はじめに
皆さまこんにちは、ツルクボーガンです。
今回はTERMINALWORLDで強化された【氷結界】の解説になります。
【氷結界】は歴史の長いテーマで、以前は展開力に難があったために特徴である妨害効果を活かしにくかったのですが、今回の強化により展開力が大幅にアップし、既存の【氷結界】上級モンスターの効果も活用しやすくなりました。
以前からこのテーマを愛用していた方にも、今回初めてこのテーマを知るという人にも、【氷結界】の魅力と新規カードの良さを伝えられればと思います。
それでは早速見ていきましょう。
【氷結界】デッキレシピ
【氷結界】デッキの特徴
【氷結界】は、多数のシンクロモンスターをテーマ内に持つ水属性テーマです。
最大の特徴は、メインデッキのモンスターの内の殆どがそれぞれ相手の動きを妨害する効果を持っているという点です。
一つ一つの妨害は地味ですが、複数体並ぶ事で無視できない制圧力になっていきます。
エクストラデッキのシンクロモンスターは除去効果を持つものが多く、相手の逆転の芽を摘む動きもできます。
一方でリソースが切れた状態からの巻き返しは得意では無いため、丁寧な立ち回りが要求されます。
「相手に合わせた妨害でデュエルをコントロールしたい!」「しっかりとアドバンテージ差を意識して勝利したい!」そんな方にオススメのデッキです。
【氷結界】デッキのカードの解説
メインデッキの主要な【氷結界】モンスター
《氷結界の照魔師》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 魔法使い族 / 攻1700 / 守1000
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、相手はアドバンス召喚できない。②:手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「氷結界」チューナー1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。③:自分が「氷結界」モンスターの効果を発動するために、手札を墓地へ送る場合または捨てる場合、そのカード1枚の代わりに墓地のこのカードを除外できる。
【氷結界】モンスターの多くは他の【氷結界】モンスターが存在する場合に相手を抑制する永続効果がありますが、このカードは相手のアドバンス召喚を封じる事ができます。
起動効果で手札を1枚捨てる事で、デッキから「氷結界」チューナーを特殊召喚できるモンスターです。
チューナー限定とはいえ、上級モンスターも特殊召喚できる、優秀な展開の起点です。
また、【氷結界】モンスターの効果を発動するための手札コスト1枚の代わりとして、墓地から除外できます。
コストを要求する【氷結界】モンスターはそれなりに多く、手札消費を抑えられるこの効果に助けられる事も多いでしょう。
《氷結界の鏡魔師》
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 水 / 水族 / 攻1000 / 守400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの他の効果モンスター1体をリリースして発動できる。
自分フィールドに「氷結界トークン」(水族・水・星1・攻/守0)を3体まで特殊召喚し、その数だけこのカードのレベルを上げる。
このターン、自分は水属性SモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
「氷結界の鏡魔師」以外の自分のデッキ・除外状態の「氷結界」カード1枚を手札に加える。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
自分フィールドの他の効果モンスターをリリースする事で、3体ものトークンを特殊召喚しながら自身のレベルを上げる事ができるレベル2チューナーモンスターです。
トークンと自身だけでレベル4~8のシンクロ召喚に繋げられる他、トークンにも【氷結界】のテーマ名があるため、妨害効果の条件を満たすために残す選択肢もあります。
墓地へ送られた場合に【氷結界】カードのサーチか除外回収を行う効果まで持つ、一枚で複数の役割を果たしてくれる強力なモンスターです。
ただし、このカード自体は特に相手への妨害効果を持っていないため、最終盤面に残す必要性は薄いです。
《氷結界の依巫》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 魔法使い族 / 攻1000 / 守1800
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、相手フィールドの守備表示モンスターは表示形式を変更できない。③:自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。自分フィールドに「氷結界トークン」(水族・水・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。
【氷結界】モンスターの中では比較的気軽に手札から特殊召喚できるモンスターです。
《氷結界の鏡魔師》でリリースするモンスターとして優秀です。
妨害効果は、相手の守備表示モンスターの表示形式変更を防ぐものです。
また、墓地の自身を除外する事でトークンを1体特殊召喚できます。
手札消費無しで【氷結界】モンスターを増やせる効果は貴重ですので、何かとお世話になるでしょう。
《氷結界の霜精》
【 チューナーモンスター 】
星 1 / 水 / 海竜族 / 攻400 / 守200
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。②:自分メインフェイズに発動できる。デッキからレベル3以下の「氷結界」モンスター1体を墓地へ送る。このカードのレベルはターン終了時まで、そのモンスターと同じになる。
1ターンに1度起動効果でレベル3以下の【氷結界】モンスターを墓地へ送りレベルを変動させる効果を持ったチューナーモンスターです。
レベル3以下という制限が歯がゆくはありますが、それでも《氷結界の鏡魔師》は墓地へ送れるため初動になります。
妨害効果としては、相手フィールドのモンスターの攻守を500下げます。
腐りにくい内容かつ効果の規模も中々のもので、戦闘補助として一役買ってくれるでしょう。
《氷結界の剣士 ゲオルギアス》
【 効果モンスター 】
星 6 / 水 / 鳥獣族 / 攻2000 / 守1200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
自分の手札・墓地からレベル5以下の「氷結界」モンスター1体を特殊召喚する。
③:自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、相手は墓地のモンスターの効果を発動できない。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《氷結界の依巫》と似た内容の特殊召喚効果を持ち、更に出た時に手札・墓地からレベル5以下の【氷結界】モンスターを特殊召喚する効果まで持っている、展開の要となるモンスターです。
レベル6チューナーというステータスも優秀で、自身の特殊召喚や《氷結界の照魔師》等から一気に高レベルのシンクロ召喚に繋げる事ができます。
妨害効果も相手の墓地のモンスターの効果を封じるという、比較的刺さりやすいものとなっています。
《氷結界の虎将 ウェイン》
【 効果モンスター 】
星 5 / 水 / 戦士族 / 攻2100 / 守400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「氷結界」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドから相手の墓地へ送られる魔法・罠カードは墓地へは行かず除外される。
召喚・特殊召喚した場合に【氷結界】魔法・罠カードをサーチできるモンスターです。
レベル5の上級モンスターですが、手札から自身を特殊召喚する効果も持っています。
妨害効果は相手の墓地へ送られる魔法・罠カードを除外するというもの。
墓地の魔法・罠カードの再利用や強力な墓地効果が増えてきた昨今ではなかなか強力です。
また、珍しく単体でも妨害効果を発揮してくれます。
《氷結界の虎将 ライホウ》
【 効果モンスター 】
星 6 / 水 / 戦士族 / 攻2100 / 守2300
①このカードが、モンスターゾーンに存在する限り、フィールド上で発動する相手モンスターの効果処理時に相手は手札を1枚捨てる事ができる。捨てなかった場合、その効果モンスターの効果は無効化される。
レベル6の上級モンスターである上に自力での特殊召喚もできませんが、その分相手フィールドで発動するモンスター効果全てに手札コスト1枚を要求するという、かなり強力な妨害効果を持ったモンスターです。
相手の行動を直接的に止めるものでは無いものの、展開にかなりの不自由を強いる事となるでしょう。
特殊召喚できる状況では積極的に立てたいモンスターです。
《氷結界の破術師》
【 効果モンスター 】
星 3 / 水 / 魔法使い族 / 攻400 / 守1000
自分フィールド上にこのカード以外の「氷結界」と名のついたモンスターが表側表示で存在する限り、お互いに魔法カードはセットしなければ発動できず、セットしたプレイヤーから見て次の自分のターンが来るまで発動する事はできない。
《魔封じの芳香》のような魔法カードの発動抑制効果を持ったモンスターです。 自分に対しても有効ですが、リリースやシンクロ召喚等で解除可能です。
ステータスが低いため戦闘破壊されやすいのがネックですが、《サンダー・ボルト》等で一気に盤面を崩せなくなるのは魅力的です。
《氷結界の守護陣》
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 水 / 水族 / 攻200 / 守1600
自分フィールド上にこのカード以外の「氷結界」と名のついたモンスターが表側表示で存在する限り、このカードの守備力以上の攻撃力を持つ相手モンスターは攻撃宣言をする事ができない。
自身の守備力より高い攻撃力を持つ相手モンスターの攻撃を封じてくれるレベル3チューナーモンスターです。
守備力が変動していなければ攻撃力1600以上のモンスターは攻撃できなくなり、ステータスがあまり高いとは言えないメインデッキの【氷結界】モンスターが戦闘破壊されるリスクを減らしてくれます。
《氷結界の御庭番》
【 効果モンスター 】
星 2 / 水 / 水族 / 攻100 / 守1600
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手は自分フィールド上に表側表示で存在する「氷結界」と名のついたモンスターを効果モンスターの効果の対象にする事はできない。
【氷結界】モンスター全てに相手モンスターの効果の対象にならない耐性を付与してくれるカードです。 《氷結界の破術師》、《氷結界の守護陣》の穴を埋めてくれます。
《氷結界の破術師》、《氷結界の守護陣》、《氷結界の御庭番》の3体に加え、下記の《氷霊山の龍祖 ランセア》を構えるのが理想の盤面ですが、そう簡単に揃えられるものでもありません。 相手に応じて取捨選択をしなければならない事も多く、その際の選択が腕の見せ所でもあります。
【氷結界】シンクロモンスター及び関連シンクロモンスター
《氷霊山の龍祖 ランセア》
【 シンクロモンスター 】
星 10 / 水 / ドラゴン族 / 攻3300 / 守2700
水属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①の効果は1ターンに2度まで使用できる。
①:相手がモンスターを特殊召喚した場合に発動できる(同一チェーン上では1度まで)。
自分の手札・デッキ・EXデッキ・墓地から「氷結界」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を守備表示にできる。
②:S召喚した表側表示のこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。
EXデッキから「氷結界」Sモンスター1体をS召喚扱いで特殊召喚する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
相手のEXデッキからの特殊召喚に合わせて、【氷結界】モンスターを1ターンに2回まで特殊召喚できるレベル10シンクロモンスターです。しかもその後、相手フィールドのモンスターのモンスターを守備表示にできます。
このカードによって、出しづらい分出てしまえば強力なメインデッキの【氷結界】上級モンスターを存分に活躍させる事が可能です。
また、自身が相手によって場を離れた場合に【氷結界】シンクロモンスターをシンクロ召喚扱いで特殊召喚できる効果まで持ちます。
このデッキのエースとなるモンスターではありますが、自身は【氷結界】のテーマ名を持っていない点には注意が必要です。
《氷結界の龍 トリシューラ》
【 シンクロモンスター 】
星 9 / 水 / ドラゴン族 / 攻2700 / 守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
①:このカードがS召喚に成功した時に発動できる。相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ1枚まで選んで除外できる。
シンクロ召喚成功時に3つの領域からカードを除外する、レベル9シンクロモンスターです。3体以上のシンクロ素材を要求しますが、出てしまえば今でも強力です。
返し札として優秀なのはもちろん、《氷霊山の龍祖 ランセア》によって踏み倒す候補でもあります。
ただし、タイミングを逃す可能性がある点には注意が必要です。
《氷結界の還零龍 トリシューラ》
【 シンクロモンスター 】
星 11 / 水 / ドラゴン族 / 攻2700 / 守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがS召喚に成功した時に発動できる。相手フィールドのカードを3枚まで選んで除外する。②:S召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。自分のEXデッキ・墓地から「氷結界の龍 トリシューラ」1体を選び、攻撃力を3300にして特殊召喚する。相手フィールドに表側表示モンスターが存在する場合、さらにそれらのモンスターは、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。
シンクロ召喚成功時に相手フィールドのカードを最大で3枚も除外できる、レベル11のシンクロモンスターです。
一気に盤面不利をひっくり返し得る程のリターンを持ちます。
また、相手によって破壊された場合に《氷結界の龍 トリシューラ》を特殊召喚できます。 シンクロ召喚扱いでは無いので除外効果こそありませんが、この効果で特殊召喚した場合攻撃力が3300にアップし、また相手フィールドのモンスター全てに攻撃力半減と効果無効化の追加効果があります。
《氷結界の龍 トリシューラ》同様こちらも《氷霊山の龍祖 ランセア》での踏み倒し候補になりますが、タイミングを逃す点も同様なので注意しなければなりません。
《氷結界の虎王 ドゥローレン》
【 シンクロモンスター 】
星 6 / 水 / 獣族 / 攻2000 / 守1400
チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在するカードを任意の枚数手札に戻す事ができる。このカードの攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで、この効果で手札に戻したカードの枚数×500ポイントアップする。
自分フィールドのカードを手札に戻す効果を持った、【氷結界】モンスターの中では癖のあるレベル6シンクロモンスターです。
自身を特殊召喚する効果を持ち、特殊召喚成功時にアドバンテージを獲得できる《氷結界の虎将 ウェイン》《氷結界の剣士 ゲオルギアス》と相性が良い他、後述の《氷結界の晶壁》も使いまわせます。
カテゴリ名を持たないカードも手札に戻す事ができるため、混合構築等では想わぬコンボで活躍する事もあります。
【氷結界】魔法・罠カード
《氷結界の紋章》
シンプルなサーチ効果を持った通常魔法カードです。
1ターンに1度の制約等も無く使いやすいです。
このカードの存在により、《氷結界の虎将 ウェイン》のサーチをそのままモンスターサーチに変換する事も可能です。
《氷結界の晶壁》
【 永続魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:このカードの発動時に、自分の墓地のレベル4以下の「氷結界」モンスター1体を対象にできる。その場合、そのモンスターを特殊召喚する。②:このカードが魔法&罠ゾーンに存在し、自分フィールドに「氷結界」モンスターが3体以上存在する限り、自分フィールドの「氷結界」モンスターはEXデッキから特殊召喚された相手モンスターが発動した効果を受けない。
条件はやや厳しいですが、【氷結界】モンスター全てにモンスター効果への耐性を与えてくれる永続魔法カードです。
また、発動時にレベル4以下の【氷結界】モンスターを蘇生できるため、展開手段として活躍します。
《氷結界に至る晶域》
【 永続罠 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の「氷結界」モンスターの効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
②:EXデッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
自分フィールドの「氷結界」モンスター1体を選び、手札かデッキに戻す。
その後、自分か相手のフィールド・墓地のカード1枚をデッキの一番下に戻す事ができる。
③:自分エンドフェイズに発動する。
EXデッキからカード名が異なる「氷結界」モンスター3体を相手に見せるか、このカードを破壊する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
お互いのEXデッキからの特殊召喚に反応し、自分フィールドの【氷結界】モンスターをバウンスする事で自分か相手のフィールド・墓地のカードを対象を取らずにデッキの下に戻す事ができる永続罠カードです。
相手への牽制となるのはもちろん、こちらから能動的に発動を狙う動きも強いです。余裕があるならば是非ともサーチしておきたいところです。
また、【氷結界】モンスターの効果に対する相手のチェーンを防ぐ効果も優秀で、【氷結界】シンクロモンスターの強力な除去をより確実に通す事ができます。
自分エンドフェイズ毎にEXデッキの【氷結界】モンスターを見せられなければ自壊してしまいますが、《氷結界の虎王 ドゥローレン》で戻してセットし直す事で踏み倒したり、このカード自体の効果で墓地の【氷結界】モンスターをあらかじめEXデッキに戻しておく事で維持する事が可能です。
《氷結界に至る晴嵐》
【 通常魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの「氷結界」モンスターを任意の数だけリリースして発動できる。リリースした数だけ、デッキからレベル4以下の「氷結界」モンスターを特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「氷結界」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
自分フィールドの【氷結界】モンスターをリリースし、デッキのレベル4以下の【氷結界】モンスターに変換できる通常魔法カードです。
複数体のリリース素材を用意できる《氷結界の鏡魔師》との相性は抜群で、自力で特殊召喚できない代わりに強力な妨害効果を持ったモンスターも活用できます。
また、墓地の自身を除外する事で墓地か除外状態の【氷結界】モンスターを回収する事もできるため、余裕があれば序盤の展開に絡めておきたいカードです。
《氷結界》
【 通常罠 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
その相手モンスターは、攻撃力が0になり、表示形式を変更できず、効果は無効化される。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキからレベル5以上の水属性モンスター1体を墓地へ送る。
その後、自分の墓地から水属性モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。
この効果の発動後、次の自分ターンの終了時まで自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。
本来【氷結界】テーマとは直接関係ありませんが、カード名の関係で【氷結界】カードとなっている通常罠カードです。
墓地から除外する事でレベル5以上の水属性モンスターの間接的サーチや墓地回収を行う事ができます。
また、攻撃宣言時に相手の攻撃力を0にしながら効果を無効にする発動時の効果も汎用性が高く、このデッキの戦術との噛み合いも悪くありません。
【氷結界】デッキと相性の良いカード
《氷水帝エジル・ラーン》
【 チューナーモンスター 】
星 7 / 水 / 水族 / 攻1500 / 守2500
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカード以外の、「氷水」カード1枚または水属性モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、自分フィールドに「氷水トークン」(水族・水・星3・攻/守0)1体を特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したトークンが存在する限り、自分は水属性モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:このカードは装備カードを装備している限り、カード名を「氷水底イニオン・クレイドル」として扱う。
召喚権を消費せずに《氷霊山の龍祖 ランセア》のシンクロ召喚に繋げられる貴重なカードです。
このデッキの展開手段は盤面に既に【氷結界】モンスターがいる前提のものが多いため、弱点であるフリーチェーンでの除去等を乗り越える手数として優秀です。
《氷結界》でのサーチにも対応しています。
《瑚之龍》
【 シンクロ・チューナーモンスター 】
星 6 / 水 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:1ターンに1度、手札を1枚捨て、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。②:S召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
除去効果とドロー効果を持つ、汎用性に優れたレベル6のシンクロチューナーモンスターです。
《氷結界の鏡魔師》での展開の途中に挟む事で、トークンを残したまま《氷結界の鏡魔師》の墓地効果を発動させつつも更なるシンクロ召喚への流れを途切れさせません。
《 飢鰐竜アーケティス 》
【 シンクロモンスター 】
星 9 / 水 / 魚族 / 攻1000 / 守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。そのS素材としたモンスターの内、チューナー以外のモンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。②:このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×500アップする。③:手札を2枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。
シンクロ召喚成功時にシンクロ素材の数に応じてドローできるレベル9のシンクロモンスターです。
《氷結界の鏡魔師》で生成したトークンを利用すれば複数枚のドローも狙いやすいです。
また、手札2枚という重いコストこそあるもののフリーチェーンでの除去効果も持っており、2体素材で出せるレベル9シンクロの候補でもあります。
【氷結界】デッキの回し方
《氷結界の鏡魔師》1枚始動
【使用カード/条件】
- 《氷結界の霜精》
【結果】
- 《魔救の奇跡-ドラガイト》
- 《氷結界の晶壁》
- 1枚ドロー
【手順】
- 《氷結界の霜精》を召喚。
- 《氷結界の霜精》の効果発動。デッキから《氷結界の鏡魔師》を墓地へ送り、レベル2になる。
- 墓地へ送られた《氷結界の鏡魔師》の効果発動。デッキから《氷結界の晶壁》を手札に加える。
- 《氷結界の晶壁》を発動し、発動時の処理として《氷結界の鏡魔師》を特殊召喚。
- 《氷結界の霜精》をリリースし、《氷結界の鏡魔師》の効果発動。トークンを3体特殊召喚し、レベル5になる。
- 《氷結界の鏡魔師》とトークン1体を素材に《瑚之龍》をシンクロ召喚。
- 《瑚之龍》とトークン2体を素材に《魔救の奇跡-ドラガイト》をシンクロ召喚。
- 素材となり墓地へ送られた《瑚之龍》の効果発動。1枚ドロー。
【盤面の解説】
《氷結界の霜精》1枚からできる展開の例です。
あまり強い展開ではありませんが、手札1枚だけでも最低限の妨害を立てつつドローができるという事は覚えておいて損はありません。
直接《氷結界の鏡魔師》を召喚し、《転生炎獣アルミラージ》の素材にする事で墓地へ送る事でも同様の展開が行えます。
《氷結界の鏡魔師》+《氷結界の依巫》始動
【使用カード/条件】
- 《氷結界の鏡魔師》
- 《氷結界の依巫》
- 手札コスト1枚
【結果】
- 《氷霊山の龍祖 ランセア》
- 《 飢鰐竜アーケティス 》
- 《氷結界の破術師》
- 《氷結界の守護陣》
- 2枚ドロー
- 墓地に《氷結界に至る晴嵐》
【手順】
- 《氷結界の鏡魔師》を召喚。
- 手札の《氷結界の依巫》の効果発動。自身を特殊召喚。
- 《氷結界の依巫》をリリースし、《氷結界の鏡魔師》の効果発動。トークンを3体特殊召喚し、レベル5になる。
- 墓地の《氷結界の依巫》を除外し、効果発動。さらにトークンを1体特殊召喚。
- 《氷結界の鏡魔師》とトークン1体を素材に《瑚之龍》をシンクロ召喚。
- 素材となり墓地へ送られた《氷結界の鏡魔師》の効果発動。デッキから《氷結界に至る晴嵐》を手札に加える。
- トークン3体をリリースし、《氷結界に至る晴嵐》を発動。
- デッキから《氷結界の照魔師》、《氷結界の破術師》、《氷結界の守護陣》を特殊召喚。
- 《瑚之龍》と《氷結界の破術師》を素材に《飢顎竜アーケティス》をシンクロ召喚。
- 《飢顎竜アーケティス》と墓地へ送られた《瑚之龍》の効果を発動。合計2枚ドローする。
- 手札を1枚捨て、《氷結界の照魔師》の効果発動。デッキから《氷結界の剣士 ゲオルギアス》を特殊召喚。
- 《氷結界の剣士 ゲオルギアス》の効果発動。墓地の《氷結界の破術師》を特殊召喚。
- 《氷結界の照魔師》と《氷結界の剣士 ゲオルギアス》を素材に《氷霊山の龍祖 ランセア》をシンクロ召喚。
【盤面の解説】
特定の手札2枚とコスト1枚からなる強力な展開の例です。
魔法よりもモンスター効果を多用すると分かっている場合は《氷結界の破術師》を《氷結界の御庭番》にする等、《氷結界に至る晴嵐》でのリクルート先は相手に応じて変えていく必要があります。
複数種類の妨害により相手の動きを制限できるだけでなく、《氷結界に至る晴嵐》が墓地にあるため後続も用意できます。
《氷結界の照魔師》+《氷結界の虎将 ウェイン》
【使用カード/条件】
- 《氷結界の照魔師》
- 《氷結界の虎将 ウェイン》
【結果】
- 《氷霊山の龍祖 ランセア》
- 《氷結界の剣士 ゲオルギアス》
- 《氷結界の破術師》
- 《氷結界の守護陣》
- 1枚ドロー
- 墓地に《氷結界に至る晴嵐》
【手順】
- 《氷結界の照魔師》を召喚。
- 《氷結界の虎将 ウェイン》を手札から捨て、《氷結界の照魔師》の効果発動。デッキから《氷結界の鏡魔師》を特殊召喚。
- 《氷結界の照魔師》をリリースし、《氷結界の鏡魔師》の効果発動。トークンを3体特殊召喚し、レベル5になる。
- 《氷結界の鏡魔師》とトークン1体を素材に《瑚之龍》をシンクロ召喚。
- 墓地へ送られた《氷結界の鏡魔師》の効果発動。デッキから《氷結界の剣士 ゲオルギアス》を手札に加える。
- 手札の《氷結界の剣士 ゲオルギアス》の効果発動。自身を特殊召喚。
- 《氷結界の剣士 ゲオルギアス》の効果発動。墓地の《氷結界の虎将 ウェイン》を特殊召喚。
- 《氷結界の虎将 ウェイン》の効果発動。デッキから《氷結界に至る晴嵐》を手札に加える。
- トークン2体と《氷結界の虎将 ウェイン》をリリースし、《氷結界に至る晴嵐》の効果発動。デッキから《氷結界の破術師》、《氷結界の守護陣》、《氷結界の依巫》を特殊召喚。
- 《瑚之龍》と《氷結界の依巫》を素材に《氷霊山の龍祖 ランセア》をシンクロ召喚。
- 墓地へ送られた《瑚之龍》の効果発動。1枚ドロー。
【盤面の解説】
《氷結界の虎将 ウェイン》によるサーチを挟んだ展開の例です。
この場合は《氷結界の鏡魔師》でモンスターカードをサーチしても《氷結界に至る晴嵐》を経由する事が可能です。
【氷結界】デッキを扱う上でのポイント]
下級モンスターを場に残す
メインデッキの【氷結界】モンスターの殆どが妨害効果を持っている点はこのデッキの強みの一つです。
そのため、シンクロモンスターを沢山並べなくとも相手の妨害を行う事ができます。
また、盤面に他の【氷結界】モンスターを要求する効果が多いため、シンクロモンスターを場に並べる事に気を取られて盤面に【氷結界】モンスターを残せていないと盤面が崩されやすかったり立て直しにくくなったりなりやすいです。
下級【氷結界】モンスターに盤面を任せる必要も時には出てくる事を覚えておきましょう。
【氷結界】デッキをカスタムするおすすめカード
《神の氷結》
【 通常罠 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドに水属性モンスターが2体以上存在する場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドにレベル5以上の水属性モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。このカードを自分フィールドにセットする。この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
水属性モンスターの特殊召喚に反応し、墓地から再セットできる効果も持つため、《氷結界》と共に《おろかな副葬》を採用している場合はこのカードも墓地へ送る選択肢になります。
発動条件がやや厳しいため、腐る時も多いカードではあるのがネックです。
《海皇の重装兵》・《海皇の狙撃兵》
【 効果モンスター 】
星 2 / 水 / 海竜族 / 攻0 / 守1600
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにレベル4以下の海竜族モンスター1体を召喚できる。②:このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動する。その相手の表側表示のカードを破壊する。
【 効果モンスター 】
星 3 / 水 / 海竜族 / 攻1400 / 守0
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、デッキから「海皇の狙撃兵」以外のレベル4以下の「海皇」と名のついた海竜族モンスター1体を特殊召喚できる。また、このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時、相手フィールド上にセットされたカード1枚を選択して破壊する。
水属性モンスターのコストになった場合に除去を行う効果を持ったモンスターです。
【氷結界】の動きの過程でコストが要求される機会はそれなりに多く、後手からの巻き返しがしやすくなります。
このカードに触る手段自体は【氷結界】内には特に無く不安定なのは否めませんが、それでも魅力的なカードです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
度重なる強化を経て、ついに【氷結界】がその設定に恥じない封印の力を身に付けたというのは感慨深いものがあります。
これまで触れてなかった方からも、以前からのファンだった方からも、これから注目を集めていく事が期待されます。
他の水属性デッキへ出張させてみるのも面白いかもしれませんね。
それでは良きデュエルライフを!