【ギラサキ】テンプレ構築についての話【ガチ考察】

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【ギラサキ】テンプレ構築についての話【ガチ考察】

前回の記事⇒ 【ギラサキ】7月CSレポート【デッキ公開】

目次

はじめに

カーナベル所属プロのギラサキです。

誰もが一度は使用したり、聞いたことがあるであろう「テンプレ構築

今回はそんな「テンプレ構築」がテーマとなっています。

普段のデッキ解説CSレポートなどの具体的な内容とは少し変わったものとなるので、自分の考えを上手く伝えられるように頑張って書いていきます!

そもそもテンプレって?

「テンプレ」は、元々「テンプレート」という言葉を短縮したものです。
文書などを作成する上で雛形となるデータとして一般的には使われているかと思われます。
要は用意されているお手本(?)みたいな感じでしょうか。

ならカードゲームにおけるテンプレとは何でしょうか。

それは、「多くのプレイヤーが使っている"一般的"なデッキ構成」だと自分は考えています。
※色々と調べてみましたが、参考になる文献が無かったので、実際の意味と異なる可能性があります。

今回の記事では、そんなテンプレ構築に纏わる話を実体験を元に書いていきたいと思います。

テンプレ構築に潜む落とし穴(その1)

これは「超決戦!バラギアラ!!無敵オラオラ輪廻∞」が発売された時の話です。

出典:デュエルマスターズ

このパックには今でも使われている強力なツインパクトカード、《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》が収録されています。

出典:デュエルマスターズ

また、当時の2ブロック環境トップクラスのデッキ【赤青覇道】には《南海の捜索者 モルガラ/トリプル・ブレイン》が採用されていました。

出典:デュエルマスターズ

しかし、《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》が使えるようになってから、【赤青覇道】に採用されていた《南海の捜索者 モルガラ/トリプル・ブレイン》は姿を消しました。

これが俗にいうテンプレ構築の変遷です。

《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》は、必要なカードをピンポイントで持ってこれたり、Sトリガーが魅力的ですが《南海の捜索者 モルガラ/トリプル・ブレイン》のような一度に大きくリソースを稼ぐカードではありません。また、盤面除去に強いのは《南海の捜索者 モルガラ/トリプル・ブレイン》です。

その結果、《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》を採用した【赤青覇道】は【絶十】などに対してロングゲームで立ち回る動き(手札を大量に抱えて《勝利龍装 クラッシュ"覇道"》を連続でプレイする)が行いにくくなってしまいました。

新たなテンプレ構築が必ずしも以前の型よりも優れているとは限りません

攻めのデッキとしては強くなった反面、ロングゲームにおける勝率は少し落ちてしまったというのが新たな【赤青覇道】の特徴だったと考えています。

このように、テンプレ構築が新しいものに変わったとしても、なぜそのような構築になったのかをしっかりと理解する必要があります。

現在は、SNS等でデッキレシピが簡単に手に入ります。
CS上位入賞レシピや、有名プレイヤーのレシピなどなど、、、

その結果、一般的な構築(テンプレ構築)がもの凄い速度で全国各地に広まる事になりますが、テンプレ構築をただ眺めるのではなく、どのような理由でこのカードが採用されているのか、以前の型に採用されていたあのカードは何故入っていないのか等を考えるようにすると良いと思います。

新しい型のテンプレ構築に対して少しでも疑問が残っているまま、そのテンプレ構築を使用するのは危険かもしれません。

どんな強力なデッキでも、そのデッキの使い方意図を理解しないと、強さは半減してしまいます。

この話は大会前にデッキを考える段階での話です。
次は大会当日、試合中での話になります。 

テンプレ構築に潜む落とし穴(その2)

現在、環境トップクラスの1つである【ジョーカーズミッツァイル】
大会等で対戦した事がある人は多いんじゃないでしょうか。

まだテンプレ構築が確立していない気がしますが、受けのカードに関しては《光牙忍ハヤブサマル》が入っているかどうかという感じだと思います。

出典:デュエルマスターズ

なので、【ジョーカーズミッツァイル】同士の対決は先に過剰打点を作成した方が勝ちます。

本当にそうでしょうか?

それは受けのカードが【光牙忍ハヤブサマル】のみだと想定した時の話です。

《マン・オブ・すて~る》を踏んで《BAKUOOON・ミッツァイル》が除去されて攻撃が止まったり、《ジョジョジョ・マキシマム》に対しては《SMAPON》で耐えられたりする場合が考えられます。

出典:デュエルマスターズ

出典:デュエルマスターズ

調整ではテンプレ構築と対面させる事が多いかと思いますが、大会本番ではこういったイレギュラーな場面も想定する必要があります。
※全ての受けを意識しすぎると、プレイのブレにも繋がるので、その点はバランスをよく考える。

受けが少ない構築がテンプレとなっている場合、その裏を突いて受けを多く採用するというのは非常に効果的であると思います。

その場合も、受けを採用する前に、なぜテンプレは受けが少ないのかを考えるとよりデッキの理解度は高くなります。もしかしたら受けが必要無いというのが最適の答えなのかもしれません。

非テンプレ構築と対戦した時の為に

大会で勝つために自分のデッキの完成度を高めテンプレには採用されていないカードを採用しているプレイヤーは多いです。

そうなると、実戦ではテンプレには採用されていないカードが次々と飛んでくる事になります。

また、テンプレ外のカードは特定の場面で使うと強力なカードが多いので、プレイされた事により戦況が急に変わる可能性は高いです。

そういった状況でもとにかく落ち着いて、対処法をゆっくり考えましょう。
そのまま調整で培ったセオリー通りのプレイングで突き進むと、思わぬ落とし穴があるかもしれません。大事な局面でこそ、冷静さが重要です。

しかし、こういった状況は出来れば避けたいと考えるのが普通だと思います。

そこで、テンプレ外のカードに対しての「アドリブ力(?)」を鍛えるのに良い方法を2つ考えてみました。

・情報収集

カードゲームにおける情報収集は非常に有効です。

テンプレ外のカードを採用しているプレイヤーは全国に沢山います。
そういったプレイヤーのデッキや、デッキになる前の段階であるコンボ等がTwitterを始めとするSNSに沢山転がっているので、CS名デッキ名で検索をすれば沢山ヒットすると思います。

そういった情報収集を行い、「このデッキにはこのカードが入っているかもしれない」という引き出しを沢山持っていればアドリブ力も上がると思います。

また、ガチまとめの方でもCSで入賞したレシピが随時公開されているので是非一度見てみてはいかがでしょうか!

また、CS等で上位プレイヤーの対戦を直接見るのも良いかもしれません。

採用されているカードではなく、プレイングも参考になるはずです。

※観戦が禁止されているCSも多いので、しっかりと確認しましょう!

・自分自身で環境(デッキ)に対する理解を深める

自分自身が考えている事は周りのプレイヤーも考えている。

これは自分が前から意識している事です。

「このカードめっちゃ強い!」って思っていたら次の週はみんなそのカードを採用している。なんて事は珍しくありません。

周りのプレイヤーと同様に、環境や環境デッキに対する理解を深めれば、自ずと今まで採用されていなかった強いカードを見つけられるはず。

そして、そのカードは周りのプレイヤーも気づいているのではないか?
その考えを頭の片隅に入れておくだけでも、アドリブ力はかなり上がると思います。

テンプレ構築は弱い?

今回の記事を通して、テンプレ構築って弱いの?って感じた人がいるかもしれません。
しかし、そうではありません。

完成されたテンプレ構築は多くのプレイヤーの試行錯誤の結果です。
弱いわけがありません。

重要な事はそのテンプレ構築をどう活かすかです。
ただ同じレシピを作成して、漠然と使用するだけでは勿体ない。
テンプレ構築の意図を読み取り、今の環境にレシピが適応しているかを考える。もし適応していないと判断したなら、少し自分でレシピを変えてみる。

このような流れが強いデッキの作成に繋がると思います。

テンプレ構築を知り尽くし、その上で自分の考えを少し足してみる。

さいごに

ここまで読んで頂きありがとうございました。

こういった内容の記事は今まで書かなかった事もあり、自分の考えを文章化する事は大変であると改めて実感しました。

様々なデッキタイプが環境に存在し続けるデュエルマスターズ。

そんな現状で勝ち続けるためには、使用するデッキの完成度、理解度をいかに高めるか。という課題と向き合う必要があると思います。

この記事がその助けになれば幸いです!

前回の記事⇒【ギラサキ】7月CSレポート【デッキ公開】

次回の記事⇒【ギラサキ】8月CSレポート【デッキ公開】


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