目次
ご挨拶
おはようございます、htbです。
今回はすでに紹介したことのあるデッキの改築記事です。以前の投稿から3度の制限改定を経てこのデッキがどう変わったのか、よろしければご覧ください。
デッキレシピの変遷
まずは2019年6月時点でのデッキレシピです。
続いて2020年2月現在のデッキレシピです(2020年1月発売のETCOが最新)。
変更前のデッキ概説
《ドラコネット》の展開力を借りることで《ロード・ウォリアー》をシンクロ召喚し、先攻では《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》までつなげて妨害、後攻では《極戦機王ヴァルバロイド》に《アームズ・エイド》を装備させて1ショットキルを狙うという使い分けができるデッキでした。
変更した点とその理由
変更したカードは以下の通りです。
追加したカード
主に《キューキューロイド》をサポートするカードやその展開先
- 《ユーフォロイド》…《セイクリッド・トレミスM7》を出せるように1枚追加
- 《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》…《サイバー・ドラゴン》をサーチ
- 《サイバー・ドラゴン》…サーチが容易かつモンスター除去が可能
- 《魔界発現世行きバス》…《メガロイド都市》のデッキコスト補充
- 《惑星探査車》…《ユーフォロイド》のリクルートに対応
- 《影星軌道兵器ハイドランダー》…【ビークロイド】は墓地調整が容易であり、デッキに不足している除去要員を担う
- 《弾丸特急バレット・ライナー》…《機関重連アンガー・ナックル》との蘇生ループが強力
- 《融合派兵》…展開の準備札である《ユーフォロイド》をリクルート
- 《緊急ダイヤ》…2体のリクルートという破格の効果のため1枚追加
- 《死者転生》…《キューキューロイド》の効果を最大限に活かすため
- 《レッド・ロイド・コール》…《キューキューロイド》の効果を最大限に活かすため1枚追加
- 《仁王立ち》…墓地効果が強力
- 《ブレイクスルー・スキル》…墓地効果が強力
- 《スーパービークロイド-ジャンボドリル》…《スーパービークロイド-モビルベース》のリクルート候補
- 《サイバー・エタニティ・ドラゴン》…場持ちのよい融合モンスター
- 《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》…EXゾーンのモンスター除外が可能
- 《E・HERO ネクロイド・シャーマン》…《ミキサー・ロイド》で特殊召喚可能、相手モンスターを入れ替えることができる
- 《ギアギガント X》…主に《サイバー・ファロス》をサーチする
- 《セイクリッド・トレミスM7》…《キューキューロイド》の効果を活かすことができる機械族のエクシーズモンスター
- 《クロシープ》…《機関重連アンガー・ナックル》から機械族の融合モンスターを出すことに意義をあたえる
- 《ユニオン・キャリアー》…《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》を装備し《サイバー・ドラゴン》をサーチできる
- 《機関重連アンガー・ナックル》…《クロシープ》の効果を相手ターンでも発動できる
削除したカード
主に《ドラコネット》の制限カード化に伴い、その展開に必要だったカード
- 《サイクロイド》…「星杯」カードが抜けたため
- 《サイバー・ヴァリー》…《ロード・ウォリアー》が抜けたため
- 《SR三つ目のダイス》…デッキをスリムにするため
- 《星杯の守護竜》…《ドラコネット》の制限化に伴い
- 《星杯の妖精リース》…《ドラコネット》の制限化に伴い
- 《星遺物-『星杯』》…《ドラコネット》の制限化に伴い
- 《守護竜ユスティア》…《ドラコネット》の制限化に伴い
- 《チューン・ウォリアー》…「星杯」カードが抜けたため
- 《デビル・フランケン》…《ロード・ウォリアー》が抜けたため
- 《ラッシュ・ウォリアー》…《ロード・ウォリアー》が抜けたため
- 《クイック・シンクロン》…「星杯」カードが抜けたため
- 《マシンナーズ・フォートレス》…デッキをスリムにするため
- 《ドラコネット》…制限カードとなり安定感に欠けるため
- 《未来融合-フューチャー・フュージョン》…EXデッキに《極戦機王ヴァルバロイド》をいれる余裕がなくなったため
- 《星遺物を巡る戦い》…「星杯」カードが抜けたため
- 《星遺物の守護竜》…「星杯」カードが抜けたため
- 《大欲な壺》…《魔界発現世行きバス》を代わりに採用
- 《メタバース》…サーチに時間がかかるため《惑星探査車》を代わりに採用
- 《極戦機王ヴァルバロイド》…EXデッキに余裕がなくなったため
- 《星杯の神子イヴ》…《ドラコネット》の制限化に伴い
- 《アームズ・エイド》…《ロード・ウォリアー》が抜けたため
- 《超重剣聖ムサーC》…《ロード・ウォリアー》が抜けたため
- 《ロード・ウォリアー》…「星杯」カードが抜けたため
- 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》…《ロード・ウォリアー》が抜けたため
- 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》…《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》が抜けたため
- 《星杯竜イムドゥーク》…《ドラコネット》の制限化に伴い
- 《水晶機巧ーハリファイバー》…《ドラコネット》の制限化に伴い
変更後のデッキ概説
展開の主軸となるカードが《ドラコネット》から《キューキューロイド》となったことで別物と言っていい程にデッキ内容が変わりました。
前の構築では《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》や《極戦機王ヴァルバロイド》を使い分けるデッキでしたが、現在の構築では《スーパービークロイド-モビルベース》をキーカードとして、このカードをどれだけ上手く扱えるかに重点を置いています。
スーパービークロイド-モビルベースについて
《スーパービークロイド-モビルベース》
【融合モンスター】星10/地/機械族/攻0/守5000
「ロイド」融合モンスター+「ロイド」モンスター
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ「ロイド」モンスター1体をデッキ・EXデッキから特殊召喚する。
②:自分・相手のエンドフェイズにこのカード以外の自分のメインモンスターゾーンの「ロイド」モンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターを持ち主の手札に戻し、このカードの位置をそのモンスターゾーンに移動する。
このカードがデッキのキーカードになり得る点は3つあります。
1つ目は、星10の機械族モンスターであることです。このステータスは《機関重連アンガー・ナックル》で蘇生が可能であるため召喚条件が重いこのカードを使いまわすことができます。2つ目は、守備力が5000であることです。この数値は《機関重連アンガー・ナックル》で蘇生可能なモンスターのなかで最大となっており《メガロイド都市》の攻守反転によってアタッカーとしても運用が可能です。3つ目は、融合モンスターであることです。これにより《レッド・ロイド・コール》の発動条件を満たすことができます。
では反対にこのカードが本当に必要なのか上記の点から再度考えたいと思います。
まず何度も蘇生可能であるという点ですが本当に必要でしょうか。先程述べたようにこのカードは守備力が5000と非常に高いです。そのため戦闘破壊されづらく墓地にいくのは効果による破壊くらいでしょう。また《機関重連アンガー・ナックル》は効果を無効にして蘇生するので他のサポートがなければただの壁モンスターにしかなりません。これを補うのが《メガロイド都市》ですが攻守反転効果は1ターンに1度しか使用できず、フィールド魔法であるために除去を受けやすいです。
こう考えていくと《スーパービークロイド-モビルベース》は蘇生可能なステータスを持ちながら蘇生する必要が薄く、アタッカーとして運用するにはリスクの大きいモンスターであるといえます。
このままでは大きな壁という消極的な役割しかもつことができないこのカードをどうにか救えないでしょうか…
《クロシープ》
【リンクモンスター】リンク2/地/獣族/攻700
カード名が異なるモンスター2体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。このカードのリンク先のモンスターの種類によって以下の効果を適用する。
●儀式:自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を2枚選んで捨てる。
●融合:自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を選んで特殊召喚する。
●S:自分フィールドの全てのモンスターの攻撃力は700アップする。
●X:相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力は700ダウンする。
結局《クロシープ》に行き着きました。というより現状のカードプールでこのカードを生かす場合は《クロシープ》以外の相方は考えられないでしょう。
先程問題となっていた「何度も蘇生できるがその必要はない」というのも《クロシープ》の効果を発動させるためと考えれば蘇生行為に意義が生まれます。ライバルとして《弾丸特急バレット・ライナー》や《エルシャドール・シェキナーガ》があげられますが、前者はこの《クロシープ》に対応しているという点、後者はさらに《レッド・ロイド・コール》に対応しているという点で最低限の差別化は図れていると思います。
これらを踏まえると《スーパービークロイド-モビルベース》はトリッキーな大型アタッカー兼壁というより様々なカードの発動をサポートできる大型壁モンスターとして運用するのがもっとも自然でしょう。
モビルベース展開例
《スーパービークロイド-モビルベース》と《クロシープ》を並べるためには準備が必要です。
条件
『墓地に《ミキサーロイド》《ユーフォロイド》×2《エクスプレスロイド》《レッド・ロイド・コール》、場か手札にキューキューロイドを用意して自分のターンを迎える』
一見難しいですが《メガロイド都市》《レッド・ロイド・コール》の2枚から条件を満たすことができます。
実際の展開(画像解説)
最終盤面解説
- 《スーパービークロイド-モビルベース》と《機関重連アンガー・ナックル》の蘇生ループで《クロシープ》の星4以下のモンスター蘇生をお互いのターンに起動させることができる。
- 《影星軌道兵器ハイドランダー》で除去をおこないつつ《クロシープ》の蘇生先を用意することができる。
- 《アーマロイドガイデンゴー》が墓地に落ちていれば《エクスプレスロイド》で回収し、毎ターンアドバンス召喚することができる。
最後に
以上で《スーパービークロイド-モビルベース》を主軸とした【ビークロイド】デッキの紹介を終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。