【DM歴代名作デッキ】Vol.60~アナカラーデッドダムド~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.60~アナカラーデッドダムド~【週刊:神結コラム】

 夏やね。

 どうもこんにちは、神結です。

 夏の一大イベントである超CSも終わり、殿堂発表を心待ちにしている人も多いことでしょう。

 特に約半年間に渡って環境を席巻していた《絶望神サガ》の行方については、皆が気になるところでしょうね。

執筆:あーくん 読み応え充分なので是非

 このメタゲームブレイクダウンによると、超CSⅤに於けるサガの占有率は凄まじく、予選突破者のTOP128のうち3分の1を超える46名ものプレイヤーがサガ系のデッキを使用していました。

 デュエマは究極的に言えば何を使っても勝てるゲームではあります。ですので全国大会のような少数精鋭の全国大会などはともかく、大型大会でここまで偏るの珍しいです。

 この46/128という数字は、歴代の大型大会の中でも恐らく2位の数字であり、いかにサガが強かったかを表していると言えるでしょう。

 ……そう、2位なんですよね。

 今度正確にランキング形式で集計してみようと思いますが、上には上がいるということで。

 まぁ、夏と言えば皆さん、お分かりでしょう。

 

 というわけで「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【アナカラーデッドダムド】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

日本の夏、デッドダムドの夏。

 というわけで今回の名作デッキは夏の風物詩で超CSⅢの主役となった【アナカラーデッドダムド】になります。通称「アナダムド」。

 リストは折角なので、かつん選手が超CSⅢで入賞した時のものを掲載しておきましょう。


 ちなみに何故ダミーカードかというと、公式HPに38枚しか載ってないからです。

 クリーチャー26、呪文その他12。どう足しても38だよな……。

(※この後本人からリストを教えていただき、残る2枚は《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》だとわかりました)

 まぁそれは置いといて、デッキの大枠としてはこんな感じだったと思っていただければ大丈夫でしょう。

 こちらは超天篇真っ只中の2019年8月、クロニクルデッキ「SSS!! 侵略デッドディザスター」の発売に伴って成立したデッキになります。

 ちなみにデッドディザスターの発売日は8/9で、超CSⅢの開催は8/17。

 発売からわずか1週間で環境トップの座を手にし、確かなものとしました。

 そして超CSⅢのTOP128に於ける「アナダムド」の分布数はなんと49。サガですらこの数字には僅かに及びませんでした。

 

 さて、少しデッドダムドの出自についてお話しておきましょう。

 このデッドダムドは「クロニクルデッキ」で発売されたことからもわかる通り、リバイバルデッキになります。

 元となったのは以前紹介しました「アナカラーデッドゾーン」。

 このアナカラーデッドゾーンは《超次元ガロウズ・ホール》《復讐 ブラックサイコ》を使って盤面と手札を虐め続けるデッキだったのですが、当時はその2枚が共に殿堂カードでした。

 加えて水闇自然という3色については、当時(アナデッゾ)の評価で言えば「色基盤はガタガタで結構事故る」という部分がありました。

 事故るとどうなるか、については是非私が以前書きましたGOD「全国大会2015決勝」の3本目を見ていただければよくわかるかと思います。

 そんな訳だったのでリバイバルに際してはこれらの問題点を新規カードが与えられたのですが、それが全て強すぎたのがことの始まりというわけです。

 《復讐 ブラックサイコ》の代替はなかったものの、盤面をグチャグチャにする役割として、緑単色でありながらマナから召喚出来てマッハファイターという《虹速 ザ・ヴェルデ》が登場。

【 クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 自然 / パワー4000 / コスト4

■このクリーチャーをマナゾーンから召喚してもよい。
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■このクリーチャーは、バトルゾーンまたは自分の墓地にある間、すべての文明を持つ。

 そして除去自体は、マナ手札墓地いずれからも侵略可能で、更には盤面からも飛び乗れるという《SSS級天災 デッドダムド》が登場します。

 あらゆる場所からサポート可能と、流石にプレイヤーファーストが過ぎます。

【 進化クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / S級侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー11000 / コスト8

■進化:自分の水、闇、または自然いずれかのクリーチャー1体の上に置く。
■SSS級侵略 [天災]:水、闇、または自然のコマンド(自分の水、闇、または自然のコマンドが攻撃する時、バトルゾーン、自分の手札、墓地、マナゾーンにあるこのカードをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーを別のクリーチャーの上に重ねた時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の墓地かマナゾーンに置く、または手札に戻す。

 そもそもこれらは手札に持っておく必要がないという点において既にアナカラーの問題点であった「手札持ちきれない」「常時リソースかつかつ」問題を解決してくれていますが、更に更に更にみんな大好き《天災 デドダム》までくれました。

 出し惜しみが一切ありません。

【 クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / 侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー3000 / コスト3

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。

 というわけで流石にこのレベルのカードを3種も貰えれば、そら最強にもなります。

 またこれは副次的な効果として大きすぎるのですが、当時はかなり限られていた「水のコマンド」が大量に世に放たれたことで《禁断機関 VV-8》も動き出します。

(殿堂カード) 【 禁断クリーチャー 】
文明 水 / パワー12345 / コスト6

■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚を自分の手札に加える。
このクリーチャーに封印を3つ付ける。
■禁断機動:このクリーチャーの封印がすべてなくなった時、このターンの後に自分のターンを追加する。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそれと同じ文明を持つ自身のカードから封印を1つ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する) 

 この《禁断機関 VV-8》はしばらくの間、【アナカラーデッドダムド】のフィニッシャーとして大いに活躍することになります。

 また当時は「GRを軸に、横並びに展開するデッキ」が環境の中心といいますが、流行となっていました。

 しかもこの頃はまだ「クリーチャーを並べる→殴る」までにはタイムラグあったんですよ。要するに展開するターンと殴るターンが別だった訳です。

 で、この1ターンが致命傷でした。

 横並びデッキを粉砕することに於いてはこのデッドダムドの右に並ぶものはいません。直前の環境トップだった【赤緑ジョーカーズミッツァイル】などは、引き摺り下ろされてしまいました。

 だから【青魔導具】とか【ロマノフワンショット】みたいな盤面0からどうこうするデッキが台頭したんです。そのくらい、このデッキがヤバかったんです。

 ちなみに青魔導具 vs. アナカラーの歴史はこの時より生まれています。

 

夏は短い、思ったよりも。

 動きについては、上記のリストを軸に解説していきましょう。

 基本的には2ブースト→《天災 デドダム》からの4ターン《禁断機関 VV-8》を目指します。

 この《禁断機関 VV-8》は除去される心配がないので、着地させてしまえばもう安心です。相手が対抗して盤面を作ってくるならそこに《虹速 ザ・ヴェルデ》から《SSS級天災 デッドダムド》を侵略して、封印を剥がせます。

 盤面を作るとボコられて追加ターン、盤面を作らないとそもそも勝てない。対峙する側は地獄です。

 また早めに殴るデッキについても先に《虹速 ザ・ヴェルデ》から入って除去した後に、《無修羅デジルムカデ》による蓋をして封殺します。

 そんなわけでバトルゾーンを使ってゲームをするデッキ……まぁデュエマ9割9分のデッキが該当しますが、それらに対して軒並み有利だったのが、この時のデッドダムドでした。

 

 一体こんなデッキに誰が勝てるんだ……という風に、誰もが考えたことでしょう。2019年はデッドダムドの年であり、デッドダムドの天下を疑う者はありませんでした。

 ところが、この天下はあっけなく終わりました。

 秋に入るとデュエル・マスターズ史上最高にヤバいパックの1つである「零誕!魔神おこせジョルネード1059‼︎」が発売し、環境が一変。

 「盤面を展開する→殴る」にタイムラグなど発生しなくなり、数々のマナドライブのお陰で「盤面を展開しつつ、単騎ラフルルをしながら殴る」を1ターンの間に遂行出来るようになりました。

 更にダムドを速度でボコれる【赤単ミッツァイル】が活躍し、その他盤面を作らないデッキとしても《魔導管理室 カリヤドネ》が登場。

 更に翌月には《全能ゼンノー》のようなマッハファイターを否定するカードまで登場し、ダムドは完全に沈黙することになりました。

 その後の経緯でいくと《BAKUOOON・ミッツァイル》と一緒に《禁断機関 VV-8》が殿堂したため、完全に消えてなくなったかと思えば、コロナ禍に見舞われた2020年6月にGRクリーチャーたちがプレ殿となり、復権。

 しかしこれも秋になるまでには消えていきました。

 翌年も夏を迎えると復権→秋に入って消えるを繰り返したため、デッドダムドは現在でも「夏の風物詩」として(?)、プレイヤーたちに親しまれています。

 今年の夏は……どうでしょうかね。

 

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第60回は夏の風物詩である【アナカラーデッドダムド】でした。

 そういえば超CSⅢの思い出なのですが、この時クロニクルデッキを改造して参加していた小学生の子が参加してたんですよね。

 ただその子は恐らく初心者で、当時は殿堂ルールもそんなによくわかってなかったみたいなんですよ。

 で、その子は「クロニクルデッキを使ってて一番強かった」というカードを増やして参加していたのですが、そのカードとは《プラチナ・ワルスラS》。当時の殿堂カードでした。

クロニクルデッキには当然1枚しか入ってないので、買い足したそうです。

 まぁ当然レギュレーション違反なのですが、対峙したプレイヤーも紳士だったため、「むしろそこに気付けるのは素晴らしい」と称賛。

 「将来有望な子に出会った」と話題になり、私の記憶の中にも刻まれています。

 そんな彼がもしデュエマを続けていたとしたら……今頃高校生くらいですね。

 近い話で言えば、GP9thでdotto、Zweilance両プロを粉砕したリヒッコ・チュリスくんが超CSに参加してたみたいなツイートを見たのですが、当時小学生だった彼もすっかり高校生らしいです。

 

 こういう話を聞くと、デュエル・マスターズにはまだまだこれからも頑張って欲しいな、と思いますね。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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