「思想」一個しか合ってないのにタイトルに持ってくる傲慢さ
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。来ますね、『禁王創来』。新規カードがなんだかんだでどれも好みのスペックでホクホクしています。
なんだかんだ言われてますが、個人的にはかなり好きなコンセプトのデッキだったり。ここを逃すとディスペクターもキング・セルも大量普及で刷れるチャンスがないですし、両方を40枚に詰め込むと枠がパンクするので各カードの枚数がないのもよくわかります。
じゃあデッキ外でもいいからキング・セル4枚積んどけって言われたら特に返す言葉もないんですが。
あと、連結陣営はマジで「ドラサイから出る7マナSA生物」以外刷っちゃいけない縛りでもあるんでしょうか。お前のことやぞ《 頂竜連結 バジュエン・ザ・ローラ 》。
まあ、光のデモコマなので《 クリスティ・ゲート 》と《 聖魔王秘伝ロストパラダイスワルツ 》を併用するデッキに積むつもりではいるんですが。
これで《 聖魔連結王 バロディアス 》を積む必要が特になくなります。よかったですね。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《 Volzeos-Balamord 》
《Volzeos-Balamord》
【キング・クリーチャー】
種族ディスペクター/ニュー・ワールド・ドラゴン/ 文明光/水/闇/火/自然/ パワー555555/コスト9
■自分の手札またはマナゾーンに3種のキング・セル《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》が揃っていれば、合体させ、コストを支払ってこのキング・クリーチャーを召喚してもよい。
■エクストラEXライフ（このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から2枚をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドのうち1つを墓地に置く）
■スピードアタッカー
■ワールド・ブレイカー
■このクリーチャーは、出たターンの間、ブロックされない。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
■自分が「G・ストライク」を使った時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置き、相手のクリーチャーを1体選んでタップしてもよい。
というわけで、『禁王創来』の主役たるキング・クリーチャーです。
王来篇のラスボスにして、「五龍神」と呼ばれるファイブ・オリジン・ドラゴン5体を融合したディスペクターですね。いわば「龍の歴史」の始まりの存在が合体した存在です。
その仰々しい設定に違わず、メインデッキに入るカードでありながら3枚のカードを使って合体するという特別待遇と、「出せればだいたい勝てる」と言わんばかりの盛りだくさんのスペックを誇っています。まあ直接盤面に触れないので見た目よりは対処しやすいんですが。
その強さから環境でも活躍……しなかったわけではないんですが、どちらかというとキング・セルとして単独でマナ事故防止のために積まれてた気もしますね。
ストーリーにおいても、前述の通りラスボスとして存分に活躍。一度はモモキングの歴史の力を奪い取ってほぼ再起不能に追い込むなど存分な強さを見せつけました。まあその直後、ご都合的に復活したモモキングにやられるんですが。
個人的には、「過去の名クリーチャーの合成獣」たるディスペクターの親玉が「過去すぎて誰も知らないクリーチャーの合成獣」だったのはハッタリが効いててかなりお気に入りだったりします。初登場なので覚えていないプレイヤーも多いだろうが、五龍神は原初の超獣世界の支配者だったのだ。
私も最初は《 不敬合成王 ロマティックダム・アルキング 》みたいな既存カードがさらにたくさん合体したやつを想像してたので、予想を裏切られるとともに「そう来たか！」とそれなりにワクワクしてたのを思い出しますね。オリジンなのは気に食わなかったけど。
ところで今回の『禁王創来』産の新規ディスペクターたちなんですが、その中に《 終末縫合王 ザ＝キラー・キーナリー 》なる存在がいますね。
これは実は、「龍の歴史」に対応する「鬼の歴史」において《 終末縫合王 ミカドレオ 》の代わりに作成されたディスペクター。このへんについては、最新情報記事で軽く語りましたのでそちらもチェックをお願いします。
要するにこいつは「鬼の歴史」の存在なので、本来こっちの「龍の歴史」のカードと共存することはないんですよ。
「じゃあ他のカードも「鬼の歴史」から来てるんじゃないの？」と思われるかもしれませんが、鬼の歴史の《 Volzeos-Balamord 》は「五龍神」ではなく「五大鬼王」なる存在を融合させたディスペクターであることがすでに語られています。
もしそうなら、たぶん直接の再録ではなく「ニュー・ワールド・デモニオ」みたいな種族で出ているはず。これはいったいどうしたことでしょうか。
……これは公式がまだ何も言ってないので完全に私見になるんですが、「どちらでもない、龍と鬼がある程度混じった歴史」なんじゃないかなって思ってます。あるいは、そんなの関係なく「お祭りセットなので設定されていない」か。
実は設定的に、ディスペクターが作成される際の合成元とする「歴史」の参照元は「現実世界のデュエマの歴史」。
つまり、現実世界で王来篇の展開が行われる→そこで「鬼の歴史には《 終末縫合王 ザ＝キラー・キーナリー 》なる存在がいると示唆される」→現実の歴史に登場したことで、ゲーム内世界でもディスペクターとして作成・登場が可能になる……なんてパターンもあったんじゃないかな……って。
そう考えると、「龍の歴史と鬼の歴史が入り混じった収録内容」は、王来MAXのラストの「龍の歴史の象徴たるモモキングと鬼の歴史の象徴たるジャオウガが世界をつなぐ柱と一体化することで、それぞれの歴史が保たれた」という展開ともつながってくる……のかもしれません。
（追記：公式動画にて、「少なくとも新規ディスペクターは鬼の歴史の存在である」と明言されました。じゃあなんでバラモルドは龍の歴史版なの？）
他にも今回の新規ディスペクターはクロニクルデッキ産のカードを合成元とした《頂災混成 セーゼン・ザ・フメイト》《頂竜連結 バジュエン・ザ・ローラ》《鎧道接続 キング・マルバディアス》が登場。
いわゆる「本筋のストーリー」から隔絶された彼らもしっかり歴史の一部としてディスペクターとなっているあたり、今回の新規ディスペクターは王来篇のディスペクターよりもうちょっと幅広い歴史から生まれている……のかもしれませんね。
……じゃあマジでお前は何なんだよ《 真槍電融 ソウル・ヴァイラックス 》！
いやその……こいつだけ存在に必然性がなさすぎるんですよ！もしかして「デュエプレでアッパー調整もらって別人になった」繋がりか……！？でも片方はアッパーもらってもてんでダメだったからな……。
もしそうだとしたら、「デュエプレの歴史もデュエマの歴史となった」として綺麗にまとまるんですが……まあこの辺も、なんかしらの公表待ちですね。
まあその。一つの商品の中でもこんだけ凸凹が発生してるんです。
ジェンドルのように「歴史の凸凹を塗り替えよう」なんていう大それた考えが成就することは、おそらくこの先もなさそうですね。よかったよかった。
……ただ、ある程度は均していってもらえないと、後からついて行こうとする人が歩き疲れて困っちゃいますからね。舗装とまではいかずとも、ちょうどいい具合に整地するくらいはお願いしたいところです。
「禁断文字を誰が制定したか」でまだ後付けの歴史を遡れる
というわけで、《 Volzeos-Balamord 》でした。
そういえば、完全に忘れてたんですが殿堂発表ももうすぐあるんですね。
予想をしてもおおむね無駄だということは歴史が証明していますので、素直に全てを受け入れる所存ですよ。
とりあえず私は、【起源神】を旧来の構築に戻しました。さよなら《 ヨミとイズモの計画 》。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
おや、今回もテーマがありませんね。お察しの通り、「禁王創来」か殿堂改定関連のカードから何かが来る……つまりは未定です。「話題のカードを取り上げると何かと伸びがいいのでギリギリまで見定めろ」という、天の声からのお達しがあるのは否定できません。
というわけで、次回のテーマはこちらです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。
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