・この記事は2020年7月1日施行の殿堂レギュレーション変更以前に執筆されたものとなります。あらかじめご了承ください。
はじめに
2019年の超天篇環境を一色に染め上げた《BAKUOOON・ミッツァイル》。
GR戦術の要となるそのカードの殿堂入りにより、環境にはしばしの平穏が訪れるかと思われました。
しかし、フィオナの森以上に荒らされるのがガチ環境の常というもの。
史実よろしく闇文明から現れた侵略者《ヨミジ 丁-二式》は相性の良いオレガ・オーラたちと手を組み瞬く間に環境を席巻しました。
カード一枚から次々連鎖して一瞬で12枚のGRクリーチャーを出し切り、そのまま無限ループに突入する。そんな理不尽を平気の平左でやってのけるこのカードは、まさにGRゾーンの火薬庫。
動き出したら止まらない、現環境最強の【ドッカンデイヤーループ】について詳しく解説していきます!
環境トップを今からでも駆け抜けたい方にお勧めのデッキです!
目次
【ドッカンデイヤーループ】とは
【ドッカンデイヤーループ】は、様々なGRクリーチャーのマナドライブを駆使して手札・マナのリソースを伸ばした後、《MEGATOON・ドッカンデイヤー》の効果でGRクリーチャーをすべて出し切り、《ヨミジ 丁-二式》を用いて破壊効果とGR召喚効果をストックし、無限に使える様になった各種効果を使いまわして勝利することを目的としたループデッキです。
序盤中盤の動きが安定しており、決定力も申し分なし。トリガーも豊富で一定の防御力も備えています。
前環境で猛威を振るった《機術士 ディール/「本日のラッキーナンバー!」》という最強のGRメタカードが殿堂入りで消えた今、専用のメタカードを使わない限りこのデッキを止めることはかなり難しいといえます。
まだまだ環境の最前線でよく見かけること間違いなしのデッキです。
このデッキの長所
- 安定して4~5ターン目に勝利できる
- ループデッキであるため、動き始めれば逆転を許さず勝てる
- 序盤・中盤の動きに安定感がある
- トリガーが豊富で、一定の防御力も備えている
このデッキの短所
- 文明のバランスがシビアで、デッキ構築の時点である程度のバランスが求められる
- 特定のGRメタカードに弱い
- 動かし方を理解していないとループが失敗する
【ドッカンデイヤーループ】のサンプルデッキレシピ
【ドッカンデイヤーループ】デッキの回し方
1、マナドライブ達成のため、マナを伸ばす!
《フェアリー・ライフ》《霞み妖精ジャスミン》などの2ターン目のマナ加速が初動です。このデッキのメインとなるGRクリーチャーははすべてマナドライブ効果を持っているため、速やかにマナを溜めていきましょう。
また、今回のデッキではマナ基盤とマナ加速を兼ねて《天災 デドダム》を採用しています。2Tマナ加速→3T 《天災 デドダム》と動けば、4Tには手札を維持しながら当面の目標である6マナに到達することが可能です。
このデッキでは闇文明のマナが足りなくなることが多いので、その点でもありがたいカードです。
【 クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / 侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。
2、マナドライブ!GR召喚と状況対処でゴールを目指せ!
【 オレガ・オーラ 】
種族 グランセクト / デリートロン / 文明 自然 / パワー+0000 / コスト4
■S・トリガー(このオーラをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ使ってもよい)
これをクリーチャーに付けた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
4マナ溜まったら、基本的には《κβバライフ》を使って次のターンに6マナに到達することを意識しましょう。
ここで出ると嬉しいのはマナドライブでドローやマナ加速ができる《クリスマⅢ》と《サザン・エー》です。
特に最終的に7マナを目指すこのデッキにおいてタダでマナを増やしてくれる《クリスマⅢ》は非常に嬉しく、《κβバライフ》からめくれたときの合計2ブーストの強さは筆舌に尽くしがたいものがあります。
【 GRクリーチャー 】
種族 トリックス / ワンダフォース / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
■マナドライブ4(水):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが4枚以上で水文明があれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーの◇能力を使う。
◇カードを2枚引く。
【 GRクリーチャー 】
種族 グランセクト / デリートロン / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2
■マナドライブ3(自然):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが3枚以上で自然文明があれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーの◇能力を使う。
◇自分の山札の上から1枚目を、タップしてマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に加えてもよい。
また、フィニッシュまでに使えると嬉しいカードが《絶望と反魂と滅殺の決断》です。
【 呪文 】
文明 闇 / コスト5
■この呪文を、自分の墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
→コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
→相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
第一のハンデス効果は同型戦などで少数のキーカードを抱えた相手によく刺さりますし、第二のリアニメイト効果は墓地から《斬罪 シ蔑ザンド》等を戻してGR召喚と除去を行えます。第三のパワー低下効果はこのデッキの天敵である《U・S・A・BRELLA》や《リツイーギョ #桜 #満開》などに対処することが可能です。
これらの効果を2回使えることに加え、墓地からも使用可能であるこのカードは【ドッカンデイヤーループ】の対応力を高めている一枚といえるでしょう。
また、デッキ単位で不利な相手である【墓地ソース】【カリヤドネ】や、対処しきれない速度で攻撃してくる【零龍ギャスカ】への対策札として有用なのが《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》です。
【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / 文明 水 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■G・ゼロ―相手の墓地にカードが5枚以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■このクリーチャーは攻撃することができない。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーは自身の墓地のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。
墓地の肥えた相手にG・ゼロで出して墓地掃除を行うことができれば、相手のそれまでの努力を無に帰すことができます。その隙にこちらの手を進め、コンボを決めてしまいましょう。
【ドッカンデイヤーループ】が仮想敵にされて【墓地ソース】【カリヤドネ】が増えている環境であれば、逆にそれらを狩るために複数枚採用することも考えましょう。
3、大量GR召喚からループを決めろ!!
相手の対抗策を逆にいなしつつ手を進め、6~7マナ溜まったらいよいよループスタートです。《"魔神轟怒"万軍投》もしくは《MEGATOON・ドッカンデイヤー》をプレイして一気にGRクリーチャーを展開しましょう。
【 呪文 】
文明 火 / コスト6
■マスターG・O・D・S(ルビ:ゴッドオーバーダイナマイトスペル)(この呪文を、自分の手札を1枚捨てて、唱えてもよい。そうしたら、このターン中に捨てた自分の手札1枚につき、この呪文を唱えるコストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■GR召喚を3回する。
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ワンダフォース / 文明 火 / パワー5000 / コスト5
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札をすべて捨てる。
■自分の手札を1枚捨てた時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
ループに入るためには、GRクリーチャーをすべて場に出し切った状態にする必要があります。
そのための方法が、《サザン・エー》《天啓 CX-20》の効果で手札を増やした後に《マリゴルドⅢ》や《ヨミジ 丁-二式》から《MEGATOON・ドッカンデイヤー》を引っ張り出し、無理やりGR召喚してしまうというものです。 《マリゴルドⅢ》の効果でマナが6枚以下になったら、《クリスマⅢ》で補充しましょう。
【 GRクリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / デリートロン / 文明 闇 / パワー2000 / コスト4
■マナドライブ7(闇):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが7枚以上で闇文明があれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーの◇能力を使う。
◇コスト8以下の進化ではないクリーチャー1体またはコスト8以下のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
それでは、肝心のループについて見てみましょう。
1、破壊効果《斬罪 シ蔑ザンド》を無限ストック!
【 オレガ・オーラ 】
種族 マフィ・ギャング / デリートロン / 文明 闇 / パワー+4000 / コスト4
■無月の大罪2(このオーラを使うコストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する)
■これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■これをクリーチャーに付けた時、各プレイヤーはそれぞれ自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。
GRゾーンにカードがない、あるいは 《ヨミジ 丁-二式》 しかいない状態で《ヨミジ 丁-二式》の効果を発動し、墓地から《斬罪 シ蔑ザンド》を出してスタートします。
- 《斬罪 シ蔑ザンド》の効果でGR召喚された《ヨミジ 丁-二式》を自身の効果で破壊
- 《ヨミジ 丁-二式》の効果で今墓地に送られた《斬罪 シ蔑ザンド》を出し、《ヨミジ 丁-二式》をGR召喚
- 1.に戻る
この手順を繰り返すことで、お互いのクリーチャーを破壊する《斬罪 シ蔑ザンド》の効果を無限にストックします。
2、GR召喚効果を無限ストック!!
【 ツインパクトカード 】
種族 ジョーカーズ / ワンダフォース / 文明 水/自然 / パワー3000 / コスト5
■ブロッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時またはバトルゾーンを離れた時、GR召喚する。
カード名:りんご娘はさんにんっ娘
文明:自然
コスト:6マナ
■S・トリガー
■このカードをバトルゾーンに出す。
■このターンの終わりに、このカードをバトルゾーンから自分のマナゾーンに置く。
破壊効果をため終わったら、次はGR召喚効果のストックに移ります。
- 《ヨミジ 丁-二式》の効果で《スゴ腕プロジューサー》を蘇生
- 《スゴ腕プロジューサー》登場時効果で《ヨミジ 丁-二式》をGR召喚
- 無限にストックされた《斬罪 シ蔑ザンド》効果で《スゴ腕プロジューサー》を破壊
- 1.に戻る
この手順において、《スゴ腕プロジューサー》の登場時効果は使っているものの、離れた際のGR召喚効果は使っていません。よって、この手順の繰り返しでGR召喚効果を無限に溜めることができます。
3、ループフィニッシュ!無限への突入!
破壊とGR召喚が無限に溜まれば、あらゆるGRクリーチャーの登場時効果が使い放題になり、ひいては《ヨミジ 丁-二式》でデッキ内のあらゆるコスト8以下のクリーチャーも使い回せます。
フィニッシュには様々な手段がありますが、このデッキでは《蒼神龍ヴェール・バビロニア》《カット 丙-二式》によるループを採用しています。
- GRクリーチャーすべての効果を無限にストックする
- 無限にストックした効果で墓地かマナに《蒼神龍ヴェール・バビロニア》を送り、《ヨミジ 丁-二式》か《マリゴルドⅢ》でバトルゾーンに出す
- 《ヨミジ 丁-二式》《斬罪 シ蔑ザンド》効果で《蒼神龍ヴェール・バビロニア》を無限に出し入れし、登場時効果をストックする
- 《カット 丙-二式》効果で相手の手札をすべてハンデスする
- 《蒼神龍ヴェール・バビロニア》効果を使用し、1ドローさせる
- 4.と5.を繰り返し、相手のすべてのカードをドローさせてライブラリアウトで勝利
2の過程ですが、キーパーツが山札にあるなら《クリスマⅢ》の効果で無限にマナブーストして探すことができますし、楯落ちは《アカカゲ・レッドシャドウ》でケアできます。手札にキーパーツがある場合は《MEGATOON・ドッカンデイヤー》の効果で墓地に送れば問題ありません。
山札の底にキーパーツが埋まってしまった場合も、必要な効果をストックしておいてから《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》を出し入れすれば自分の山札を修復し、またやり直すことができます。また、事前に墓地から《絶望と反魂と滅殺の決断》を使っておけば、山札の底を固定することも可能です。
一見複雑ですが、「GRゾーンのクリーチャーを出し切る」「無限破壊ループと無限GRループを作る」「それらを活かしてフィニッシュ」という流れを一度覚えてしまえば意外と簡単、かつフィニッシュ手段が自由自在なのがこの【ドッカンデイヤーループ】の強みの1つです。
シールドトリガーのGR召喚カードからループに入れることがあるのも評価点で、場合によっては相手のターンに勝つことすら可能です。
【ドッカンデイヤーループ】のバリエーション
【ドッカンデイヤーループ】の基本機構はほぼ共通で、基本パーツの細かい枚数以外で違ってくるのは「トリガーやメタカード、メタ対策カード」と「フィニッシュパーツ」程度です。
今回はフィニッシュパーツとして《蒼神龍ヴェール・バビロニア》を採用していますが、【ドッカンデイヤーループ】には非常に多数のフィニッシュルートが存在します。どれも一長一短なので、ここではそのバリエーションの一部を紹介します。
ドローしながらGR!!《蒼神龍ヴェール・バビロニア》
【 クリーチャー 】
種族 ポセイディア・ドラゴン / オリジン / 文明 水 / パワー4000 / コスト5
自分がカードを1枚引く時、1枚のかわりに2枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を1枚捨てる。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の手札を見て、その中から1枚選ぶ。相手はそれを自分自身の山札の一番下に戻した後、カードを1枚引く。
サンプルデッキで採用している《蒼神龍ヴェール・バビロニア》です。ループまでに出しても役割を持てるのが魅力です。
長所
- ループパーツでありながら、単独でハンデスやドロー倍加などの機能を持つ
- 《MEGATOON・ドッカンデイヤー》と組み合わせればあらゆるドローでGR召喚が可能になる
- GRゾーンにハンデス要員を用意すれば、メインデッキに1枚積むだけで済む
短所
- ややコストが重く、単独で出ることはあまりない
ループ手段概要(一例)
- 無限にストックしたハンデス効果で相手の手札をすべてハンデスする
- 同じくストックした《蒼神龍ヴェール・バビロニア》効果を使用し、1ドローさせる
- 1.と2.を繰り返し、相手のすべてのカードをドローさせてライブラリアウトで勝利
初期採用の実績!《腐敗麗姫ベラ》
【 クリーチャー 】
種族 スプラッシュ・クイーン / ゴースト / 文明 水/闇 / パワー1000 / コスト2
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手は自身の山札の上から2枚をすべてのプレイヤーに見せる。そのうちの1枚を選び、墓地に置かせる。
初期型の【ドッカンデイヤーループ】に搭載されていたのが《腐敗麗姫ベラ》です。ループの簡便さが特徴で、【ドッカンデイヤーループ】の練習をする際におすすめです。
長所
- メインデッキに1枚積むだけで済む
- ループが非常に簡単
- 不足しがちな闇文明のマナ基盤になる
短所
- 単独ではほぼ役に立たない
- タップインであるため、テンポを阻害する可能性がある
ループ手段概要
- 《腐敗麗姫ベラ》を無限に出し入れし、相手の山札をすべて墓地に置く
闇マナをしっかり確保!《黒神龍ザルバ》
【 クリーチャー 】
種族 ドラゴン・ゾンビ / 文明 闇 / パワー5000 / コスト4
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手はカードを1枚引く。
同じく初期型の【ドッカンデイヤーループ】に搭載されていたのが《黒神龍ザルバ》です。 こちらもループ内容が非常に簡単です。
長所
- メインデッキに1枚積むだけで済む
- ループが非常に簡単
- 不足しがちな闇文明のマナ基盤になる
短所
- 単独では全く役に立たない
ループ手段概要
- 《黒神龍ザルバ》を無限に出し入れし、相手の山札をすべてドローさせる
山札やシールドも無限ルートに!《怒流牙 サイゾウミスト》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント / シノビ / 文明 光/水/自然 / パワー7000 / コスト7
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■ニンジャ・ストライク 7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードをすべて山札に加えてシャッフルする。その後、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。次の自分のターンのはじめに、自分のシールドを1つ、マナゾーンに置く。
有用な防御札でありながら、シールドや山札を介したループも可能にするのが《怒流牙 サイゾウミスト》です。
長所
- 単独でも強い防御札である
- 山札回復を活かした複数のループ手段を持つ
短所
- このカード以外に追加のフィニッシュパーツが必要になる
- 攻めているときには役に立たない
- ループがやや複雑
- タップインであるため、テンポを阻害する可能性がある
ループ手段概要(一例)
- 《怒流牙 サイゾウミスト》《アカカゲ・レッドシャドウ》 の効果を無限にストックする
- ストックした効果を交互に使用し、山札のカードを次々とシールドに置いてはブレイクする
- この過程でデッキ内の《ひみつのフィナーレ!》等のフィニッシュパーツがトリガーする
- トリガーしたら、《怒流牙 サイゾウミスト》で山札を回復してから2に戻り、何度も《ひみつのフィナーレ!》を使用して相手をライブラリアウトさせる
メタカードがループパーツに!?《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》
【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / 文明 水 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■G・ゼロ―相手の墓地にカードが5枚以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■このクリーチャーは攻撃することができない。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーは自身の墓地のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。
サンプルデッキにもメタカードとして採用していた《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》も、コンボパーツになりえます。
長所
- 【ドッカンデイヤーループ】が苦手とする墓地利用デッキに非常によく刺さる
- 山札回復を活かした複数のループ手段を持つ
短所
- このカード以外に追加のフィニッシュパーツが必要になる
- 墓地を使わない相手には刺さらない
- ループの中には非常に複雑なものもある(サンプルは最も簡単な例)
ループ手段概要(一例)
- 《ツタンメカーネン》《MEGATOON・ドッカンデイヤー》《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》の効果を無限にストック
- 《ツタンメカーネン》効果で両者1ドロー
- 《MEGATOON・ドッカンデイヤー》効果で自分の手札を捨てる
- 《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》効果で両者の墓地を山札に戻す
- 2.に戻って繰り返し、相手をライブラリアウトさせる
詳しい説明はここでは割愛しますが、他にも多種多様かつ複雑怪奇なフィニッシュパーツが存在します。
カードプールの非常に広いデュエルマスターズにおいて、ループパーツを1つ選ぶにも多くの選択肢があります。自分の好み、そのほかのパーツとの噛み合いを考慮して納得の1枚を見つけましょう!
【ドッカンデイヤーループ】に有利なデッキ
GRを完全封鎖!【零龍墓地ソース】
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 火 / パワー12000 / コスト12
■このクリーチャーを召喚するコストは、自分の墓地のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、サイキック・クリーチャーを全て破壊する。その後、パワー5000以下のクリーチャーを全て破壊する。
■誰もパワー5000以下のクリーチャーを召喚できず、サイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出すことができない。
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
GR戦術をメインとする【ドッカンデイヤーループ】に有利に戦えるのが、《暴走龍 5000GT》擁する【墓地ソース】系列のデッキ、中でもスピードのある【零龍墓地ソース】系列です。
早ければ3ターン目には着地するこのカードが場にいる限り【ドッカンデイヤーループ】側はGR召喚を一切行えず、除去カードを引く、それを使えるマナに到達するまで待つことしかできません。
前述の《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》等によって対策はされますが、逆に言えばそれくらいでしか対処されることがなく、総じて有利に試合を運べるデッキといえるでしょう。
やられる前に走り切れ!【カリヤドネループ】
【 ツインパクトカード 】
種族 ムートピア / 文明 光/水 / パワー10500 / コスト14
■シンパシー:自分の墓地にある呪文(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、自分の墓地にある呪文1枚につき1少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト3以下の呪文を3枚まで、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。こうして唱えた呪文は、唱えた後、墓地に置くかわりに山札の一番下に置く。
■W・ブレイカー
────────────呪文────────────
カード名:ハーミット・サークル
文明:光
コスト:3マナ
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
4~5ターンかけて走り切る【ドッカンデイヤーループ】に対して、かなり安定して4ターン目に勝負を仕掛けられるのが【カリヤドネループ】です。
先攻なら4ターン目に先にこちらが完走でき、後攻であっても【ドッカンデイヤーループ】側に対して「安定を捨てて最速を狙わなければ負けてしまう!」というプレッシャーを与えることができます。基本的に殴らないため、シールドからリソースを与えてしまうこともありません。
このデッキも墓地を利用することから《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》等で対策されますが、それでも速度で勝っているのは非常に大きな武器です。
メタりながら殴り切れ!【赤白レッドゾーン】
【 進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 火 / パワー11000 / コスト6
■進化-自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーを進化ではないクリーチャーの上に置いた時、相手のシールドをひとつ選び、持ち主の墓地に置く。
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / チームボンバー / 文明 火 / パワー4000 / コスト3
■相手のコスト4以下のクリーチャーが、手札以外のどこからでもバトルゾーンに出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。
■コスト4以下の呪文の効果によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
【ドッカンデイヤーループ】最大の弱点である《U・S・A・BRELLA》等のメタクリーチャーを立てながら高速で早く殴り抜けることが可能なのが【赤白レッドゾーン】です。
《U・S・A・BRELLA》はこのデッキの全てのGRクリーチャー(ひいてはオレガ・オーラも)を止めてしまうため、【ドッカンデイヤーループ】側はトリガーや《絶望と反魂と滅殺の決断》などで除去できない限りループに入ることが不可能になります。
昔からあるデッキながら、防御力が高いとされる【ドッカンデイヤーループ】に真っ向から殴り勝てる注目のビートダウンデッキです!
まとめ
非常にカードパワーの高いマナドライブ持ちGRクリーチャーの力を存分に使うことのできる【ドッカンデイヤーループ】。
ループ手順こそ複雑ですが、対応力と強さを兼ね備えた非常に魅力的なデッキです。環境トップであることから熱心な研究が進んでおり、様々な利点を持つ多くの型が存在するのも特徴です。
対策することは可能ですが、それすらも上から倒してしまえるようなポテンシャルの高いデッキと言えるでしょう。
最後に、カーナベルでは【ドッカンデイヤーループ】デッキを組みたい方に向けて、今回の記事内で紹介した【ドッカンデイヤーループ】関連カードや相性の良いカードを豊富に準備しております!
カーナベルで素早くまとめてデッキパーツを手に入れ、 環境トップを走り続けるこのデッキの出力をぜひ味わってみてください!