【DBC】遊戯王版花札の遊び方 

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【DBC】遊戯王版花札の遊び方 

目次

はじめに

 ガチまとめを閲覧している皆さんは常日頃から遊戯王の大会に出たり、友人と対戦したりという方が多いと思われます。

 ですが、私には遊戯王を遊んでいる友人はいますが距離の問題でめったに会うことはありませんし、大会に出たい!なんて気持ちも微塵もないぼっちプレイヤーです。

 そんなぼっち遊戯王プレイヤー的遊戯王の楽しみ方と言えば…

 デッキの一人回し

です。

 ここで言う一人回しとは、対戦相手となるデッキを用意せずにデッキをひたすら回し続け、1ターンでどこまで展開できるかという限界を目指す行為を指します。デッキビルダーの中にはこの方法でデッキの調整を行っている方もおられるのではないでしょうか。

 でも私の様な飽き性な人間は同じデッキを長時間回し続けていると飽きてくる…でも新しいデッキを組めるほどお金はない…なんか飽きにくくてそこまで値が張らないデッキないかなあ…そう思っていたときに出会ったのが今回紹介させていただくデッキになります。

デッキレシピ


 「特殊召喚→ドロー」という動きを繰り返していくことで盤面を展開し、シンクロ召喚に繋いで切り札級のモンスターを出す「花札衛」のデッキです。

 「花札衛」モンスターの大半が持つドロー効果は、ドローしたカードが「花札衛」モンスターではない場合に墓地へ送られてしまうというギャンブル効果なため、確定でシンクロモンスターにたどり着くことが出来るかわからない、というのがこのデッキの魅力です。

 新マスタールールのエクストラモンスターゾーン実装でシンクロモンスターが並べづらくなり、「花札衛」モンスター以外出せなくなるという制約を持つカードが展開にほぼ必須のためどのリンクモンスターも使いづらく困っていました。ですが、4月1日から施行されるルール改訂によってシンクロモンスターをエクストラモンスターゾーンとメインモンスターゾーンの好きな方に出せるようになるため、盤面をシンクロモンスター4体と普通のモンスター2体で埋め、相手のライフを2回削りきるレベルの打点を作ったり、そこまではいかなくともそこそこ簡単にワンキル打点を作れるようになりました。

 今回は出来る限り「花札衛」モンスターのドローを成功させつつ、初手の安定性も見つつ、ロマンも見れるようにした「花札衛」モンスター31枚採用の純構築を持ってきました。

 このテーマのカジュアル向け純構築ってあまり差が出なさそうと思った人もいると思いますが、私もそう思います。どこかで同じような構築があったらごめんなさい。予防線を張っておくことは大事。

採用カードの説明

 前提として、このテーマのモチーフ元に当たる花札より呼び方を拝借し、《花札衛-松-》《花札衛-芒-》《花札衛-柳-》《花札衛-桐-》の4枚セットを「カス札」、《花札衛-松に鶴-》《花札衛-芒に月-》《花札衛-柳に小野道風-》《花札衛-桐に鳳凰-》《花札衛-桜に幕-》の5枚セットを「光札」、《花札衛-牡丹に蝶-》《花札衛-萩に猪-》《花札衛-紅葉に鹿-》の3枚セットを「タネ札」と呼ぶことをお許しください。

始動札

 今回の構築で自分の場と墓地が空の状態から動くことが出来るカードは《花札衛-松-》《花札衛-桜に幕-》《花合わせ》《超こいこい》の4種類、合計11枚になります。

《花札衛-松-》

【効果モンスター】
星1 / 闇 / 戦士族 /攻 100 / 守 100

「花札衛-松-」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚に成功した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「花札衛」モンスター以外だった場合、そのカードを墓地へ送る。
②:このカードが戦闘または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 このデッキ唯一の通常召喚可能な下級モンスターで、後述する自身以外の「カス札」の特殊召喚条件を確実に満たせる大切な1枚です。当然3枚採用。

《花札衛-桜に幕-》

【効果モンスター】
星3 / 闇 / 戦士族 / 攻 2000 / 守 2000

このカードは通常召喚できない。このカードの①の効果で特殊召喚できる。
①:手札のこのカードを相手に見せて発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「花札衛」モンスターだった場合、このカードを特殊召喚する。違った場合、そのカードとこのカードを墓地へ送る。
②:自分の「花札衛」モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、このカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘を行う自分のモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 「花札衛」モンスターをめくる事さえできれば召喚権を使わず盤面に用意できる下級モンスターです。こちらも「カス札」の特殊召喚条件を満たすことが出来ます。もし失敗しても墓地に送られるため後述の《札再生》に繋ぐことも出来ます。こちらも当然3枚採用。

《花合わせ》

【通常魔法】

「花合わせ」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は「花札衛」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
①:デッキから攻撃力100の「花札衛」モンスター4体を攻撃表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、アドバンス召喚のためにはリリースできない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 1枚で4体展開することが出来る強力な魔法カードですが、「カス札」4種類全てがデッキにないと発動することができない、攻撃表示で特殊召喚なためシンクロ素材等で消化できないと的になる、「花札衛」モンスターの効果でめくると美味しくない、とそこそこ欠点もあるため採用枚数は2枚に。

《超こいこい》

【通常魔法】

「超こいこい」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中の「花札衛」モンスターを可能な限り、召喚条件を無視して特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは2になり、効果は無効化される。残りのカードは全て裏側表示で除外し、自分は除外したカードの数×1000LPを失う。
②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。手札から「花札衛」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《花合わせ》と違い何が出るか、何体出るかが不明瞭な代わりに守備表示でも出せるようになったのがこのカード。出てくるモンスターはレベル2になるため《花札衛-松-》以外の「カス札」の特殊召喚条件を確実に満たせる代わりに、このカードで出た「カス札」を「光札」に変換できないデメリットがあります(後述の「光札」の項目参照)。最悪「花札衛」モンスターの効果で墓地に落ちた場合も盤面を入れ替えつつ、《花札衛-松-》《花札衛-桜に幕-》《花札衛-桐-》以外を出せばドローも出来る優秀なカードです。当然3枚採用。ちなみにリンクモンスターの用意が必要だった今までは、このカードで出したモンスターを《聖騎士の追想 イゾルデ》に変換するのが1番簡単に用意する方法でした。

カス札

 場に出ている「花札衛」モンスターのレベルを参照することで特殊召喚できるのが《花札衛-松-》以外の「カス札」です。

《花札衛-芒-》

【効果モンスター】
星8 / 闇 / 戦士族 / 攻 100 / 守 100

①:自分フィールドにレベル7以下の「花札衛」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「花札衛」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札の「花札衛」モンスターを任意の数だけ相手に見せ、デッキに戻してシャッフルする。その後、自分はデッキに戻した数だけデッキからドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《花札衛-柳-》

【効果モンスター】
星11 / 闇 / 戦士族 / 攻 100 / 守 100

①:自分フィールドにレベル10以下の「花札衛」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「花札衛」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
②:1ターンに1度、自分の墓地の「花札衛」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《花札衛-桐-》

【効果モンスター】
星12 / 闇 / 戦士族 / 攻 100 / 守 100

①:自分フィールドにレベル11以下の「花札衛」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「花札衛」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
②:このカードが攻撃対象に選択された時に発動できる。その攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。その後、自分はデッキから1枚ドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 共通の効果として自身よりレベルが低い「花札衛」モンスターが場に存在する場合に特殊召喚することが出来ます。《花札衛-芒-》《花札衛-柳-》は前者は手札から、後者は墓地から「花札衛」モンスターをデッキに戻してドローする効果で手札を整え展開の安定性を、《花札衛-桐-》は攻撃無効効果で盤面の維持を受け持ってくれる優秀な子たちです。《花札衛-芒-》《花札衛-柳-》のどちらも同名ターン1ではないため、特殊召喚するたびに効果を使うことが出来ます。《花合わせ》もあるので当然全員3枚採用。

光札

 「カス札」を踏み台にして出てくるのが《花札衛-桜に幕-》以外の「光札」です。

《花札衛-松に鶴-》

【効果モンスター】
星1 / 闇 / 戦士族 / 攻 2000 / 守 2000

このカードは通常召喚できない。「花札衛-松に鶴-」以外の自分フィールドのレベル1の「花札衛」モンスター1体をリリースした場合に特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「花札衛」モンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚できる。違った場合、そのカードを墓地へ送る。
②:このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《花札衛-芒に月-》

【効果モンスター】
星8 / 闇 / 戦士族 / 攻 2000 / 守 2000

このカードは通常召喚できない。「花札衛-芒に月-」以外の自分フィールドのレベル8の「花札衛」モンスター1体をリリースした場合に特殊召喚できる。①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「花札衛」モンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚できる。違った場合、そのカードを墓地へ送る。
②:1ターンに1度、このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《花札衛-柳に小野道風-》

【チューナーモンスター】
星11 / 闇 / 戦士族 / 攻 2000 / 守 2000

このカードは通常召喚できない。「花札衛-柳に小野道風-」以外の自分フィールドのレベル11の「花札衛」モンスター1体をリリースした場合に特殊召喚できる。①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「花札衛」モンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚できる。違った場合、そのカードを墓地へ送る。②:フィールドのこのカードをS素材とする場合、このカードを含む全てのS素材モンスターをレベル2モンスターとして扱う事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《花札衛-桐に鳳凰-》

【効果モンスター】
星12 / 闇 / 戦士族 / 攻 2000 / 守 2000

このカードは通常召喚できない。「花札衛-桐に鳳凰-」以外の自分フィールドのレベル12の「花札衛」モンスター1体をリリースした場合に特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「花札衛」モンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚できる。違った場合、そのカードを墓地へ送る。
②:1ターンに1度、このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 自身と同名以外の自身と同じレベルの「花札衛」モンスター1体、すなわち対応する「カス札」をリリースすることを共通の特殊召喚条件として持ちます。同じレベルである必要があるため、レベル2になってしまう《超こいこい》で出た「カス札」をリリースすることは出来ません。共通の効果として特殊召喚成功時に1ドローしてそのカードが「花札衛」モンスターなら特殊召喚する効果を持ちます。しかし、「カス札」以外の「花札衛」モンスターは特殊召喚モンスター、この効果で出すことはできないため手札補充だと思って使いましょう。打点が2000と高いため、これらのカードでビートダウンするタイプのデッキも存在します。《花札衛-松に鶴-》《花札衛-芒に月-》《花札衛-柳に小野道風-》はそれぞれ2枚、《花札衛-桐-》のまま置いておいても強い《花札衛-桐に鳳凰-》は1枚採用です。《花札衛-桐に鳳凰-》はチューナーである《花札衛-柳に小野道風-》に変えてもいいかもしれませんが、今回はせっかくなので採用しておきました。

タネ札

このデッキでの相手に対する嫌がらせは「タネ札」の3枚で行います。

《花札衛-牡丹に蝶-》

【チューナーモンスター】
星6 / 闇 / 戦士族 / 攻 1000 / 守 1000

このカードは通常召喚できない。「花札衛-牡丹に蝶-」以外の自分フィールドの「花札衛」モンスター1体をリリースした場合に特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「花札衛」モンスターだった場合、相手のデッキの上からカードを3枚確認し、好きな順番でデッキの上か下に戻す。違った場合、そのカードを墓地へ送る。
②:フィールドのこのカードをS素材とする場合、このカードを含む全てのS素材モンスターをレベル2モンスターとして扱う事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《花札衛-萩に猪-》

【効果モンスター】
星7 / 闇 / 戦士族 / 攻 1000 / 守 1000

このカードは通常召喚できない。「花札衛-萩に猪-」以外の自分フィールドの「花札衛」モンスター1体をリリースした場合に特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「花札衛」モンスターだった場合、相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊できる。違った場合、そのカードを墓地へ送る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《花札衛-紅葉に鹿-》

【効果モンスター】
星10 / 闇 / 戦士族 / 攻 1000 / 守 1000

このカードは通常召喚できない。「花札衛-紅葉に鹿-」以外の自分フィールドの「花札衛」モンスター1体をリリースした場合に特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「花札衛」モンスターだった場合、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる。違った場合、そのカードを墓地へ送る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 自身と同名以外の「花札衛」モンスター1体をリリースすることを共通の特殊召喚条件として持ち、共通の効果として特殊召喚成功時に1ドローしてそのカードが「花札衛」モンスターなら相手の場や山札を荒らしに行きます。《花札衛-萩に猪-》《花札衛-紅葉に鹿-》の破壊効果は対象を取らないですが、効果破壊耐性持ちには通用しません。かなしい。《花札衛-萩に猪-》《花札衛-紅葉に鹿-》は当然、《花札衛-牡丹に蝶-》も出しやすいチューナーであるため3枚採用。

その他

《札再生》

【通常魔法】

①:自分の墓地の「花札衛」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。その後、手札から「花札衛」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚できる。
②:このカードが「花札衛」モンスターの効果で墓地へ送られた場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中から魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える事ができる。残りのカードは好きな順番でデッキの上に戻す。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《札再生》はこのテーマ専用の疑似蘇生カードで、墓地から回収したのとは違う、元から手札にあったモンスターを出すことも出来ます。そのため特殊召喚に失敗した《花札衛-桜に幕-》を回収し、《花札衛-桜に幕-》以外の「光札」「タネ札」を出すことによって展開しつつドローも行う、などといった動きができます。「花札衛」モンスターの効果で墓地へ落ちた場合も魔法罠をデッキから回収することでそれ以降のドロー効果の成功率を上げることが出来、とても優秀です。当然3枚採用。

《終わりの始まり》

【通常魔法】

①:自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合、その内の5体を除外して発動できる。自分はデッキから3枚ドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 このデッキ唯一の全く「花札衛」に関係しないカードです。シンクロ召喚や「光札」「タネ札」の特殊召喚でたまった墓地の「花札衛」モンスターたちをドローに変換することが出来ます。《闇の誘惑》《貪欲な壺》との選択になりますが、今回はドロー枚数が1番多く、選択肢を多く増やせるという理由で選びました。制限カードなため1枚が限界ですが、そもそも2枚も入れると「花札衛」モンスターの効果を阻害しやすくなるため1枚で問題ありません。このカードを握れているかは展開に大きくかかわるため初手に引き込めることを祈りましょう。

エクストラ

 エクストラデッキに入る「花札衛」モンスターは4種類、いずれも花札の役がモチーフになっています。出す際は「花札衛」チューナーである《花札衛-柳に小野道風-》《花札衛-牡丹に蝶-》、後述する《花札衛-月花見-》が持つ自身を含むシンクロ素材をレベル2として扱う効果を利用します。

《花札衛-五光-》

【シンクロモンスター】
星10 / 闇 / 戦士族 / 攻 5000 / 守 0

チューナー+チューナー以外のモンスター4体
①:1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
②:自分の「花札衛」モンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合、バトルフェイズの間だけその相手モンスターの効果は無効化される。
③:S召喚したこのカードが戦闘で破壊された場合、または相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。エクストラデッキから「花札衛-五光-」以外の「花札衛」Sモンスター1体を特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 圧倒的攻撃力をもつ「花札衛」の絶対的なエース、《花札衛-五光-》です。相手の魔法・罠の発動を止める効果と、味方「花札衛」モンスターが相手モンスターと戦闘する場合、その戦闘する相手の効果をバトルフェイズの間だけ無効化する効果を持ちます。もし場から離されてもエクストラから自身以外の「花札衛」シンクロモンスターを呼べるため継戦能力も高いです。単体でも強いですが、次に紹介するモンスターとセットで並べることが出来ればもはや無敵といっても過言ではない状態になります。ちなみにこのテーマ唯一の攻守の値が同一ではないカードです。おそらく守備力も5000にしてしまうと数値が高すぎて守備表示にさせて突破するという手段が取れなくなってしまうからかな?

《花札衛-雨四光-》

【シンクロモンスター】
星8 / 闇 / 戦士族 / 攻 3000 / 守 3000

チューナー+チューナー以外のモンスター3体
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「花札衛」モンスターは効果では破壊されず、相手の効果の対象にならない。
②:相手のドローフェイズに相手が通常のドローをした場合に発動する。相手に1500ダメージを与える。
③:相手エンドフェイズに以下の効果から1つを選択して発動する。●次の自分ターンのドローフェイズをスキップする。●このカードの効果を次の相手スタンバイフェイズまで無効にする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 攻撃力はそこそこですが、強力な耐性効果を持つ第2のエース、《花札衛-雨四光-》です。味方「花札衛」モンスター全員に効果の対象にならず、効果で破壊されない耐性を与える永続効果、相手のドローフェイズのドローに合わせて1500ダメージを与えるバーン効果を持ちます。この効果を維持するためには自分ターンのドローフェイズのスキップが要求されますが、《花札衛-五光-》《花札衛-雨四光-》が並べばそれだけで打点は8000、「光札」や2体目の《花札衛-雨四光-》も並べてしまえばデメリットなんて関係無しに殴り倒せますし、そもそも特殊召喚さえできればドロー手段はいくらでもあるためあまり関係ありません。並べやすくしてくれてありがとうマスタールール(2020年4月1日改訂版)。

《花札衛-猪鹿蝶-》

【シンクロモンスター】
星6 / 闇 / 戦士族 / 攻 2000 / 守 2000

チューナー+チューナー以外のモンスター2体
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「花札衛」モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
②:1ターンに1度、自分の墓地の「花札衛」モンスター1体を除外して発動できる。次の相手ターン終了時まで、相手は墓地のカードの効果を発動できず、墓地からモンスターを特殊召喚できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《花札衛-五光-》《花札衛-雨四光-》と一緒に並べてあげると楽しいことになる、《花札衛-猪鹿蝶-》です。味方「花札衛」モンスター全員に守備貫通効果を与える永続効果、墓地の「花札衛」モンスターを除外することで相手が墓地から効果を発動できず、蘇生なども出来なくする効果を持ちます。「花札衛」では貴重な先攻でも強いカードになります。自身の打点の低さ以外はとても優秀です。

《花札衛-月花見-》

【シンクロ・チューナーモンスター】
星6 / 闇 / 戦士族 / 攻 2000 / 守 2000

チューナー+チューナー以外のモンスター2体
①:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「花札衛」モンスターだった場合、そのモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン直接攻撃できる。この効果を発動した場合、次の自分ターンのドローフェイズをスキップする。②:フィールドのこのカードをS素材とする場合、このカードを含む全てのS素材モンスターをレベル2モンスターとして扱う事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 展開効果を持つシンクロチューナー、《花札衛-月花見-》です。1ドローしそれが「花札衛」モンスターなら召喚条件を無視して特殊召喚を行う効果、「花札衛」チューナー共通の自身を含むシンクロ素材をレベル2として扱う効果を持ちます。あまり使う機会は多くありませんが、《超こいこい》でチューナー1体を含むモンスター3体を出したけど他に出せるモンスターがいない、という時にこのカードを出すことでドローから展開するチャンスを作ったり、このカードのドローは「花札衛」モンスター以外を引いても捨てられることはないため、引いたカードが《花合わせ》なら一気に《花札衛-五光-》まで、《札再生》でも墓地にモンスターが落ちているので展開のチャンスを作れます。

採用を見送ったカード

 今回採用しなかった「花札衛」関連カードに、《花積み》というカードがあります。

《花積み》

【通常魔法】

「花積み」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:デッキから「花札衛」モンスター3種類を選び、好きな順番でデッキの上に戻す。②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「花札衛」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 デッキトップ固定により好きなカードを引くことが出来たり、墓地から除外し墓地の「花札衛」モンスターを回収することで、そこから動いたりすることが出来る器用な1枚ではあるのですが、デッキトップを固定してもドローするカードが無ければそこから動くことが出来ない、回収効果は送られたターンには使用できないため、最初の1ターンの展開が重要な一人回しでは使う機会がないという結論に至り、途中でデッキから抜けました。

 「花札衛」関係以外のカードとして始動札に使える《増援》を入れる案もありました。

《増援》

【通常魔法】

①:デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 ですが、今回は始動札は11枚あるので初手の5枚の中に1枚ぐらいは確保できると判断し、採用しませんでした。もし採用する場合は「光札」か《花札衛-萩に猪-》から1枚抜きましょう。

デッキの使い方

 このデッキには決められた回し方というものが存在しません。そのため、デッキを回す際気を付けるポイントを2つ紹介します。

デッキのモンスター・魔法の割合を意識

 今回のレシピではデッキ枚数40枚、そのうち魔法が9枚あります。デッキメーカーを使用し初手を見てみた結果、以下のような手札になりました。

 もし自分が先行の場合、《花札衛-松-》《花合わせ》のどちらから動くのが良いのでしょうか?

 《花札衛-松-》を召喚しドローした場合、魔法カードを引く確率は、(9-1)/(40-5)=8/35≒0.23 より23%となります。

 《花合わせ》でデッキから「カス札」を並べた後、《花札衛-松-》《花札衛-萩に猪-》《花札衛-柳に小野道風-》のどれかでドローした場合、魔法カードを引く割合は(9-1)/(40-5-4)=8/31≒0.26 より26%となります。

 どちらが良いかと言われたら間違いなく《花札衛-松-》始動でしょう。

 ここまで細かく確率計算をしなくとも、《花合わせ》でデッキから「花札衛」モンスターが減っているため魔法を引きやすくなっているというのは感覚的にわかると思います。デッキに残り何枚魔法が残っているかを把握しておけば、デッキの残り枚数が大幅に変わるのは《花合わせ》《超こいこい》《終わりの始まり》を使用したときだけですので、特にこれらのカードを使用する時はその前にやっておいた方が良い事はないかを確認しましょう。

チューナーの確保を最優先に

 これは当然ではありますがシンクロ召喚を行うためにはチューナーが必要です。ですが、サーチが存在しないデッキなのでドローを繰り返して持ってくるしかありません。そのため、チューナーが用意できないと判断したときは無防備なモンスターが並んでしまう《花合わせ》を使用しないようにしましょう(一人回しの場合はあまり関係ありません、ダメなら初手からやり直すので)。また、《超こいこい》の効果で出たチューナーは効果が無効になっているためほかの素材をレベル2にすることが出来ません。そのため、《超こいこい》で3体展開したものの他にチューナーが用意できない場合は《花札衛-月花見-》にアクセスしましょう。

実際に回してみた

 という事でマスタールール(2020年4月1日改訂版)で実際に回してみます。背景は部屋のその辺に落ちてたシャドールストラクの紙のやつです。

初手

 初動は《花札衛-松-》、その横に《花札衛-芒-》を並べて手札を入れ替えるところからスタートです、まあ及第点といったところでしょうか。

 少し進んでチューナーと《終わりの始まり》を確保しました。この時点でモンスターは墓地に2体、これから落ちるのが《花札衛-雨四光-》の素材に4体、《花札衛-柳に小野道風-》を出すための《花札衛-柳-》で合計7体、もし《花札衛-柳-》の効果を起動した場合でもそのドローで場のモンスターをリリースする手段が引ければ7体に出来るため《終わりの始まり》の発動条件は満たせそうです。

分かりにくいですがちゃんと墓地に7枚あります

 今回は《花札衛-柳-》の効果を起動し、《花札衛-芒に月-》を引いたことで墓地を1枚稼ぎました。墓地に闇属性のモンスターが7体そろったという事は…

 《終わりの始まり》で3ドロー。これで択を増やすことが今回やりたかったことの1つだったのでとりあえず満足。

 では続きを展開していきます。

手札に欲しかった超こいこい(1枚目)

 手札が1枚になってしまったものの、メインに5体並べることは出来ました。ここで《花札衛-五光-》を出すだけでも盤面としては十分強いのですが、今回はさらに上を目指すために《花札衛-月花見-》を出してみます。

手札に欲しかった超こいこい(2枚目)

 あれ…手札失った割に弱くなってない?でもまだここからさらに月花見を出せばワンチャン…

どうしてこうなった

 ダメでした。

 素直に《花札衛-五光-》を出した方が強い盤面が出来上がってましたね…。でもこのどちらに転ぶかわからない感じが「花札衛」の醍醐味で、次はもっといい盤面が出来る気がする、だからもう1回回してみようという気持ちを湧き上がらせてくれます。書いていてただギャンブルの沼にはまってるだけに感じてきた。

終わりに

 今回は一人回しを前提とした構築という名目で紹介しましたが、全然対人戦で使っても(使われる相手が面白いかは知りませんが)使う側としてはとても面白いデッキなので、興味を持っていただけた方はぜひ作ってみることをお勧めします。少し古いカードになりますがそんなに値段はしないので。

 この手の記事作成は初めてなのと、遊戯王のルールを完璧に把握していると言えないため書き方が怪しいところがいくつかあったと思います。それでもここまでこの記事を見ていただいた方には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

 この記事を見てくださった方の記憶のどこかに「花札衛」というテーマのことが残れば幸いです。


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