゲンムエンペラー》>《龍月 ドラグ・スザーク》といったところ。相手に応じて使い分けていきます。
・《零龍》を上手く使って詰めていく
さっさと《零龍》で殴っていくことが出来るだけでなく、ここまで何度か触れてきた「墓地の儀カウンター」などのテクニックを使って詰めていくことも出来ます。
《墓地の儀》を残して《暗黒鎧 ザロスト》や《罪無 ターボ兆》のブロッカーで守っていく。《ビックリーノ》を相手のS・Tに反応させる。S・Tの《闇参謀グラン・ギニョール》で墓地を肥やす。これらの方法でカウンターを狙います。
相手に墓地メタが入っているなら可能ならブロッカー3体+《破壊の儀》残しなどでカウンターを狙うこともあります。
このような《墓地の儀》残しに関わらず零龍卍誕のタイミングは勝敗を左右する要素になります。
例えばP侵略で手札を捨てて《墓地の儀》を達成すれば、攻撃のタイミングで全体除去が出来る、なんてテクニックもあります。
このデッキの面白い部分の一つなので、是非楽しみながら練習してみてください。
おわりに
最新版の【水闇ゼーロ】、いかがだったでしょうか。
以前紹介した時以上に、詰め方にバリエーションが出来ており回していて楽しいデッキになっています。
環境デッキとも渡り合えるパワーがあるものの、《とこしえの超人》だけはどうしてもキツいので、メタゲームと相談しながらの使用をお勧めします。
クロニクルデッキで殆どのデッキパーツが揃う組みやすいデッキになっているので、アドバンスも手を出してみたいけど何から触れば良いか分からないという方は是非試してみてください!