目次
ごあいさつ
はじめまして、ますばんばんと申すものです。
普段はエレビッツっていう
ＫＯＮＡＭＩ産のマイナーゲームのＲＴＡを走ってます。
一応世界1位です。（なお走者2人）
今回はカーナベルさんの方で
トレカライターコロシアムなる企画が行われると知って
せっかくだから俺はこの自信作のデッキを紹介するぜ！ってことで
筆を取らせてもらったところでございます。
前置きはこのくらいにしてレシピ紹介をば。
デッキレシピ【60列車水晶タランチュラ】
メイン 60モンスター《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》 1《重機貨列車デリックレーン》 3《弾丸特急バレット・ライナー》 1《無頼特急バトレイン》 3《水晶機巧－サルファフナー》 2《水晶機巧－ローズニクス》 1《水晶機巧－シストバーン》 3《水晶機巧－スモーガー》 １《水晶機巧－リオン》 １《水晶機巧－シトリィ》 2《水晶機巧－クオン》 1《レッド・リゾネーター》 3《チェーン・リゾネーター》 1《スクラップ・リサイクラー》 3《妖精伝姫－シラユキ》 1《神樹のパラディオン》 1《カードガンナー》 1《儚無みずき》 1《ペロペロケルペロス》 1 《ボルト・ヘッジホッグ》 1《幻獣機オライオン》 1《ジェット・シンクロン》 1《EMクリボーダー》 1
魔法《転回操車》 3《コール・リゾネーター》 3 《緊急ダイヤ》 3《隣の芝刈り》 2《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》 2 《D・D・R》 2《魂吸収》 2《テラ・フォーミング》 1 《おろかな埋葬》 1《死者蘇生》 1《ワン・フォー・ワン》 1
罠
《クリストロン・ インパクト》 1
エクストラデッキ《時械神祖ヴルガータ》 1《水晶機巧－グリオンガンド》 1 《ヴァレルロード・S・ドラゴン》 1《シューティング・ライザー・ドラゴン》 1《甲化鎧骨格》 1《HSRチャンバライダー》 1《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》 1《No.35 ラベノス・タランチュラ》 1《No.XX インフィニティ・ダークホープ》 1《ヴァレルソード・ドラゴン》 1《鎖龍蛇－スカルデット》 1《クリフォート・ゲニウス》 1《水晶機巧－ハリファイバー》 1《機関重連アンガー・ナックル》 1《転生炎獣アルミラージ》 1
①コンセプト
今回のデッキの軸であり、
ひ弱な水晶機巧トークンやリゾネーターたちを
Ｆ・Ｇ・Ｄすら余裕で殴り倒せるまでに成長させてくれるのがこの蜘蛛
No.35 ラベノス・タランチュラ
【 エクシーズモンスター 】
星 10 / 闇 / 昆虫族/ 攻0 / 守0
レベル10モンスター×2
①：このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分と相手のLPの差の数値分アップする。
②：X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手がモンスターを特殊召喚する度に相手に600ダメージを与える。
③：1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
永続効果で自分フィールドのモンスター全員（重要）の攻撃力をお互いのライフ差ぶんだけ上昇させてくれるカードです。こいつと下級モンスターを大量に並べてぶん殴ると相手ライフの変動が起こる度にステータスが再計算されるので最終的に全体7000パンプとか普通にあります。ですがどうせなら自分のライフを回復することでガッツリライフ差を広げて爆発力を上げたくなったので大量回復ができる《レッド・リゾネーター》を回復ソースとして《レッド・リゾネーター》 と《No.35 ラベノス・タランチュラ》をベースに考え始めました。《No.35 ラベノス・タランチュラ》を立てるギミックは「列車」でいいとして《レッド・リゾネーター》と「列車」ギミックの両方と噛み合うテーマを探したところシンクロ召喚を《リゾネーター》と共有できて、機械族サポートを「列車」と共有できる機械族シンクロテーマの、《水晶機巧》に白羽の矢が立ちました。しかしこれらの要素を40枚にまとめるのは到底無理でした。ならどうしたらいいのかその答えはただ一つ……
隣の芝刈り
【 通常魔法 】
①：自分のデッキの枚数が相手よりも多い場合に発動できる。
デッキの枚数が相手と同じになるように、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。
「枠がないなら増やせばいいじゃない」
と、いうわけで《水晶機巧》との相性は言わずもがな、墓地発動のサーチ効果を持つ《無頼特急バトレイン》とも噛み合う60枚の芝刈り構築と相成りました。
ここからは個別のカードを、
「回復ソースのカード」
「初動を安定させるカード」
「詰めのカード」
「その他特筆すべきカード」と、
4つに分けて紹介していこうと思います。
②回復ソースのカード
レッド・リゾネーター
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 炎 / 悪魔族 / 攻600 / 守200
「レッド・リゾネーター」の②の効果は１ターンに１度しか使用できない。
①：このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札からレベル４以下のモンスター１体を特殊召喚する。
②：このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドの表側表示モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力分だけ自分はＬＰを回復する。
儚無みずき
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 水 / アンデット族 / 攻0 / 守1800
このカード名の効果は１ターンに１度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。①：このカードを手札から捨てて発動できる。このターン、以下の効果を適用する。●相手がメインフェイズ及びバトルフェイズに効果モンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はそのモンスターの攻撃力分だけLPを回復する。この効果で自分のLPが回復しなかった場合、エンドフェイズに自分のLPは半分になる。
そういうわけで攻撃力を参照して回復できる2枚です。 「初動を安定させるカード」欄にて後述しますが、 特に《レッド・リゾネーター》はこのデッキの潤滑油である 《水晶機巧－ハリファイバー》 に繋がるカードなのでかなり大きな役割を担っています。そのため《コール・リゾネーター》を含む6枚採用。対して《儚無みずき》は《クリッター》でのサーチができること、回復以外の大きな役割を持てないことからピン採用です。
しかしこれだけだとちょっと回復力に不安が残ります。 《儚無みずき》 は相手依存ですし 《レッド・リゾネーター》 の回復効果を使うには別途で特殊召喚手段が必要です。今必要なのは動きの過程で無理なく大量のライフ回復を実現できるカード……そんな都合いいカードなんてないよね……
魂吸収
【 永続魔法 】
このカードのコントローラーはカードがゲームから除外される度に、１枚につき５００ライフポイント回復する。
あったわ。《魂吸収》。
「墓地は第二の手札」誰が最初に言い出したのかは知りませんが現代遊戯王を象徴する名言だと思います。このデッキにおける《魂吸収》は、《水晶機巧》モンスターたちの墓地効果を1回使うたびに500ＬＰ回復するだけの地味な役割ですがそれでも第二の手札からアドを取るついでに毎回500回復は馬鹿になりません。地味ですけど。ついでに言うと相手の除外にも反応するので相手が墓地効果多めのデッキだとさらなる回復が見込めます。それでもまだまだ地味って印象は拭えなくないですかね……？
妖精伝姫－シラユキ
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻1850 / 守1000
①：このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
②：このカードが墓地に存在する場合、自分の手札・フィールド・墓地からこのカード以外のカード７枚を除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
「どうも、フリーチェーンで3500回復しながら月の書を撃ちにきました」
《魂吸収》が登場したのが2003年4月24日発売の「混沌を制す者」16年という時の流れとそれに伴うインフレはこのカードに最高の相棒をもたらしました。それが彼女《 妖精伝姫－シラユキ 》です。これによって《 No.35 ラベノス・タランチュラ》および 《魂吸収》 の影響下では「墓地からフリーチェーンで出てきてライフ3500回復+全体3500パンプ+《月の書》内臓の5350打点」となります。なんやこのカードぉ！？（ドン引き）そもそもがコンボ前提のカードじゃないから普通に使っても全く腐らないのもまぁまぁヤバいです。 なんやこのカードぉ！？（再掲）
ですがここまでは全てメインデッキの回復ソース。山札に触って引いたり落としたりのアクションが必要です。正直なところ、《クリッター》や《コール・リゾネーター》というサーチ手段、 さらに《シューティング・ライザー・ドラゴン》 によるピンポイント墓地肥やし（後述）があるなら妥協していい気はしなくもないですがどうせならエクストラデッキからも大量回復手段を用意したいですよね。しかも 《No.35 ラベノス・タランチュラ》を出すための「列車」ギミックをそのまま使えたら美味しいよねぇ……でもねぇ……そんな都合のいいカードがあるわけあるんですよ！！！（天丼飽きた）
No.XXインフィニティ・ダークホープ
【 エクシーズモンスター 】
星 10 / 闇 / 戦士族 / 攻4000 / 守4000
レベル１０モンスター×２体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。①：自分または相手のモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、このカードのX素材を１つ取り除き、そのモンスター１体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。②：このカード以外の自分フィールドの特殊召喚された表側表示モンスター１体を対象として発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のLPを回復する。
「俺がお前でお前が俺で We Are!!」
ＸＸとかいう御大層な名前のわりにはオレンジと水色に分裂することもない欠番ナンバーズ。 なんのことかわからない人はゲームでドクターな某ニチアサ特撮を見てください。《No.XXインフィニティ・ダークホープ》《No.35 ラベノス・タランチュラ》を出すための「列車」ギミックを共有しつつ、大量回復ができるエクストラデッキからの使者。《レッド・リゾネーター》と違い、回復は「元々の攻撃力」固定なのが玉にキズですが、大量展開後の《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》から出てくるとびっくりするほど強い 。そんなカードです。
③初動を安定させるカード
さて、長々と回復ソースを書き並べてきましたが
これらのカードを最大限に生かすには
最初のターンの動き、すなわち初動を安定させ、
手札に引き込んできたり墓地を肥やしたり
あるいは こちらの準備が整うまで相手の動きを封じる必要があります。
そういった役割を果たすカードを紹介していきます。
ですがここでカード個別の紹介に移る前に
このデッキの動きの根幹ともいえる効果処理を知っていただくために
一つクイズを出題します。
なにも遊戯王ＯＣＧ公式ツイッターの「みんなにクイズ！」の真似をしてるわけではないんですが、 ちょっとだけお付き合いください。
水晶機巧－シトリィ
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 水 / 機械族 / 攻500 / 守500
「水晶機巧－シトリィ」の効果は１ターンに１度しか使用できない。
①：相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに、チューナー以外の自分の墓地のモンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターとこのカードのみを素材として機械族Ｓモンスター１体をＳ召喚する。
その時のＳ素材モンスターは墓地へは行かず除外される。
《水晶機巧－シトリィ》の効果は「相手ターン中に墓地からモンスターを特殊召喚し、シトリィ自身とシンクロして機械族シンクロモンスターをシンクロ召喚する その際のシンクロ素材は除外される」というものです。ではここで問題。 《水晶機巧－シトリィ》の効果を発動、対象を選択した後にチェーン発動された効果でリンクマーカーが無くなる、エクストラモンスターゾーンが埋まる、などでシンクロ召喚ができなくなった場合、効果処理はどうなるでしょうか？行を開けるのでスクロールするまえにちょっとだけ考えてみてください。
正解は「対象のモンスターの特殊召喚までの処理を行い、その後のシンクロ召喚は不発になる」という処理です。ついでに言うとこの効果で特殊召喚されたモンスターは、一連の効果でシンクロ素材にならなかった場合は、破壊されたりなにかの素材になったりする際には普通に墓地に送られます。（重要）「《水晶機巧－シトリィ》の効果にチェーンして発動した効果でエクストラモンスターゾーンを埋めたら蘇生までで処理が止まる」ということがお分かりいただけたでしょうか。このテクニックを、俗に「シトリィキャンセル」と言います。このあともよく使う言葉なので覚えておいてください。このデッキにおける機械族シンクロモンスターは、レベル5の《HSRチャンバライダー》とレベル6の《甲化鎧骨格》の2体。つまりレベル3、レベル4のモンスターをシトリィキャンセルの対象にできるということですね。しかし現実問題、この処理の特性を生かそうにも、《水晶機巧》関連のカードでもなければ、《水晶機巧-シトリィ》にチェーンして相手ターン中にエクストラからモンスターを出すことなんてかなり難しいです。
水晶機巧－ハリファイバー
(制限カード) 【 リンクモンスター 】
星 2 / 水 / 機械族 / 攻1500 /
チューナー１体以上を含むモンスター２体
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。①：このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキからレベル３以下のチューナー１体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。②：相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。EXデッキからSモンスターのチューナー１体をS召喚扱いで特殊召喚する。
【LINK-2：左下/右下】
「僕って実は水晶機巧なんですよ？」
このデッキを使っているとたまに言われます「《水晶機巧》で《水晶機巧-ハリファイバー》使ってる人初めて見た 」って。《水晶機巧》 の強化リンクとしてこの世に生を受けた（っていうことになってるけど汎用性が高すぎてなんとも言えない）《水晶機巧－ハリファイバー》 。リンク素材として《水晶機巧－シトリィ》で釣り上げるカードを墓地に置き、（1）で《水晶機巧－シトリィ》 をデッキから特殊召喚。（2）を《水晶機巧－シトリィ》にチェーンして発動し、シンクロチューナー（このデッキでは《シューティング・ライザー・ドラゴン》一択、理由は後述）を出すことでシトリィキャンセル、と、どちらの効果も《水晶機巧－シトリィ》にあまりにも噛み合っています。さすが本家本元《水晶機巧》は一味違いました。
ここまでの話をざっくりまとめると「《水晶機巧－ハリファイバー》を出し、（1）効果で《水晶機巧－シトリィ》 をデッキから特殊召喚 。相手ターン中に 《水晶機巧－シトリィ》 → 《水晶機巧－ハリファイバー》 とチェーンを組んで発動することで《シューティング・ライザー・ドラゴン》と《水晶機巧－シトリィ》とレベル3か4の非チューナーモンスターが並ぶ」ということになります。並べて出すのがこのカード。
水晶機巧－グリオンガンド
【 シンクロモンスター 】
星 9 / 水 / 機械族 / 攻3000 / 守3000
チューナー２体以上＋チューナー以外のモンスター１体
①：このカードがシンクロ召喚に成功した場合、そのシンクロ素材としたモンスターの数まで相手のフィールド・墓地のモンスターを対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
②：Ｓ召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、このカード以外の除外されている自分または相手のモンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
《シューティング・ライザー・ドラゴン》と《水晶機巧－シトリィ》とレベル3か4の非チューナーモンスター でシンクロできる《水晶機巧－グリオンガンド》です。チューナー2体を要求する召喚条件がシトリィキャンセルと噛み合っており、相手ターン中に出てきて3枚除外はかなり強いし打点も申し分ない。このデッキにおける初動の終着点としてかなり高水準の力を持っています。
シューティング・ライザー・ドラゴン
【 シンクロ・チューナーモンスター 】
星 7 / 光 / ドラゴン族 / 攻2100 / 守1700
チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
このカード名の①の効果は１ターンに１度しか使用できない。
①:このカードがＳ召喚に成功した場合に発動できる。
フィールドのこのカードより低いレベルを持つモンスター１体をデッキから墓地へ送り、そのモンスターのレベルの分だけこのカードのレベルを下げる。
このターン、自分は墓地へ送ったそのモンスター及び同名モンスターのモンスター効果を発動できない。
②:相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターをＳ素材としてＳ召喚する。
言い忘れていましたが、《シューティング・ライザー・ドラゴン》 は、シトリィキャンセルでレベル3、4のどちらを釣り上げてもグリオンガンドに繋げられるようにするために採用した「レベル調整が可能なシンクロチューナー」枠です。レベル調整のついでに《妖精伝姫－シラユキ》《ペロペロケルペロス》《水晶機巧－シストバーン》などの優秀な墓地効果を持つモンスターをデッキから落とせるのも高評価。
ここまでが一連の初動の流れですが、シトリィキャンセルで釣り上げるモンスターを工夫したり、あるいは、初手に《転回操車》を握っていた、などの条件が加わると、相手を妨害しながら大きく手札・盤面のアドバンテージを稼ぐことができます。
転回操車
【 フィールド魔法 】
「転回操車」の(1)(2)の効果は１ターンに１度、いずれか１つしか使用できない。
(1)：自分フィールドに機械族・地属性・レベル１０モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
デッキから攻撃力１８００以上の機械族・地属性・レベル４モンスター１体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターのレベルは１０になる。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける戦闘ダメージは０になる。
(2)：自分の手札を１枚墓地へ送って発動できる。
デッキから機械族・地属性・レベル１０モンスター１体を手札に加える。
例えば、先攻の初手に《レッド・リゾネーター》、《無頼特急バトレイン》、《転回操車》、と、何らかの手札コスト1枚を握っていたとします。《レッド・リゾネーター》通常召喚→効果で《無頼特急バトレイン》特殊召喚→2体で《水晶機巧－ハリファイバー》リンク召喚→《水晶機巧－ハリファイバー》効果で《水晶機巧－シトリィ》特殊召喚→《転回操車》発動、（2）効果でコストを切って《重機貨列車デリックレーン》 をサーチ
重機貨列車デリックレーン
【 効果モンスター 】
星 10 / 地 / 機械族 / 攻2800 / 守2000
「重機貨列車デリックレーン」の(1)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分フィールドに機械族・地属性モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になる。
(2)：Ｘ素材のこのカードがＸモンスターの効果を発動するために取り除かれ墓地へ送られた場合、相手フィールドのカード１枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
→そのままエンドフェイズ、墓地に行った《無頼特急バトレイン》（2）の効果でデッキからレベル10・機械族・地属性を手札に加える。次の相手ターンメインフェイズ、先述のシトリィキャンセルを行うことで《無頼特急バトレイン》を特殊召喚。→《シューティング・ライザー・ドラゴン》効果で《妖精伝姫－シラユキ》をデッキから落としてレベルを3に変更。→機械族・地属性モンスターである《無頼特急バトレイン》が特殊召喚されたことで手札の《重機貨列車デリックレーン》を（1）効果により特殊召喚。→機械族・地属性・レベル10である《重機貨列車デリックレーン》が特殊召喚されたことで《転回操車》（1）効果が発動。デッキから2枚目の《無頼特急バトレイン》をレベル10にして特殊召喚→そのまま《シューティング・ライザー・ドラゴン》+《水晶機巧－シトリィ》+蘇生した方の《無頼特急バトレイン》で 《水晶機巧－グリオンガンド》をシンクロ召喚。→相手のモンスターを3体除外。→相手エンドフェイズ、蘇生して再び墓地に送られた《無頼特急バトレイン》効果でふたたびデッキからレベル10・機械族・地属性を手札に加える。 といった具合に、相手エンドの時点で手札にレベル10・機械族・地属性モンスター×2場に《重機貨列車デリックレーン》、レベル10の《無頼特急バトレイン》、《水晶機巧－グリオンガンド》が残るので、ランク10の動きにグッとつながりやすくなります。さらにおまけのように墓地に《妖精伝姫－シラユキ》も構えられているのもポイント。落としたターンは効果使えませんけどね。この動きは《無頼特急バトレイン》の効果をうまく使って綺麗に《水晶機巧》から「列車」にバトンタッチできるので個人的にはかなり気に入っています。
ちなみにですが《クリッター》を蘇生してシンクロしても相手ターン中に能動的にサーチ効果が使えるのでおいしいです。
上記の動きでは省略しましたが、《スクラップ・リサイクラー》や《クリッター》も、1枚で《水晶機巧－ハリファイバー》に繋がるのでギミックがごちゃごちゃしたデッキの割には安定性があり、あまり手札事故も起こりません。もちろん、《隣の芝刈り》も最強の初動カードです。20枚も落とせたらなんだってできます。
④詰めのカード
初動の紹介がだいぶ長くなってしまったのでちょっとあっさりめにいこうと思います。
どちらかというとこっちは「初手にはあまり来てほしくないけど、終盤には大活躍する」カードっていう感じですね。
チェーン・リゾネーター
【 チューナーモンスター 】
星 1 / 光 / 悪魔族 / 攻100 / 守100
①：フィールドのＳモンスターが存在し、このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「チェーン・リゾネーター」以外の「リゾネーター」モンスター１体を特殊召喚する。
相手ターンに《水晶機巧－グリオンガンド》を立てた次の自分ターンにこのカードを通常召喚できると、効果でデッキから《レッド・リゾネーター》を特殊召喚できるので、《レッド・リゾネーター》（2）の回復効果を《水晶機巧－グリオンガンド》を対象に発動することで3000ものライフ回復ができます。《コール・リゾネーター》と合わせて4枚入っているうえに《クリッター》からのサーチも効くので結構手札に来てくれますね。さらに《水晶機巧－グリオンガンド》、《レッド・リゾネーター》、このカードと盤面に3枚も並ぶので《鎖龍蛇－スカルデット》にもアクセスしやすくなります。
鎖龍蛇-スカルデット
【 リンクモンスター 】
星 4 / 地 / ドラゴン族 / 攻2800 /
カード名が異なるモンスター２体以上
①：このカードは、このカードのリンク素材としたモンスターの数によって以下の効果を得る。
●２体以上：このカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。そのモンスターの攻撃力・守備力は３００アップする。
●３体以上：１ターンに１度、自分メインフェイズに発動できる。手札からモンスター１体を特殊召喚する。
●４体：このカードがリンク召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキから４枚ドローし、その後手札を３枚選んで好きな順番でデッキの下に戻す。
【LINK-４：上/左下/下/右下】
《水晶機巧》と《リゾネーター》による大量展開を「列車」の動きに繋げる重要カード。「3体：」の効果を使うことで、《転回操車》や《無頼特急バトレイン》、さらには自身の「4体：」の効果などで引き込んだ「列車」モンスターたちを手札から展開する補助の役割を持っています。このカードは「4体：」の効果がかなり強く、サーチが難しいものの引けたら強いカードである《隣の芝刈り》、《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》、《D・D・R》などを強引に引き込めます。
ギャラクシー・クィーンズ・ライト
【 通常魔法 】
自分フィールド上のレベル７以上のモンスター１体を選択して発動できる。自分フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターのレベルはエンドフェイズ時まで選択したモンスターと同じレベルになる。
レベル10の「列車」モンスターが一体でもいれば、他のモンスターたちをすべてランク10の素材に変えることができるインチキカード。
初手で引いたらかなりの確率で腐るという難点はあるものの、それを補って余りある爆発力。
これを使って出すのがこのデッキの最強カード。
No.35 ラベノス・タランチュラ
【 エクシーズモンスター 】
星 10 / 闇 / 昆虫族 / 攻0 / 守0
レベル10モンスター×2
①：このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分と相手のLPの差の数値分アップする。
②：X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手がモンスターを特殊召喚する度に相手に600ダメージを与える。
③：1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
《No.35 ラベノス・タランチュラ》です。詳しい説明は① コンセプトの欄で行ったので省略しますね。いやもうほんとこの子強いんですよ。というよりも使ってて気持ちいいって言った方が正しいですね。先述の通り、ライフ差が変動するたびにステータスの再計算が行われるため、戦闘ダメージを与えるたびにその分だけ全員が強くなっていきます。なので元々の攻撃力が0である 《No.35 ラベノス・タランチュラ》 自身も気づいたら攻撃力7000とかになってます。また、「お互いのライフ差」で攻撃力が上がる以上、自分の方がライフが大幅に少ないピンチでも、そのピンチを逆手にとって一発逆転の高火力を叩き出せるまさにエース。まさに主人公。使ってたの漫画版のボスだけど（小声）
⑤その他特筆すべきカード
ここでは②～④に入りきらなかったけど
このデッキを語るうえでは外せないカードを紹介していきます。
緊急ダイヤ
【 速攻魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。①：相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合に発動できる。機械族・地属性の、レベル４以下のモンスター１体とレベル５以上のモンスター１体をデッキから効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分は機械族モンスターでしか攻撃宣言できない。②：フィールドにセットされたこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから機械族・レベル１０モンスター１体を手札に加える。
「列車」というカード群が《列車》というカテゴリじゃなかったおかげでサポート範囲が「機械族・地属性」と、とんでもなく広くなってしまった最強の魔法カード。速攻魔法なので相手ターンに使ったらデメリットが消滅します。そのうえ相手ターンに《転回操車》を起動できます。ついでに言えばシトリィキャンセルで《水晶機巧－グリオンガンド》が着地してから効果処理までの間は自分の場のモンスターが《水晶機巧－グリオンガンド》1体のみになることも多いため、そのわずかなタイミングでも発動しやすいです。なんやこのカードぉ！？（再々掲）
機関重連アンガー・ナックル
【 リンクモンスター 】
星 2 / 地 / 機械族 / 攻1500 /
機械族モンスター２体
このカード名の①②の効果は１ターンに１度、いずれか１つしか使用できない。このカードはリンク素材にできない。①：自分・相手のメインフェイズに、自分の手札・フィールドのモンスター１体を墓地へ送り、自分の墓地の機械族・レベル１０モンスター１体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。②：このカードが墓地に存在する場合、自分の手札・フィールドのカード１枚を墓地へ送って発動できる。このカードを特殊召喚する。
【LINK-2：右/下】
「列車」サポートのリンクモンスター。このデッキの「列車」カードの供給源は基本的に山札に頼っているので山札から「列車」が切れると動きが止まってしまいます。ですがこのカードは墓地から「列車」を釣り上げられるのでリソースを無理なく使いまわせます。ついでに言うと（1）効果がスペルスピード2なのでサクリファイス・エスケープができたり相手ターンに《転回操車》が起動できたりします。《緊急ダイヤ》といいこのカードといい、「列車」の強化パーツはちょっと性能がおかしいと思います。強すぎます。
水晶機巧－ローズニクス
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 機械族 / 攻1800 / 守1000
「水晶機巧－ローズニクス」の①②の効果は１ターンに１度、いずれか１つしか使用できない。
①：自分フィールドの表側表示のカード１枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「クリストロン」チューナー１体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は機械族Ｓモンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
②：墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分フィールドに「水晶機巧トークン」(機械族・水・星１・攻/守０)１体を特殊召喚する。
このトークンはリリースできない。
タイトルにもなっている《水晶機巧トークン》を生み出すモンスター。《水晶機巧トークン》は《機関重連アンガー・ナックル》の素材にもなれます。《鎖龍蛇-スカルデット》の素材にもなれます。攻撃力10000オーバーのフィニッシャーにだってなれます。何が言いたいかというと「簡単にトークンが出るカードは強い。」以上です。
時戒神祖ヴルガータ
【 シンクロモンスター 】
星 10 / 闇 / 天使族 / 攻0 / 守0
チューナー＋チューナー以外のモンスター1体以上
①:このカードは戦闘・効果では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
②:EXデッキから特殊召喚したこのカードが戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て除外する。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける戦闘ダメージは半分になる。
③:このカードの②の効果を発動したターンのエンドフェイズに発動する。
その効果で自分が除外したモンスターを可能な限り相手フィールドに特殊召喚する。
このデッキの裏エース。どうしても「列車」ギミックに触れないが《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》は引けていて、盤面で10シンクロが組める……そんな時にお世話になるのがこのカード。これを対象に《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》を撃つと、ドヤれます。たのしいです。（こなみかん）普通に使ってもそれなりに強く、「戦闘、効果で破壊されない」耐性持ちを1枚で退かせます。退かしたあとにこのカードを場から離せば戻ってこないので、ランク10の素材にしてあげるのが吉。
おわりに
いかがだったでしょうか。以前（1年前）に私個人のブログでも紹介したデッキでしたが、大量の新規カードを組み込むことで、組み上げた当初からはずいぶん変わりました。
そのため改めて備忘録として残しておきたいと思い、筆を取らせていただいたところでございます。
私自身、こういったオリジナルデッキを作ることが楽しくて遊戯王をやっており、こんな感じの構築記事を読むのも大好きなので
画面の前のあなたもぜひ自分の最高のデッキを
記事にして公開してみてください。読みに行きます。
ではではこのあたりで。機会があればまたどこかでお会いしましょう。
