プレイングミスは言うほどない(と思う)

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プレイングミスは言うほどない(と思う)

プレイングミスってよく聞く言葉だけど、実はそんなプレイングはそんなに起こっていないのかもしれない。

目次

プレイングミスとは

 「プレイングミス」という言葉はカードゲームをたしなんでいる方々なら、用語としてよく聞くもののひとつでしょう。プレーヤー個人の考えでは様々なプレイングミスの定義が存在するでしょうから、この記事でははじめに一般的であろう意味を定義します。

 「プレイングミス」とは、ゲーム内で戦略上の誤った判断に基づいたプレイングのこと。

 これはゲーム中に気づいたときにはとても残念な気持ちになりますよね。さらにその虚を突いて攻め込まれてしまって劣勢に立たされ、ゲーム自体の敗北に繋がる可能性も高くなることもあるでしょう。 負けてしまったらとても無念な気持ちに苛まれる方も多いと思います。「あのとき、もっと有利な状況に持っていけた」や「あのとき、相手のカウンターの可能性を加味していなかった」など、ゲームの流れの潮目になってしまったプレイングを省みるでしょう。そしてプレーヤーは次の戦いのための糧とし、上級者へ近づいていくものでしょう。

 反省することは大いに良いことだと思います。ただ、私は、プレイングミスと断定するには、本人がおっしゃるならそうなのでしょうけども、こと外野から見れば、結果ありきの言葉ではないかと思うのです。

なぜプレイングミスが発生するのか

 積極的な敗退行為をしないかぎり、プレーヤー本人は現在置かれた状況においての最適解であろうプレイングを心がけるはずです。そして、自らのプレイングには何らかの理由があり、最善だと信じているはずです。

 ただ遊戯王は対人ゲームです。プレーヤーの心の揺らぎが起こることはよくあることです。そのために、様々な可能性に関するケアムーブを考えることになります。情報処理能力をフルに使い、カードの知識や相手のデッキの傾向などから最適解を導き出すことになります。 そこで出た回答となるプレイングが、後のプレイングミスになりうるものになる可能性があります。

 もちろん上級者なら様々な状況への対応が頭に入っているので、珍しいことが起こらない限り、心の揺らぎは起こりづらいでしょう。 「後の」としたのは、プレイングミスをしたら負けに直結せず勝ちを拾えることもあり、自分のプレイングミスが相手の心の揺らぎを生んで更なるプレイングミスの誘発が起こることもあり得ます。まったく、心理戦は奥が深いと言わざるを得ません。

 よって、自分がプレイングミスをしたうえで勝利できたとしたなら、結果的にそのプレイングミスは勝利への戦略に寄与することができ、結果的にミスではなかったどころか、相手にとっては「妙手」、「鬼手」に見えた可能性すらあります。そのような手は、プレーヤー本人が認めない限り、プレイングミスにはあたらないでしょう 。勝負の綾です。

これはプレイングミスなのか

 もし負けたとしても、プレイングミスと言うには酷であろう場面も遊戯王をはじめ、カードゲームではよくあることでしょう。

 例えば、自分(LP500)の場にこのターン召喚した≪魔導戦士ブレイカー≫(魔力カウンターが乗ってATK1900)がおり手札は0。

《魔導戦士 ブレイカー 》

【 効果モンスター 】 
星 4 / 闇 / 魔法使い族 / 攻1600 / 守1000 

このカードが召喚に成功した時、このカードに魔力カウンターを1個乗せる(最大1個まで)。このカードに乗っている魔力カウンター1個につき、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。また、魔力カウンターを1個取り除く事で、フィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する。 

出典:遊戯王 OCG デュエルモンスターズ
カードデータベース

相手(LP1700)の場にはモンスターはおらず、魔法・罠ゾーンに1枚カードが伏せてあり、手札は0とします。(互いの墓地カードは考慮しないとします) このとき、相手の伏せカードがブラフで、直接攻撃が通れば勝ちです。しかし、相手の伏せカードが≪炸裂装甲≫の可能性もあります。

《炸裂装甲》

【 通常罠 】 

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。その攻撃モンスター1体を破壊する。 

出典:遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 このターンで決めきれないばかりか、次の相手ターンで自分のLPを削り取られてしまう可能性もあります。 かといって≪魔導戦士ブレイカー≫の魔力カウンターを取り除けば、伏せカードを割れて、攻撃反応系罠であればそのまま攻撃しなくてよかったとなるのですが、攻撃力が元々の数値に戻ったため、このターンでは決めきれません。

 ATK1600棒立ちエンドです。これは心もとないですね。 慎重に行くならATK1900棒立ちエンドという選択肢もありますね。 伏せカードがブラフかどうか読み切れるか、相手ターンで決められないことを祈るか、どの選択肢も難しい選択ですね。

 どうしても相手の手札やセットカード、デッキ内容は非公開情報ですし、ドローカードの偶然性もありますので、プレーヤーは自分が信じた最適解のプレイングをするほかないでしょう。

 結果的に負けたとしたら、それは戦略上の誤った判断によるものではありますが、様々な状況や心の揺らぎがあったであろう当事者に、結果論から外野がプレイングミスだと指摘するのは無責任極まりないと思います。

 私は望んでいないのにプレイングミスを指摘してくださる方とフリー対戦を行ったことがありますが、良かれと思っているのだろうと思ってそのまま続けました。その日はとても疲れました。もちろん大会に出る用のデッキ調整に付き合って下さる方には、まずいプレイングはどんどん指摘してほしいですけどもね。

望んでやってるわけじゃない

 以上のことから、「プレイングミス」という言葉は、

・自身のプレイングを振り返ったときに使う。

・外野が結果的にデュエルの戦況を悪化させたプレイングに対して使う。

 と、思います、 まったくの甘ちゃんの私見と捉えてくださってよいのですが、デュエル当事者にならないと考慮できない選択肢はあります(心理戦の領域)。精神状態もいつもと違うこともあります。その中で最適解を目指してプレイングしているのだから、何か意図があるはずです。私はその方がひねり出した渾身のプレイングを、その後の戦況がどうなっても、プレイングミスとは言えません。

 それに、初心者の方や新しく使うカードの使い方や裁定に習熟していない方についても、遊戯王のセオリーや戦略を立てる以前の問題なので、プレイングミスではないと思います。やさしく教えてあげるべきです。

よって、私は自分のプレイングについて「あのときプレミやっちまったー」と嘆くことはありましたし、これからも多くあると思いますが、求められない限りは「プレイングミス」という言葉は使わないと思います。

 人間はいかなるときでも適切な判断ができるわけではありません。

動画配信のコメント欄や仲良しでない方に、不意にプレイングミスを指摘するのは、デュエリストのスタイルを批判することに近いです。そのような場面に遭遇する度に、もっと寛容であってくれてもいいよなぁ、と思います。

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