【前回の記事】ミソの定期連載その13 ~遊戯王思い出話①~
こんにちは、ミソのデュエルのミソのミソ改め、ミソのデュエルのミソとサンダー カード&ホビーチャンネルでミソをやっているミソです。ミソミソミソミソ鬱陶しいですね、すみません。
定期連載も今回で14回なわけですが、今回はいつも書いている自分の経験やら考えではなく、調べてて面白かったことを書いてみたいと思います。
とか言って結局書いているうちに脱線すると思うので主観も交じってくると思いますが。
で、結局それは何かと申しますと(タイトルになってると思いますが)
「エラッタ」
についてです。
エラッタと聞くと、真っ先に思いつくのは昨今の弱体化して禁止から解除された《処刑人マキュラ》や《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》だと思います。
しかしながら調べてみたら「へーこんなのあったんだ」みたいなエラッタが結構あったのでその辺りを紹介できたらと思います。
まずは、エラッタされたカード達を紹介します。
ここで紹介するのは「処理が明確に変わったカード」が主たるものです。
テキストを分かりやすくしました、みたいなのも一応エラッタですが、そこまで含めるとキリがないので、若干省いているものもあります(ターン終了時、をエンドフェイズまで、に変えましたとかね)
また、wiki等を用いた個人調べなので抜け漏れもあると思いますがご容赦。
では過去にエラッタされたカード達の一覧をどうぞ
《地割れ》《光の護封剣》 《千年の盾》《魂の解放》 《神の宣告》 《デビル・フランケン》 《クリッター》 《黒き森のウィッチ》 《時の魔術師》 《トゥーン・ワールド》 《フォースフィールド》 《竜殺者》 《魔力の棘》 《硫酸のたまった落とし穴》 《平和の使者》 《アメーバ》 《エレクトリック・スネーク》 《カオスポッド》 《サクリファイス》 《ダークファミリア》 《砂塵の大竜巻》 《魔導ギガサイバー》 《雷魔神-サンガ》等の三魔神 《昇天の角笛》 《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》 等のトゥーンモンスター《王宮の弾圧》 《ジェノサイド・ウォー》 《切り込み隊長》 《霊子エネルギー固定装置》 《非常食》 《雷電娘々》 《黒魔術のカーテン》 《血の代償》 《静寂のロッド-ケースト》 《異次元隔離マシーン》 《カオス・ソーサラー》 《電脳増幅器》 《E・HERO ネオス》《機動砦 ストロング・ホールド》 《ウェザー・レポート》 《クロス・ソウル》 《メンタルマスター》 《疾風の暗黒騎士ガイア》 《謎の傀儡師》 《痛魂の呪術》 《サイバー・ボンテージ》 《俊足のギラザウルス》 《ドル・ドラ》 《森の番人グリーン・バブーン》 《ジェネクス・ガイア》 ライトロードモンスター、《裁きの龍》 《カタパルト・タートル》 《ダーク・ダイブ・ボンバー》 《E・HERO エアーマン》 《王家の神殿》 《混沌帝龍 -終焉の使者-》 《キラー・スネーク》 《現世と冥界の逆転》 《死のデッキ破壊ウイルス》 《破壊輪》 《仮面魔獣デス・ガーディウス》 《混沌の黒魔術師》 《ダーク・ネクロフィア》 《ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン》《トゥーン・デーモン》《トゥーン・ドラゴン・エッガー》《トゥーン・マーメイド》 《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》 ユニオンモンスター 《古代の機械城》 《サイバー・ブレイダー》 《洗脳-ブレインコントロール》 《王宮の勅命》 《未来融合-フューチャー・フュージョン》 《レスキューキャット》 《ゴヨウ・ガーディアン》 《氷結界の龍 ブリューナク》 《ヨコシマウマ》 《ハウスダストン》 《ボスラッシュ》 《竜巻海流壁》 《究極恐獣》 《爆導索》 《闇の訪れ》 《ライトロード・ハンター ライコウ》 《俊足なカバ バリキテリウム》 《The splendid VENUS》 《道連れ》 《水精鱗-ディニクアビス》 《地霊神グランソイル》 《禁止令》 《D-HERO ディスクガイ》 《サルベージェント・ドライバー》 《薔薇の刻印》 《ブラック・ガーデン》 《ビクトリー・バイパー XX03》 《異次元の偵察機》 《剣闘獣ダリウス》 《宮廷のしきたり》 《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》 《処刑人-マキュラ》
多すぎだろ・・・
書く気なくしたから今回はここで終わりにして1カ月に1個ずつ紹介する形にしようといいだそうかと思うレベル。
全部紹介すると腱鞘炎になるので、5個ぐらい面白いやつを紹介します。
かなり有名なものもあるので知ってる人には退屈な記事になっちゃうかもしれませんが、許してくださいなんでもしませんから。
目次
《千年の盾》
まずは超分かりやすい例でいきたいので、バニラでエラッタされたこのモンスターを紹介します。
《千年の盾》エラッタ前
【
通常モンスター
】
星
5
/
地
/
戦士族
/
攻0
/
守3000
千年アイテムのひとつ。どんなに強い攻撃でも防げるという。
攻撃力0、守備力3000というすごい盾の彼。
これのどこをエラッタする必要があると言うのか。
そんな彼の修正後のテキストはこちらです。
古代エジプト王家より伝わるといわれている伝説の盾。 どんなに強い攻撃でも防げるという。
お分かりだろうか。
そう、千年アイテムからリストラされたのである。
千年アイテムは原作でファラオが手にする7つのアイテムなのですが、その7つの中に千年の盾は存在しなかったため、原作との設定の辻褄を合わせるためにエラッタされたものと考えられます。
千年アイテムの設定は原作の中でもかなり重要な設定なので、OCGを作成する人たちが、雰囲気優先で先走って作ってしまったのではないかと推測されます。
よく考えたら知る人ぞ知る千年アイテムより、「伝説」という称号を手に入れたのだから地位的には昇格したといっても過言ではないのかもしれません(適当)
《竜殺者》
このカード知ってる人いるんか?って感じですね。
いつかの動画でも言ったような気がするんですが、この 《竜殺者》 というカード、私エラッタ前の効果でデッキを考えてたんですよね。
それで公式データベースを覗いたら自分の持っているカードと効果が異なっていて、デッキが崩壊した思い出がありまして、その思い出をついでに紹介するためにチョイスしました。
《竜殺者》エラッタ前
【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / 悪魔族 / 攻2000 / 守2100
「竜殺者」が攻撃表示になった時、ドラゴン族モンスターを1体破壊することができる。
これが元テキストです。
かなり面白い効果ですよね、破壊できる対象のモンスターは少ないとはいえ、ターン1制限がないカードとしては発動条件が緩い(気がする)モンスター。
今は相手の場を全てドラゴンに出来るバスターブレイダー関連のカードがありますから、この《竜殺者》、使いこなせれば相手の場を壊滅出来るカード。
と、思っていました。
では、エラッタ後の効果を見てみましょう。
《竜殺者》エラッタ後
【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / 悪魔族 / 攻2000 / 守2100
このカードがフィールド上に召喚・反転召喚された時、表側表示のドラゴン族モンスター1体を破壊する。
このカードがフィールド上に召喚・反転召喚された時、 表側表示のドラゴン族モンスター1体を破壊する。
出典:遊戯王デュエルモンスターズOCG
どうして…
どうしてこうなった…
どうしてこうなった……
このエラッタはかなり謎。
なぜ帝みたいな効果に変更されたのか。
そしてさり気なく強制効果に変更されています。謎。
このカードは正直そのままが良かったモンスターの内の1体ですね。そう思わないですか?
《硫酸のたまった落とし穴》
4月1日からのルール改訂で弱体化されたカードの内の1枚。
このカードの現在の姿は知ってる方も多いと思いますので、今回はまずエラッタ後のテキストを確認しましょう。
裏側守備表示モンスター1体を表にし、 守備力2000以下だった場合それを破壊する。 2000より上の場合はそのまま裏に戻す。
出典:遊戯王デュエルモンスターズOCG
リバースが発動する、という一点で使用されていたカードですが、4月1日からのルール変更で再セットされた場合はリバースが発動しないことになってしまったので、唯一のアイデンティティを失ってしまいました。
そしてそんな彼の元テキストはこちら。
《硫酸のたまった落とし穴》エラッタ前
【
通常罠
】
「硫酸のたまった落とし穴」を生け贄に捧げる。裏向きの守備表示モンスター1体を表にし守備力2000以下だった場合、それを破壊する。2000より上ならそのまま裏に戻す。
「硫酸のたまった落とし穴」を生け贄に捧げる。
「硫酸のたまった落とし穴」を生け贄に捧げる…?
何を言ってるんだといったところだ。
最初期の《死のデッキ破壊ウイルス》もモンスターと「死のデッキ破壊ウイルス」を生贄にする、的なことを書いてあったので、同じクリエイターが作成したんでしょうか。
《死のデッキ破壊ウイルス》はモンスターを媒介として発動してるので生贄にしてる感ありますよね。
でもこのカードはなんなんだろう。謎ですね。
《切り込み隊長》
もはや知らない人はいない。
様々なカードイラストにも登場し、いまや初心者御用達といったポジションを確立した隊長さん。
かつては「切り込みロック」という攻めてるのか守ってるのかよくわからない名前のコンボで名をはせました。
下級モンスターを並べることが難しかった時代では名前の通り切り込んでいく姿はたくましく見えたものです。知らんけど。
《切り込み隊長》エラッタ後
【 効果モンスター 】
星 3 / 地 / 戦士族 / 攻1200 / 守400
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は表側表示で存在する他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択することはできない。このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
そしてこれが現在のお姿。お馴染みですね。
手札からレベル4以下のモンスターを出す効果はとても名前に合っていて好きです。これほど名前と効果が噛み合ったモンスターがいるだろうか。
そしてこのモンスターのエラッタされる前の姿がこちら。
相手はこのカードを破壊しない限り、戦士族モンスターを攻撃できない。このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスターを1体特殊召喚する事ができる。
出典:遊戯王デュエルモンスターズOCG
強い(確信)
これは隊長核の強さ。
特徴的なのは「戦士族モンスターを攻撃できない」という超防御耐性。
自身も戦士族でありますから、召喚するだけでお手軽ロックが完成するわけです。
さらに「相手はこのカードを破壊しない限り、」とかいう逆破壊耐性。
バウンスや除外をしたが最後、一生戦士族に攻撃できなくなるのではないかと誤認を誘いました。
このカードは正確にはエラッタというかテキストを書き間違えた、といった形らしいのですが、当時を知っている方がいたら是非教えてください。
《黒魔術のカーテン》
《黒魔術のカーテン》エラッタ前
【
通常魔法
】
このカードを使用する場合、そのターン他のモンスターを召喚・特殊召喚する事ができない。ライフポイントを半分払い、自分のデッキから「ブラック・マジシャン」を1体特殊召喚する事ができる。
これが初期テキスト。
イラストと効果が素敵すぎるカード。
でも非常に弱いですね。
エラッタ後は下記。
《黒魔術のカーテン》エラッタ後
【
通常魔法
】
このカードを使用する場合、そのターン他のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。ライフポイントを半分払い、自分のデッキから「ブラック・マジシャン」を1体特殊召喚する事ができる。
なにさらに弱くなっとんねん。
はい、ということで「エラッタ」の話でした。
他にも「ネオスペーシアンからやってきた」とかいう謎の戦士や、戦闘破壊では番人の仕事を果たせなくなった《森の番人グリーン・バブーン》さん、消滅した謎のテーマ、「ジェネクス・コントローラー」などがありますが、長くなるので、気になった方は調べてみてください。
トゥーンやライトロードのモンスターなど、テーマ全体でテキストが変わったやつらもいて中々勉強になりました。
基本的には弱くなることが多いエラッタですが、たまには弱体化だけじゃなく、強化エラッタも来ても面白いかもしれませんね。
以上、読んでくれてありがとう。
ミソ
【前回の記事】ミソの定期連載その13 ~遊戯王思い出話①~