一日に書ける文字数は限られており、業務上執筆でもそれらは消費される
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。来ますね、魔覇革命。
個人的には、毎日ドカドカやってくる新カード情報に対応するためにやっていた、公開カード数×1時間くらいの残業から解放されるのが何よりうれしいです。一から文章を考えてるので、それくらいかかります。
ちなみに、これから解放されるとベルカードの新弾準備の対応が始まり、それが終わると新弾発売直後の出荷ラッシュが始まります。そしてその次はデュエキングMAX2023の新カード情報です。
ここが元から楽しい地獄で、生まれ落ちた時から出口なんてないことがよくわかりますね。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《愛魂憎男》
【 GRクリーチャー 】
種族 ワンダフォース / トリックス / デリートロン / ヘドリアン / フィッシュ / ガーディアン / ジャイアント / ゼノパーツ / 文明 光/水/闇/火/自然 / パワー3000 / コスト3
「謎のブラック・ボックス・パック」で登場した、GRクリーチャーです。
BBPの種族全部入りの「男」シリーズの三代目たる彼の特徴は、なんといってもテキスト欄を埋め尽くす歴代メインセットのエキスパンションシンボルたち。
目にも鮮やかながら、(前回の《 超越男 》がルール的に意味があるテキスト欄への挑戦を既にやってしまった反動なのか)ゲーム的な意味は全くありません。ついでにU・ソウルも消えてますね。
どちらかといえばむしろ、5文明全てを達成できるGRクリーチャーとして《 煌銀河最終形態 ギラングレイル 》から出てきて各種超天フィーバーの水増しをやっている印象がありますね。
ここまでやっちゃうと、次のBBPではどんなことになるんだ……と思ってたんですが、先日《 闇鍋男 》なる比較的真面目な新規が出たのでいったん黙ります。
この次はさらにその反動でどこまでふざけてくれるのか楽しみにしてますね。
ところで、最近始められた方はこのカードを見て「右下の方のやつらはともかく、なんでこんなにシンボルがたくさんあるんだろう……?」と思ったのではないでしょうか?
その答えはとってもシンプルで、「2010年の覚醒編までは、全パックに固有のエキスパンションシンボルが使われていたから」です。
というわけで今回のテーマは、「パックごとのエキスパンションシンボルと、その廃止までの経緯」について。最後までお付き合いいただければ幸いです。
エキスパンションシンボルの導入は、DM-02から。
制定された理由については明らかになっていませんが、当時のフォーマットだと「この商品が何のパックに収録されていたか」を記す手段がなかったため、それを補うために作られたんじゃないかな……と思っています。
シンボルによる収録パックの管理はデュエマの先輩であるMTGでも行われていましたので、そういった面でも導入は妥当だったと言えるでしょう。
ちなみに、このパックのエキスパンションシンボルは「なんだかよくわからない、円と足の生えた四角形」みたいなもの。素直に進化球とかにしとけばよかったのに…と思わなくもありません。
その後は「炎」の図案のDM-03や「闇騎士団の腕輪」の図案のDM-04、「サバイバーのシンボル」のDM-05とそこそこパック内容をイメージしたエキスパンションシンボルが続いていたのですが……。
転機になったのが、DM-06から始まる「闘魂編」。
シリーズを意識するために、エキスパンションシンボルにも変化が訪れます。
「盾の形に雫型のワンポイント」という基本はそのまま、シリーズが進むごとにその盾が分割されていく……という、「今が闘魂編の第何弾か」を示すギミックが仕込まれたんですね。
パック単位ではなくシリーズ単位での展開に移行したのを象徴するようなエキスパンションシンボルで、当時小学生だった私的にもお気に入りでした。
さて。そして次に登場したのが、「聖拳編」。
シンプルだった闘魂編と違って、天使の羽を思わせる複雑な図形となったエキスパンションシンボルです。
当時の私は、「次はどんな変形を見せてくれるんだ!?」とワクワクしていました。
そしてお出しされたのが、こちら。
なんか……全然関係ありませんでした。
これを境にシリーズごとの共通点などは失われ、この枠には毎回なんだか抽象的なシンボルが描かれるようになりました。
その後も「あって当然のもの」としてなんかよくわからん模様が描かれ続けてきたエキスパンションシンボルですが、DM-36「覚醒編」にて突如その歴史は終わりを告げることとなります。
これまでエキスパンションシンボルが担っていた「どのパック産のカードか」というポイントは、そのまま商品コードが文字で表示されるように変更。
そしてエキスパンションシンボルの位置には、「ブロックシンボル」と呼ばれる「どのシリーズのカードか」を示すシンボルが置かれるようになりました。今も続いてるやつですね。
この変更の影には、同時期に始まった「同じブロックシンボルを持つカードのみ使用可能なルール」を推す際に分かりやすい指標が必要になった……という背景も少なからずありそうです。
あとまあ、その……もう一度見てもらいたいんですが。
もしこのまま続いてたなら、そのうち絶対誰もどのシンボルがどのパックに対応してるか覚えられなくなりますからね……。
MTGは「そのパックの舞台となる次元を象徴するもの」をシンボルにするケースが多いのですが、原則地続きの世界で行われるデュエマとは相性が悪かったみたいですね。
……ちなみに、覚醒編以前の基本拡張パック(商品コードがDM-○○になっているもの)のシンボルのうち、《 愛魂憎男 》に載っていないものが二つあります。
一つはシンボルの存在しないDM-01として、あと一個は何かわかりますか?
答えは……またいずれ。気になる方は、エキスパンションリストを見ると明確な仲間はずれが一つ存在するのですぐわかると思います。
特殊セットのエキスパンションシンボルまで含めると人が死ぬとされている
というわけで、《 愛魂憎男 》でした。
ちなみに、カーナベルで実際にデュエマのカードの封入やピックを行うスタッフには、研修中にこのシンボルを丸暗記するテストがあります。「このカードがどのパック産か」という情報は、言わずもがな業務上必要になりますからね。
私はそちらのチームの研修を受けたことはないので知らなったんですが、ちょうど近くにいたF野さん(元ガチまとめ運営で封入スタッフ経験あり)に聞いたら「暗記に使う単語帳みたいなものがあって、スタッフからスタッフへ受け継がれている」と証言を得ることができました。
もし弊社に興味があるなら、ざっくり覚えておくといいことがあるかもしれませんね。
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それでは、次の記事で。北白河でした。