はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
今回はおよそ3か月ぶりのオリジナルデッキ紹介の記事です。
ひさしぶりの紹介ということで、ちょっと緊張しています。どうぞお手柔らかに。
さてさてタイトルにもあります通り、今回の主役となるのはもちろんこのカード。
アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のドーマ編において登場したラスボス、ダーツが使用したカードの1枚です。
これまで紹介してきたカードと同じく、このカードもOCG化にあたって大きく弱体化のあおりを受けたモンスターとなっています。
ですがそんなことにもめげず、今回もしっかりこのカードを使いこなしていきたいと思います。
よろしくお願いします。
前回のオリジナルデッキ紹介の記事はこちら↓
目次
今回の1枚
《オレイカルコス・シュノロス》
【 効果モンスター 】
星 10 / 闇 / 機械族 / 攻? / 守0
このカードは通常召喚できない。
このカードの①の効果で特殊召喚できる。
①:自分の通常モンスターが戦闘で破壊された場合、ダメージステップ終了時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードの攻撃力は相手フィールドのモンスターの数×1000アップする。
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドのレベル4通常モンスターは効果では破壊されない。
という訳で、スーパー魔改造モンスターこと《オレイカルコス・シュノロス》です。
OCG版では3つの効果を持っており、うち2つは「通常モンスターをサポートする」効果となっています。
①:自分の通常モンスターが戦闘で破壊された場合、ダメージステップ終了時に発動できる。
《オレイカルコス・シュノロス》の①の効果
このカードを手札から特殊召喚する。
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドのレベル4通常モンスターは効果では破壊されない。
《オレイカルコス・シュノロス》の③の効果
とくに①の効果は自身の特殊召喚の条件となっており、このカードをフィールドに出すためには通常モンスターを出しておく必要があります。
また③の効果で「レベル4の通常モンスター」を効果破壊から守る効果を持っているので、①の特殊召喚条件も加味していくらか通常モンスターを連続で呼び出すギミックも併せて採用したいところですね。
②:このカードの攻撃力は相手フィールドのモンスターの数×1000アップする。
《オレイカルコス・シュノロス》の②の効果
そして肝要なのが②の効果で、相手フィールドのモンスターの数だけ自身の攻撃力をアップさせる効果となっています。
しかしながらこのカード自体が攻撃力?であるため、基本的にはこの攻撃力アップの数値が参照されることとなります。
つまり相手モンスターが1体しかいなければ攻撃力1000、逆に相手モンスターが多ければ多いほど強力になるということですね。
そもそもこれだけの労力をかけて出しても、攻撃力1000だとそこそこの下級モンスター1体にやられてしまうんですけど
余談
ちなみに原作効果は以下のような感じ。
・《オレイカルコス・キュトラー》(未OCG)が戦闘で破壊された時、手札・デッキ・墓地からこのカードを特殊召喚する(キュトラー側の効果)
・このカードの攻撃力は《オレイカルコス・キュトラー》で無効にした戦闘ダメージの合計となる
・このカードは直接攻撃できない
・このカードが特殊召喚に成功した時、手札・デッキ・墓地から《オレイカルコス・デクシア》(未OCG)《オレイカルコス・アリステロス》(未OCG)を特殊召喚する
・このカードの攻撃力は相手モンスターの攻守+300となる(デクシア側の効果)
・このカードの守備力は相手モンスターの攻撃力+300となる(アリステロス側の効果)
・このカードの攻撃力は、戦闘を行った相手モンスターの攻撃力の数値分ダウンする
・このカードの攻撃力が0になった時、ライフポイントを10000ポイント払って手札を全て墓地へ捨て、手札・デッキ・墓地から《蛇神ゲー》を特殊召喚する
訳わからんくらいツッコミどころが多すぎるので、ここでは割愛します。
まあOCG化されたのも今から14年も前の2009年ですので、あまりうるさいことを言っても仕方ないですからね。
そろそろリメイク出してもらっても、かまわないんですわよ?
課題の整理
このカードを使う上で重要なのは、やはり「どのように通常モンスターを出力するか」という点でしょう。
《オレイカルコス・シュノロス》の①の特殊召喚条件や、③の耐性付与効果を活用するのであれば、どうしてもこの点は避けては通れないところです。
OCGでは有用なレベル4モンスターが多数ある他、フィールド・墓地で通常モンスターとして扱うデュアルモンスターなんかも、相性が良いカードとなっています。
また②の攻撃力アップ効果はわりと扱いやすく、この効果を用いたワンキルコンボなんかはちらほら紹介記事や動画を見つけることができます。
とくにこのカードを2枚以上展開した上で《ブラック・ガーデン》と組み合わせると、あちらのトークン(攻撃力800)生成効果と併せることで相手フィールドを埋め尽くし、5000打点の《オレイカルコス・シュノロス》連打でワンキルを成立させることができます。
今回のデッキコンセプト
ですが今回は「原作デュエルっぽく戦う」というコンセプトのもと、しっかり通常モンスターを活用する形でこのカードを活躍させたいと思います。(原作再現はロマンなので)
とくに《オレイカルコス・シュノロス》の③の効果を活用するデッキはほとんど見かけないので、そちらに注目してデッキを構築していきたいですね。
レベル4・通常モンスターと言えば使いやすいものはさまざまに存在するのですが、それらの中でもとくに注目したのがこれらのカードです。
《天威龍-サハスラーラ》
【 リンクモンスター 】
星 4 / 光 / 幻竜族 / 攻3000 /
幻竜族モンスター2体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスターが存在する場合、相手はフィールドの効果モンスターを攻撃対象にできず、効果の対象にもできない。②:相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。自分フィールドに「天威龍トークン」(幻竜族・光・星4・攻?/守0)1体を特殊召喚する。このトークンの攻撃力は、対象のモンスターの元々の攻撃力と同じになる。この効果は相手ターンでも発動できる。
【LINK-4:上/右上/下/右下】
《禁呪アラマティア》
【 永続魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
自分または相手フィールドに「勇者トークン」(天使族・地・星4・攻/守2000)1体を特殊召喚する。
その後、自分の手札を1枚選んで墓地へ送る。
この効果を発動するターン、自分は「勇者トークン」及びそのトークン名が記されたモンスターしか特殊召喚できない。
②:自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
自分または相手フィールドに「勇者トークン」1体を特殊召喚する。
「通常モンスターちゃうやんけ!!」 まあまあ待ってください。
実はOCGでは、「モンスタートークンは通常モンスターとして扱う」というルールになっているのです。
それじゃあ「レベル4のトークンを毎ターン生成できれば《オレイカルコス・シュノロス》の効果を余すことなく活用できるのでは?」ということで出てきたのがこれらのカードという訳ですね。
②:相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。自分フィールドに「天威龍トークン」(幻竜族・光・星4・攻?/守0)1体を特殊召喚する。このトークンの攻撃力は、対象のモンスターの元々の攻撃力と同じになる。この効果は相手ターンでも発動できる。
《天威龍-サハスラーラ》の②の効果
②:自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
《禁呪アラマティア》の②の効果
自分または相手フィールドに「勇者トークン」1体を特殊召喚する。
《天威龍-サハスラーラ》で生成される《天威龍トークン》、《禁呪アラマティア》で生成される《勇者トークン》は、いずれもレベル4の通常モンスターです。
これらは《オレイカルコス・シュノロス》の①の特殊召喚条件を満たしつつ、③の耐性付与効果も適用でき、しかも自分・相手ターンで生成もしやすいトークンであるため、非常に相性が良いカードと言えるでしょう。
①:自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスターが存在する場合、相手はフィールドの効果モンスターを攻撃対象にできず、効果の対象にもできない。
《天威龍-サハスラーラ》の①の効果
また《天威龍-サハスラーラ》の①の効果によって自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスター(トークン含む通常モンスター)が存在すれば、《オレイカルコス・シュノロス》や《天威龍-サハスラーラ》を攻撃対象や効果対象から守ることもできます。
つまり《天威龍-サハスラーラ》と《オレイカルコス・シュノロス》、そしてレベル4のトークンモンスターを組み合わせると、以下のような盤面に仕上げることが可能となります。
・自分・相手ターンに相手モンスターの攻撃力と同値のレベル4トークンを生成
・自分の効果モンスターは相手の攻撃対象・効果対象にならない
・自分のレベル4トークンが効果で破壊されない
この盤面になると相手はまずトークンから戦闘で破壊しなければならない上、《天威龍-サハスラーラ》を処理できない限り毎ターントークンを生成されるという、非常に厄介な状況に陥れることができます。
今回のデッキでは、この盤面を目標としつつ展開していくような形を採用していきます。
ちなみにこれも余談なのですが、原作で使用キャラのダーツは《ミラーナイト・コーリング》(未OCG)と《ミラーナイトトークン》いうモンスタートークン戦術を使っています。
今回のレベル4トークン連打戦法は、原作のトークン戦術の再現という要素もあるので、個人的にはけっこう気に入っている部分となっています。
原作での《ミラーナイトトークン》と戦うシーンは、個人的にはけっこう好きな場面でもあるので、もし機会があれば一度見てもらいたいところでもあります。ぜひ。
デッキレシピ紹介
レシピなのか。
【勇者トークン】や【天威(幻竜族)】、【星杯】といったトークンや通常モンスターをサポートするカードを中心に採用してみました。
また《オレイカルコス・シュノロス》の①の特殊召喚効果は手札誘発の効果となっているので、「不意打ちで出した方が面白いだろう」という考えのもとサーチギミックは採用せず、勇気の3積みとなっています。(正気か?)
もちろん事故率もそれだけ高くなっているので、《リンク・ディサイプル》《リンク・ディヴォーティー》ギミックや、《ゾンビキャリア》《エッジインプ・シザー》といったカードを採用して、手札交換や手札をデッキに戻すカードも併用しています。
各カードの解説
【勇者トークン】ギミック
《テセア聖霊器》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 天使族 / 攻1000 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「勇者トークン」が存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:「勇者トークン」のトークン名が記された手札のカード1枚を相手に見せて発動できる。
通常魔法以外の、「勇者トークン」のトークン名が記された魔法カード1枚をデッキから手札に加える。
この効果を発動するターン、自分は「勇者トークン」及びそのトークン名が記されたモンスターしか特殊召喚できない。
《運命の旅路》
【 永続魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「勇者トークン」のトークン名が記されたモンスター1体を手札に加え、その後手札を1枚選んで墓地へ送る。
②:モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
デッキから「勇者トークン」のトークン名が記された装備魔法カード1枚を選び、手札に加えるか、自分フィールドの「勇者トークン」1体に装備する。
③:1ターンに1度だけ、装備カードを装備している自分のモンスターは戦闘では破壊されない。
《勇者トークン》を主軸に戦っていくカテゴリ群のカードです。
《聖殿の水遣い》からサーチできる《アラメシアの儀》を発動することで、《勇者トークン》を生成しつつ《運命の旅路》にアクセスすることができます。
①:自分メインフェイズに発動できる。
《運命の旅路》の①の効果
デッキから「勇者トークン」のトークン名が記されたモンスター1体を手札に加え、その後手札を1枚選んで墓地へ送る。
《運命の旅路》の効果を使うことで、《勇者トークン》のトークン名が記されたモンスターをデッキから手札に加えることができます。
この効果で、デッキのキーカードである《禁呪アラマティア》をサーチできる《テセア聖霊器》をサーチしてきます。
②:「勇者トークン」のトークン名が記された手札のカード1枚を相手に見せて発動できる。
《テセア聖霊器》の②の効果
通常魔法以外の、「勇者トークン」のトークン名が記された魔法カード1枚をデッキから手札に加える。
この効果を発動するターン、自分は「勇者トークン」及びそのトークン名が記されたモンスターしか特殊召喚できない。
《テセア聖霊器》のサーチ効果は制約こそ厳しいものの、《禁呪アラマティア》にアクセスできる貴重なモンスターとなっているため、このデッキでは序盤に使うギミックの1つとなっています。
このサーチ効果を発動するために必要なカードは、《運命の旅路》の②の効果で手札に用意できるので問題ありません。
《禁呪アラマティア》がフィールドに存在すれば、レベル4の《勇者トークン》を無尽蔵に生成できるので、《オレイカルコス・シュノロス》の特殊召喚も狙いやすくなります。
【幻竜族】ギミック
《天威の鬼神》
《天威無崩の地》
【 フィールド魔法 】
①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、効果モンスター以外のフィールドの表側表示モンスターは、モンスターの効果を受けない。②:1ターンに1度、自分フィールドに効果モンスター以外のモンスターが存在し、相手が効果モンスターを特殊召喚した場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
【天威】は効果を持たないモンスター(通常モンスター)をサポートする効果を持った、幻竜族テーマのカード群です。
このデッキでは【天威】リンクモンスターである《天威龍-サハスラーラ》を呼び出すためのギミックとして採用しました。
②:1ターンに1度、自分フィールドに効果モンスター以外のモンスターが存在し、相手が効果モンスターを特殊召喚した場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
《天威無崩の地》の②の効果
とくにフィールド魔法《天威無崩の地》が強力で、自分フィールドに効果を持たないモンスターが存在する場合に、相手の特殊召喚をトリガーとして2ドローする効果を持っています。
手札誘発である《オレイカルコス・シュノロス》とは非常に相性が良く、トークンがいる状態でこのカードで2ドロー→トークンが戦闘破壊されたことで《オレイカルコス・シュノロス》を特殊召喚という流れを作りやすいのが良いですね。
また先述した【勇者トークン】との組み合わせも使いやすく、①の効果による耐性付与もなかなかありがたいものとなっています。
しかしながら、【天威】カードは上記のものくらいで、どちらかと言うと【幻竜族】のギミックが主軸となっています。
というのも、《天威龍-サハスラーラ》自体は【天威】名称こそあるもののテーマのサポート効果を持っているわけではないからですね。
ただ《天威龍-サハスラーラ》はリンク素材に「幻竜族モンスター」を指定しているため、そこがすこし難しいといったところ。
そのため、汎用のリンク3モンスターである《天威の鬼神》やSモンスター《邪竜星-ガイザー》、《タツノオトシオヤ》を使って、幻竜族モンスターを展開するようにしてみました。
とくに《邪竜星-ガイザー》《タツノオトシオヤ》のギミックは、レベル7シンクロができる状況からつなげることができるので、扱いも容易です。
このデッキでは後述する《ゾンビキャリア》《星遺物-『星杯』》の動きからS召喚が狙える他、レベル4の《勇者トークン》と《神樹のパラディオン》なんかからも展開することが可能となっています。
その他のカード
《魔界発現世行きデスガイド》
【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / 悪魔族 / 攻1000 / 守600
このカードが召喚に成功した時、手札・デッキからレベル3の悪魔族モンスター1体を特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、シンクロ素材にもできない。
い つ も の 。
やっぱり初動と言えば《魔界発現世行きデスガイド》なんですよ。
このデッキでは初動カードの1つとしての採用しました。
以下のような展開からデッキのキーパーツを集めつつ、返しのターンを経て《天威龍-サハスラーラ》をリンク召喚することができます。
- 手札から《魔界発現世行きデスガイド》を召喚して効果を発動、デッキから《クリッター》を特殊召喚
- 《魔界発現世行きデスガイド》《クリッター》を素材として、《彼岸の黒天使 ケルビーニ》をリンク召喚
- 《クリッター》の効果を発動、デッキから《クロクロークロウ》を手札に加える
- 手札から《クロクロークロウ》を特殊召喚
- 《彼岸の黒天使 ケルビーニ》の効果をデッキから《聖殿の水遣い》を墓地へ送って発動、自身の攻撃力をアップ
- 墓地の《聖殿の水遣い》を除外して効果を発動、デッキから《アラメシアの儀》を手札に加える
- 《彼岸の黒天使 ケルビーニ》《クロクロークロウ》を素材として、《ギガンティック・スプライト》をエクシーズ召喚
- 《ギガンティック・スプライト》のX素材を1つ取り除いて効果を発動、デッキから《星杯の妖精リース》を特殊召喚
- 《星杯の妖精リース》の効果を発動、デッキから《星杯に誘われし者》を手札に加える
上記のように展開して、【勇者トークン】ギミックにつながる《アラメシアの儀》や、【天威】につなげるための【星杯】カードにアクセスしていきます。
この次のターンで、手札《星杯に誘われし者》とモンスターカード1枚手札コスト1枚、墓地《星杯の妖精リース》の状況から以下のように展開していきます。
- 手札から《星杯に誘われし者》を召喚
- 《星杯に誘われし者》を素材として、《星杯竜イムドゥーク》をリンク召喚
- 墓地の《星杯の妖精リース》の効果を発動、手札のモンスターカード1枚を墓地へ送って自身を手札に加える
- 手札から《星杯の妖精リース》を召喚(イムドゥークの永続効果)して効果を発動、デッキから《星遺物-『星杯』》を手札に加える
- 《星杯の妖精リース》《星杯竜イムドゥーク》を素材として、《スプライト・スプリンド》をリンク召喚
- 《星杯竜イムドゥーク》の効果を発動し、手札から《星遺物-『星杯』》を特殊召喚
- 《スプライト・スプリンド》の効果を発動し、デッキから《ゾンビキャリア》を墓地へ送る
- 墓地の《ゾンビキャリア》の効果を手札1枚をデッキトップに戻して発動、自身を特殊召喚
- 《ゾンビキャリア》《星遺物-『星杯』》を素材として、《邪竜星-ガイザー》をシンクロ召喚
- 《邪竜星-ガイザー》の効果を自身と相手フィールドのカード1枚を対象に発動、それらのカードを破壊
- 破壊された《邪竜星-ガイザー》の効果を発動、デッキから《タツノオトシオヤ》を特殊召喚
- 《タツノオトシオヤ》の効果を発動、自身のレベルを1つ下げ《タツノコトークン》1体を特殊召喚(この効果を3回使用する)
- 《タツノオトシオヤ》《タツノコトークン》3体を素材として、《天威龍-サハスラーラ》をリンク召喚
手札消費こそ必要なものの、《星杯に誘われし者》から動くことでリンク素材の条件が重い《天威龍-サハスラーラ》をリンク召喚することができます。
あくまでこの展開は一例ですが、《魔界発現世行きデスガイド》の強みはさまざまな展開へ派生できるという点にあると個人的に考えています。
リクルート先を《クリッター》から《エッジインプ・シザー》に変更したり、《クリッター》からのサーチ先を後続の展開要因へ変更したりと、状況に合わせて動きを変えやすいのが大きいですね。
また途中の《ギガンティック・スプライト》展開も、違うモンスターを展開したりリクルート先を変更することで、さまざまなカードにアクセスを変えることができます。
《サイバース・ガジェット》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / サイバース族 / 攻1400 / 守300
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
自分フィールドに「ガジェット・トークン」(サイバース族・光・星2・攻/守0)1体を特殊召喚する。
【サイバース族】などをはじめとしたデッキで採用される、汎用のモンスターカードです。
①:このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。
《サイバース・ガジェット》の①の効果
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
《サイバース・ガジェット》の②の効果
自分フィールドに「ガジェット・トークン」(サイバース族・光・星2・攻/守0)1体を特殊召喚する。
①の効果で墓地蘇生、②の効果でトークン生成を行うことができるため、リンクモンスターの素材などの展開がしやすくなります。
またこのカードを素材として《リンク・ディサイプル》、《ガジェット・トークン》を素材として《リンク・ディヴォーティー》と展開することで、手札交換をしながらモンスターを展開していくこともできます。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。このターン、自分はリンク3以上のリンクモンスターをリンク召喚できない。
《リンク・ディヴォーティー》の①の効果
《リンク・ディヴォーティー》を出してしまうとそのターン中リンク3以上のモンスターが出せなくなってしまうものの、ランク2・リンク2の【スプライト】モンスターなどは問題なく展開できるので、そちらへ繋いでいくことが可能です。
このデッキではデッキの中に存在していて欲しいカードがいくらかあるため、こうした手札交換効果などを用いてデッキに戻すといったギミックを採用しているという訳ですね。
《オレイカルコスの結界》
【 フィールド魔法 】
このカード名のカードはデュエル中に1枚しか発動できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、自分フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在する場合、そのモンスターを全て破壊する。
②:自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
③:自分フィールドのモンスターの攻撃力は500アップする。
④:自分フィールドに表側攻撃表示モンスターが2体以上存在する場合、自分フィールドの攻撃力が一番低いモンスターを相手は攻撃対象に選択できない。
⑤:このカードは1ターンに1度だけ効果では破壊されない。
《土地ころがし》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分または相手のフィールドゾーンの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
その後、この効果で除外したカードを除外されたプレイヤーから見て相手のフィールドゾーンに表側表示で置く。
その後、置いたカードとは元々のカード名が異なるフィールド魔法カード1枚を置かれたプレイヤーの墓地から選んでこの効果でカードを除外されたプレイヤーのフィールドゾーンに表側表示で置く事ができる。
せっかく《オレイカルコス・シュノロス》を使うのだからということで採用した、呪われたフィールド魔法《オレイカルコスの結界》です。
②:自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
《オレイカルコスの結界》の②の効果
やはり特徴的なのは②の効果で、このカードが存在するプレイヤーはEXデッキからの特殊召喚を封じられてしまいます。
《オレイカルコスの結界》の③や④の効果を使うために自分フィールドに発動するのも悪くはないのですが、やはり相手フィールドに送り付けたいところでしょう。
①:自分または相手のフィールドゾーンの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
《土地ころがし》の①の効果
そのカードを除外する。
その後、この効果で除外したカードを除外されたプレイヤーから見て相手のフィールドゾーンに表側表示で置く。
その後、置いたカードとは元々のカード名が異なるフィールド魔法カード1枚を置かれたプレイヤーの墓地から選んでこの効果でカードを除外されたプレイヤーのフィールドゾーンに表側表示で置く事ができる。
そこで送り付けカードとして目を付けたのが《土地ころがし》です。
すこし変わったカードなのでややこしい効果テキストですが、このデッキでは「自分フィールドにある《オレイカルコスの結界》を除外して、《土地ころがし》の効果で相手フィールドに置く」という使い方で用います。
このコンボを用いることで、相手に《オレイカルコスの結界》のデメリット効果を無理やり背負わせることができます。
しかしこのコンボを成立させるためには、まず自分のフィールドに《オレイカルコスの結界》を置いておく必要があります。
手札から普通に発動してしまうと、《オレイカルコスの結界》の①のデメリット効果によって自分モンスターが全滅しかねないため、今回は《メタバース》の効果で発動するようにします。
①:デッキからフィールド魔法カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドに発動する。
《メタバース》の①の効果
《メタバース》の効果で発動した場合には①の効果処理が行われないため、自分のモンスターをフィールドに残しつつ、《オレイカルコスの結界》の③や④のメリット効果を享受することができます。
もちろん《メタバース》で発動するカードを《天威無崩の地》にしておけば、そちらの効果も活用できるので、状況に合わせて撃ち分けできるのも良い点ですね。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回の記事で紹介した《オレイカルコス・シュノロス》デッキ、実は半年以上かけて練り続けてた苦労の塊のような構築でした。
というのも「《オレイカルコス・シュノロス》を採用する意義」という部分がやはり難しく、しかもかなりニッチな効果(通常モンスターサポート)であったため、活用できる周辺カードを見つけるのがとても大変だった思い出があります。
加えて原作再現もしたいとなって《蛇神ゲー》や《オレイカルコスの結界》を採用したり、それでもなるべくデッキ40枚に抑えたいとこだわったりしたものだから、なかなか最近までまとまっていなかった訳ですね。
とは言え苦労の甲斐もあって、かなり納得のいく構築に仕上がったと自負しています。
毎回ちゃんと《オレイカルコス・シュノロス》は出ますし、効果も活用できてますからね。
でもあまりにクセの強い要介護モンスターの構築を練りすぎて、最近は普通のカジュアルデッキの構築では満足できなくなってきたという悩みもあるのですが……。
それはまたどこかでお話しできればいいですかね。
それでは今回はこの辺りで。また、次回の記事でお会いしましょう。
ここまでのご清読、ありがとうございました。