はじめに
こんにちは、みりおんです!
みなさんはカードゲームの大会に出たことはありますか?
小規模であれ大規模であれ、大会に出場経験のある方はある程度いるかと思われます。
そして、大会で勝つことを目的としてカードゲームをしている方も少なからずいるかと思われます。
この記事では、大会で勝つためのノウハウ、思考を紹介していきます。
「大会に出ているけどなかなか勝ちきれない……」
「もっとカードゲームの実力をつけたい!」
そんな方にオススメの記事となっています!
目次
実力をつけるための構築とは?
まず最初にお話しするのは「実力をつけるための構築」についてです。
「実力をつけるための構築」ってどういう意味? と思われる方も多いと思いますが、ここで指す意味は、「全ての採用カードの採用理由を明確に説明できる自分の構築」という意味です。
この「全ての採用カードの採用理由を明確に説明できる自分の構築」がなぜ「実力をつけるための構築」につながるかというと、ポイントがあります。
採用理由の明確化は構築のフィードバックにつながる
勝つことを目的として遊戯王をしている方であれば、大会などに出る前に身内間でデュエルして構築を考える、いわゆる「調整」をする方も多いと思います。
その「調整」の過程でデッキに必要なカード、不要なカードが見えてきます。
ここで採用するカードの採用理由の明確化をしておくことによって、試合本番でよかったところ、悪かったところを考えたときに、自分の採用したカードがどれだけ良かった、どれだけ悪かったということが必然的に見えてくるので、「なんとなくで考えていたからどこが良かった、悪かったがわからない」といった事態を避けることができます。
そして構築の見直しをすることでさらなる構築の改善、つまり構築のフィードバックをすることになります。
構築のフィードバックを繰り返すことで、今までの構築をより強い構築に近づけられます。
「実力をつけるための構築」がこれに関連しているのは、構築のフィードバックを習慣化することで常に構築を考えている状態を維持し、デッキのビルド能力というカードゲームにおいて重要な力を養うことができるためです。
【振り返りポイント】
「実力をつけるための構築」とは、「採用理由を明確に説明できる構築」で、構築を改善するために役立つ。これを習慣化することで、デッキビルド能力をつけることができる。
大会に向いている構築とは?
次にお話しするのが「大会に向いている構築」についてです。
僕自身が思う「大会に向いている構築」とは、「デッキ構築に一貫性を持たせること」だと考えています。
「デッキ構築に一貫性を持たせる」とはどういうこと? となる方もいると思うので今から解説していきます。
デッキタイプとして【閃刀姫】を例を挙げるとしましょう。
極端な話、デッキ構築は個人の自由なので、例えば罠カードをたくさん入れることも可能です。
しかし、【閃刀姫】は墓地に魔法カードを貯めて真価を発揮するデッキなので、いくら強力な罠をたくさん入れたとしても、そのデッキが上手く回ることは少ないでしょう。「魔法カードを多めに投入する」という一貫性があることで、【閃刀姫】は強みを発揮するはずです。
もう一つデッキタイプとして展開系デッキである【アダマシア】を例に挙げます。
【アダマシア】はデッキをめくって岩石族モンスターを展開するのが特徴のデッキですが、展開系デッキであるがゆえに、例えば先攻が取れても相手に《増殖するG》の効果を使われたとしたら、展開すると相手に大量ドローをされてしまいます。そのために《灰流うらら》《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》を採用していて対策している構築が大会環境ではほとんどです。
この《増殖するG》の効果を使わせないためのカードをデッキに入れる行為も「展開して盤面制圧することが目的」という一貫性があることで成り立っています。
わかりやすい例を挙げましたが、勝つための手段を明確にしてデッキを構築する。これが「デッキ構築に一貫性を持たせる」ということです。どれだけ多彩なギミックが搭載されていたとしても、この一貫性がなければデッキは回らず、勝つことを目標としているならば試合の試行回数を重ねていく大会では勝ち上がることができません。
この一貫性を細かい部分、デッキに採用されている一枚一枚まで精査することで「大会に向いている構築」になると僕は考えています。
【振り返りポイント】
「大会に向いている構築」とは勝つ手段を明確にする「一貫性のある構築」。この一貫性の積み重ねが勝てるデッキを作る。
情報を集めよう
大会で勝てるデッキ構築を考えるための第1ステップとして、まずは情報収集をしましょう。環境の把握無くして勝つことは難しいです。ガチまとめの記事、SNS、TCG仲間などからどんどん知識を吸収しちゃいましょう。
どのようなデッキが流行っているのか、それに対してどのようなメタカードが流行っているのかはもちろんのこと、自分の使用デッキの情報も調べて、どんなカードが他に採用されているのか、他のカードの採用はどういう理由なのか、しっかりと把握しておきましょう。
デッキを知ろう
次に、自分の使用デッキについて把握しましょう。
「情報収集で自分のデッキの情報も調べたから大丈夫!」
そんなわけありません。
自分の使用デッキは最終的に自分でチューンして納得のいく構築に仕上げるものだと僕は考えています。
そのためには自分の使用デッキの「強み・弱み」を理解する必要があります。
例えば先ほどの「一貫性を持たせる」ための一例として挙げた【アダマシア】は、持ち前の展開力、《ブロックドラゴン》によるリソースの維持が強みです。その強みを生かすために《水晶機巧-ハリファイバー》の成立から《ユニオン・キャリアー》に繋げて《ブロックドラゴン》に触って展開する、といった構築が主流になっています。
弱みとしては《禁じられた一滴》《冥王結界波》などの無効系カードを使われると妨害がモンスター頼りなので、妨害がなくなってしまいサイドチェンジ後に弱い場面がある、といった点。この弱みを補強するために先攻時に罠カードをサイドから入れることで妨害を分散させる構築にしている方もいます。
このように、デッキの「強み・弱み」を把握しておけば、それらを構築に反映すし、構築をより良いものにすることができます。そして調整を積み重ねることでデッキはどんどん洗練され、自然と「勝てる構築」へ向かっていくはずです。
この「強み・弱み」の把握は、強みを生かすという観点において「デッキ構築に一貫性を持たせる」のと似通ったところがあり、どちらもデッキ構築の考え方として重要であることがわかります。
【振り返りポイント】
自分の使用デッキの「強み・弱み」を理解して生かす、補強することで、納得のいく自分だけの構築にできる。
言語化の重要性
最後に、言語化の重要性をお話しします。
採用理由の明確化のためには、なんとなく採用はダメだということはおわかりいただけると思いますが、はっきりとした採用理由を述べるには言語化しないと他人に伝わらないのみならず、自分でもよくわかっていない、といった事態に陥ります。
言語化は「これを採用しているのはなんで?」と聞かれたときにきちんと回答できることが目標です。それが結果的に合っているか合っていないかは関係ないです。自分なりの考えを持って回答できる、というのが言語化の重要ポイント。
自分の頭の中で考えるのも良いですが、どこかにメモしておくのがベストです。あとで振り返ることができるので、「このときはこういう考えだったけど、今考えたらこうだったな」「前考えていたことは振り返ってみると正しかったな」といった感じで、反省点を見つけることができたり、自信がついたりするのでオススメです。
【振り返りポイント】
自分なりの考えを持って採用理由などを言語化しておくと、他人に採用理由を説明できるのみならず、自分でもデッキへの理解を深めることができる。
おわりに
いろいろと小難しいことを並べましたが、これは僕自身の意見なので、鵜呑みにする必要はありません。むしろ「こんな考え方もあるんだ〜」程度に考えておいて、他の意見とすり合わせて自分なりの意見を考えるのがベストだと考えています。
今後もみなさんのためになるような「ガチ」の記事を掲載するつもりなので、どうぞよろしくお願いします!
それではまた!