はじめに
どんな攻めっ気のあるデッキでもシールドトリガーを始めとする妨害札を入れたい、どうもミルク金時です。
そんな私のハートはとあるデッキにいとも簡単に射止められます。
それが【ラッカ閃】というデッキテーマ。
このデッキテーマは2020年末に生まれたテーマながら、一躍環境トップに君臨。
果ては2022年に至るまでの長い期間、環境の最前線を走り続けた末恐ろしいテーマです。
他の追随を許さぬ圧倒的速度と破壊力、それでいて防御とメタを組み合わせた、まさしく攻防一体のデッキであり、その人気は計り知れません。
しかし、環境トップをひた走るということは、当然“あの指令”が下されたテーマでもあるのです。
・・・そう、見かける機会が大幅に減ってしまったように・・・。
とはいえ、見かけなくなったのは、2021年中期から今に至るまでの僅か短い期間。
おまけにそんな短期間であっても、拡張パックはあれよあれよと販売されています。
つまり! 今だからこそ、【ラッカ閃】はより輝けるんじゃあないか・・・?
というわけで、【ラッカ閃】を2022年今現在の力を持ってカスタマイズして、皆様の手持ちデッキをさらに華やかにさせてしまおうじゃあないですか!
よしゃ、【ラッカ閃】のリペアに早速取り掛かかって行くぞぃ!
目次
【ラッカ閃】とは
【ラッカ閃】をリペアする上で、知っておかなければいけないのがデッキの歴史。
堅苦しいお話になってはしまいますが、これを知るか知らずかでは天と地の差が生まれます。
今の環境下で【ラッカ閃】を使うなら、何が欠けていて、何が必要なのかを知っていく必要があるわけです。
と言うわけで、このデッキテーマを深く知るためにも、ぜひお付き合いくださいませ!
最強降臨
時は巻き戻り、2016年5月28日。
「全国大会2016 革命ファイナルカップ日本一決定戦」が終わって、まだ興奮冷めやらぬ頃。
新たな拡張パックとしてDMR-21 「革命ファイナル 第1章 ハムカツ団とドギラゴン剣」が発売されることとなります。
この段こそが「革命チェンジ」というギミックを生み出した原初の種であり、時代を変えた拡張パックなのです。
さて、そんな時期に、今なお多くの人に愛され、同時に様々なデッキに顔を出すあの“最強”が訪れます。
《蒼き守護神 ドギラゴン閃》の前身である《蒼き団長 ドギラゴン剣》の登場です。
【 クリーチャー 】
種族 メガ・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ハムカツ団 / 文明 火/自然 / パワー13000 / コスト8
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ―火または自然のコスト5以上のドラゴン
■自分の多色クリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■T・ブレイカー
■ファイナル革命ーこのクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、コストが合計6以下になるよう、進化ではない多色クリーチャーを自分のマナゾーンまたは手札から選び、バトルゾーンに出す。
そう、実はかの《蒼き団長 ドギラゴン剣》は、革命チェンジ最初期に刷られたカードなんですね。
・・・この言葉が意味することはなんでしょうか。
そう、環境の崩壊です。
2022年現在のデッキにすら採用されるような、緩い条件と圧倒的なパワーを持ったカードが2016年環境に居ていいはずがありません。
瞬く間に環境を牛耳ることに。
果ては登場した僅か3ヶ月半後のGP3rdにて、【赤黒バスター】として堂々の優勝。
まさしく最強の名を冠することとなります。
当然、これに対して様々な策が施されました。
【赤黒バスター】の核となる《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》や《メガ・マナロック・ドラゴン》の殿堂入り。
また、今なお活躍を見せる《異端流し オニカマス》の登場によるメタの開発。
こうして、《蒼き団長 ドギラゴン剣》の快進撃に幕が・・・。
降ろされることはなかった・・・!
《蒼き団長 ドギラゴン剣》のメタとして《異端流し オニカマス》を組み込んだ【クローシスバスター】が登場。
挙句は【5色ドギラゴン剣】【霊峰ドギラゴン剣】etc…と、《蒼き団長 ドギラゴン剣》は様々な姿となって環境を蹂躙。
大会の半数以上を《蒼き団長 ドギラゴン剣》をテーマとしたデッキが占めるという、脅威の環境へと生まれわかるのでした。
その過程の中で生まれ、果ては「全国大会2017」にて優勝を果たすそのデッキテーマこそが、今回の研究題材である【ラッカ閃】の元となる【ラッカバスター】です。
火文明の圧倒的火力、水文明のリソース供給と小型によるウィニー、そして光文明の強固な守り。
これらが組み合わさった【ラッカバスター】は、名実ともに“最強”の名を冠することになったのでした。
栄誉のその先に
先にも述べた通り、《蒼き団長 ドギラゴン剣》をテーマとしたデッキは大会参加者の半数以上が使うデッキテーマへとなりました。
型が様々あり見飽きこそしませんが、たった1枚のカードが環境に居続けるというのは、プレイヤー目線でも運営目線でも願う形とは違うのが確か。
もっと様々なデッキテーマに触れたい、触れてほしい。多くがこう願うはずです。
その願いが多種多様なメタの発展、強化、それらを繰り返し続け、ついにその時が訪れます。
―――2019年3月1日。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》殿堂入り。
彼の周りがことごとく規制され、ことごとく強化され、そんな決して美しいとは思えない輪廻は、ついにここ終止符を打たれることとなります。
・・・とはいえ、殿堂入りなわけで1枚は使えるわけです。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》主体のテーマが減りこそすれど、彼の活躍は2022年現在でもなお見ることとなるのでした。
しかし、時計の針を進めると、《蒼き団長 ドギラゴン剣》には新たな風が吹くこととなります。
その新たな風は突如として吹き荒れます。
2020年11月21日に発売されたクロニクルデッキ、DMBD-15 「レジェンドスーパーデッキ 蒼龍革命」が発売。
発売される度に環境を動かすと言われているクロニクルデッキですが、この段はまさかの《蒼き団長 ドギラゴン剣》にフューチャリング。
《エヴォ・ルピア》《チャラ・ルピア》など、どこか懐かしくもしっかりと環境に合わせた調整が施された《蒼き団長 ドギラゴン剣》へのサポートが織り込まれた様々なカードが収録されました。
しかし、収録されたカードは、全てが全てサポートというわけではありませんでした。
その例外が《蒼き守護神 ドギラゴン閃》。
【 クリーチャー 】
種族 メガ・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ハムカツ団 / 文明 光/火 / パワー13000 / コスト8
■革命チェンジ:光または火のコスト5以上のドラゴン
■ブロッカー
■T・ブレイカー
■自分のターンの終わりに、自分の多色クリーチャーをすべて、アンタップする。
■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から進化ではない多色クリーチャーを、コストの合計が6以下になるように好きな数選び、バトルゾーンに出す。残りを好きな順序で山札の下に置く。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》が踏み倒しとスピードアタッカーを付与する「攻め」の効果なのに対し、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》は踏み倒しとターン終了時のアンタップ、また自身がブロッカー持ちということもあり「守り」の効果を持っています。
・・・が、1番の危険因子であった踏み倒しは、デッキトップからという不安定な要素が内包されているとは言え継続。ましてやアンタップ効果持ちのブロッカーとなれば話は別。
そう、ここに来てまさかの《蒼き団長 ドギラゴン剣》に並ぶエースカードの収録となったわけです。
そうなれば当然のこと、環境に台頭。優勝・上位入賞報告が度々上がることに。
これもまた皮肉なことに【赤青閃】【赤黒閃】【クローシス閃】【赤白閃】【ラッカ閃】【デイガ閃】を始めとする豊富なカラーバリエーション、さらにはカラバリだけではなく「カウンター型」や「エヴォ・ルピア型」「メタクリ型」等々、多種多様な型が登場したのも《蒼き団長 ドギラゴン剣》の系譜らしい現象でした。
ちなみに、この時1つ話題に上がったのは、「蒼龍革命」無改造の状態でCS優勝を果たした方もいたというお話。
それほどまでにエースカード登場の影響力は大きく、それでいて構築済みデッキとして今までにない完成度だったことが伺えます。
失われたカナメ
【ドギラゴン閃】が環境に台頭し、時間を経て、様々なパックやデッキが発売されました。
しかし、総数こそ減れども環境に喰らいつき続ける脅威の生命力。
やはり即展開・即攻撃・即防御、攻守の両面を完全にこなすその姿はまさしく脅威。彼らの快進撃は止まりません。
・・・となれば、残る選択肢は“1つ”。
―――2022年1月1日。
《“龍装”チュリス》殿堂入り。
【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー5000 / コスト5
■B・A・D2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
ついに【ドギラゴン閃】が3ターン目に走り出す元凶、《“龍装”チュリス》が殿堂入り。強烈な一手を打たれることとなります。
ましてや【ラッカ閃】に至っては、メタクリーチャーをいとも容易く並べる現環境下において、メタクリーチャーを横展開しつつ強烈な一撃を与える【ラッカ閃】の強みは失われたも同然。
そこからは【ラッカ閃】も含め【ドギラゴン閃】というテーマ自体が、パタリと環境から姿を消していきました。
リペアには何が必要なのか
現状で足りない要素とは
さて、【ラッカ閃】を再び前線に押し上げるには何が必要なのか。
やはり《“龍装”チュリス》が殿堂入りしてしまい、3ターン目に概ねの決着を迎えることが叶わなくなってしまったのが最大の痛手。
・・・とはいえ、実はまだ《龍装者 バルチュリス》を追撃要因としてではなく「革命チェンジ元」として運用すれば3ターン目の概ねの決着を狙えます。
【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト5
■自分のクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーが自分の手札にあり、その攻撃がこのターン2度目のクリーチャーによる攻撃で、このターン自分の《龍装者 バルチュリス》をバトルゾーンに出していなければ、攻撃の後、このクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
であれば、取れる選択肢は2つ。
1つはメタクリーチャーやシールドトリガーを増やし光文明が入っている強みを活かす「妨害」、もう1つは《龍装者 バルチュリス》を確実に引き込む「ドロー」、このいずれかに舵を切れば問題を解決できそうです。
リペアパーツ候補
では、上記の要素を満たすことができるカードは何があるのか。
これをザクザクっと見ていきましょう!
《飛ベル津バサ「曲通風」》
【 クリーチャー 】
種族 アダムユニット / デモニオ / 鬼レクスターズ / 文明 水 / パワー2000 / コスト2
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■相手が自身の山札を1枚以上見る時または表向きにする時、かわりに相手の山札の上から1枚目を表向きにする。
山札参照を封じる結構やらしいメタクリーチャー。
どれぐらいやらしいかと言えば、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》がデッキトップしか回収できなくなったりする程度にはやらしい。
おまけにG・ストライクを持っているおかげで、貴重な受け札にもなってくれます。抜かりないやらしさ。
《天翼 クリティブ-1》
【 クリーチャー 】
種族 ジャスティス・ウィング / ディスタス / 文明 光 / パワー2500 / コスト2
■相手が、自身のマナゾーンのカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを出した時、相手はそのクリーチャーを山札の下に置く。
■ササゲール1(ディスペクターを召喚する時、コストを1少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)
言わずと知れた《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》と同じ効果を持つメタクリーチャー。
【 ツインパクトカード 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー2000 / コスト2
■相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを相手がバトルゾーンに出した時、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。
【呪文】
カード名:ジャミング・チャフ
文明:光
コスト:5マナ
■次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。
■カードを1枚引く。
何が違うかと問われれば、『500』ばかりパワーが高いため、《ブルンランブル》などの破壊を免れること。《Code:1059》などの呪文参照を免れること。
・・・とごく僅かではあるものの、ケアできる対象が増えます。
【ラッカ閃】において5マナを溜めて《ジャミング・チャフ》を撃って殴るプランを取ることは、ほぼ確実と言って良いほどないため、より一層のケアができる《天翼 クリティブ-1》の採用比率を上げてあげても良いでしょう。
《Disクチック》
【 クリーチャー 】
種族 サイバー・ウイルス / ドラゴノイド / ディスタス / 文明 光/水/火 / パワー3500 / コスト3
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引く。
《麗泳者 マツバメモノ》同様、3マナで展開できるドローソースな上、スピードアタッカーのため《蒼き守護神 ドギラゴン閃》で踏み倒した場合でも打点になってくれる貴重な存在。
【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 美孔麗王国 / 文明 水/火 / パワー3000 / コスト3
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引く。
されど、光文明を持っていることもあり、相手のクリーチャー1体をタップ、フリーズさせる効果があります。
まさしく攻防一体の【ラッカ閃】に相応しい1枚と言えるでしょう。
《プラチナ・ワルスラS》
【 進化クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / イニシャルズ / 文明 水 / パワー6000 / コスト3
■進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを3枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。
ついに殿堂解除されたドローソースの鬼。
序盤に展開できるだけでなく、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》《蒼き団長 ドギラゴン剣》と合わせれば5点になる他、継続的にドローソースになってくれるのが魅力の「ドロー」要員。非常に手広い。
ただし、ドローには攻撃が必須になるため、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》《蒼き団長 ドギラゴン剣》をプレイするための《龍装者 バルチュリス》が展開できる、即ちもう1体クリーチャーがいる時に初めて場に出すよう心がけましょう。
もし、それすら叶わない状況であれば、トリガーを踏まないことを神に祈りましょう。
これがリペア構築だァーーー!!!
【ラッカ閃】リペア構築
今回は起爆剤である《龍装者 バルチュリス》、並びにエースカードの《蒼き守護神 ドギラゴン閃》《蒼き団長 ドギラゴン剣》を強引に引き込み、「2→3、攻撃《龍装者 バルチュリス》宣言革命チェンジ」を目指した構築に仕上げました。
《飛ベル津バサ「曲通風」》は光文明の単色が欲しかったため《天翼 クリティブ-1》を採用するにあたって見送り。《プラチナ・ワルスラS》も今回の3ターン目革命チェンジの動きから外れるので採用を見送っています。
今回、序盤のドローソースに《月光電人オボロカゲロウ》をピック。
【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにある文明ひとつにつき、カードを1枚引いてもよい。その後、引いたカードと同じ枚数の手札を、好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
【ラッカ閃】、「火」「水」「光」の3文明が入ったデッキテーマ。
つまり、しっかりとマナに置くカードを選んでいけば、最序盤に不要札を切りながら「3ドロー」ができる脅威のドロー力を発揮します。
「2→3」と展開する今回の動きとも噛み合っているため、かなりの重役を担ってくれています。
「2→3」の動きを担保しつつ相手の呪文トリガーを封じられる《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》もかなり噛み合っている1枚。
【 クリーチャー 】
種族 イニシエート / ハンター / 文明 光 / パワー1500 / コスト2
このクリーチャーがタップされている時、相手は呪文の「S・トリガー」を使えない。
ただし、ドロー効果はないため、しっかりと手札に《龍装者 バルチュリス》を始めとしたキーパーツがある時に初めて意味が生まれます。そこだけは要注意です。
今回メタクリーチャーである《天翼 クリティブ-1》《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》は合計『6枚』の採用となっています。
枚数が最大数積んでいないのは、理想の動きが「2→3、攻撃《龍装者 バルチュリス》宣言革命チェンジ」であることから、必要パーツが多くドローソースをしっかりと展開し手札に招き入れる必要があるから。殴れないんじゃあ元も子もないですからね。
また、必ずしもこのメタが刺さらないこと、『6枚』であっても『約70%』の確率で2ターン目に引ける可能性があること、これらの理由も相まって最低限の枚数のピックとしています。
今までの【ラッカ閃】の課題だったフィニッシャーへのアクセスを大量の「ドロー」によって解決するパワープレイ。
しかし、その力技故に比較的安定して必要パーツを引き込めるようになったことで、今の環境相手にもガジガジと噛み付けるようなテーマになったのではないでしょうか!
【ラッカ閃】リペアVer.の回し方
今回は大量の「ドロー」で必要パーツをかき集めるという動きの関係上、語ることは多くありません。非常にライター泣かせのデッキと言えるでしょう。
それ故に扱いやすいデッキテーマではあるので、今まで【ラッカ閃】を使ってきた方だけでなく初めて触れる方にとっても手に馴染むデッキになっている方お思います。
・・・まあ、一応【ラッカ閃】の回し方を手記に残します。文章量が少なくてもてやんでいよ。
①順当に横展開
今回は《龍装者 バルチュリス》をメインの起爆剤として運用するため、動き始められる「2マナ」からしっかりとクリーチャーを展開、「3マナ」でスピードアタッカーをプレイし《龍装者 バルチュリス》宣言できるような盤面まで持っていきます。
「2マナ」の選択肢は、ドローソースで手札を整えるか、メタクリーチャーで相手を妨害するか。この2択です。
今回は兎にも角にも必要パーツが多いだけでなく、ピンポイントで《龍装者 バルチュリス》が必要になるため、《隠れ潜む者 シードラン》《月光電人オボロカゲロウ》のドローソースを展開するのが基本となります。
既に手札に必要パーツを抱え込んでいる、或いは相手が踏み倒しをしてくるデッキと分かっている場合には、《天翼 クリティブ-1》《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》を当てていきましょう。
「3マナ」は《麗泳者 マツバメモノ》《Disクチック》のスピードアタッカー部門をプレイ。2回攻撃の構えに入ります。
あと、決して忘れてはいけないのは、1ターン目に多色をマナに埋めること。
基本中の基本と言えばそれまでですが、このデッキは必ず2ターン目から横展開をしていきたいデッキ。
おまけに《月光電人オボロカゲロウ》でマナの色分ドローができたり、《Disクチック》で3色が必要になったりと、色への依存度が高いのです。
そのため、積極的に1ターン目に多色マナを埋めて色を整えていきましょう。
②バルチュリス! 革命チェンジ!
順調に横展開して2回攻撃の構えを取ることができたら、あとは非常にシンプル。
殴って! 殴って! 《龍装者 バルチュリス》宣言!
さらに殴って! 革命チェンジ! 《蒼き守護神 ドギラゴン閃》《蒼き団長 ドギラゴン剣》!
以上!!
あとは自分自身の捲りを信じて突き進んでください。
総括
というわけで【ラッカ閃】のリペアを試んでみました。
《“龍装”チュリス》が殿堂入りした影響は計り知れませんが、それでもなお《龍装者 バルチュリス》を主軸として回り続けるその姿、《蒼き団長 ドギラゴン剣》が人気たる所以を見た気がします。
今後の強化を望むとしたら、殴らずともドローができる軽量クリーチャーが登場してくれれば、なんの心配もなく革命チェンジまで漕ぎ着けるでしょうか。
現状だと《龍装者 バルチュリス》に依存している以前に、殴って初めてドローできる軍勢ばかりなので、G・ストライクでも踏もうものなら泡吹いて倒れかねませんからね。
何はともあれ、新しいデッキを作りたい方や【ラッカ閃】をすでに持っている方、或いは「作りたかった!」と憧れを持っていた方。ぜひお試しあれ。
皆様、良きDMPライフを。ではではー!