初めましての方は初めまして。そうでない方は、またお会いできて光栄でございます。村民・新任研究員・まんじゅうです。
安くても面白いカードを活かした格安デッキを研究していこう！という企画、『格安デュエマ研究所』。
前回は北白河さんの【青単リーフ】についての研究発表が行われました。プレゼンの後、幸運にも実際にデッキを回す所を見せてもらったのですが。
序盤から看板に偽り無しの気味が悪い凄まじいドロー祭りが開催されていて、「観戦している側の肝を抜かれる気も引く良いデッキだなぁ」と感服したのを思い出します。
企画のバトンを受け取って、今回私が紹介するのは格安【轟破天】！
お互いのマナゾーンから全てのクリーチャーを場に出すド派手な呪文で、豪快に勝負を決めるデッキを紹介致します。
(以下このカードそのものを指さない限り、クリーチャー面はオウ禍武斗・呪文面は轟破天と呼称します)
《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》は、執筆時点でシングル価格290円。
本企画の目標金額を考えると、これでも十分高級カード。他のパーツ、特に勝利をもたらすフィニッシャーは慎重に選ばねばなりません。
お互いのマナを盤面に変換しただけでは、勝敗が決しないデュエル・マスターズ。実際に白星をあげるには、この呪文から展開される具体的なゲームチェンジャーが必要です。
なるべく安価に、かつ轟破天の迫力に顔負けしないような一等星。そんな今回の主役は……。
荘厳な佇まいで鎮座ましましていました。100円コーナーに。
記事終盤にはコスト(金額)制限を緩和した改造案も載せております。執筆時点で1000円超えのカードを使わずに仕上げたので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
はじめに：この企画のルール
『格安デュエマ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで、低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
具体的にどれくらいの金額を「低予算」とするかは、第一回格安デュエマ研究所にて示された「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準に則っていきます。
（シングル価格は、執筆(2021/9/12)時点のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)として計算）
既に持っているカードを使ったり、カードの状態にこだわらなければ、さらに安く構築することも可能です。ちょっと先の話をすると、今回紹介するデッキは《フェアリー・ライフ》を採用しているので、経費を削減できる方も多いはず。
本企画では口を酸っぱくして語られていますが、「安いデッキは高額デッキの代用品ではない」というのはお忘れなく。あくまで「安いけど強い・面白い」と言えるようなデッキを模索して参ります。
※補足：今回紹介するデッキ、執筆開始時点(2021/9/12)では5000円以下で組める構築だったのですが。執筆期間中の一部カードの大きな価格変動に伴い、記事公開前時点(2021/9/20)では同じ40枚を購入しようとすると予算を1000円弱オーバーしてしまうようです。
記事中に記載されている金額は、全て執筆開始時点でのものとなります。大きく価格が変動したカードについては、カード解説の項にて記事公開前時点での価格を併記致します。予めご了承ください。
安くて楽しい【轟破天】：削れるコスト、削れない要素
「10マナをチャージして轟破天を唱える」というアクションが主目標である【轟破天】を組むにあたって、
- 10マナ域までいち早く足を延ばすためのマナブーストカード
- 10マナ貯まるまで相手の攻撃から身を守るための防御カード
- 轟破天やフィニッシャーを手札に引き込むためのサーチカード
- 轟破天の詠唱を邪魔するメタクリーチャーに対抗するためのメタカード
これら4つの要素は、なるべく妥協したくないポイントです。
40枚という限られたデッキスロットで上記4つの充足を目指すなら、できる限り1枚で複数の役割を遂行できるカードを選びたいところですね。
そして何より忘れてはならないのが、轟破天から射出するフィニッシャーの存在。どうせやるなら「それ轟破天じゃなくても良くね？」なんて言われないような噛み合わせの良い生物をチョイスしたいもの。
色拘束が
厳しくて
マナからの強制盤面展開を上手いこと利用できる、都合の良いクリーチャー。コストも派手さも強さも兼ね備え、主役に抜擢された生き物こそ……
冒頭で紹介した《超神星ネプチューン・シュトローム》(シングル価格：100円)なのでした。
デッキレシピ：アナカラーネプチューン轟破天
40枚の合計価格は4895円でした。ギリギリセーフ。
単価300円を超えるカードを1枚も採用せずにこの余地の無さ、格安という概念の奥深さを垣間見た気がします。
2→4→6のマナカーブから6～7コスト帯の優秀な人材で迅速にゲームを掌握、パーツがマナに揃い次第轟破天から《超神星ネプチューン・シュトローム》を呼び出して総攻撃。というのがメインコンセプトです。
……《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ～土を割る逆瀧～》の4枚投入に驚かれた皆様、ご安心ください。
このカード、今ではワンコインで買えちゃうんです。詳しくはこの後の採用カード解説にて。
採用カード解説
メインカード
《超神星ネプチューン・シュトローム》
【 進化クリーチャー(進化GV) 】
種族 フェニックス / 文明 水 / パワー13000 / コスト7
■進化GV-自分のグランド・デビル、デーモン・コマンド、エンジェル・コマンドのいずれか3体を重ねた上に置く。
■メテオバーン - このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、相手はバトルゾーンにある自分自身のクリーチャーをすべて、持ち主の山札の一番上に好きな順序で置く。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
100円
主役その1。今回はデーモン・コマンド3体を生贄に捧げることで降臨していただきます。たくさん引きすぎても持て余すので2投。
盤面に予め下敷きを3枚用意しなければならない、という重い枷をかけられた進化GVフェニックスが1柱。
轟破天による一挙展開で現代の交通の便の良さを実感していただき、相手の盤面を綺麗に吹き飛ばしてもらいましょう。
《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》
【 ツインパクトカード 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー14000 / コスト9
■マッハファイター（このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる）
■T・ブレイカー
■破天九語：このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを9つブレイクする。
【呪文】
カード名：轟破天九十九語
文明：自然
コスト：10マナ
■各プレイヤーは、すべてのクリーチャーを自身のマナゾーンからバトルゾーンに出す。これらのクリーチャーがバトルゾーンに出ることによって起こる効果はすべて無視する。（マッハファイターなどの、そのターンの間働く能力は無視されない）
290円
主役その2。安くて強くて何でもできる、嵐を起こす素晴らしい1枚。【轟破天】と銘打つからには2枚は採用したいところですね。
呪文面の力で主役その1+進化元+被害者を場に呼び出すのが、今回このカードに課せられたメインミッション。《超神星ネプチューン・シュトローム》とデーモン・コマンド3体がしっかりマナに落ちているかどうかは、常にチェックしておく必要があります。
超神星の威光を受けてなお大地に立つ愚かな不届き者には、破天九語で追い威光を浴びせかけてあげましょう。
《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ～土を割る逆瀧～》
【 ツインパクトカード 】
種族 ドラゴンギルド / ムートピア / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
【呪文】
カード名：六奇怪の四 ～土を割る逆瀧～
文明：水
コスト：4マナ
■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。
250円
(記事公開前時点：380円)
今回の主役その3。……私自身、今この文章を書きながら(何ならデッキを組んでいる頃から)このカードを「格安」という括りの中で扱える事実を飲み込みきれておりません。
かつては【チェンジザドンジャングル】他多数のデッキで、無類の強さを発揮していた汎用性の鬼たるかつての高級カード。本艦のおかげで、このデッキのパワーはぐーんと跳ね上がりました。
2→4→6ムーブに重きを置く一番の理由は、このカードへのアクセスをなるべく早く行えるようにするため。6→8～とマナを伸ばすも良し、呪文面で延命するも良しと、起こり得る困難は本当にこれ1枚で大体何とかなります。
基本的にはどんなゲームでも最優先でプレイしたいカードです。気合で手札に引き込みましょう。
ブーストカード
《フェアリー・ライフ》《霞み妖精ジャスミン》
【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト2
■S(シールド)・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加えるとき、コストを支払わずにすぐ唱えてよい)
■自分の山札の上から1枚目を、自分のマナゾーンに置く。
50円
【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
50円
最早説明不要の初動カード。千里の道も一歩から、まずは着実にマナを伸ばしていきましょう。
2→4→6のマナカーブを重視しているので、9～10枚目の2コスブーストカードを搭載するのも大いにアリだと思います。むしろ個人的にはそちらの方が好みなんですが、ひとまずサンプルリストは初動8本体制で。
《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》
【 呪文 】
種族 チームウェイブ / 文明 自然 / コスト4
■＜バズレンダ＞[無色(2)]（この呪文のコストを支払う時、追加で[無色(2)]を好きな回数支払ってもよい。そのBR能力を1回と、追加で[無色(2)]支払った回数、使う）
BR-自分の山札の上から2枚をタップしてマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻す。
150円
私目線、2021年9月現在最強のブースト手段です。《ウマキン☆プロジェクト》をもっと気軽に使える世界にならないかな～と空想していたら、1/15の価格でもっととんでもないカードが爆誕してしまいました。ありがとうタカラトミー。
序盤から終盤まで、本当に腐るシーンの少ないトンデモカード。余りにも気軽にマナゾーンを操れる、ビッグマナ界の革命児です。
自身をマナゾーンに置いてしまっても、もう1枚引き込めば自力で手札に帰ってこれる驚きの柔軟性。こんにちゆりゆりし続けるだけで、凄まじいアドバンテージを稼げてしまいます。
このデッキ以外でも相当幅広く使えること間違いなしな、超々々々優良カードです。とりあえず4枚持っておいて損はないと思います。
《ライフプラン・Re：チャージャー》
【 呪文 】
文明 自然 / コスト4
■G・ストライク（この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない）
■自分の山札の上から5枚を見る。その中からクリーチャーを1体相手に見せ、手札に加えてもよい。その後、残りを好きな順序で山札の下に置く。
■チャージャー（この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く）
50円
令和のサーチは防御札。
本家もまだまだ現役な中、あの《ライフプラン・チャージャー》がガード・ストライクの力を手に入れて更に強力になりました。
6コスト帯のクリーチャーを確実にプレイすることが基本方針な本デッキ。
確実に6マナへと足を伸ばしつつ、バトンを繋ぐ後続を引っ張ってこれるこのカードの潤滑油っぷりは一度体験したら癖になりますよ。
終盤も《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》や《超神星ネプチューン・シュトローム》をデッキから引きずり出したり、山札の順番を操作してEXライフシールドに細工を施したりと、もう一方の4コストブーストに負けず劣らず多彩な働きを見せてくれます。
《自然星人》
【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / スペシャルズ / 文明 自然 / パワー12000 / コスト8
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードを数える。
それと同じ枚数のカードを、自分の山札の上からマナゾーンにタップして置いてもよい。
■自分のターンの終わりに、自然のパワー12000以上のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
50円
2→4→6→8→16という意味不明なマナカーブを実現してくれる1枚。デュエル・マスターズというゲーム、ここまでマナが伸びれば大体何でもできるようになります。
《六奇怪の四 ～土を割る逆瀧～》を唱えてから安全に、《悪撃縫合 ドルゲペイン》でメタクリーチャーを処理した後で確実に、轟破天を唱えられるという安心感。膨大な資産が心とゲーム体験を豊かにしてくれることでしょう。
ターン終了時にクリーチャー面を参照して《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》を回収できる点もGood。序盤は腐ってしまうこのカード、躊躇無くマナに逃がしておけるのはありがたポイントですね。
デーモン・コマンドの皆様
このデッキでは《超神星ネプチューン・シュトローム》の下敷きになるのが使命なデーモン・コマンド達。なるべく複数仕事がこなせるものを中心に採用していきます。
《滅界の魔将バフォロメア》
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 闇 / パワー6000 / コスト5
■G・ストライク（このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない）
■このクリーチャーを「G・ストライク」能力で相手に見せた時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000する。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、このターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを-3000する。
120円
チラ見せするだけで1～2面を止めつつ、返す刃で相手の盤面全体に火力を撒いてくれる新機軸の防衛システム。苦手な速攻対面を何とか抑えてもらいます。
《自然星人》等でマナを潤沢にしていれば、轟破天詠唱前に《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》《検問の守り 輝羅》のような軽量轟破天メタを処理できてお得です。
《悪撃縫合 ドルゲペイン》
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / デーモン・コマンド / ジャイアント / 文明 水/闇/自然 / パワー5000+ / コスト6
■EXライフ（このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■マッハファイター
■パワード・ブレイカー
■自分のクリーチャーが攻撃する時、カードを2枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。
■自分の墓地のカード1枚につき、このクリーチャーのパワーを+1000する。
160円
(記事公開前時点：350円)
このデッキを支える影の主役。シールドを増やしながら盤面を処理しながら手札の質を上げながらムキムキになる、ハイパーマルチタスク生物です。
場に《龍装艦 チェンジザ》がいれば、攻撃時に呪文を唱えることだってできてしまいます。そういった意味でも、盤面にいち早く戦艦を出撃させたいところですね。
《超神星ネプチューン・シュトローム》の進化元にすることで、EXライフシールドを純粋なシールドに変換できるテクニックは覚えておくとお得。
ノーガードになりがちな轟破天後の耐久力を上げてくれる貴重な手段、有効活用しない手はありません。
《マキシマムザ亮君(暴天覚醒MAXIMUM神羅曼象)》
【 NEOクリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / ヒューマノイド / 文明 闇 / パワー13000 / コスト7
■NEO進化：自分の、名前に《・》を含まないクリーチャー１体の上に置いてもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、名前に《・》とあるクリーチャーをすべて破壊する。
■相手は名前に《・》とある呪文を唱えられない。
190円
相手の行動を制限できる安価なデーモン・コマンドはいないかな～、とカードの海を彷徨っていた時に見つけたなんかでかくてこわいやつ面白枠。
名称に「・(なかてん、なかぐろ)」を持つカードを縛る、奇妙奇天烈な能力を持っています。パッと見た感じ、強いかどうか判断に困る微妙な能力ですが……。
こうして列挙してみると、思いの外枷を掛けられるカードは多そうで。
それもそのはず。執筆時点で存在するor収録が確定しているカード群の中で、(数え間違えていなければ)彼のcipで破壊されるクリーチャーは2754種(全体の4割弱)、規制される呪文は驚異の950種(全体の6割強)！ご覧の皆様のデッキにも、意外と「・」が踊っているかも？
NEO進化クリーチャーである点もミソ。相手の行動を規制するだけなら進化元は不要ですし、進化条件の緩さから轟破天後の即時打点としても機能してくれます。
存在感の薄さから、まず間違いなく警戒されないこの1枚。格安デッキと侮ってかかるnot格安なお相手に、一泡吹かせてあげましょう。
《威牙の幻ハンゾウ》
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / シノビ / 文明 闇 / パワー5000 / コスト7
■ニンジャ・ストライク 7(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが7枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーは-6000される。
■このクリーチャーが破壊される時、自分のマナゾーンに闇のカードが1枚でもあれば、かわりに自分のシールドを1枚墓地に置いてもよい。
130円
デーモン・コマンド・激安ニンジャのエントリー。《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》のおかげで、より防御札として運用しやすくなりました。
スター進化やディスペクターが跋扈する王来編、このパワー-6000が半端な除去より良い味を出してくれるかも？
《凶鬼01号 ドケイダイモス/アレックス・ギアーズ》
【 ツインパクトカード 】
種族 マフィ・ギャング / デーモン・コマンド / 文明 闇/自然 / パワー9000 / コスト7
■このクリーチャーを墓地から召喚してもよい。
■ W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札を2枚選び、捨てる。
【呪文】
カード名：アレックス・ギアーズ
文明：闇
コスト：5マナ
■Ｓ・トリガー
■相手のアンタップしているクリーチャーを１体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
95円
防御札兼おしゃれ枠。S・トリガーとして相手の攻撃をいなした返しに、墓地から召喚して更に相手の足を止める。1枚で完結しているツインパクトはやはり強力です。
このカード、《龍装艦 チェンジザ》との組み合わせで更に輝きます。
呪文面が5コストなおかげで生み出される、システムクリーチャーの展開+除去→《超神星ネプチューン・シュトローム》の進化元展開+ハンデスという6→7の流れ。いい塩梅の「デュエル・マスターズやってる感」に包まれること間違い無しです(？)
このデッキの回し方
①まずはブースト！目指す動きは2→4→6
ビッグマナデッキの序盤と言えば、とにもかくにもマナブースト。ひとまずのゴールである10マナに向けて、足場を固めていきましょう。
《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ～土を割る逆瀧～》・《悪撃縫合 ドルゲペイン》以外の青黒カードは、ドンドンマナに置いてしまうのが吉。
この2種をプレイできる状況を作るのが、基本的には最優先です。 後々山札やマナから必要なカードは引っ張ってこれるので、使いたいカードも一旦手放しちゃいましょう。
②支柱を展開！デッキを掘りつつ流れを掴め
マナが6枚貯まったら、コントロールの機運醸成。6コストコンビでリソースを稼ぎながら、自分好みのゲーム展開を作っていきましょう。
来るべき主役の到着に備え、今のうちに轟破天の詠唱を邪魔するメタクリーチャーを除去してレッドカーペット周辺を舗装しておけるとベストですね。
更なる妨害をせんとする悪質なギャラリーには、行動規制・ハンデスなどで速やかにお帰りいただきましょう。
③不死鳥降臨！遍く全てを無に還す時
十分にマナを伸ばしたら、いよいよゲームに幕を引く時。手札補充としても運用できるブーストカード達を利用して、《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》を引き込みましょう。
詳しくはドケイダイモスのFTをチェックだ
マナに《超神星ネプチューン・シュトローム》、マナと場にデーモン・コマンドが合計3体いることをしっかり確認したら、轟破天を唱えて全てを終わらせに行きましょう。
轟破天から射出された直後に相手プレイヤーを攻撃できるクリーチャー、このデッキにはそう多くありません。ダイレクトアタックを決められないと判断したら、そのターンは焦らず盤面除去に徹する方が良さそうです。
デッキの改造案
ここからは、コンセプトはそのままにコスト(金額)制限を緩和したデッキの改造案・採用カードについてざっくり解説していきます。
冒頭でもご紹介した通り1000円超えのカードは使用せずに済んだので、もっと強い動きを見てみたい！という方はぜひもう少しだけお付き合いくださいませ。
改造案：デッキレシピ
改造案：新規採用カード解説
ドンドン配ってほしい
ドンドンドンドン配ってほしい
ドン配ってほしい位の温度感(？)
まずはブースト3点セット。
一番手は《フェアリー・Re:ライフ》。この構築では単純に《霞み妖精ジャスミン》の上位互換として機能してくれます。防御札、なんぼあっても困りませんからね。
《ドンドン水撒くナウ》は一線級の超強力カード。マナのオウ禍武斗を回収して9コスト以下をバウンスしつつ、轟破天の詠唱体制を整えられる流れはまさに絶妙。《龍装艦 チェンジザ》とも噛み合ってくれますね。
【轟破天】御用達の《ドルツヴァイ・アステリオ》も満を持して採用。メタクリーチャーを除去しながら一気にマナを轟破天圏内に引き上げてくれる、切っても切れない名脇役です。
悪魔人形、手足も口もめちゃくちゃ動かせそう
その再録、ライトデュエル君が見たらどう思いますか？
続いてデーモン・コマンド枠。
《マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド》は貴重な確定除去持ちデーモン・コマンドとして採用。ルーティングが主なリソース確保手段なこのデッキにおいては、クリーチャー面の墓地回収能力もバカになりません。
中量級デーモン・コマンドと言えば、な《悪魔龍 ダークマスターズ》も採用。厚い6マナの動きからこのカードを繋げれば、一気にゲーム展開を有利に傾けられることでしょう。
おわりに
という訳で、格安【轟破天】の紹介でした。
本企画記事から格安デッキ作りに興味が湧いたところで、北白河さんから「デッキができたならうちで書かないか」とスカウトされた時は驚いたものですが。
ブースト・リソース稼ぎ・妨害・ド派手な〆の動き。ビッグマナ・コントロールデッキの旨味が詰まった、中々良い具合の40枚を選定できたのではないかと自負しております。
「構築力云々ではなく大体《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ～土を割る逆瀧～》のおかげでは？」と言われてしまうと泣いて逃げるしかなくなってしまうのですが。
裏を返せば、それはここまでの低予算でこのトンデモハイスペックカードをメインエンジンに据えたデッキが組めてしまうことの証左。皆様もぜひ、この250円パワーに酔いしれながら格安なデッキ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
数ある選択肢の中から【轟破天】というデッキタイプが選ばれたとしたら、そしてこの記事がその一助となれていたのなら。これほど嬉しいことはございません。
「実際に組んでみた！」「こんな改造はどう？」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
超絶かっこいいオウ禍武斗アイコンの超絶知らん人からリプライが飛んでくるかも知れません。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。お相手は村民まんじゅうでした。
次回ライターは未定なのですが、この企画のために実は私の他にも北白河さんが研究員をスカウトされたとのこと……？
今後の研究発表をお楽しみに！
【格安デュエマ研究所】調査録
01. 「連撃ガリィングマール」ばにら(スガワラ)
02. 「超ドロー&ビート！青単リーフ」北白河
03. 「ド派手な一撃！アナカラー轟破天」村民まんじゅう
04.「爆速ビートダウン！白単サザン・ルネッサンス」普通のイオン
05.「妨害&ビートダウン！赤白レッドゾーン」カズキ
