このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●シールド操作でテクい動きがしたい! ●唐突に表れるメカ陣営の仏教ネーミングにいまいち納得いってない ●《 飛翔龍 5000VT 》を出されない環境で遊んでいる |
こんにちは。あるいはお久しぶりです。『格安デュエマ研究所』研究員の北白河と申します。
今日も今日とて格安をやっていこうと思います。
第193回目となりました当企画『格安デュエマ研究所』。
その名の通り、安くて楽しいカードを活かして格安デッキを研究する…という企画となっております。
さて。今回の主役は。
《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》(380円)です。
シールド追加のたびにアンタップし、ドロー・(俗語でいう)フリーズ・完全耐性というデカいリターンをくれるこのカード。
格安視点で言うとかなりお高めではあるんですが、そのぶん威力は絶大!リソース確保・コントロール・そしてフィニッシャーとあらゆる面でお役立ちのクリーチャーがなんとたったの2マナと来れば、使わない手はありませんね。
例によってもう少し財布に余裕のある方向けの改造パーツなども紹介しておりますので、ぜひぜひ最後までお付き合いくださいませ。
ちなみに、デッキリストの「デッキ価格をシミュレーション」→「在庫チェック」から、直接カーナベルで購入に向かうことも可能です。検索なしで必要なカードにアクセスできてマジで便利なので、ぜひどうぞ。
目次
はじめに:この企画のルール
当企画『格安デッキ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
何をもって「低予算」とするかは難しいところですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキ・ドリーム英雄譚デッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設けさせていただきます。
(シングル価格は、執筆時点(2024/1/23)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算)
もちろんすでに持っているカードを使ったり、カード状態にこだわりがなければ、さらに安く構築することも可能ですね。
また、忘れてはいけないのが『安いデッキは高額デッキの代用品ではない』ということ。あくまで「安いけれど強い・面白い」と言えるような、独自性のあるデッキを追い求めていこうと思います。
デッキのコンセプト
とりあえず、《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》を活かすにはシールド追加を行うのが必須であることはテキストを読めば理解できるはず。ただし、シールド追加を行うだけでは勝ちにつながらないのは言わずもがなです。
ならば、シールド追加で利益を得られるカードをさらに用意するべきですね。
というわけで白羽の矢が立ったのが、《 忍鎖の聖沌 94nm4 》。攻撃時のシールド追加は《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》をアンタップして連撃させられますし、さらにターンに1回とはいえメカ・メクレイド5で後続を呼んでくれます。
ここで《 光器アメリア 》や《 星雷の求道者ア・リガテ 》、《 ゴールド・フラウム 》みたいなシールド追加持ちが出ればさらに利益を得られますし、《 ドラン・ゴル・ゲルス 》のようなメカ陣営おなじみの基盤に頼ることもできますね。いや、マジで安くて強いんですよメカ陣営。二ヶ月に一回くらい擦ってる気がするけど。
実際ここまでのシナジーは、2ブロック環境でも十分以上に活躍するパワーを持っています。これをベースにすれば、格安でもちゃんと強いムーブができるのではないでしょうか?
ただ、存在するだけで戦略になる《 アーテル・ゴルギーニ 》(5280円)なき格安では、これだけでは戦略として不十分。何か別軸での戦略を用意することが要求されます。
立ち並ぶメカとシールドを活かして別の戦い方を模索するならば……。
増えまくるシールドをニンジャ・チェンジした《 堕カオスマントラ 》で割らせて、ハンデス持ちトリガーで妨害を狙うのはどうでしょうか。
都合がいいことにメカ陣営には《 ヴァイオシロン-C6 》と《 ロコモクサス-S8 》という2種のハンデス持ちトリガーが存在するうえ、それらは《 機深天 クロフェシー 》で使い回しつつさらにハンデスできます。
本来出た後は仕事がなくなるハンデス獣ですが、《 堕カオスマントラ 》でスレイヤー化したうえで《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》で寝かせた相手に吶喊させれば除去にまで化けてくれます。いやあ、命の有効活用。
こうなれば、きっちり守りを固めつつ相手の応手を落としまくったうえで、離れない《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》で連撃……という勝ちパターンも作れるんじゃないでしょうか。
座禅とかマントラとか全体的に仏教っぽい名称でまとまってるんだから、きっとデッキもまとまってくれるはずです!
というわけで、完成したデッキがこちら。
デッキレシピ: 走る街を見下ろして
お値段は4990円!2マナの看板カードが3枚しか入ってないあたりに、何かを感じてもらえれば幸いです。持ってたらちゃんと増やしましょう。
欲しいカードがありましたら、デッキリストの「デッキ価格をシミュレーション」→「在庫チェック」から直接購入も可能です。あんまり知られてないんですがめちゃくちゃ便利ですので、ぜひ一度試してみてくださいね。
カード解説
本日の主役
《 楯教の求道者 ザゼ・ゼーン 》
【 クリーチャー 】
種族 メカサンダー / 文明 光 / パワー8000 / コスト2
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーはタップして出て、自分のターンのはじめにアンタップしない。
■自分のシールドゾーンにカードが置かれた時、このクリーチャーをアンタップし、その後、次のうちいずれか1つを選ぶ。
→カードを1枚引く。
→相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
→次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは離れない。
380円
シールドが増えるたびにアンタップして何かが起こる、超多機能生物です。
仕事としては、「バトルフェイズ中にシールド追加し、アンタップを付与して離れない連撃フィニッシャーにする」「相手の生物をフリーズして耐久を狙ったり殴り先を作ったりする」「純粋なドローエンジンとして運用」などなど。状況によって、マジでなんでもやってくれますよ。
特にフリーズは「自爆特攻先を作る」という作用がめちゃくちゃ重要。あえてこちらのクリーチャーを破壊して利益を得るカードがそこそこあるので、覚えておくと何かとお得です。
他にも無数のシナジーの起点になる一枚ですので、返しに除去されそうでなければ可及的速やかに展開して、可能ならシールド追加から毎ターン離れなくしておきましょう。
シールド追加という光の側面
《光器アメリア》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ソル / 文明 光 / パワー500 / コスト2
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。次の自分のターンのはじめに、自分のシールドを1つ手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
85円
出てすぐシールド追加、次のターンに回収という遅効性のドローを持つ軽量メカです。
実質キャントリップとして手札消費なく展開できるのはもちろん、シールド追加時効果を最軽量で誘発にかかれるのも大きな魅力。なんならこれでシールドを増やして相手のターンのジャスト打点を阻むことだって可能です。
チェンジ元になることもあって、初手にあればニッコリのこのデッキの縁の下の力持ちと言えるでしょう。
《星雷の求道者ア・リガテ》
【 クリーチャー 】
種族 メカサンダー / 文明 光 / パワー2000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目を見て、シールド化する。その後、自分のシールドを1つ手札に加える。その「S・トリガー」は使えない。
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりにシールド化する。
60円
出ると山札の上を見てからシールドに仕込み、任意のシールドを回収できる……という、こちらも実質キャントリップとなる一枚。
《 光器アメリア 》と同じく手札を減らさずシールド追加効果を誘発できるのに加え、仕込むカードが事前に見えるので後の戦略も立てやすいのが嬉しいですね。基本的には、「欲しいカードならそのまま回収」「欲しいカードじゃなかったりトリガーだったなら別のシールドを回収」と動くのが基本です。
また、破壊されるとシールドに行くのも魅力。単純な延命作用だけでなく、バトルフェイズ中に《 楯教の求道者 ザゼ・ゼーン 》をアンタップさせることもできたりします。その名の通り、有難すぎる一枚ですね。
《忍鎖の聖沌 94nm4》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 光 / パワー2000 / コスト3
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。
■各ターンに一度、自分のシールドゾーンにカードを置いた時、メカ・メクレイド5する。(メカ・メクレイド5:自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト5以下のメカを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く)
230円
シールドを追加するたびにメクレイドで仲間を呼べるうえ、自身も攻撃時にシールドを追加できる一枚です。ぶっちゃけ最重要パーツという説もありますね。
ぶっちゃけ置いてるだけで仕事をするんですが、バトルフェイズにシールドを追加する手段なので《 楯教の求道者 ザゼ・ゼーン 》→これ→ 《 楯教の求道者 ザゼ・ゼーン 》 と殴るだけでもう5打点出たりするのもお忘れなく。
よくやるテクニックとして、ここから《 ドラン・ゴル・ゲルス 》に革命チェンジする際「攻撃時のシールド追加処理→(メクレイドが誘発してストックされる)→革命チェンジ処理→《 ドラン・ゴル・ゲルス 》の出た時効果で手札に戻った《 忍鎖の聖沌 94nm4 》を出し直す→さっきストックしたメクレイドを処理→そこからシールド追加系メカを展開してシールド追加→さっき出し直したことで別の《 忍鎖の聖沌 94nm4 》になっていることから、もう一回メクレイド」……と動くことで1回分メクレイドをちょろまかせます。
簡単に狙えるわりにリターンがデカいので、ぜひお試しあれ。
《ゴールド・フラウム》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / メカ・エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー4500 / コスト4
■ブロッカー
■ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。
200円
シンプルに盤面と手札を増やしてくれるお得な一枚です。
それ以上でも以下でもないんですが、出すだけでシールド総数が増えるのは実はこいつだけ。上手いことチェンジに巻き込んで使い回せるとお得さが増しますね。
メクレイドから出すと召喚扱いされてヨビニオンができることと、ヨビニオンとシールド追加の処理順は任意であることを覚えておくと選択肢が増えるので覚えておきましょう。
《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》
【 ツインパクトカード 】
種族 メカ・エンジェル・コマンド / メカ・デル・テック / 文明 光/闇 / パワー4500 / コスト5
■革命チェンジ:メカ
■このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つブレイクしてもよい。その後、コスト3以下のメカを1枚、自分の手札から出してもよい。
■メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:豪龍の記憶
文明:光
コスト:5マナ
種族:メカ・デル・テック
■自分の山札の上から1枚をシールド化する。次の自分のターンのはじめまで、そのシールドに「S・トリガー」を与える。
250円
おそらくこのデッキのメカで最強の一枚です。できるテクニックが多すぎる。
とりあえずチェンジできる状況ならばだいたいチェンジしてシールドを刻みにかかるのが正着。セルフブレイクしつつ踏み倒しで進化元を出し直せるのはもちろん、今一番必要な3マナ生物を送り込むこともできます。
前述の《 忍鎖の聖沌 94nm4 》絡みのテクニックや「自爆特攻やメガ・ラスト・バーストでシールドを増やして《 楯教の求道者 ザゼ・ゼーン 》をアンタップ」、「《 星雷の求道者ア・リガテ 》で確認したトリガーを暴発させていく」みたいな小ネタが腐るほどあるので、ぜひ使い倒してあげてください。
ニチャニチャ妨害の闇の側面
《アシステスト・アルデッド》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / 文明 闇 / パワー2000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、自分の他のメカがあれば、カードを1枚引く。
■自分のメカを使うコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■ウルトラ・セイバー:メカ(自分のメカが離れる時、かわりにこのクリーチャーを破壊してもよい)
50円
(たいていの場合は)出てすぐドローしつつメカのコストを軽減し、おまけにウルトラ・セイバーで味方を守ってくれるという捨てるところのない一枚です。
攻防に直接寄与するわけではないんですが、上手く回ると一気に手札が増えるデッキなので軽減の有難みは抜群。複数体並べておくといろいろ安心できますので、スキを見てどんどん並べてあげましょう。
《ロコモクサス-S8》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / 文明 闇 / パワー2000 / コスト3
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーが出た時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
50円
出るとハンデスを飛ばすだけ……という地味極まりないトリガー獣です。
とはいえコストの軽さもあって割と簡単に出てくるので、スレイヤー付与して自爆特攻したりチェンジ元にして使い回したりと意外と仕事が多かったりもします。
「とりあえず暇なら出す」枠として、相手の手札をガンガン削っていきましょう。
《機深天 クロフェシー》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・アビス・セレス / 文明 闇 / パワー6000 / コスト4
■革命チェンジ:コスト3以上のアビスまたはコスト3以上のメカ(自分のコスト3以上のアビスまたはコスト3以上のメカが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
■相手のカードはマナゾーンにタップして置かれる。
50円
世にも珍しい、素出ししてもあんまり嬉しくないメカです。
仕事としては、クリーチャーに攻撃する際にチェンジしてハンデスしつつチェンジ元を使い回すこと。一応2打点あるんですが、シールドを殴ると盾が増えちゃいますからね……。殴り切らないと負ける時以外は、自爆特攻であったとしてもクリーチャーを殴っておくのが丸いです。
本来メイン効果のはずのマナタップインも、一応覚えておきましょう。
《蜂紙の聖沌 h4ch1》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 闇 / パワー4000 / コスト4
■S・トリガー・プラス(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい。それが相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上ブレイクされていれば、このクリーチャーにP能力を与える)
■P−このクリーチャーが出た時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、カードを2枚引く。
■ブロッカー
■自分のクリーチャーが破壊された時、相手のアンタップしているクリーチャーを1体選び、破壊する。
50円
このデッキの守りの要になるトリガーです。
とりあえず雑に出して小型獣を自爆特攻させまくるだけで相手の盤面はズタズタになること間違いなし。トリガー+で出せれば能動的に破壊を誘発させたうえで大量のドローまで手に入ります。こうなると山札切れの方が怖いレベル。
いるといないとで行動指針が大きく変わるカードですので、ピンチの際は「このカードが盾から出てくるかもしれない」と考えて動けるとお得ですよ。
《ヴァイオシロン-C6》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / 文明 闇 / パワー7000 / コスト4
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが出た時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
■このクリーチャーが攻撃する時またはブロックした時、その攻撃の後、このクリーチャーを破壊する。
50円
ちょっとデカくなってブロッカーがついた《 ロコモクサス-S8 》です。具体的に言えば受け札になるのが偉い。
ハンデスの方は《 ロコモクサス-S8 》で説明したので置いとくとして、普通に使うと攻めても守っても使い捨てになるのはちょっと難点。もったいなさを感じる場合は、各種チェンジのタネにしてあげましょう。
《堕カオスマントラ》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 闇 / パワー6000 / コスト5
■ニンジャ・チェンジ3(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、この攻撃中に自分が「ニンジャ」能力を使っていなければ、手札にあるこのクリーチャーと、自分のコスト3以上でメカまたはシノビのクリーチャー1体を入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーはすべて、可能であれば攻撃する。
■自分のクリーチャーすべてに「スレイヤー」を与える。
50円
なんか異様に擦りがいのある、このデッキの隠し味です。おおむねニンジャ・チェンジで出します。
スレイヤー付与と攻撃強制によって相手の陣形を崩せるので、次のターンの反撃がやりやすくなります。クリーチャーを殴れば相討ちになり、シールドを殴ればリソース補充……という嫌な二択を仕掛けられる相手のことを考えると愉快な気持ちになりますね。
もちろん、チェンジ元を使い回すのにも使えますよ。手札にあるだけで動きの自由度が飛躍的に高まるので、しっかり握っておきましょう。
このデッキの回し方
①最初はきっちり並べていけ!
まずすべきは、《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》と《 忍鎖の聖沌 94nm4 》といいう二大システムクリーチャー勢を定着させること。
彼らを疑似的ドロー持ちで探しつつ、着々と並べていきましょう。
ちなみに、出た時になんかしらの得が発生する3コスト以下のカードばかりのデッキなので《 ドラン・ゴル・ゲルス 》はおおむねチェンジし得。
相手にシールドブレイクで1枚手札を献上してもお釣りがくる公算が高いので、どんどんチェンジして盤面とアドを稼いでいきましょう。
この過程でハンデスして相手の出鼻をくじいておけると何かといいですね。
②シールド追加と同時に、メクレイドと連撃!
システム生物が着地したら、シールド追加をどんどん行ってアドを稼いでもらいましょう。
《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》ならばシールド追加のたびにアンタップ&各種お得効果、《 忍鎖の聖沌 94nm4 》ならメクレイドによる展開……と、さらなるリソースが確保可能です。
特に《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》は離れない効果を付けておくと無敵になるので場持ちの良さを確保できますし、次のターンに起きないタップ効果で身を守ったり安全な殴り先を作ったりできます。
こうするとゲームを引き延ばすことができるので、ハンデス持ちの面々を出す余裕が出てくるわけですね。
こうして一通り制圧しきったら、離れなくした《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》を駆使して、攻撃→他のクリーチャーでバトルフェイズ中にシールドを追加する→アンタップして攻撃……と動くことでかなり安全なフィニッシュが狙えます。
事前にシールドを1枚刻んでおくとザゼ・ゼーンが2回攻撃するだけで5枚割り切れるので予後がいいですよ。
③ニンジャ・チェンジ&強制攻撃で受けて切り返せ!
相手が半端に攻め込んできたら、《 堕カオスマントラ 》によるカウンターチャンス!
ニンジャ・チェンジで繰り出すと相手のクリーチャーに強制攻撃をさせられますので、スレイヤーで返り討ちにしたり、増やしたシールドをブレイクさせて手札補充&トリガーで切り返したりと相手のプランを崩せます。
ターンが帰ってくると殴り先もどっさりいるはずですので、スレイヤーでプチプチ盤面を潰したりブロッカーを無視して攻めていけること間違いなし。肉を切らせて骨を断つつもりでやっていきましょう。
採用候補のカード
とりあえず、まずすべきは《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》と《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》を4枚まで増やすこと。強いもんは強いんです。
あと、強いもんは強いと言えば高級車たるこいつなんですが……まあ、これはさすがに「持ってれば」でいいです。
《アーテル・ゴルギーニ》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / スーパーカー・ドラゴン / 文明 闇 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の中から2つ選ぶ。(同じものを2回選んでもよい。)
►相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
►自分の山札の上から4枚を墓地に置く。
►コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
■このクリーチャーが離れる時、かわりに自分の他のクリーチャーを1体破壊してもよい。
5280円
で、そこまで余裕がない場合に採用したいのが……
《聖カオスマントラ》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 光 / パワー9500 / コスト7
■ニンジャ・チェンジ5(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、この攻撃中に自分が「ニンジャ」能力を使っていなければ、手札にあるこのクリーチャーと、自分のコスト5以上でメカまたはシノビのクリーチャー1体を入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーをすべてタップする。
■相手のクリーチャーは、出たターン攻撃できない。
140円
ニンジャ・チェンジでさらに硬くなれるこちら。5コスト生物が《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》くらいしかいないのでちょっと難しいんですが、《 堕カオスマントラ 》の強制攻撃から連鎖的にこっちに繋いだりもできますよ。
また、これ以外でも「強化したい要素」を少しずつ伸ばしていくのは手です。
例えばハンデスを強化したいなら《 蛙紙の聖沌 fr09/聖沌忍法 メカ寄せの術 》、革命チェンジを強化したいなら《 セラフ・テンペストℵ 》……などなど、弄るためのつまみはたくさんありますしね。
ちなみに、ハンデス軸にするならばシールド追加の余裕が減るので、《 楯教の求道者ザゼ・ゼーン 》ではなく勝手に機能する《 DARK MATERIAL COMPLEX 》にしておくともうちょっと相性が良かったりもします。
こちらも「持ってたら」パターンですね。
《DARK MATERIAL COMPLEX》
【 クリーチャー 】
種族 パンドラボックス / 文明 闇 / パワー25000 / コスト1
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
■このクリーチャーはタップして出る。
■他のクリーチャーが離れた時、または自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を表向きにして、このクリーチャーの下に置いてもよい。
■このクリーチャーの下のカードが7枚以下なら、このクリーチャーは離れず、アンタップしない。
■このクリーチャーの下に8枚目のカードが置かれた時、このクリーチャーをアンタップする。
■このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そのカードがクリーチャーなら、自分の墓地から出す。
2480円
おわりに
というわけで、メカでした。
今回のデッキは2ブロックの《 楯教の求道者 ザゼ・ゼーン 》軸メカが起点なんですが、「狭いフォーマットできっちり活躍したデッキ」というのは実はより広いフォーマットでも活躍させられる可能性が高いんですよね。
2ブロックに限らず、DMCUCで活躍したデッキをオリジナルやアドバンスにしてみる……など、ある程度広いフォーマットに目を向けておくことで思わぬ閃きを得られたりするのは覚えておいて損はなさそうです。
それはそれとして、「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」「もうメカはおなかいっぱい」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
それでは、次の記事で。北白河でした。