目次
こんにちは、たけっしーです。
今回は8/23(土)に僕が大阪で開催した『第9回 Mogi杯 3人チーム戦』の大会結果と環境考察の記事になります!
今回32チーム96名の大規模な大会を開催することが出来、参加してくださった皆様や協力していただいた方々に大変感謝しています。
今後も関西の競技シーンを盛り上げるために取り組んでいきますので、是非よろしくお願いします!
それでは早速、予選のデッキ分布から見ていきましょう👇
予選デッキ分布

ヤミー⋯31
VSK9⋯19
ドラゴンテイル⋯9
月光⋯7
ライゼオル⋯6
水晶機巧⋯4
閃刀姫⋯3
キラーチューン⋯3
DD⋯3
糾罪巧⋯2
オルフェゴール⋯2
メメント⋯2
サイバー⋯2
M∀LICE⋯2
以下、分布1
天盃龍
BF
サイキック
ドレミコード
粛声帝
以上、32チーム 96名参加
トップシェアは【ヤミー】となります。
現環境はほとんどの大会で使用率がトップであり終盤まで走り続けるでしょう。
分類上【ヤミー】にカウントしていますが、中には【鉄獣戦線】や【破壊剣】との複合構築も見られました。
特に【鉄獣戦線】は「ヤミー」が獣族であるためシナジーを持ち、「鉄獣戦線」がリンク1を出力できる点で相互にサポートが可能です。
続いて【VSK9】が多く、こちらも環境トップの使用率を誇ります。
新弾発売後からは【ヤミー】が分布上やや優勢ですが、【VSK9】も入賞率が高く関西では好んで使用するプレイヤーが多い印象です。
次点で【ドラゴンテイル】【月光】【ライゼオル】が続いており、環境2〜3番手の位置を築いています。
これらは環境トップとはいかずとも使用者・入賞率も比較的高く、今後も活躍が見られるでしょう。
当日に発売した新弾『デッキビルドパック ファントム・リベンジャーズ』からは【キラーチューン】【糾罪巧】の使用者が見られました。
どちらも現時点では環境を覆す程のパワーは残念ながら持ち合わせていないものの、注目されているテーマであるため今後の開拓次第で使用者が増えていきそうです。
それでは予選5回戦を勝ち残り、決勝トーナメントに進出したデッキを見ていきましょう👇
決勝トーナメントデッキ分布

ライゼオル⋯5
ヤミー⋯3
VSK9⋯3
ドラゴンテイル⋯3
月光⋯3
以下、分布1
天盃龍
サイバー
キラーチューン
糾罪巧
以上、7チーム 21名進出
決勝トーナメントには【ライゼオル】が多く勝ち残っており、少し意外な結果となりました。
6名中5名が勝ち残っていることからもアベレージは高く、今大会で分布が多かった【月光】のエースカードである《月光獅子神舞姫》の突破手段を現実的に持っているのは環境唯一の個性とも言えるため、デッキの強みが活きた結果かもしれません。
決勝トーナメントでは【ヤミー】【VSK9】【ドラゴンテイル】【月光】の環境上位陣が横並びになる結果となっています。
それでは入賞レシピを見ていきましょう👇
🥉ベスト4🥉【ヤミー】【月光】【ドラゴンテイル】
ベスト4は【ヤミー】【月光】【ドラゴンテイル】となりました。
それではレシピを見ていきましょう👇

ベスト4 1人目の【ヤミー】になります。
ドロー系+《三戦の号》で手数を通していくプランとなっています。
関西圏のプレイヤーが参加する大会では同じ構築が連続して入賞しており、主流の構築となりつつあります。
まさに現在のテンプレートと言えるでしょう。

ベスト4 2人目の【月光】になります。
最近主流になっている「ドロー系+《多層融合》」を軸にサイドからは《三戦の号》で《多層融合》を傘増しするプランになっています。
また先攻時に妨害を受けた際でも融合素材を墓地に貯めれていれば、《三戦の号》から《死魂融合》をセットすることで《月光獅子神舞姫》を着地させることが出来ます。
注目すべきは《御影志士》+《原始生命態ニビル》の採用です。
先攻展開の中で《原始生命態ニビル》をサーチしておくことで、エースモンスターである《月光獅子神舞姫》を超える手段を持つ【ライゼオル】等に対して突破手段から守る役割を持ちます。
サイドの《炎舞ー「天璣」》は先攻時にメインに採用されている「マルチャミー」と入れ替えて初動を傘増しして安定性を上げたいといったところでしょうか。

ベスト4 3人目の【ドラゴンテイル】になります。
主流になっている「マギストス」ギミックは採用せず、汎用札に寄せた純構築となっています。
特徴的なのは《K9ー17号イヅナ》の採用です。
手札誘発の妨害としての役割の他に、《天霆號アーゼウス》や《催嵬の地霊使いアウス》を経由したリンク召喚といった融合召喚とは別ベクトルの攻め手を用意することで【ドラゴンテイル】のメタである《次元障壁》にも抗えるようになっています。
サイドには永続罠の他に《神の警告》の採用が目立ちます。
先攻札の採択では《神の宣告》が優先されることが多いですが、単発の妨害としては《神の警告》の方が範囲が広く、【ドラゴンテイル】においては《星辰の吼炎》で伏せ割りから守ることが出来るため優先しやすいといったところでしょう。
🥉ベスト4🥉【VSK9】【ライゼオル】【ライゼオル】
同率ベスト4は【VSK9】【ライゼオル】【ライゼオル】となりました。
それではレシピを見ていきましょう👇

同率ベスト4 1人目の【VSK9】になります。
メインは必要なネームを最大限に採用したテンプレートな形となっており、サイドはドロー系4種と先攻札3枚の構成となっています。
一貫性があり、お手本のような構築ですね。

同率ベスト4 2人目の【ライゼオル】になります。
初動の配分は《七皇昇格》のような「ライゼオル」に繋がるカードよりも《オノマト選択》の2枚目や《増援》が優先されており、「オノマト」側の手数を重視しているようです。
「ドロー系+捲り札」のプランを取っており今期のトレンドをしっかり抑えた構築になっていますね。

同率ベスト4 3人目の【ライゼオル】になります。
こちらは2人目とは真逆で「オノマト」側の初動よりも《七皇昇格》を優先し、「ライゼオル」に繋がるカードを多めに採用されています。
特徴的なのは《超融合》の採用です。
融合先は《沼地のドロゴン》のみですが、盤面を処理しながらレベル4を供給でき、【ヤミー】の《虹光の宣告者》+「ヤミー」を処理しつつ対象に取る妨害を躱して手数を通せるのは強力です。
🥈2位🥈【ライゼオル】【月光】【サイバー】
2位は【ライゼオル】【月光】【サイバー】となりました。
それではレシピを見ていきましょう👇

2位 1人目の【ライゼオル】になります。
1枚採用されることが多い《オノマトカゲ》を2枚採用している点が特徴的です。
素引きしても手数として使いやすく、2枚採用することでサーチが余った際に後続の手数としてや「オノマト」ギミックの2周目として採用しているといったところでしょうか。
またエクストラには《月光獅子神舞姫》を乗り越える際の要となる《ライトドラゴン@イグニスター》が採用されておらず、【月光】に対してガードが薄い採択となっています。
この点は今大会で【月光】が活躍する要因になっているかもしれません。

2位 2人目の【月光】になります。
ベスト4の構築同様「ドロー系+《多層融合》」での攻略をメインプランとしており、《御影志士》と《原始生命態ニビル》のセットも組み込まれています。
多くのデッキでメイン採用される《灰流うらら》をサイドに採用しているのが特徴的です。
【月光】はドロー系を受けたとしても無視して最終盤面まで展開する方針であるため、マストで弾く必要は無く、相手の展開を止める無効系の手札誘発としての評価も低いことからドロー系の採用を優先するためにサイド後の先攻で「マルチャミー」と入れ替える枠+一部の対面に対して投入するカードとしてサイドからの投入といったところでしょう。
《鉄獣戦線フラクトール》の2枚目以降がサイドに投入されているのも特徴的ですね。
ベスト4の【月光】の構築同様、先攻時にメインの「マルチャミー」6枚と入れ替える枠として初動を傘増しするといったところでしょう。
《鉄獣戦線フラクトール》からの展開はサイド後に被弾しやすい《ドロール&ロックバード》への受けにもなる点も理由にありそうです。

2位 3人目の【サイバー】になります。
ここ最近競技シーンで見られるのは《K9ー66a号ヨクル》とのシナジーを活かした【K9サイバー】ですが、こちらは純構築のようです。
先攻である程度展開して妨害を作れるため基本的に先攻を取るようですが、妨害の刺さりの悪い対面や捲り札を強く使える対面には選択権で後攻を取っている様子も見られました。
先後どちらを取るかで相手のサイドチェンジをブレさせることができるのは強みかもしれません。
現環境の【サイバー】の強みとして《機械仕掛けの夜ークロック・ワーク・ナイトー》が【ヤミー】に対して有効な点が挙げられます。
【ヤミー】視点では《機械仕掛けの騎士》に対して無効系を当てなければなりませんが、その場合【サイバー】の本筋の動きをスルーして盤面を作らせてしまうためかなり厄介です。
🏆優勝🏆【VSK9】【月光】【ヤミー】
優勝は【VSK9】【月光】【ヤミー】となりました。
それではレシピを見ていきましょう👇

優勝 1人目の【VSK9】になります。
ベスト4の【VSK9】の構築と採用カードはほぼ同じですが、《センサー万別》がメイン採用となっています。
トップシェアの【ヤミー】に対しては後攻からも投入するため、メイン採用で厚く見ていると思われます。

優勝 2人目の【月光】になります。
強みを尖らせた構築となっており、個人的に今回の推し構築になります。
2位の構築と比べると《灰流うらら》がメイン・サイドから完全に不採用となっており、ドロー系に対しては一切無視を決め込む代わりにサイドの《三戦の号》とそこからセットできる通常罠で固められています。
またメインプランのドロー系の部分では《マルチャミー・プルリア》は採用せず《幻創龍ファンタズメイ》が優先されている点が特徴的です。
恐らく【ヤミー】に対して《マルチャミー・プルリア》が通っても概ね1ドローでフル展開されてしまうため牽制として機能しておらず、最低2枚ドローと盤面に残って強い《幻創龍ファンタズメイ》を優先しているといったところでしょう。
後者は《融合》を絡めた捲りで使用する《ガーディアン・キマイラ》の素材としても優秀です。

優勝 3人目の【ヤミー】になります。
ベスト4の構築とほぼ同様ですが、こちらは《ロリポー☆ヤミー》を最低限の1枚に抑えて代わりに《閃刀起動ーエンゲージ》の採用が特徴的です。
《マシュマオ☆ヤミー》の登場から《閃刀起動ーエンゲージ》の採用は減っていますが、流行している《マルチャミー・プルリア》に強く手数としても優秀で、《三戦の号》から拾う択にもなるため今後採用が徐々に増えていくと思われます。
上記の理由で【ヤミー】のミラーマッチでは《マルチャミー・プルリア》を投入しない方向に変化していくでしょう。
入賞レシピの解説は以上になります。
今週の注目デッキ
今週注目デッキは【月光】になります。
今大会では3名入賞しており、デッキのポテンシャルを見せつけた週となりました。
流行しているドロー系を無視して展開できるツッパ性能や「ドロー系+《多層融合》」による突破性能の高さは勿論ですが、
【月光】が勝ち残れた背景には多くのプレイヤーが【月光】に対して割り切りの姿勢を見せていた点が挙げられます。
環境全体で《無限泡影》を初めとした無効系の採用が減っており、初動である《月光金獅子》の通りが良かったのはかなり大きいと思われます。
環境上位の【ヤミー】【VSK9】【ライゼオル】はどれも「ドロー系+パワーカードでの捲り」のプランを取っており、相手の効果や展開は止めない代わりに展開の牽制と捲りが主軸であるため、捲り札による突破を受け付けない【月光】の性質とかなりマッチした環境でした。
今後意識され《無限泡影》や展開を止めるカードの採用が増加すると【月光】は先攻の勝率が下がっていくため、タイミングを見ながら使用する必要があるでしょう。
今回のまとめ
今回は8/23(土)に僕が開催した『第9回 Mogi杯 3人チーム戦』の大会結果と環境考察の記事でした。
『Mogi杯』では初の32チーム 96名での開催を成功させることが出来、目標を達成できたのでとても嬉しいです。
今後も大きめの大会を開いていきたいと考えているので是非応援とご協力お願いします!
最後に告知になりますが、次回の『Mogi杯』は9/6(土)の個人戦になります。
まだまだ募集しているので遊びにきていただけたら嬉しいです!
それでは👋
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