【前回の記事】【魔術師の種明かし④】四天の龍の力を得たEM・魔術師の名前を持つ《EM天空の魔術師》について
目次
1.はじめに
こんにちは、ヒマワリです。
おかげさまで5回目の記事になります。
2020年1月制限が発表され、無事【魔術師】は規制を逃れ以前と変わらずのパワーでプレイすることができるのが確定しましたね。
今まで、「魔術師の魅力について」「対環境デッキについて」「エクストラデッキ採択」「新規カードについて」と、色々なことについて書かせて頂きました。
今回は趣向を変えて、この記事を読んでいる皆さんに初手5枚を見て展開を考えて頂く内容にしようと思います。
ただ漠然と考えてもらうだけだと着地点が定まらない為、展開結果も先に見て頂きます。
私がプレイ中に出した答えは動画にしておきますので、今後の展開の参考にしてください。
今回の展開で考えて頂くレシピは、「第9回岡山オービス杯チーム戦」で優勝し、12月から始まった「Yu-Gi-Oh! World Championship 2020 国内予選 一般の部」にて店舗代表を勝ち取ったレシピにて考えて頂きたいと思います。
以前もご紹介させて頂きましたが、これがこの構築における基本展開です。
初手に《慧眼の魔術師》に繋がるカードがあると展開が比較的簡単になり、リソースを溜め込みやすくなりますね。
まずは、これと似たようなハンドから考えてもらいましょう。
問題①
見た目からしてかなり強そうなハンドですね。基本展開の動画と違うところは、《竜剣士ラスターP》が《調弦の魔術師》であり、場に闇ペンデュラムモンスターが1枚多く出せるということでしょうか。
さて、この展開結果は…
基本展開動画と違い、手札に《灰流うらら》があります。これは《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》でドローしたカードではなく、展開中で確定でハンドに用意することができます。
ヒントは、
- 基本展開動画では、アドバンテージが広がらない《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》を破壊しないと最終盤面に繋がらなかった
- 闇ペンデュラムモンスターの数が基本展開動画より1体多い
以上の2つです。
さて、わかりましたでしょうか?
それでは、答えの動画をどうぞ。
《水晶機巧-ハリファイバー》で出した《灰流うらら》を《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果で破壊し、《アストログラフ・マジシャン》で回収するパターンです。
《アストログラフ・マジシャン》は破壊されていればなんでもサーチできる為、このようなことが可能になります。
《灰流うらら》以外にも、とりあえず手札に加えたいカードを場にさえ出せれば同じことができるので、覚えておきたいパターンですね。
問題②
下スケールしかない為、《デュエリスト・アドベント》で上スケールを持ってきたいですけど、後が続かなさそうなハンドですね。
《デュエリスト・アドベント》でペンデュラムモンスターをサーチし、《アストログラフ・マジシャン》から《星読みの魔術師》を場に出し、ペンデュラム前に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を出してスケールのペンデュラムモンスターを割ってドローすれば不確定ながらスケールを揃えられそうではありますが…
さて、この展開結果は…
何だかんだ確定札だけで結構展開することができていますね。
次にターン用のリソースもしっかり確保できていますし、結構いい感じの展開なのではないでしょうか。
ヒントは、
- 《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果の対象範囲
です。
さて、わかりましたでしょうか?
それでは、答えの動画をどうぞ。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》で破壊できるカードは、表側表示のカードであればなんでもよい為、使い終わった《星霜のペンデュラムグラフ》を割ってエクストラからペンデュラムモンスターを手札に加えることができます。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》って、基本ペンデュラムゾーンのカードやモンスターを割ることが多いので、表側のカードであればなんでも良いということが頭から抜け落ちることないでしょうか?
《星霜のペンデュラムグラフ》は使えなくなりますが、弱そうなハンドから確定の強い盤面までいけるので、これもまた知識として覚えておきたいパターンですね。
問題③
《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》が手札にありますが、サーチ先の2種類を引いている且つ、《覇王眷竜ダークヴルム》を落としたい《おろかな埋葬》まで一緒に引いてしまっています。
《おろかな埋葬》で落とす選択肢として、《亡龍の戦慄-デストルドー》がありますが、なかなかリソースを残す形で展開をすることが難しそうです。
さて、この展開結果は…
これもまたいい感じの展開できました。
確定札だけでリソースもっかり残しながら展開することができるのですが、わかりましたでしょうか?
ヒントは、
- 墓地を使いながらの展開
です。
さて、わかりましたでしょうか?
それでは、答えの動画をどうぞ。
墓地の闇魔法使いを使いながらの展開です。これにより、《アストログラフ・マジシャン》と《慧眼の魔術師》どちらも展開に絡めて行動できます。
手札で余らしていた《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》も、次のターン蘇生効果を使え、ライフを削りにいけそうですね。
また、今回は《おろかな埋葬》を使っていますが、《ブルートエンフォーサー》や《トロイメア・ユニコーン》を使って墓地に闇魔法使いを用意し、展開や誘発ケアを考えて動くと行動の幅が大きく広がります。
問題④
うーん、これはまた展開できそうだけど中途半端な盤面にしかならなさそうなハンドですね。
ちなみに、この手札は対【エンディミオン】で発生した先行の手札です。
【エンディミオン】はメインの誘発が少ないので、最大値をとって展開し、しっかりと妨害を当てていきたいですね。
さて、この展開結果は…
手札リソースは無くなってしまいましたが、かなり強めの妨害ができあがりました。
ヒントは、
- 《水晶機巧-ハリファイバー》スタートの展開
です。
さて、わかりましたでしょうか?
それでは、答えの動画をどうぞ。
《EMオッドアイズ・シンクロン》を使い、《爆竜剣士イグニスターP》を出し《竜剣士ラスターP》も出して《水晶機巧-ハリファイバー》からペンデュラムする形です。
パターンの中で《賤竜の魔術師》をエクストラに送りペンデュラムで出せるので、墓地の《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》を手札に回収でき、次のターン《爆竜剣士イグニスターP》を蘇生し場を荒らしにいけます。
《EMオッドアイズ・シンクロン》はかなり器用に動いてくれるので、手札状況を見ながら臨機応変に展開を考えてみましょう。
問題⑤
これもまた良さそうなハンドですが、このハンドで出くわした相手が【オルフェゴール】でしたので《深淵に潜む者》を出して封殺していきたいです。
《深淵に潜む者》を出しに行くとなると、リソース面とその他の妨害との両立が難しくなる時があります。
なるべく損しない形で《深淵に潜む者》を立てていきたいのですが…
さて、この展開結果は…
《深淵に潜む者》を立てながら、《TG ワンダー・マジシャン》とスケールの《紫毒の魔術師》による妨害と、《星霜のペンデュラムグラフ》によるリソース回収。さらに5+3のシンクロによる妨害まで用意できる形になりました。
ヒントは、
- 《深淵に潜む者》の素材をうまく供給すること
です。
さて、わかりましたでしょうか?
それでは、答えの動画をどうぞ。
《シューティング・ライザー・ドラゴン》と《亡龍の戦慄-デストルドー》をうまく使い、レベル調整してエクシーズしていきます。
《亡龍の戦慄-デストルドー》は次のターンも使えるようになりますし、《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》を引けば《シューティング・ライザー・ドラゴン》も蘇生してライフを削りにいけます。
アドバンテージ優先で高レベルモンスターで展開した後も、こういったレベル落としができるのは覚えておいた方が良いと思います。
さいごに
さて、ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
通常展開とは少し異なる、特殊なパターンの展開問題でした。
このような形式で記事を書くのは私も初めての試みで、なかなか表現するのが難しかったです。
今回紹介したようなパターンは、【魔術師】を回していたら出くわすこともあると思うので、参考になったのなら幸いです。
また、機会があれば、【魔術師】の話をしたいなと思います。
それでは、また、どこかで。
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