2022年1月のレギュレーションより使用が出来なくなります。
はじめに
「20周年超感謝メモリアルパック ~究極の章~ デュエキングMAX」の中で最もメタゲームに影響を与えているといっても過言ではないカード、それが《流星のガイアッシュ・カイザー》。
今回は、そんな《流星のガイアッシュ・カイザー》を使った新しい形の【シータノヴァ】を紹介していきます。
後に詳しく解説していきますが、このデッキの特徴としてオリジナル・アドバンス両レギュレーションで対応していること、カスタマイズ性が高いこと等が挙げられます。
【シータノヴァ】を使ったことない人から、【シータノヴァ】のカスタマイズに悩んでいる人にまで、幅広く読んでいただけるような記事を目指していくので、是非最後までお付き合いください。
目次
【シータノヴァ】の特徴
どこらへんが”新”型?
まず一番新しくなった点が初動基盤。
《流星のガイアッシュ・カイザー》が登場したことによって水文明をドラゴンで賄えるようになったため、《ボルシャック・栄光・ルピア》を初動に組み込んでいます。
【 クリーチャー 】
種族 ファイアー・バード / アーマード・ドラゴン / 文明 火/自然 / パワー4000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。それがドラゴンなら、自分の山札の上からさらにもう1枚、タップしてマナゾーンに置く。
従来のブースト基盤と比べると純粋にカードパワーが上がっていますね。
元々5,6コストの強力なクリーチャーを多く採用しているデッキだったので、それらによりスムーズに繋ぐことが出来るようになっています。
さらにもう一つ変わった点があります。それが《王来英雄 モモキングRX》の進化先の変化です。
《アルカディアス・モモキング》が主流だった時期もありましたが、今回のデッキリストでは《メテヲシャワァ〈バジュラ.Star〉》と《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》を採用しています。
《ボルシャック・栄光・ルピア》とセットで採用することにより、《アルカデアス・モモキング》では出来なかった普通にマナを払っての召喚も狙えるようになっています。
より攻め手の広いデッキになったと言えるでしょう。
ここまで変更点を見てきましたが、《“龍装”チュリス》、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》といった従来の【シータノヴァ】の強みはそのまま残っています。
オリジナル/アドバンス両方で使える
このデッキの良い点としてオリジナル、アドバンス両方で戦える点が挙げられます。
アドバンスでは環境デッキの一角である【アナカラーダークネス】に有利な一種のメタデッキとして活躍が期待できます。
また、オリジナルでは【ジョー星ゼロルピア】に対して一定の勝率を保っているドギラゴン系デッキです。
そもそもデッキの拡張性が高いデッキですので、メタゲームに合わせてチューニングすれば様々な環境に対応させることが出来ます。
自分もこの記事を書いていく中で、オリジナルとアドバンスのどちらを基準に執筆するのか悩みました。
そこで今回の記事に関してはかなりベーシックなものをサンプルリストとして置きました。
それを基準にした上で採用候補解説を充実させて、様々なレギュレーションや環境に適応できるような内容を目指しています。
なのでこの記事のサンプルリストは是非採用候補解説と合わせてご覧ください。
【シータノヴァ】サンプルリスト
このサンプルリストに採用されているカードの内、特に検討の必要があるカードに関して重点的に解説していきます。
逆にそこまで検討の必要がないカードの解説は少なめになります。所謂確定枠とも言えると思います。
採用カード解説
検討の必要がないカード
《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》、《王来英雄 モモキングRX》、《生命と大地と轟破の決断》
このデッキの5コストのキーカードになります。
《王来英雄 モモキングRX》に関してはそもそも採用を見送って他の強い動きを取り入れるという考えもアリです。進化先は環境によって変えるべきでしょう。
《蒼き守護神 ドギラゴン閃》、《蒼き団長 ドギラゴン剣》
革命チェンジでズルをしていくカードです。
このデッキの出力に関わる部分ですし、チェンジ元も豊富に採用されているので基本的にフルでの採用で良いでしょう。
《“龍装”チュリス》、《ボルシャック・栄光・ルピア》
《“龍装”チュリス》は先に紹介した革命チェンジカードと合わせて勝ちパターンを作れるカードです。
あるのとないのとでは、【赤単速攻】、【ジョー星ゼロルピア】等への勝率が大きく変わるため採用したいところです。
《ボルシャック・栄光・ルピア》に関してはクリーチャーであるという点が他の初動と明確に差別化できている点なので優先して採用する価値のあるカードです。
《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》
【 ツインパクトカード 】
種族 アーマード・ドラゴン / ハンター / 文明 火 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが出た時、パワー3000以下のサイキックではないクリーチャーをすべて破壊する。その後、パワー5000以下のサイキック・クリーチャーをすべて破壊する。
【呪文】
カード名:超英雄タイム
文明:火
コスト:2マナ
■バトルゾーンにある相手のコスト3以下のカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
呪文面が《希望のジョー星》といったフィールドを除去するのに必要なカードなのは勿論、クリーチャー面も強力です。
先攻4ターン目に【赤単速攻】に間に合わせることが出来れば勝ちに近づくカードですし、【ジョー星ゼロルピア】が《∞龍 ゲンムエンペラー》を出した返しに合わせることでワンチャン作れるかもしれないカードです。
環境読み次第で枚数を減らすことはあるかもしれませんが・・・寧ろ3枚から4枚に増やしたいカードであると考えています。
検討の必要があるカード
《流星のガイアッシュ・カイザー》
【 クリーチャー 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / グリーン・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 水/自然 / パワー8000 / コスト6
■相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
■自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。
今日の主役は確定枠じゃないんかい、とツッコミを入れられそうなところですがあくまでもメタカード的な性能なので必ず必要なカードではありません。
アドバンス構築ではGR召喚に反応して場に出る性質上、活躍の機会が多いです。必須カードとも言えるでしょう。
しかしオリジナルの場合は環境に左右されやすいカードです。
環境内にガチガチに受けデッキが多いならばこの枠は採用候補で紹介するメタカードに振り替えた方が良いかもしれません。
あるいはそのような環境ではマナ破壊のような相手のリソースを奪うギミックに枠を譲るのもアリでしょう。
STはケア出来ませんが、その分デッキとしては動きやすいまま纏まります。
《フェアリー・Re:ライフ》
【 呪文 】
文明 自然 / コスト2
■G・ストライク(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
このカードの強みは2点。
- 2コストであること
- G・ストライクとして受けになること
2コストのブーストカードであるということは3ターン目に多色カードをマナチャージしながら使うことが出来ます。
例えば《フェアリーの火の子祭》の場合、3ターン目に単色カードをマナチャージしつつ、4ターン目に《フェアリーの火の子祭》自身をマナに置きながら5コストのカードをプレイします。
それに対し《フェアリー・Re:ライフ》は3ターン目までのマナチャージに縛りはなく、4ターン目に単色チャージが要求されます。
どちらの場合でもブーストカード自身を含めて単色カードが2枚要求になります。これは同じに見えて大きな違いがあります。
その違いがマナチャージの取捨選択を《フェアリー・Re:ライフ》の方が一ターン引き延ばしている点になります。
《フェアリーの火の子祭》だけでなく他の3コストブーストカードは3ターン目のマナ置きに制限があるため、3ターン目に手札からマナに置きたくない単色カードをマナに置かないといけない場合があります。(例えば《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》)
このデッキは特定の組み合わせで使いたいカードが多いデッキです。
例えば《“龍装”チュリス》+《蒼き守護神 ドギラゴン閃》
あるいは《王来英雄 モモキングRX》+進化先のクリーチャー
これらが手札で嵩張った際に、どの組み合わせを捨てて(マナチャージして)、どの組み合わせで戦うのかを決めなければなりません。
その際に3ブーストカードだとその決定を3ターン目、あるいはその前のターンの2ターン目にしなければなりません。
それに対し2コストブーストは取捨選択の決定を3ターン目まで緩く考えることが出来るようになります。
もう1つ2コストブーストにしかない強みがあって、それが2ターン目に使うことも出来るという点です。(当たり前ですが…)
単色の要求枚数は多くなるものの、2ターン目にブーストが使えれば3ターン目に4マナあるのでそのターンは自由な行動が出来ます。
例えばそのターンに《超英雄タイム》で相手のカードを除去することも出来るわけです。
勿論、2ターン目に《超英雄タイム》を使い、3ターン目に多色をチャージしながら《フェアリー・Re:ライフ》という動きも出来ます。
特に手札が1枚多い後攻から勝ちの目を作る場合、2コストブーストによって2ターン目から毎ターン行動していくことが必要になります。
そして、ここまで散々強みを書いてきたうえで、このカードはG・ストライクを持つ受けカードです。
2コストブーストで繋げて《超英雄タイム》を合間に挟みつつ行動が出来たおかげで、相手の攻撃力を削ぎ、シールドの《フェアリー・Re:ライフ》で受けにいく、なんてことが出来れば理想ですね。
《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》、《メテヲシャワァ〈バジュラ.Star〉》
今回の進化クリーチャーの枠になります。《王来英雄 モモキングRX》や《ボルシャック・栄光・ルピア》から進化させることが多いです。
進化クリーチャーの枠は環境次第で《アルカディアス・モモキング》等、他のカードに替わる可能性もあります。
《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》は単色なのでマナに置いても強く(たまに《生命と大地と轟破の決断》からも出す)、複数枚引ければ自分が攻撃する準備を整えることが出来るカードなので4枚採用推奨です。
《メテヲシャワァ〈バジュラ.Star〉》に関しては《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》をサポートしてくれる枠といった感じです。
《王来英雄 モモキングRX》から《メテヲシャワァ〈バジュラ.Star〉》に進化。攻撃時に《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》に侵略、という流れが強力で、相手に制限をかけつつ自分は後続を抱えることが出来ます。
採用候補カード
遅いデッキメタ
《メガ・マナロック・ドラゴン》、《超竜バジュラ》
相手のマナを減らす(フリーズする)ことでターンを稼ぎ、堅い受けも貫通出来るだけの時間を稼ぐことを狙うカード達です。
どちらも継続的にマナを縛るには攻撃が伴うため道中でSTを踏むリスクはありますが、それでも相手のマナが減っている分強烈な切り返しはあまり出来ないでしょう。
また、《蒼き団長 ドギラゴン剣》や《蒼き守護神 ドギラゴン閃》の革命チェンジを利用し攻撃時に《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を出して攻撃キャンセルすることが出来ればノーリスクで相手の行動を制限出来ますね。
入れ替える場合は進化枠や6コストのカード枠といった同じ役割やコストのカードと入れ替えるのが良いでしょう。
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》、《奇天烈 シャッフ》
相手のSTを無力化して遅いデッキをメタるという考え方になります。
しかし、このデッキは《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の革命チェンジ元を用意するのが難しいデッキです。
《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》、《流星のガイアッシュ・カイザー》、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》といった革命チェンジ元はどれも出たターンに攻撃できません。
そのためここで攻めたいというターンと、安全なフィニッシュターンとが違ってしまう事が多発します。
勿論ハマった時は強力ですが、うまく使うには《ボルシャック・サイバーエクス》のような即時にプレイヤーに攻撃できる革命チェンジ元を用意してあげる必要があるかもしれませんね。
次に《奇天烈 シャッフ》ですが、4コストとギリギリ動きに組み込めるコストで、かつ《生命と大地と轟破の決断》から出すことも出来るため活躍が見込めます。
さらにビート対面では相手の場のクリーチャーの動きを止めるという仕事も果たします。
これらの理由から《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》よりは活躍しやすいカードです。しかしながら、ドラゴンでないという点は明確な弱点となります。
これらのカードを使いたい環境とはつまり、《流星のガイアッシュ・カイザー》がそこまで強くない環境とも読み取れるため、《流星のガイアッシュ・カイザー》を減らすなどしてこれらのカードを採用するのもよいかもしれません。
早いデッキメタ
《裏斬隠 カクシ・レシピ》
【 クリーチャー 】
種族 スプラッシュ・クイーン / シノビ / 文明 水 / パワー3000 / コスト4
■ニンジャ・ストライク 2(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが2枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなければ、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを山札の一番下に置く)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
採用しないことを推奨します。
このカードの役割としてはこのデッキが苦手とする【赤単速攻】に対して、相手の《我我我ガイアール・ブランド》の攻撃前に攻撃不能にして相手の打点を減らすという役割になります。
しかし、これには問題点が3つあります。
- 《裏斬隠 カクシ・レシピ》をうまく使えたとしても勝てない試合もあること
- 《裏斬隠 カクシ・レシピ》が必要なターンに引ける確率の問題
- 【赤単速攻】以外のデッキへの役割を見出しにくい
問題点の解説の前に、前提として《裏斬隠 カクシ・レシピ》は後攻から【赤単速攻】に勝つためのカードだと自分は考えています。
先攻の場合、《裏斬隠 カクシ・レシピ》が無くとも【赤単速攻】に五分かそれ以上の勝負が出来ます。
先攻で《裏斬隠 カクシ・レシピ》を利用して勝つことは多くありません。それよりも太い勝ち筋を通すために不要なカードとしてマナチャージすることの方が多いです。
それと同時に【シータノヴァ】は後攻時に【赤単速攻】に負け越します。先攻後攻トータルで見ると3割5分~4割程度の勝率です。
そこでその問題を解決するためのカードが《裏斬隠 カクシ・レシピ》だと前提を置いて話を進めていきます。
問題点1、《裏斬隠 カクシ・レシピ》をうまく使えたとしても勝てない試合もあること。
【赤単速攻】の先攻3キルを防ぐ手段として確かに《裏斬隠 カクシ・レシピ》は役割をもてますが、その3キルを防いだとして返しに勝つことが出来るのでしょうか。
相手の場にメタカードが存在すれば自分は《“龍装”チュリス》から走ることが出来ません。
結局自分はシールドから《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》をトリガーしなければ勝てないという状況になりがちで、その確率は27%です。
問題点2、《裏斬隠 カクシ・レシピ》が必要なターンに引ける確率の問題。
【赤単速攻】が先攻3キルをしてきた場合に《裏斬隠 カクシ・レシピ》を《我我我ガイアール・ブランド》に有効に使える確率は以下のようになります。(初手5枚、ドロー2枚、シールドブレイク1枚)
- 《裏斬隠 カクシ・レシピ》2枚採用…36.4%
- 3枚採用…49.8%
- 4枚採用…60.6%
で、その内相手のメタカードが絡んだ試合、こっちが返しに《“龍装”チュリス》から走れなかった場合などには勝てない試合が多いです。
因みに先攻4キルで《我我我ガイアール・ブランド》+《”罰怒”ブランド》のような動きを相手がした場合に《裏斬隠 カクシ・レシピ》を持っている確率も上と同じです。
そのため《裏斬隠 カクシ・レシピ》を採用するか否か、何枚採用するのが最適かはこの確率を見て考えるべきだと自分は考えています。
確かに《裏斬隠 カクシ・レシピ》を積めば積むほど受けきる確率は上がりますし、相手も毎回《我我我ガイアール・ブランド》を引いているわけではありません。
しかし、総合的に判断しても《裏斬隠 カクシ・レシピ》を採用したとしても【赤単速攻】側の優位に思えます。
問題点3、【赤単速攻】以外のデッキへの役割を見出しにくい。
これが一番の問題点になるとも思います。《裏斬隠 カクシ・レシピ》を採用する場合《フェアリー・Re:ライフ》、《流星のガイアッシュ・カイザー》、進化先といったカードの枚数を減らさざるを得ません。
それはつまり全ての対戦において自分の勝ち筋を減らすことになります。よくデッキパワーが下がる、と言われるのがこれですね。
それでも《裏斬隠 カクシ・レシピ》を採用するんですか?と僕は問いたい。
【赤単速攻】が環境に多く、それに勝ちたいというならば他の【赤単速攻】に強いデッキを使うのが良いのではないでしょうか。あるいはCSで当たったら死ぬ気でじゃんけんに勝ちに行くのでも良いのではないでしょうか。
少なくとも自分は【シータノヴァ】への《裏斬隠 カクシ・レシピ》のアプローチはしっくりきていません。
因みに青単色は強いです。
他の構築アプローチ
《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》
【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト10
■B・A・D 2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊された時、タップしていたら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+5000する。
《流星のガイアッシュ・カイザー》と相性が良く、組み合わせることでコスト4で召喚することも出来ます。
特に同型で強く、相手が《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》で縛ってきた時に《流星のガイアッシュ・カイザー》+《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》でカウンターすることも出来ます。
2,3枚の採用にとどめてサブプランのように使うのもアリですし、4枚採用してメインに組み込むのもアリです。
メインに組み込む場合は《王来英雄 モモキングRX》のギミックだったり、《“龍装”チュリス》といったカードを不採用にする必要が出てくるかもしれません。
ドラグナー
光のドラグナーは粒ぞろいで、《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》を使った超展開で受けの堅い相手を突破することも出来るようになります。
そもそも、全く違うデッキになるのでどこを削るのかと聞かれると難しいですが、例えば進化枠を《アルカディアス・モモキング》に絞り、初動も《メンデルスゾーン》に切り替える感じも良いでしょう。
所謂今までの【リースRX】に《流星のガイアッシュ・カイザー》が採用されたような形ですね。
ここまで色々紹介してきましたが、ドラゴンという枠組みの中でならかなり自由度が高いデッキです。(それに少々ドラゴンじゃなくても良い)
CSの結果を見ていると、こういうアプローチもあるのかと驚かされることも多いです。気になった方は調べてみるのもお勧めです。
回し方
初動は基本的に3ターン目
《ボルシャック・栄光・ルピア》は勿論3ターン目に出すカードですが、《フェアリー・Re:ライフ》も2ターン目に使うよりも3ターン目に使うことの方が多いです。
《フェアリー・Re:ライフ》初動の場合は3ターン目に多色カードをマナチャージしつつ使える点が優秀ですね。
また、《ボルシャック・栄光・ルピア》初動の場合は4ターン目にマナチャージせずに5マナ使えます。そのため4ターン目にマナチャージする必要がない、つまり余計に手札を使わなくてよいです。
これら初動に加えて《“龍装”チュリス》+《蒼き守護神 ドギラゴン閃》という3ターン目の動きも存在します。
この組み合わせは大体3回に1回の確率で手札に揃います。
そのため普通のブースト基盤を多少減らしても良いのですが、自分はしっかり初動を積んでこそ、この3ターンノヴァの動きを強く使えると考えています。
なので初動は少なくても7枚は採用したいと考えます。
5,6マナの優秀なクリーチャーで優位を作る
相手が場にクリーチャーを展開する場合は《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》+革命チェンジで盤面を崩していきます。
相手が場にクリーチャーを展開しない場合は《王来英雄 モモキングRX》からの進化クリーチャー踏み倒しや革命チェンジで自分優位の状況を作りに行きます。
自分が《ボルシャック・栄光・ルピア》からスタートしている場合は4ターン目に6マナ使って《メテヲシャワァ〈バジュラ.Star〉》に進化させるのも強力です。
上記のアクションに加えて相手次第では《流星のガイアッシュ・カイザー》や《ボルシャック・スーパーヒーロー》を召喚することも圧になり得ます。
相手のデッキによってこれら4ターン目の動きは変わってくるので、相手に応じたハンドキープを序盤からするのが大事になります。
フィニッシュ
サンプルリストは良くも悪くもかなりシンプルにまとめているのでフィニッシュはせいぜい《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》で相手に制限をかけながら攻撃するくらいなものです。
それだけで勝てる相手としか対戦しない場合は十分です。実際デュエキングMAX発売直後は《蒼き守護神 ドギラゴン閃》+《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》の制限を越えてくる相手は少なかったです。
しかし、環境によっては《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》を採用しているデッキや、STから展開してくるようなデッキが増えている場合もあります。
そういった環境においては、こちらも《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》を採用したり、《超竜バジュラ》、呪文メタといったフィニッシャーを用意しなくてはなりません。
自分が最適だと考えるフィニッシュカードを使って勝利を目指してください。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回の記事をまとめると
- 【シータノヴァ】は《ボルシャック・栄光・ルピア》を使うドラゴン軸のデッキに変化した
- 《王来英雄 モモキングRX》の進化先も変化。環境によって最適な形が求められる。
- サンプルリストはシンプルなものに仕上げているので、レギュレーションや環境に応じて自分なりの形を見つけてほしい。
といったところです。
このデッキを組む際に考えないといけないのは何に勝ちたいのか、それに勝つためには本当にこのデッキでないとダメなのか、という点です。
例えばサンプルリストの場合は、【ジョー星ゼロルピア】、覇道が入っていない【シータノヴァ】、【アナカラーダークネス】あたりにしっかり勝ちつつ、【赤単速攻】にも大きく負け越しはしない、というような考えのもと組まれています。
そしてこのデッキでないとダメなのか、という問いに対しては3ターン目の《“龍装”チュリス》革命チェンジという動きが答えの一つになると考えています。
本当に色々な考え方で組むことが出来ます。例えば採用候補カードのところで不採用を推奨した《裏斬隠 カクシ・レシピ》だって、構築と環境次第では輝きます。
皆さんも是非自分だけの【シータノヴァ】を考えてみてください。その際にこの記事が役に立てば幸いです。