こんにちは、はみるとんです。
昨今はリモートデュエルが流行していますが、ウェブカメラや設置台、照明などなど、なかなか環境を作るためのハードルが高いですよね
そこで今回は、環境を用意せずとも通話やチャットだけで出来る遊戯王に関するミニゲーム、「量子ドロー」を紹介していきます!
目次
「量子ドロー」のゲーム概要
必要なもの
- 通話やチャットなどのやり取りが出来る環境
- ゲーム進行役(GM)…1人
- プレイヤー…2人以上
- 遊戯王公式データベースに接続できる環境
このゲームをプレイするには最低3人のプレイヤーが必要です。
遊戯王に詳しい友達を2人集めてきましょう。
友達いねえーーーーという方はこちらの記事を読みましょう。
ゲームの流れ
- 先攻のプレイヤーをジャンケンで決めます。
- ターンプレイヤーは「属性」「種族」「レベル」など、モンスターに関する条件を1つ言います。
- GMはその条件に当てはまるモンスターが何種類存在するかを答えます。
- 次のプレイヤーも条件を1つ宣言します。
- GMはここまで出た条件すべてに当てはまるモンスターが何種類存在するか応えます。
- 順番に4~5を繰り返します。
- 誰かが「敗北条件」を満たした時点でその人の負けとしてゲームを終了します。
ゲームの終了条件
敗北条件
ゲーム中、条件を追加した事により以下の敗北条件のいずれかが満たされた場合、その条件を言った人の敗北としてゲームが終了します。
1.条件を満たす該当カードが1種類しか存在しなくなり、何のカードか確定する
条件を追加していった結果、たとえば「風属性」「獣族」「融合モンスター」と指定された結果、《有翼幻獣キマイラ》しか該当カードが存在しなくなった場合、最後に「融合モンスター」と宣言したプレイヤーの敗北となります。
2.条件を満たすカードが存在しなくなる
例えば「炎属性」「獣族」「レベル10」というような指定をされた場合、該当モンスターが存在しないので、「レベル10」と宣言したプレイヤーの敗北となります。
3.追加した条件によって該当カードが1枚も減らない
例えば「炎属性」「炎族」「レベル1」「効果モンスター」という指定の場合34種類のモンスターが該当しますが、ここに「攻撃力1000以下」という条件を追加した場合、候補は1枚も減らず、34種類のまま変動しません。
この場合、「攻撃力1000以下」と宣言したプレイヤーの敗北となります。
要するに、「1枚以下になったら負け」「1枚も減らなかったら負け」という事になります。
特殊勝利条件
上記の敗北条件の都合上、「残り枚数が2枚」の状態で自分のターンが回ってきた場合、「1枚以下にしたら負け」「減らさなかったら負け」のどちらかに必ず抵触してしまって敗北が確定します。
この場合、条件を言う代わりに、「残りの2枚のカードが何なのか」を回答します。
ここで2種類のカードをピッタリ当てたら一人勝ち、外したら負けになります。
条件指定に関するルール
指定できる条件
遊戯王公式データベースのカード検索 機能( https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action )を利用して行うため、基本的にはこの検索フォームで指定できる物のみ指定できます。
- 属性
- 種族
- レベル/ランク(一括でしか検索できないため、「ランクは除き、レベル5以上のみ」というような指定は出来ません)
- ペンデュラムスケール
- リンク数
- 攻撃力
- 守備力
- モンスター枠の色による分類(通常モンスター、シンクロモンスターなど)
- モンスターのサブグループ分類(チューナー、スピリット、ユニオンなど)
ゲーム序盤の追加ルール
慣れてくると「序盤の短い指定で一気に種類を減らす」という事が出来てしまい、ゲームの進行が非常に短くなってしまうので、序盤のみ適用される追加ルールを設けています。
この追加ルールは最初の1巡、全プレイヤーが1回ずつ応えるまで適用されます。
- 攻撃力、レベルなどの数字の指定は「以上」もしくは「以下」でしか指定できない。
- ユニオン、チューナーなどのサブグループでの指定は出来ない。モンスターの分類での指定は通常・効果・儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・リンクのみ
(なお、効果モンスターで検索した場合、データベースの分類上「効果を持つモンスター」全てが引っかかるため、シンクロなども引っかかります。
実際のゲーム進行
では、ルールを解説した所で実際にチャットで行われたゲームのログを参考に紹介していきます。
第1試合
GM「では、Aさんの先攻からどうぞ」
A「うーん、じゃあ炎族で」
GM「現在117種類 です。」
A「少ないな…」
B「炎属性で」
A「素直に行きましたね…」
GM「炎属性・炎族 102種類 です。」
B「全然減らね~~」
A「星(レベルorランク)3で」
GM「星3・ 炎属性・炎族 現在18種類です。」
A「一気に減ったなぁ……」
B「守備力200で」
A「うわ攻めるな……」
B「3種類以上はいた記憶あるんで安全」
GM「 星3・ 炎属性・炎族・守備200 現在 7種類です。」
A「ひえー……」
A「攻撃力1000以上」
GM「現在3種類です。」
B「うおおおおおお……!」
ここで一気に展開がクライマックスになりました。
2種類にする事が出来ればAさんは両方応えられなければ負け。それ以外の数にしてしまうとBさんの負けです。
B「確か……非チューナーのやつらが2種類いたハズ………『ラヴァルモンスター』で!」
GM「該当カードは0です。」
B「うわーーマジか!」
GM「Aさんの勝利です!」
A「ラヴァルは守備200じゃないの多いんですよね」
B「《ラヴァルのマグマ砲兵》レベル4か……」
GM「残りは《ネオフレムベル・シャーマン》、《フレムベル・アーチャー》、《レアル・ジェネクス・マグナ》でした。」
B「マグナしらねーーーーー」
A勝利!
第2試合
GM「Bさんの先攻です。」
B「手堅くいきましょう。機械族で」
GM「 802種類です。」
B「炎族とえらい違いだなあ」
A「水属性で」
B「めっちゃ絞ってくるやん……」
GM「39種類です」
B「ひえーー減った……」
B「攻撃力2000以下」
GM「28種類です。」
A「星5以上」
B「マジ!?いる?」
GM「5種類です。」
B「えーーーー」
B「賭けに出るしかない……守備力1000以上!」
GM「4種類です。」
B「うおーギリ1枚弾けた……」
A「んーーーー……攻撃力より守備力の方が高いモンスター!」
※こういった指定は基本的にデータベースでは検索できませんが、残り種類が1ケタになるなど、GMが目視で確認できる場合は多少の融通を認めています。
この辺OKにするかどうかはGMの判断で行ってください。
GM「2種類です。」
A「よっしゃ!!!」
B「うわーーーーーーー」
GM「さて、Bさん2種類を答えてください。」
B「んーーーー……《魔海城アイガイオン》と……」
GM「お、正解」
B「《シャーク・ザ・クルー》?」
GM「不正解!残りは《メタル・フィッシュ》でした」
B「しらねーーーーーー」
A勝利!
3試合目
GM「Bさん先手です。」
B「サイバース族!」
A「マジ?出たばっかりだし流石に少なくね?」
GM「214種類です」
A「爬虫類とかより多いのwww」
A「レベル7以上で」
B「マジ???絞りすぎ……」
GM「サイバースレベル7以上、現在21種類です。」
A「!?」
B「うっそそんな居る!?」
B「炎属性」
GM「現在6種類です」
B「マジ?3種類になると思ったのに」
A「こんだけ絞っても6種類いんのかよ……」
GM「6種類のままです。」
A「マジかーーーー」
B勝利!
というわけで、実際に行った3試合を見て頂きました。
このような感じで、後半になると狙った残り枚数にするためには該当カードをなるべく多く把握しておく必要があるので、自分の得意な種族、詳しいカード分類などに誘導していくのが肝となります。
GM側の仕事
1. 公式データベースのカード検索にアクセスする
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action
2.以下のフォームを使って最初の条件をクリックして検索
3.検索結果の件数の部分が残り種類なのでプレイヤーに伝える(この際、マッチキルモンスターなども含まれますが、五十音順表示で上位に来るので目視で書数え、その分を引いた数を伝えてください)
4.「さらに条件を絞って検索」をクリックし、次の条件を追加し、以後繰り返してください。
「得意分野」が見える事の面白さ
このゲームの面白いところは、「自分の得意分野の方に誘導する」という事がゲームの本筋になる所です。
「自分はこのテーマが好きだ」「この種族が得意だ」というのが遊戯王プレイヤーなら誰しもあると思いますが、ゲームの中で自然と「あー、〇〇さんは××族に詳しい人だった……!」「露骨に△△テーマの共通ステータスに寄せてますね」などといった感じで、それぞれの知識の強みなどが話題として上がってきます。
答え合わせの際にも「〇〇に対応してるモンスター、2種類だけだと思ってたけどコイツもいたんだ!」という具合で、今まで知らなかったマイナーカードにステータス面から焦点を当てるきっかけにもなります。
気軽に遊べて奥が深い「量子ドロー」、是非みなさんも遊んでみてください!
また、爆アド.comの動画で実際に量子ドローを遊んでいる様子を公開予定ですのでそちらもチェックお願いします!
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました!