はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「遊戯王5D'sのあのキャラクターが使ったカードで戦いたい!!」「セルフブレイクなど様々なギミックを用いたデッキを使いたい!!」
今回はそんな方に向けた、シンクロ召喚テーマ【フルール】デッキの解説記事です。
この記事では、【聖騎士】や【シンクロン】などといったさまざまなギミックを扱う【フルール】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
【フルール】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【フルール】デッキの特徴
【フルール】デッキは、さまざまのテーマ・カテゴリのギミックを使いながら、シンクロ召喚を主体として戦うテーマデッキです。
無効効果を持った風属性・戦士族モンスターの【フルール】Sモンスターを主軸に、相手をビートダウンしていきます。
【フルール】デッキには【聖騎士】や【植物族】、【シンクロン】といった、さまざまなテーマ・カテゴリの要素が組み込まれています。
それぞれ展開やセルフブレイクといった特徴を持っており、それらを上手く組み合わせることでシナジーするようなコンセプトになっております。
またフィールド上のカードを破壊する効果を持った《時花の賢者-フルール・ド・サージュ》や、相手の墓地のモンスターを自分フィールドに特殊召喚する効果を持った《時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール》といった、レベル8の大型モンスターも採用しています。
こうしたさまざまなギミックを用いてモンスターを展開し、大型モンスターやシンクロモンスターを連打しながら、相手を圧倒していきましょう。
【フルール】カードの解説
【フルール】デッキは【フルール】という名称のカードだけでなく、【聖騎士】や【植物族】、【シンクロン】といったさまざまなテーマ・カテゴリを扱うデッキです。
それぞれモンスター展開やセルフブレイクといった、特徴的なギミックを持ったカード群となっていますので、ここではそれらを簡潔に解説していきたいと思います。
強力な制圧効果を持った《フルール・ド・バロネス》!!
【 シンクロモンスター 】
星 10 / 風 / 戦士族 / 攻3000 / 守2400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
②:このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
③:お互いのスタンバイフェイズに、自分の墓地のレベル9以下のモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを持ち主のEXデッキに戻し、そのモンスターを特殊召喚する。
さまざまな強力な効果を内蔵した、【フルール】のエースモンスター。
シンクロ素材の指定がなく、レベル10のシンクロ召喚が可能な状況であれば、最優先で呼び出したい汎用のシンクロモンスターでもあります。
②:このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
《フルール・ド・バロネス》の②の効果
その発動を無効にし破壊する。
特にこの②の効果が強力で、自身がフィールド上に存在する限り1度だけ、カード効果の発動を無効にして破壊することができます。
1度限りとは言えカード種を選ばずに使える無効効果なので、状況を選ばずに使うことができるのが強みと言えるでしょう。
③:お互いのスタンバイフェイズに、自分の墓地のレベル9以下のモンスター1体を対象として発動できる。
《フルール・ド・バロネス》の③の効果
このカードを持ち主のEXデッキに戻し、そのモンスターを特殊召喚する。
また③の効果で、お互いのスタンバイフェイズにこのカードをEXデッキに戻すことで、レベル9以下のモンスターを完全蘇生することができます。
汎用的に使える蘇生効果としても強力ですが、なにより自身をEXデッキに戻すことでリソース回復を行い、再びシンクロ召喚可能にするという複数の役割を持っています。
展開を支える【聖騎士】ギミック!!
《聖騎士の盾持ち》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻800 / 守1300
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地から光属性モンスター1体を除外して発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
②:手札・フィールドのこのカードを除外して発動できる。
デッキからレベル6以下の獣族・風属性モンスター1体を手札に加える。
デッキからレベル6以下の獣族・風属性モンスターをサーチする効果を持った光属性・戦士族のモンスター。
【聖騎士】の名称を持っているので、《聖杯の継承》などからサーチすることが可能です。
②:手札・フィールドのこのカードを除外して発動できる。
《聖騎士の盾持ち》の②の効果
デッキからレベル6以下の獣族・風属性モンスター1体を手札に加える。
【フルール】デッキでは《花騎士団の駿馬》や《花騎士団の白馬》といった、展開の要となるモンスターをサーチするために使うことになります。
また相手ターン中にシンクロ召喚する効果を持った《ホップ・イヤー飛行隊》もサーチすることが可能なので、状況に応じてサーチ先を切り替えることもできます。
《花騎士団の駿馬》
【 効果モンスター 】
星 3 / 風 / 獣族 / 攻400 / 守800
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから光属性の「聖騎士」モンスター1体を手札に加える。
②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
融合モンスターカードによって決められた、フィールドのこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
サーチと融合、2つの効果を持った風属性・獣族の下級モンスター。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
《花騎士団の駿馬》の①の効果
デッキから光属性の「聖騎士」モンスター1体を手札に加える。
①の効果は、召喚・特殊召喚成功時にデッキから【聖騎士】の光属性モンスターをサーチする効果となっています。
先述した《聖騎士の盾持ち》や、チューナーに変更する効果を持った《聖騎士の槍持ち》などが対応しており、手札の状況に応じてサーチ先を切り替えることができます。
②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
《花騎士団の駿馬》の②の効果
融合モンスターカードによって決められた、フィールドのこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
②の効果は自身を含むモンスターを素材として、手札・フィールドで融合召喚を行う効果となっています。
①の効果で光属性・戦士族モンスターの【聖騎士】モンスターをサーチしていれば、そのまま②の効果から《ケンタウルミナ》の融合召喚に繋げることができます。
《ケンタウルミナ》
【 融合モンスター 】
星 6 / 光 / 獣戦士族 / 攻2200 / 守1600
戦士族・光属性モンスター+獣族モンスター
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地からレベル2以下のモンスター1体を選んで特殊召喚する。
②:1ターンに1度、自分ターンに相手が罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする。
③:このカードが戦士族・風属性SモンスターのS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
フィールドの表側表示モンスター1体を選んで破壊する。
下級モンスターの蘇生効果を内蔵した、シンクロ召喚サポートの獣戦士族の融合モンスター。
融合素材の指定も緩く、《花騎士団の駿馬》1枚からサーチ・融合の効果を使うことでこのカードを融合召喚することができます。
①:自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地からレベル2以下のモンスター1体を選んで特殊召喚する。
《ケンタウルミナ》の①の効果
①の効果は、手札・墓地からレベル2以下のモンスターを特殊召喚する効果。
自身の融合素材として使ったレベル2の《聖騎士の槍持ち》を蘇生し、そのままチューナー化効果を使うことで、レベル8シンクロモンスターや《水晶機巧-ハリファイバー》に繋げることができます。
③:このカードが戦士族・風属性SモンスターのS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
《ケンタウルミナ》の②の効果
フィールドの表側表示モンスター1体を選んで破壊する。
③の効果は、風属性・戦士族Sモンスターの素材として墓地へ送られた場合に、フィールドのモンスター1体を対象に取らずに破壊する効果です。
【フルール】のエースモンスターである《フルール・ド・バロネス》や《フルール・ド・シュヴァリエ》の素材とすれば、そのまま③のモンスター破壊効果を使うことができます。
セルフブレイクを利用してアドバンテージを稼ぐ!
《時花の賢者-フルール・ド・サージュ》
【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2900 / 守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのモンスター1体とフィールドのカード1枚を対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、対象のカードを破壊する。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。
その後、自分のデッキ・墓地から植物族・レベル1モンスター1体を選んで手札に加える。
手札からの自己召喚効果を持った、大型の魔法使い族モンスター。
①:自分フィールドのモンスター1体とフィールドのカード1枚を対象として発動できる。
《時花の賢者-フルール・ド・サージュ》の①の効果
このカードを手札から特殊召喚し、対象のカードを破壊する。
①の効果は、自分のモンスター1体とフィールドのカード1枚を破壊しながら、自身を手札から特殊召喚する効果。
相手フィールドのカードを除去しつつ、レベル8・攻撃力2900という大型モンスターを用意できるので、攻撃や展開とさまざまに活用することができます。
また自分モンスターの破壊効果は、《死の花-ネクロ・フルール》を巻き込むことで《時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール》をリクルートする効果を発動させることができます。
このカードがカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、自分のデッキから「時花の魔女−フルール・ド・ソルシエール」1体を特殊召喚する事ができる
《死の花-ネクロ・フルール》の効果
こうしたセルフブレイクのギミックも、【フルール】デッキの特徴となっているので、上手く使いこなしてアドバンテージを稼いでいきましょう。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
《時花の賢者-フルール・ド・サージュ》の②の効果
そのモンスターをデッキに戻す。
その後、自分のデッキ・墓地から植物族・レベル1モンスター1体を選んで手札に加える。
②の効果は、自分の墓地のモンスターをデッキに戻しながら、植物族・レベル1モンスターをデッキ・墓地から手札に加える効果となっています。
《時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール》をデッキに戻すことで《死の花-ネクロ・フルール》のリクルート効果を再使用できるようにしつつ、植物族・レベル1の《死の花-ネクロ・フルール》を手札に加えることができます。
《ネクロ・シンクロン》
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 闇 / 機械族 / 攻200 / 守400
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「フルール・シンクロン」として扱う。
②:このカード以外の自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ上げる。
③:このカードが風属性SモンスターのS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから植物族・レベル1モンスター1体を特殊召喚する。
【フルール】デッキには、上記のほかに【シンクロン】のギミックも組み込まれています。
特に【フルール】デッキのチューナーである《ネクロ・シンクロン》は、自身を《フルール・シンクロン》として扱う効果、レベルを2つ上昇させる効果を持っています。
③:このカードが風属性SモンスターのS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
《ネクロ・シンクロン》の③の効果
デッキから植物族・レベル1モンスター1体を特殊召喚する。
また③の効果で、自身が風属性Sモンスターの素材として墓地へ送られた場合に、植物族・レベル1モンスターをリクルートする効果も持っています。
この効果で《死の花-ネクロ・フルール》をリクルートすることで、セルフブレイクギミックに繋げることができます。
《シンクロ・ディレンマ》
【 永続魔法 】
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「シンクロン」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
手札からモンスター1体を特殊召喚する。
●このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、そのカードとは元々のカード名が異なる「シンクロン」モンスター1体を自分の手札・墓地から選んで特殊召喚する。
《シンクロ・ディレンマ》は【シンクロン】サポートの永続魔法ではありますが、【フルール】デッキではセルフブレイクのカードとしても活用することができます。
●このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
《シンクロ・ディレンマ》の①の2つ目の効果
そのカードを破壊し、そのカードとは元々のカード名が異なる「シンクロン」モンスター1体を自分の手札・墓地から選んで特殊召喚する。
①の効果からいずれかを発動することができ、2つ目の効果は自分フィールドのカードを破壊することで、手札・墓地から【シンクロン】モンスターを特殊召喚する効果となっています。
この効果を活用することで、《ネクロ・シンクロン》の効果でリクルートした《死の花-ネクロ・フルール》を効果で破壊しながら、再び《ネクロ・シンクロン》を蘇生する、という動きが可能となります。
【フルール】デッキと相性が良いカード
《スポーア》
【 チューナーモンスター 】
星 1 / 風 / 植物族 / 攻400 / 守800
このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地に存在する植物族モンスター1体をゲームから除外して発動する。このカードを墓地から特殊召喚し、この効果を発動するために除外したモンスターのレベル分だけこのカードのレベルを上げる。「スポーア」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
デュエル中に一度、自身を墓地から特殊召喚する効果を持った植物族モンスター。
植物族・レベル1のモンスターなので、《時花の賢者-フルール・ド・サージュ》のサーチや、《ネクロ・シンクロン》のリクルートにも対応しています。
レベル1の《死の花-ネクロ・フルール》を除外して蘇生すれば、レベル2のチューナーとして蘇生できるので、6+2の8シンクロや8+2で10のシンクロ召喚に利用することができます。
《聖杯の継承》
【 通常魔法 】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分のデッキ・墓地から「聖騎士」モンスター1体または「聖剣」カード1枚を選んで手札に加える。
②:このカードが墓地に存在し、「聖剣」装備魔法カードを装備した自分の「聖騎士」モンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。このカードを手札に加える。
《聖杯の継承》は、【聖騎士】デッキで用いられる優秀なサーチ魔法です。
【フルール】デッキでは、優秀なサーチャーである《聖騎士の盾持ち》やチューナー化できる《聖騎士の槍持ち》などが【聖騎士】の名称を持っているので、それらのサーチカードとして活用することができます。
《補給部隊》
自分フィールドのモンスターが破壊された場合に1ドローできる永続魔法。
【フルール】デッキはセルフブレイクのギミックを利用するので、《補給部隊》の効果発動を能動的に誘発させることができます。
【フルール】デッキの回し方
基本となる序盤の展開例
【使用カード】
- 《花騎士団の駿馬》
- 《花騎士団の白馬》
【結果】
- 《水晶機巧-ハリファイバー》
- 《ハーピィ・レディ・SC》
- 《死の花-ネクロ・フルール》
- 墓地に《花騎士団の白馬》
【手順】
- 手札から《花騎士団の駿馬》を召喚し、召喚時効果でデッキから《聖騎士の槍持ち》を手札に加える
- 《花騎士団の駿馬》の②の効果を発動し、自身と手札の《聖騎士の槍持ち》を素材として《ケンタウルミナ》を融合召喚
- 《ケンタウルミナ》の効果を発動し、墓地から《聖騎士の槍持ち》を特殊召喚
- 《聖騎士の槍持ち》の効果を発動し、自身をチューナー化して《フルール・シンクロン》として扱う
- レベル2以下のモンスターが存在するので、手札から《花騎士団の白馬》を特殊召喚
- チューナー化した《聖騎士の槍持ち》と《花騎士団の白馬》を素材として、《水晶機巧-ハリファイバー》をリンク召喚
- 《水晶機巧-ハリファイバー》の効果を発動し、デッキから《ネクロ・シンクロン》を特殊召喚
- 《ネクロ・シンクロン》と《ケンタウルミナ》を素材として、《ハーピィ・レディ・SC》をシンクロ召喚
- 《ネクロ・シンクロン》の③の効果を発動し、デッキから《死の花-ネクロ・フルール》を特殊召喚
【盤面の解説】
【フルール】デッキの基本的な初動の展開ルートです。
《ハーピィ・レディ・SC》は魔法・罠カードの効果が発動した場合に相手モンスターをバウンスする除去・妨害効果を持っており、さらに風属性Sモンスターなので《ネクロ・シンクロン》のリクルート効果のトリガーとして使うことができます。
《死の花-ネクロ・フルール》は攻守0と低ステータスのモンスターですが、《花騎士団の白馬》の墓地効果を活用することで相手モンスターの攻撃宣言をトリガーに効果で破壊し、《時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール》をリクルートすることができます。
また《水晶機巧-ハリファイバー》も存在しているので、相手メインフェイズに《フォーミュラ・シンクロン》に変換して1ドローしつつ、レベル8の《ハーピィ・レディ・SC》を素材として、無効効果を持った《フルール・ド・バロネス》をシンクロ召喚することができます。
後攻であれば《ハーピィ・レディ・SC》ではなく《フルール・ド・シュバリエ》をシンクロ召喚することで、《ケンタウルミナ》の③の効果を発動して相手モンスター1体を選んで破壊することもできます。
セルフブレイクギミックの具体例
【使用カード】
- 《死の花-ネクロ・フルール》
- 《シンクロ・ディレンマ》
- 墓地に《ネクロ・シンクロン》
【結果】
- 《時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール》
- 《ネクロ・シンクロン》
- 相手モンスター1体(直接攻撃不可)
【手順】
- 手札から《死の花-ネクロ・フルール》を召喚
- 手札から《シンクロ・ディレンマ》を発動して《死の花-ネクロ・フルール》を対象に効果を起動、効果破壊して墓地から《ネクロ・シンクロン》を特殊召喚
- 破壊された《死の花-ネクロ・フルール》の効果を発動し、デッキから《時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール》を特殊召喚
- 《時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール》の効果を発動し、相手の墓地のモンスター1体を自分フィールドに特殊召喚
【盤面の解説】
《死の花-ネクロ・フルール》を用いたセルフブレイクギミックの一例です。
破壊効果のデメリットをトリガーに効果を発動することで、《時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール》+相手モンスター1体を特殊召喚とアドバンテージに変換しています。
このまま《ネクロ・シンクロン》と《時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール》を素材として《フルール・ド・バロネス》をシンクロ召喚したり、相手モンスターをリンク召喚の素材として用いたりと、さまざまな展開に繋げることができます。
【フルール】デッキをカスタムするおすすめカード
【スターダスト】関連カード
【 チューナーモンスター 】
星 4 / 光 / 機械族 / 攻1500 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「スターダスト・ドラゴン」のカード名が記された魔法・罠カード1枚を手札に加える。
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 風 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。この効果を適用したターンのエンドフェイズ時、この効果を発動するためにリリースされ墓地に存在するこのカードを、自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
【スターダスト】は風属性Sモンスターを主体として用いるシンクロ召喚テーマです。
【フルール】デッキでは、風属性Sモンスターの素材をトリガーとする効果を使ったり、同じく【シンクロン】カテゴリのカードを使用したりと、さまざまなシナジーが期待できます。
『遊戯王5D's』の主人公・不動遊星の使用するテーマということもあり、作品繋がりでシナジーしているというのも良ポイントとなっています。
【ローズ】関連カード
【 チューナーモンスター 】
星 1 / 光 / 植物族 / 攻800 / 守1700
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードをリリースして発動できる。デッキから「黒薔薇の魔女」1体を手札に加え、デッキからレベル3以下の植物族モンスター1体を選んでデッキの一番上に置く。その後、手札から「黒薔薇の魔女」1体を召喚できる。
②:墓地のこのカードを除外し、発動できる。自分の墓地のモンスターまたは除外されている自分のモンスターの中から、「ブラック・ローズ・ドラゴン」または「ブラッド・ローズ・ドラゴン」1体を選んでEXデッキに戻す。
【 シンクロモンスター 】
星 10 / 炎 / ドラゴン族 / 攻3200 / 守2400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。お互いの墓地のカードを全て除外する。このカードが「ブラック・ローズ・ドラゴン」または植物族Sモンスターを素材としてS召喚していた場合、さらにこのカード以外のお互いのフィールドのカードを全て破壊できる。
②:カードを破壊する効果を相手が発動した時、このカードをリリースして発動できる。その発動を無効にする。その後、自分のEXデッキ・墓地から「ブラック・ローズ・ドラゴン」1体を選んで特殊召喚できる。
【ローズ】は植物族・ドラゴン族を主体としたシンクロ召喚テーマです。
【フルール】デッキには植物族モンスターをサーチ・リクルートするギミックがあり、特にレベル1の《紅蓮薔薇の魔女》とは相性が良く、展開手段を増やすことができます。
こちらも『遊戯王5D's』繋がりのカテゴリとなっていて、なかなか見た目も良い構築が可能となっています。女の戦いは恐ろしい……
《エコール・ド・ゾーン》
【 フィールド魔法 】
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:ターンプレイヤーがモンスター1体のみの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
そのモンスターを破壊し、そのコントローラーはその自身のフィールドに「マスクトークン」(魔法使い族・闇・星1・攻/守?)1体を特殊召喚する。
このトークンは、攻撃力・守備力がこの効果で破壊したモンスターのそれぞれの数値と同じになり、直接攻撃できない。
②:表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合にフィールドの「マスクトークン」は全て破壊される。
《エコール・ド・ゾーン》は、ターンプレイヤーがモンスター1体のみを召喚・特殊召喚した場合に、そのモンスターを破壊する効果を持ったフィールド魔法です。
初動となるモンスターを破壊してしまうのでお互いのプレイヤーに強力なロックをかけるほか、【フルール】ではモンスターの効果破壊トリガーとして活用することができます。
かなり癖の強いカードなので扱いはなかなか難しい部分もありますが、上手く利用できれば非常に強力なカードとなることでしょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
【フルール】デッキはさまざまなギミックを取り込むことができる、構築の柔軟性が非常に高いデッキです。
自然とセルフブレイクのギミックを採用することができることから、コンボデッキとしてもかなり完成度の高いテーマデッキとなっているので、動きの面白いデッキを組みたいという方には特にオススメできるものとなっています。
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければと思います。
ここまでのご精読、ありがとうございました!