昨日未明より、デュエパーティーとDMEDHについて、Xを中心に話題が広がっています。
ことの発端は以下のような問題提起。
- DMEDH側のルールに変更があった
- デュエパーティーには禁止リストがなくてプレイレベルが合わせづらい (嫌な体験をした)
- 多人数戦向けカードが作られるようになり、パワーバランスが崩れる
これに対し、世間ではこんな声が
確かに 規制リストはゆっくりでいいから追加してほしい
プレイレベルは遊ぶ環境の問題じゃね?
今回はこちらについて調査していきます!
目次
DMEDHって?
そもそもDMEDHをご存知ない方へざっくり説明いたします。
デュエマのお兄さんにあたるMtGにあるフォーマット、「統率者戦」をデュエマ風にアレンジしたゲームで、有志の方が作成したものです。事の起こりや立ち位置としてはCUCが近いですかね。
ルールはなんというか「バチバチに整理されたデュエパーティー」といった感じで、メインでこのフォーマットを盛り上げていた方が実際にデュエパーティーの作成にも携わっているとのこと。(アドバイザー的な。)
名実ともに前身というわけですね。
DMEDHの魅力
DMEDHは歴史が長く、デュエマの多人数戦の総本山として人気の高いフォーマットです。事前情報としていくつか魅力を紹介していきます。
健全な環境
このフォーマットでは、本家EDHの理念に基づき、プレイ体験をより良くする方針で独自殿堂が決められているのが特徴。
極端なパワーカードを押さえることで、「何もできずに敗北した」といういわゆる地蔵状態を避ける工夫がされています。
プレミアム殿堂カードも使える
独自殿堂に付随しますが、相当慎重に使えるカードを決められているので、条件付きだったりもしますがプレミアム殿堂カードも使えたりします。
往年の名カードが使用可能なのに、殿堂ゼロのような天元突破環境でないのがスゴい。
特に《ロスト・チャージャー》が無条件で使えたりするのはデュエパにはない面白さ。確定サーチ系はどれだけあっても嬉しいですからね。
統率ドローがある
本家の統率者ボーナス(普段の倍あるライフを統率者でなら素早く削れる)をデュエマに落とし込でいるルール がこちら。
統率者の攻撃の終わりに、ターンに一度、その攻撃中にブレイクしたシールド1つにつき自分の山札の上から1枚を見て、その中の1枚を手札に加えて残りを好きな順序で山札の一番下に置くことができます。
DMEDHのルール,規制カードリスト
軽減能力持ちのようなシステムクリーチャーに恩恵が大きいのはもちろん、手札の回復に乏しい【赤単】なども使いやすくなるため、ゲームスピードがかなり速いんですよね。
ガチまとめでも筆を執っているウィンターさんいわく、遊び慣れた人達で対戦すると30分前後で終わることもザラだそう。 スピーディーに回るので、限られた時間でも複数回遊びやすいというわけですね。
外部ゾーンが使える
このフォーマット、アドバンスです。
CUC同様、サイキックもGRも使えるので相当自由度が高いのも面白いところ。
【サバイバー】では若干もったいない《スリヴァーの女王》のような統率者も余すところなく使えます。
先に述べたゲームスピードの件はここにもかかってきますね。
今回の問題
詳しい現行ルールはこちらを確認していただけたらと思いますが、ここまで述べたようにデュエパーティーとの大きな差異は2つ。「独自の殿堂ルールがある」ことと、「パートナーに類するものにコスト制限がなかった」こと。
このあたりが今回の問題にかかわってきます。
DMEDHのルールが変更になった
今回の問題の1つがこちら。先ほど 「パートナーに類するものにコスト制限がなかった」 とあげましたが、ここが変更になりました。
具体的には「コスト4以上」に限定する制限がかかりました。
真意は測りかねますが、以前までのEDHルール変更の流れを見るに、プレイ体験をよりよくするための規制であることはうかがえるかと思います。
変更の理由は、あくまで推測するしかないのですが、恐らく「デュエパーティーとの差」を埋めることで、オリジナルに対するアドバンス、のような位置づけにする意図もあったのではないでしょうか。
変更があっても。既存ルールでプレイしたい場合は、それこそハウスルールなどで設定すれば良さそうな土壌はありますしね。
デュエパーティーはレベルが合わない
続いてはこちらですね。「 規制リスト のないデュエパーティーでは一方的な蹂躙が起こりまくる」。「だから規制リストがないデュエパーティーはしんどい」、という論調です。
これに関してはまあ半分はその通り、半分は自己でケアできる範囲ではないでしょうか。
鬼のようなロッククリーチャーが立ち並び、魔王戦が始まってしまう、というのがデュエパーティーでは起こりやすいということは否定しません。実際私も野良でやったら《龍装者 ジスタジオ》+《終末の監視者 ジ・ウォッチ》+ゼニスが複数……みたいな盤面を作られたこともあります。
で、ルールを変えずにこれらを対策する方法があります。
簡単ですね。
あなたもデッキレベル(造語)
どこの誰とも知らない相手と遊ぶとき、レベルのすり合わせが難しいのは殿堂があっても大きくは変わりません。その辺の人に声かけて普通のデュエマをしたときだって、簡単にはデッキのパワーが揃わない事象に似ているでしょう。
ならば、こちらも最強強靭無敵宇宙デッキを使えばいいのです。極論に聞こえるかもしれませんが、これには理由があります。
このゲーム、デッキのパワーは構築でしか上げられませんが、プレイのレベルは意図的に揃えることができます。
どういうことかと言うと、《ロスト・Re:ソウル》ありますよね?有名な強力カードです。
あなたがこのカードを手札に持っていて、もし相手が「ジスタジウォッチ」するようなデッキなら迷わずコイツを撃つでしょう。それがプレイレベル3です。
逆に、相手のパートナーが《メガ・キリキリ・ドラゴン》で、マナ加速もせずゆっくりお気に入りのカードを出してきた場合、あなたはこのカードを撃たない選択肢もできます。
撃たない選択肢を取ることが「プレイレベルを下げる」ということです。「圧倒的な勝利」にこだわらないのがプレイレベル2より下ということですね。
つまり、大砲を持っていてもそれを使わない選択肢や、「代わりにナイフでも投げるか」という選択肢を取れるのが大事なわけですね。
相手がヒノキの棒なら、こちらは弾を抜いて戦ってあげたらいいのです。逆に、相手が爆弾を投げそうなとき、こちらもいつでもスイッチを押せるようにしておく、このホスピタリティとすり合わせの精神が大事なわけですね。
もちろん、友人とやるときは事前にレベル設定もできるでしょう。
俺は《ボルシャック・ドラゴン》をパートナーにしたいんじゃ!って人は事前に 《浄化の精霊ウルス》 と《キング・オリオン》、《 暗黒の騎士ザガーン 》パートナーを集めるんですよ。
それが多人数戦のだいご味ってもんです。
今時は非常に便利で、リモートでも遊べますからね。同好の士を見つけましょう。
ちなみに魔王戦とかレイド戦とか言われるアレも、レベル500000000のデッキで討伐方法を仕込んでおけばかなり楽しいですよ。
殿堂いるかな?
最後に一応触れておこうかと思うのですが、独自の殿堂は必要でしょうか?
少なくとも「今は」やらない方がいいんじゃないかな~~と思います。
これ、調べるの結構手間なんですよね。
デッキを組む際にこれは使っちゃだめで、このカードはパートナーにできなくて……、って考えるのかなり心理的ハードルになるんですよ。
なので、手解きを受けられるEDHのような成熟した環境ならまだしも、施行するにしてもゴリゴリに浸透してからじゃないかな、と。
あちらはプレミアム殿堂カードも採用できるくらい、整った環境を作り上げられていますが、生まれて間もないデュエパでそこまでに行くのはまだ早いかなと思います。
それこそ「オリジナル・アドバンス・デュエパーティー」がスッと立ち並ぶようになる未来まで、もう少し辛抱してもいいんじゃないでしょうか?(2ブロも忘れていません。あしからず。)
デュエパーティーに殿堂が欲しい人は良くも悪くも多人数戦に真剣な方なのでしょう。そういう方こそ率先してデュエパーティーに誘引していくことが、もしかしたら殿堂施行の近道かもしれません。
その時はぜひ、経験者としてプレイレベルを合わせてあげてくださいね。
今回のまとめ
- 不特定多数とやるときは デッキレベル5000000000を持ち込もう
- プレイ方針で周りに合わせよう
- EDHおじさんたち、みんなを導いてあげてくれ……!
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!
ちなみにジスタジウォッチは《ドキンダム・アポカリプス》で返しました。