はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
早速ですが、皆さんは「コンセプトデッキ」を組んだことはありますか?
「コンセプトデッキ」とはその名の通り、「何かしらのコンセプト(意図)を持って構築されたデッキ」を意味しています。
公式イベントとしても「コンセプトデュエル」が開催されており、そこでは「特定テーマのカード」「キャラクターが使用したカード」をコンセプトとしたデッキ同士で対戦することができます。
このように「特定の目的」に注目したデッキが「コンセプトデッキ」とされており、いわゆるファンデッキやネタデッキに分類されるものと言えるでしょう。
今回はそうした「コンセプトデッキ」の一つとして、「かわいい女の子だけのデッキ」を組んでみました。
ルールは単純明快で、「かわいい女の(女性)が描かれているカード」のみを使用したデッキを組む、というもの。
さらに自分への縛りとして、「ハイランダー(すべてのカードが1枚ずつ)構築にする」というルールも追加しました。
せっかくならいろんなカードを使った方が、楽しいですからね。
この記事では、今回の「コンセプト」に基づいて採用候補となったカードたちを紹介し、そこから実際に組み上げたデッキレシピの紹介、そして簡単な対戦レポートを紹介していきたいと思います。
それでは、行ってみましょう!
目次
採用候補となった女の子カードたち
という訳で、まずは採用候補となった「女の子カード」たちを紹介していきましょう。
今回はコンセプトの都合上、「女の子が写されているカード」のみを対象としました。
もちろんその条件だけであれば無数のカードが存在するのですが、その中でも特に「(筆者自身が)かわいいイラストのカード」や「使いやすい効果を持ったカード」を紹介していきたいと思います。
【魔法使い族】の女の子テーマ
「女の子カード」と言えばやはり、元祖アイドルカードである《ブラック・マジシャン・ガール》や【霊使い】たちを始めとした、【魔法使い族】こそが至高と言えるでしょう。
ここでは新旧さまざまなアイドルカードを輩出する【魔法使い族】テーマの中から、選りすぐりのものを紹介いたします。
【霊使い】
《照耀の光霊使いライナ》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 光 / 魔法使い族 / 攻1850 /
光属性モンスターを含むモンスター2体
このカード名はルール上「憑依装着」カードとしても扱う。このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:相手の墓地の光属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。②:リンク召喚したこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。デッキから守備力1500以下の光属性モンスター1体を手札に加える。
【LINK-2:左下/右下】
《憑依覚醒》
【 永続魔法 】
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドのモンスターの属性の種類×300アップする。②:自分フィールドの「霊使い」モンスター及び「憑依装着」モンスターは効果では破壊されない。③:自分フィールドに攻撃力1850の魔法使い族モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
【霊使い】は、【魔法使い族】で統一されたテーマです。
【霊使い】【憑依装着】を冠するこのテーマは、さまざまな属性に分かれたかわいい女の子(男の子)のみで構成されています。
さまざまな属性に分かれた彼女たちは、属性ごとの特性を活かしながら戦うことができます。
ほとんどの関連カードには、彼女たち【霊使い】のイラストが描かれており、今回のコンセプトにもぴったり合致する形で使用することができます。
しかしながら、彼女の使い魔となるモンスターたちや《憑依解放》などの強力なサポートカードがいくつか、イラスト的に今回の縛りでは使えないものがあるのが少し残念なポイントです。
【マジシャン・ガール】
《ブラック・マジシャン・ガール》
【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2000 / 守1700
自分と相手の墓地にある「ブラック・マジシャン」と「マジシャン・オブ・ブラックカオス」の数だけ、攻撃力が300ポイントアップする。
《チョコ・マジシャン・ガール》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 魔法使い族 / 攻1600 / 守1000
①:1ターンに1度、手札から魔法使い族モンスター1体を捨てて発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
②:1ターンに1度、このカードが攻撃対象に選択された場合、「チョコ・マジシャン・ガール」以外の自分の墓地の魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
その後、攻撃対象をそのモンスターに移し替え、攻撃モンスターの攻撃力を半分にする。
アイドルカードの祖とも言える《ブラック・マジシャン・ガール》をはじめとした【マジシャン・ガール】たちです。
彼女らはテーマ同士のサポートもさることながら、【魔法使い族】のサポートとしても、非常に扱いやすい効果を持ち併せています。
また彼女らも【霊使い】たちと同様に、さまざまな属性に分かれているという部分も、強みの一つと言えるかもしれません。
【ウィッチクラフト】
《ウィッチクラフト・ハイネ》
【 効果モンスター 】
星 7 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2400 / 守1000
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの他の魔法使い族モンスターは相手の効果の対象にならない。②:手札から魔法カード1枚を捨て、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。
《ウィッチクラフト・クリエイション》
【 通常魔法 】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:デッキから「ウィッチクラフト」モンスター1体を手札に加える。②:このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「ウィッチクラフト」モンスターが存在する場合、自分エンドフェイズに発動できる。このカードを手札に加える。
【ウィッチクラフト】は、【魔法使い族】の女の子のみで構成されたテーマです。
サーチや除去といった様々な効果と自分エンドフェイズに回収できる効果を持った【ウィッチクラフト】魔法カードを駆使して戦う、非常に強力なデッキでもあります。
特に《ウィッチクラフト・ハイネ》は、手札の魔法カードをコストに要求するもののフリーチェーンの除去効果を持っているので、出すことができれば強力なコントロール性能を発揮することが可能です。
その他にも、好きな【ウィッチクラフト】カードを墓地に送ることができる《ウィッチクラフト・シュミッタ》や、モンスター無効が可能な《ウィッチクラフト・マスター・ヴェール》など、見た目の可愛さだけでなく強力な効果を持った少女たちの姿を見ることができます。
【教導】
《教導の聖女エクレシア》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:EXデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「教導の聖女エクレシア」以外の「ドラグマ」カード1枚を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。③:このカードはEXデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
《ドラグマ・パニッシュメント》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つモンスター1体を自分のEXデッキから墓地へ送り、対象のモンスターを破壊する。このカードの発動後、次の自分ターンの終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
【教導(ドラグマ)】は、光属性・魔法使い族で統一されたテーマです。
今回のコンセプトでは、公式設定で女性とされている《教導の聖女エクレシア》や《教導の騎士フルルドリス》に関するカードが該当します。
彼女たちをはじめとした【教導】パーツはもともと出張性能が高く、見た目・効果ともに人気の高いギミックとなっています。
また《教導の騎士フルルドリス》の写っている《ドラグマ・パニッシュメント》がとても高性能で、《旧神ヌトス》(こちらも女性イラストなので◎)を墓地へ送ることでカード2枚の除去として機能させることができます。
【エクソシスター】
《エクソシスター・アソフィール》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2100 / 守1800
レベル4モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「エクソシスター」モンスターを素材としてX召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、お互いに墓地のカードの効果を発動できない。
②:このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターが発動した効果では破壊されない。
③:このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
《エクソシスター・バディス》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:800LPを払って発動できる。
デッキから「エクソシスター」モンスター1体を選び、さらにそのモンスターにカード名が記された「エクソシスター」モンスター1体をデッキから選ぶ。
そのモンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「エクソシスター」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
【エクソシスター】は、光属性・魔法使い族で統一された女の子たちと、光族・戦士族のエクシーズで構成されたテーマです。
【エクソシスター】たちは少女たちそれぞれに対となるパートナーが存在する、「公式が百合厨」のデッキとなっています。
下級【エクソシスター】たちは相手の墓地からカードが離れた際に、さまざまな墓地メタ効果を持った【エクソシスター】エクシーズに変身する効果を持っています。
【教導】と同じ光属性の魔法使い族ということもあり、さまざまな面でシナジーする部分も多いのですが、今回のコンセプトでは【エクソシスター】の切り札とも言える《同胞の絆》が使えないのが少し難しい部分と言えるかもしれません。
その他のさまざまな女の子テーマ
「かわいい女の子」を擁するテーマは、【魔法使い族】以外にもさまざまに存在しています。
とくに近年は『デッキビルドパック』などを中心に、定期的に「女の子テーマ」が収録されていることからも、遊戯王の看板娘として一役買っているということが推察できるでしょう。
ここではそうした「女の子テーマ」の中でも、とくに扱いやすいものを紹介したいと思います。
【閃刀姫】
《閃刀姫-レイ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 戦士族 / 攻1500 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードをリリースして発動できる。EXデッキから「閃刀姫」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の「閃刀姫」リンクモンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
《閃刀起動-エンゲージ》
(準制限カード) 【 通常魔法 】
①:自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
デッキから「閃刀起動-エンゲージ」以外の「閃刀」カード1枚を手札に加える。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、自分はデッキから1枚ドローできる。
【閃刀姫】は、《閃刀姫-レイ》を起点とした【閃刀姫】リンクモンスターで構成されたテーマデッキです。
テーマのほとんどのカードに《閃刀姫-レイ》が戦う姿が描かれており、今回のコンセプトでも問題なく使用することができます。
【ウィッチクラフト】のように、こちらもさまざまな効果を持った【閃刀】魔法カードを活用し、状況に応じて切り替えながら戦っていきます。
モンスター無効ができる《閃刀機-ウィドウアンカー》、セットカード除去ができる《閃刀術式-ジャミングウェーブ》など、汎用的なカードのように使うことができる部分もポイントが高いです。
【Evil★Twin】
《Evil★Twin キスキル》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 光 / 悪魔族 / 攻1100 /
「キスキル」モンスターを含むモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「リィラ」モンスターが存在し、このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。②:自分フィールドに「リィラ」モンスターが存在しない場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。自分の墓地から「リィラ」モンスター1体を選んで特殊召喚する。このターン、自分は悪魔族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
【LINK-2:右/下】
《Evil★Twin リィラ》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 闇 / 悪魔族 / 攻1100 /
「リィラ」モンスターを含むモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「キスキル」モンスターが存在し、このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。②:自分フィールドに「キスキル」モンスターが存在しない場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。自分の墓地から「キスキル」モンスター1体を選んで特殊召喚する。このターン、自分は悪魔族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
【LINK-2:左/下】
サイバース族の【Live☆Twin】と悪魔族の【Evil★Twin】リンクで構成されたテーマです。
【キスキル】【リィラ】が存在する場合に、ドローや除去の効果を使うことでアドバンテージを稼いでいく戦い方を得意としています。
メインデッキの【キスキル】【リィラ】はカートゥーン調、EXデッキの【Evil★Twin】はアニメ調のイラストで描かれており、どのカードでもとても愉快なイラストを楽しむことができます。
のちに登場した《Evil★Twin’s トラブル・サニー》のおかげで、苦手だった高打点モンスターにも対応できるようになり、強力なコントロール系のテーマデッキとして活躍しています。
【アロマ】
《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》
【 シンクロモンスター 】
星 6 / 光 / 植物族 / 攻2200 / 守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「潤いの風」「渇きの風」「恵みの風」のいずれか1枚を手札に加える。②:自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの植物族モンスターは相手の効果の対象にならない。③:自分のLPが回復した場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動する。そのカードを破壊する。
《恵みの風》
【 永続罠 】
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、植物族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。自分は500LP回復する。
●自分の墓地の植物族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻す。その後、自分は500LP回復する。
●1000LPを払って発動できる。自分の墓地から「アロマ」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
【アロマ】は、【植物族】で統一されたシンクロテーマです。
【植物族】に設定されてはいますが、かわいい少女たちが風や花を利用して戦うという、可憐なデザインのカード群となっています。
【アロマ】というテーマは、ライフを回復する効果やライフをコストとしてさまざまな効果を使うことで多彩な戦い方ができる、柔軟性の高いデッキでもあります。
特に《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》は、ライフ回復や蘇生などの効果を使う《恵みの風》をサーチしつつ、ライフ回復をトリガーにカード除去を行う効果を内蔵しているので、非常に高いコントロール性能となっています。
【ドラゴンメイド】
《ドラゴンメイド・ハスキー》
【 融合モンスター 】
星 9 / 光 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2000
「ドラゴンメイド」モンスター+ドラゴン族モンスター
①:自分・相手のスタンバイフェイズに、このカード以外の自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターよりレベルが1つ高い、またはレベルが1つ低い「ドラゴンメイド」モンスター1体を自分の手札・墓地から選んで守備表示で特殊召喚する。②:このカード以外の自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスターが自分の手札に戻った時、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
《ドラゴンメイドのお召し替え》
【 通常魔法 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分の手札・フィールドから、ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札に加え、そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
【ドラゴンメイド】は、【ドラゴン族】で統一された融合テーマです。
このテーマの最大の強みは、テーマ専用の融合カードである《ドラゴンメイドのお召し替え》がコンセプトに引っかからないという点にあります。(その他の融合テーマでは、どうしても【融合】カードがイラスト的に使えないいため)
また【ドラゴンメイド】たちそのものも高い打点とさまざまな効果をもっているので、ハイビートとしての性格を発揮することができるでしょう。
ちなみに、ドラゴン態である上級【ドラゴンメイド】が今回のコンセプト的に「どうなのか?」という点もありますが、個人的には「雌のドラゴン」という解釈でギリいけるかなあと考えております。(諸説あり)
その他の女の子カードたち
テーマに属していないカードであっても、かわいい女の子はたくさん登場しています。
ここではその中でも、とくに扱いやすい・強力な効果をもった女の子たちを紹介していきます。
《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻1000 / 守1000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの魔法使い族モンスター1体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
①:このカードの攻撃力は、自分の手札の数×500アップする。
②:1ターンに1度、魔法カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にする。
③:フィールドのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
手札・デッキから「沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン」以外の「サイレント・マジシャン」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
【魔法使い族】であればなんでも変身できる、魔法メタ効果を持ったクール系ヒロイン。
【魔法使い族】を軸で組んでいれば、自然と組み込むことができる点がポイント高いですね。
また関連の【サイレント・マジシャン】カードもコンセプト的に問題なく採用できます。良き。
《妖眼の相剣師》
【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 魔法使い族 / 攻2500 / 守2500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:効果が無効化されているモンスターがフィールドに存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:相手がモンスターを特殊召喚した場合、そのモンスターをどこから特殊召喚したかによって以下の効果から1つを選択して発動できる。●手札:手札からモンスター1体を特殊召喚する。●デッキ:自分はデッキから2枚ドローする。●EXデッキ:EXデッキから特殊召喚されたそのモンスター1体を選んで破壊する。
相手が特殊召喚した際に、さまざまなメタ効果を発揮できるお姉さん。
【相剣】テーマに属してはいますが、汎用的に扱うことができる【魔法使い族】としても有用となっています。
ちなみに、このカードについては専用デッキとして紹介しておりますので、併せてお読みいただけると嬉しく思います。(ダイマ)
《精霊神后 ドリアード》
【 効果モンスター 】
星 9 / 光 / 魔法使い族 / 攻0 / 守0
このカードは通常召喚できない。自分・相手の墓地のモンスターの属性が6種類以上の場合のみ特殊召喚できる。
①:このカードの攻撃力・守備力は、自分・相手の墓地のモンスターの属性の種類×500アップする。
②:相手がモンスターを特殊召喚する際に、自分の墓地のモンスター3体を除外して発動できる。その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
墓地モンスターの属性が6種類以上であれば出すことができ、召喚・特殊召喚を無効化する効果を持った大型ヒロイン。
【霊使い】や【閃刀姫】などを活用すれば、神属性以外の属性を容易に用意できるので、このカードも無理なく出すことができます。
《カクリヨノチザクラ》
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / 悪魔族 / 攻0 / 守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札に存在する場合、自分及び相手の墓地から1枚ずつ、魔法・罠カードを対象として発動できる。
そのカードを除外し、このカードを特殊召喚する。
②:このカードをリリースし、自分または相手の墓地の融合・S・X・リンクモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、そのモンスターとは種類(融合・S・X・リンク)が異なるモンスター1体を自分の墓地から選んで特殊召喚する。
墓地の魔法カードをコストに特殊召喚することができ、広い範囲でモンスターを蘇生することができる女の子。
融合・シンクロ・エクシーズ・リンクと使い分けることができるデッキであれば、かなり活躍させることができます。
《宣告者の神巫》
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 光 / 天使族 / 攻500 / 守300
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキ・EXデッキから天使族モンスター1体を墓地へ送る。このカードのレベルはターン終了時まで、そのモンスターのレベル分だけ上がる。②:このカードがリリースされた場合に発動できる。手札・デッキから「宣告者の神巫」以外のレベル2以下の天使族モンスター1体を特殊召喚する。
デッキ・EXデッキから【天使族】モンスターを送ることで、自身のレベルを上げる効果を持ったチューナーの巫女さん。
貴重な女の子チューナーで、落とすことができる【天使族】には《生きる偲びのシルキィ》や《旧神ヌトス》があるので、実質的なレベル4・6チューナーとして活用することができます。
女の子カードに該当する魔法・罠
今回のコンセプトでは魔法・罠カードにも「女の子が写っている」必要があるので、普段よく用いられるような汎用カードはなかなか使うことができません。
しかしながら、中には汎用的に使うことができる、強力な効果を持ったカードもいくつか存在しています。
この項では、そうした汎用カードとしても実用性の高いカードたちを紹介していきたいと思います。
《禁じられた一滴》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分の手札・フィールドから、このカード以外のカードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。その数だけ相手フィールドの効果モンスターを選ぶ。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。このカードの発動に対して、相手はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を発動できない。
《失楽の堕天使》が写りこんだ、モンスター無効ができる速攻魔法。
このカード以外の【禁じられた】速攻魔法には、なぜかやたら神に対抗する女性が描かれているので、今回のコンセプトでも問題なく使用することができます。
《遮攻カーテン》
【 永続魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドのカードが戦闘または相手の効果で破壊される場合、その破壊されるカード1枚の代わりにこのカードを破壊できる。②:相手フィールドのカードが戦闘・効果で破壊される場合、その破壊されるカード1枚の代わりに墓地のこのカードを除外できる。
《ヴァンパイア・フロイライン》が写りこんだ、カード破壊の身代わりとなる永続魔法。
個人的にとても好みのイラストだったので紹介しました。
効果そのものは地味に見えますが、相手の低打点モンスターの戦闘破壊の身代わりとして使ってライフを削るなど、さまざまな小技が使えるカードでもあります。
《逢魔ノ刻》
《麗神-不知火》と《麗の魔妖-妖狐》が写りこんだ、緩い指定の蘇生が行える通常罠。
今回のコンセプトでも問題なく使用することができ、蘇生範囲も「通常召喚できない」というものなので、主にシンクロモンスターやリンクモンスターの蘇生カードとして活用することができます。
相手墓地のモンスターも蘇生できるので、コンセプト的に採用できないカードであっても、相手から奪うことで使うことができるという面白い側面があります。
《巨神封じの矢》
【 通常罠 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:EXデッキから特殊召喚された相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を0にし、その効果を無効にする。②:このカードが墓地に存在する状態で、相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。このカードを自分フィールドにセットする。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
《召命の神弓-アポロウーサ》が写りこんだ、EXデッキから出たモンスターを無効化する効果を持った通常罠。
EXデッキのモンスターを使う最近の環境にマッチしたメタ効果で、しかも墓地から再セットする効果も内蔵した、非常に優秀な汎用カードとなっています。
《ゲット・アウト!》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:EXデッキから特殊召喚された相手フィールドのモンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。
《シャイニート・マジシャン》たちが写りこんだ、EXデッキから特殊召喚されたモンスター2体をバウンスできる通常罠。
こちらもEXデッキメタとして使いやすいカードで、1:2交換ができる良カードとなっています。
ただし、こちらは必ず2体を対象に取らなければならないので、すこし使いどころが難しい部分があることは知っておきましょう。
デッキレシピ紹介
レシピなのか。
今回は【魔法使い族】を基盤として【霊使い】【教導】【ウィッチクラフト】を採用し、さらにデッキのエンジンギミックとして【閃刀姫】【Evil★Twin】を採用した、豪華盛り合わせ構築にしてみました。
一見するとあまりシナジーしないような構成となっていますが、実際に回してみると意外にもきれいに動いてくれます。
【霊使い】では《憑依覚醒》のドロー補助+攻撃力アップや《憑依連携》による除去、【教導】や【ウィッチクラフト】は《教導の騎士フルルドリス》や《ドラグマ・パニッシュメント》、《ウィッチクラフト・ハイネ》や《ウィッチクラフト・アルル》を活用することで、相手の盤面の除去・妨害を行います。
【閃刀姫】の《閃刀起動-エンゲージ》、【Evil★Twin】の《Evil★Twin キスキル》などのドロー効果を使ってデッキを回転させ、【教導】の起点となる《教導の聖女エクレシア》や《巨神封じの矢》を引き込んで妨害を用意できます。
また《宣告者の神巫》や《生きる偲びのシルキィ》といったチューナーモンスターを採用しているので、シンクロ召喚のギミックも用いることができます。
「女の子カード」として用いることができるシンクロはあまり多くありませんが、《ハーピィ・レディ・SC》や《フルール・ド・バロネス》といった強力な効果を持ったものが存在するので、出すことができれば非常に強力なカードとして機能してくれます。
またテーマのカード以外にも、《召命の神弓-アポロウーサ》や《閉ザサレシ世界ノ冥神》といった大型リンクモンスターを採用しています。
これらは汎用のリンクモンスターとなっているので、《閃刀機-ウィドウアンカー》や《憑依連携》、《逢魔ノ刻》などを使って素材となるモンスターを用意すれば、一気に勝負を決めに行くことができます。
対戦結果
せっかくなので、いくらかフリー対戦に持ち込んで戦ってきました。
流石に環境デッキや準環境デッキほどのパワーはありませんが、フリー対戦やカジュアルデッキ相手に戦う分には、それなりに戦えるはずだと信じています。
対戦カードは以下の通り。
- フリー対戦構築でもかなり強い【ブラック・マジシャン】デッキ
- 比較的カジュアル寄りの構築をした【サイバース族】デッキ
- 中堅以上の強さを誇る【召喚ドラグマ】デッキ
どのデッキも、さまざまなパワーラインが設定されたデッキとなっております。
それでは見ていきましょう。
対【ブラック・マジシャン】
- 1戦目 先◎
- 2戦目 後×
- 3戦目 先◎
- 4戦目 後×
- 5戦目 先×
- 6戦目 後◎
- 7戦目 先◎
勝率は五分五分と、かなり良い勝負になりました。
【ブラック・マジシャン】の基本ギミックである《黒の魔導陣》《マジシャンズ・ナビゲート》の動きが決まってしまった試合ではほとんど勝つことができませんでした。
しかしながら、《ウィッチクラフト・ハイネ》や《憑依連携》などの効果を使って、丁寧に魔法・罠カードを除去することができれば、かなり優位に立ちまわることができました。
対【サイバース】
- 1戦目 先◎
- 2戦目 後◎
- 3戦目 先×
- 4戦目 後◎
- 5戦目 先◎
- 6戦目 後×
- 7戦目 先◎
相手もかなりカジュアル寄りな構築だったこともあり、良い感じで勝ち越すことができました。
【教導】ギミックや《巨神封じの矢》がきれいに刺さってくれたので、かなり狙い通りに機能してくれた結果かなと思います。
とくに【イビルツイン】の初動が強く、先攻だと1ドロー+1枚除去を安定して構えることができるので、かなりカジュアルに寄せたデッキ相手にはけっこう重い妨害になっているようにも感じました。
対【召喚ドラグマ】
- 1戦目 先×
- 2戦目 後×
- 3戦目 先◎
- 4戦目 後×
- 5戦目 先×
- 6戦目 後◎
- 7戦目 先◎
キツいかなーと思いつつ対戦したものの、意外と戦えた結果となりました。
先攻であれば割と妨害ができるのと、後攻も懸念点だった《召喚獣メルカバー》や《ドラグマ・パニッシュメント》を【閃刀】魔法カードで対処できたのが大きかったかなと思います。
あと唯一の【霊使い】リンクとして採用していた《照耀の光霊使いライナ》が、相手の《召喚獣メルカバー》や《教導の聖女エクレシア》を奪って大活躍してくれたのも嬉しかったですね!
総括
正直なところ、「意外と戦えたな!」というのが素直な感想でした。
特に【教導】と【Evil★Twin】のギミックが使いやすい上にけっこう強かったので、やっぱり最近のテーマデッキはすごいなあと思いました。
いずれも効果を発動すると、EXデッキが使えなくなったり制約が付いたりするのですが、あまりEXデッキに依存しない構築にしているのもあって、それほど困る場面はありませんでした。
またドロー系のカードと除去系のカードの採用バランスも良かったようで、最初のターンからかなり安定して妨害を用意できたのも、良い点だったのかなと思います。
とくに《バウンドリンク》は【閃刀】の要である《閃刀姫-カガリ》や、大型アタッカーである《Evil★Twin’s トラブル・サニー》を戻して再利用にもつなげることができるので、デッキの兵滑油として絶妙な働きをしてくれていました。
あとは何より、使っていてとても楽しかったですね!
ハイランダー構築なので、引き込んだカードによって戦い方が毎回変わりますし、なにより何を引いても女の子だらけなのでモチベーション的にも非常に良かったです。
デッキ構築においても、意外なカードの有用性が分かったり想定外なシナジーが見つかったりと、さまざまな楽しみ方を見出すことができて、とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。
本当に一部のものしか紹介できませんでしたが、いろんな「かわいい女の子カード」がありましたね。
今回の記事では【魔法使い族】やリンク召喚に寄せた構築にしたのものを紹介いたしました。
しかし今回の構築は、筆者が考えた一例に過ぎません。
もちろん「かわいい女の子のカード」はこれら以外にもたくさんありますし、同じコンセプトであったとしても、デッキを考えるプレイヤー一人ひとりによってレシピがガラリと変わってくることでしょう。
【マジシャン・ガール】と【ドラゴンメイド】を組み合わせて《竜騎士ブラック・マジシャン・ガール》をエースにしたり、【アロマ】と【蟲惑魔】を主軸とした【植物族】に寄せてみたりと、本当にいろいろなデッキを考えるできるかと思います。
今回の記事をひとつのきっかけとして読者の皆さまにも、さまざまな「コンセプトデッキ」を組んでいただけると幸いに思います。
それでは、今回はこの辺りにいたしましょう。
ここまでのご精読、ありがとうございました。