【青黒カリヤドネ】カリヤドネループの最新情報が分かる解説記事!【2020年 7月 殿堂対応】

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【青黒カリヤドネ】カリヤドネループの最新情報が分かる解説記事!【2020年 7月 殿堂対応】

2020年12月の殿堂執行により、現在「アドバンス」に対応していないデッキです。

目次

はじめに

【青黒カリヤドネ】といえば、DMGP9thにおいて突如出現し上位を埋め尽くしたことが記憶に新しいデッキタイプ。

《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》の殿堂入りにより当時とはデッキの性質が変わり、純粋な速度で勝負するコンボデッキへと変貌を遂げました。

最速4ターンでのループフィニッシュを突き付けられるのはどのデッキを使っていても脅威。新環境でも対策必須のデッキタイプです。

しかし、このデッキの真骨頂はメタカードに対する対応力。呪文を中心としたデッキでありながら《奇天烈 シャッフ》への耐性があり、1度の《ポクチンちん》くらいなら立て直し可能。

刺さりやすいメタカードが多数存在するにも関わらず、それらを乗り越えて勝つ力があります。

この記事では2020年7月環境を代表するコンボデッキである、【青黒カリヤドネ】について詳しく解説していきます!

シールドを割らずに勝つ…そんなデュエマのもうひとつの魅力をこのデッキで体験してみましょう!

【青黒カリヤドネ】デッキの特徴

【青黒カリヤドネ】とは墓地に大量の呪文をため込み、《魔導管理室 カリヤドネ》を召喚。その効果を連続して使用するコンボデッキです。

最後には《次元の嵐 スコーラー》の追加ターンでマナを回復し、《ブラッディ・クロス》を絡めたループ(後述)でライブラリアウト勝ちを目指します。

墓地に呪文を溜め込む段階で《ブラッディ・タイフーン》などのドローソースで自然と手札が整うため、道中の事故が起きにくいのが1番の長所。

また、妨害がなければ最速4ターンキルという速度はコンボデッキとしては破格。かつて世間を騒がせた【《ベイB ジャック》ループ】や【青単ムートピア】と同じ速度です。

それでいてコンボデッキでは軽視されがちな防御札や妨害札を入れるスロットもあるため、環境への対応力も高いです。

【青黒カリヤドネ】の長所

  • 最速4ターンループ
  • デッキ全体の安定感
  • 防御札、妨害札もしっかり搭載可能
  • 刺さるメタカードは多いが、一部は貫通可能

【青黒カリヤドネ】の短所

  • 呪文を封殺されると対処不可能

【青黒カリヤドネ】のデッキレシピ


【青黒カリヤドネ】カード解説

【青黒カリヤドネ】確定枠のデッキレシピ


確定枠

《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》

魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル

【 ツインパクトカード 】
種族 ムートピア / 文明 光/水 / パワー10500 / コスト14

■シンパシー:自分の墓地にある呪文(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、自分の墓地にある呪文1枚につき1少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト3以下の呪文を3枚まで、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。こうして唱えた呪文は、唱えた後、墓地に置くかわりに山札の一番下に置く。
■W・ブレイカー

呪文
カード名:ハーミット・サークル
文明:光
コスト:3マナ

■S・トリガー
■相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。

コンセプトカード。他の36枚は全てこのカードを出すためにあるといっても過言ではありません。

《ハーミット・サークル》側が防御トリガーになっているのも嬉しいポイントですね。

《ア・ストラ・センサー》
《ブラッディ・タイフーン》
《エマージェンシー・タイフーン》
《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》

デッキの核となるドローソースです。序盤はこれらを撃つことで手札を整えながら墓地を増やしていきます。

特に《ブラッディ・タイフーン》は2マナで3枚の墓地を肥やすこのデッキ最強のカード。序盤はこれのプレイを真っ先に目指します。

《エマージェンシー・タイフーン》《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》は墓地肥やし効率が《ブラッディ・タイフーン》より悪く、複数枚必要なシチュエーションが少ないため3枚でも問題ありません。

《ブラッディ・クロス》

ブラッディ・クロス

【 呪文 】
文明 闇 / パワー- / コスト1

自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その後、相手は自身の山札の上から2枚を墓地に置く。

ループフィニッシャー兼1マナで3枚、このデッキで最大効率の墓地肥やしカード。

初めて使う方はこのカードの使い方に戸惑うことが多いかもしれないですが、基本は「速攻以外にはフィニッシュするターンにのみ撃つ」と覚えればOKです。

闇雲に撃つとその後手札が1枚少ない状態で戦うことになってしまい、《ポクチンちん》などの墓地メタを食らった際の被害が大きくなってしまいます。

シールドから手札を供給できる高速ビートダウン相手以外には基本的に撃たずにフィニッシュターンを待ちましょう。

《セイレーン・コンチェルト》

セイレーン・コンチェルト

(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 水 / パワー- / コスト1

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) 
自分のマナゾーンからカードを1枚、自分の手札に戻す。その後、自分の手札を1枚、自分のマナゾーンに置く。

ループパーツ兼0マナで1枚墓地を肥やせるカード。
これも闇雲に撃つと手札が減ってしまうため、フィニッシュするターンにのみ撃つようにしましょう。

《スパイラル・ゲート》
《魔法学校 パクスクウガ》

ループパーツ。1度使った《魔導管理室 カリヤドネ》を手札に戻すカード。
トリガーがついているので最低限防御札になるのもいいですね。

《凶鬼90号 ゾレーゴ/「大当たり!もう一本!!」》

凶鬼90号 ゾレーゴ/「大当たり!もう一本!!」

【 ツインパクトカード 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 水/闇 / パワー7000 / コスト6

■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体破壊する。

呪文
カード名:「大当たり!もう一本!!」
文明:水
コスト:2マナ

■このターン、次に自分のクリーチャーがバトルゾーンに出て、その能力がトリガーする時、その能力は1度のかわりに2度トリガーする。

ループパーツ。《魔導管理室 カリヤドネ》、《次元の嵐 スコーラー》の効果を「もはや何をしてもゲームに勝つ」に進化させます。

《魔導管理室 カリヤドネ》プレイ後のソリティアはまずこのカードのプレイを目指しましょう。

メタクリーチャーによってゲームが長引いた際にクリーチャー面で出すこともあるので、頭の片隅に入れておきましょう。

《次元の嵐 スコーラー》

次元の嵐 スコーラー

【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / スペシャルズ / 文明 水 / パワー11000 / コスト11

■G・ゼロ:このターン中に自分の呪文を5枚以上唱えていれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。■W・ブレイカー■このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、それがこのゲーム中にバトルゾーンに出した最初の《次元の嵐 スコーラー》なら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。

《カリヤドネ》を出したターンにそのまま勝ち切るにはマナが心許ないのですが、このカードで追加ターンを取れば実質《ボルバルザーク・エクス》。増えたマナで《魔導管理室 カリヤドネ》を連打できます。

ただし、このデッキ唯一の非呪文カード。墓地にあっても《魔導管理室 カリヤドネ》の軽減コストにはなりません。

とはいっても青単色なので手札に来た際の管理は楽ですし、《ブラッディ・タイフーン》や《終焉の開闢》で見えたときには自身を回収すればいいので大した問題ではないのですが、《ブラッディ・クロス》で落ちる現象だけはどうしようもありません。涙を流して割り切りましょう。

《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》

機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」

(殿堂カード) 【 ツインパクトカード 】
種族 マジック・コマンド / 文明 水 / パワー6000 / コスト6

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、数字を1つ選ぶ。その数字と同じコストを持つ相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。

呪文
カード名:「本日のラッキーナンバー!」
文明:水
コスト:3マナ
■数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つクリーチャーと呪文を召喚したり唱えたりできない。

このデッキと最も相性がいい妨害カード。

3ターン目までの墓地肥やしが上手くいかなくても、《ラッキーナンバー!》を撃つことで墓地とマナをノーリスクで1枚増やし、5ターン目の《カリヤドネ》着地へのハードルを下げることができます。

また、《セイレーン・コンチェルト》が盾落ちした際はこのカードを複数回使ってトリガーや返し手を封じながらビートダウンを仕掛けます。

このとき《大当たり》状態の《次元の嵐 スコーラー》で2ターン取っておくと安心ですね。

ここまでがコンボに必要な確定枠。

《エマージェンシー・タイフーン》《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》を3投とすると、残りは10枚。

コンボデッキながらここまで自由枠にスロットを割くことができるのは珍しく、メタゲームへの対応力の高さが伺えると思います。

調整枠…防御札

《知識と流転と時空の決断》

知識と流転と時空の決断

【 呪文 】
文明 水 / コスト4

■自分の墓地に呪文が4枚以上あり、この呪文が自分のシールドゾーンにあれば、この呪文に「S・トリガー」を与える。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶カードを1枚引く。
▶GR召喚する。  
▶相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。

1ターン目《ア・ストラ・センサー》2ターン目《ブラッディ・タイフーン》と撃てば2ターン目までに起動可能な防御トリガー。

1枚で確実に2面止めることができる青単色呪文トリガーは(おそらく)このカードのみ。条件もこのデッキにとってはあってないようなもの、相性は抜群です。

速攻相手に早期に《ブラッディ・クロス》を撃つのは墓地4枚を達成してこれをトリガーにするためですね。

また、カードプールの拡充や研究が進んだことによりGRゾーンを妨害クリーチャー+《続召の意志 マーチス》で染める構築が主流となりました。

事故やメタカードによってロングゲームとなった場合、このカードのGR召喚モードを使えば意識外から《カット 丙-二式》などの妨害を挟むことができます。

ミラーマッチのどうしようもない速度差を《ポクタマたま》や《トムライ 丙-三式》で捲るなど、その役割は多岐に渡ります。

総じて役割が多く、競合カードに比べて高いパワーを持っています。
コンボには一切絡まないカードのため調整枠のカテゴリですが、ほぼ4枚確定といっても過言ではありません。

《スーパー・デーモン・ハンド》

スーパー・デーモン・ハンド

【 呪文 】
文明 闇 / コスト6

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■相手のクリーチャーを1体破壊する。その後、そのクリーチャーのコストと同じ枚数、自分の山札の上から墓地に置く。

このデッキと相性のいい防御トリガー。

小型のクリーチャーを破壊するだけでもボーナスの墓地肥やしが非常に大きく、カウンターで《カリヤドネ》を召喚する足掛かりになってくれます。

もちろん大型クリーチャーを破壊すれば返しにそのまま勝ってしまうことも珍しくありません。
マナに埋めやすい黒単色であることもいいですね。

他にも黒単色トリガーには《九番目の旧王》などが候補に挙がります。環境によって使い分けましょう。

調整枠…妨害札

《超次元エクストラ・ホール》

超次元エクストラ・ホール

【 超次元呪文 】
文明 水 / コスト3

プレイヤーをひとり選び、その墓地からカードを2枚まで選ぶ。そのプレイヤーは選ばれたカードを自身の山札の一番上に置き、山札をシャッフルする。
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
コスト2以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
コスト4以下の光または水のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)

カリヤドネ同型が増えたときに光る1枚。

相手の墓地を減らしつつ《イオの伝道師ガガ・パックン》を出せば先手後手を逆転させるほどの大幅な減速が見込めます。

ただ、他の用途が《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》をメタクリーチャーに当てるくらいしか用途がありません。

【赤白レッドゾーン】のような相手に刺さるかも…と思われがちですが、そういった相手にはトリガーでの逆転を狙って墓地を増やした方が勝ちに繋がるケースが多いです。

このカードに限らず【青黒カリヤドネ】におけるトリガーを持たない妨害札は、自分の手がほとんど進まないことから手札で腐りやすい性質を持ちます。

環境をしっかり読んだ上で投入しなければ足を引っ張ってしまうので、注意しましょう。

調整枠…追加のルーター

《悪魔の契約》

悪魔の契約

【 呪文 】
文明 闇 / パワー- / コスト2

自分のマナゾーンから好きな枚数のカードを選び、自分の墓地に置く。その後、その枚数と同じ数のカードを引く。

4キル達成率を重く見るなら非常にオススメのカード。

自身でタップしたマナをそのまま墓地に置くだけで2マナで3肥やし、《ブラッディ・タイフーン》と同等のスペックを持っています。

《ブラッディ・クロス》などの他のカードと同時に撃ってタップしたマナを全て墓地に送れば破格の墓地肥やし性能を発揮します。

また、《セイレーン・コンチェルト》以外で唯一マナに触れる効果を持ったカードです。

《セイレーン・コンチェルト》自体をマナに置くことも許容されるため、1枚入れておくだけでプレイの幅が広がります。

マナが減ってソリティアに影響が出ないか不安かもしれませんが、《次元の嵐 スコーラー》の追加ターンまで繋がれば案外なんてことありません。《魔導管理室 カリヤドネ》を出す青1マナさえ残しておけば一気にガッとやっちゃって大丈夫です。

【青黒カリヤドネ】の回し方

①4キルのため、墓地の枚数を意識しよう!

当たり前の話ですが、14コストの《魔導管理室 カリヤドネ》を1マナで出すためには墓地に13枚の呪文が必要です。

途方もない数字に見えますが、このデッキは最速4キル。シールドブレイクの補助を受けずとも、すぐさまこの数字に到達することが可能です。

キーカードは《ブラッディ・タイフーン》

このカードを序盤に引き込んだ場合、まずは妨害が来なかった場合に4キルをする準備が必要になります。
まず意識することは、3ターン目に墓地を7枚以上にすることです。

この7枚ラインは即ち、4ターン目に墓地を6枚肥やせば《魔導管理室 カリヤドネ》を1マナで出せるということ……

つまり、《ブラッディ・クロス》2枚や《ブラッディ・クロス》+《ブラッディ・タイフーン》を撃てば余った1マナで《魔導管理室 カリヤドネ》を出すことができます。

また、このルートは事前に呪文を2回撃っているため《魔導管理室 カリヤドネ》1回からすぐさま《次元の嵐 スコーラー》に辿り着くことができます。

例えば、1ターン目から《ア・ストラ・センサー》《ブラッディ・タイフーン》→《終焉の開闢》と撃てば1+3+3で7枚。

他にも、2ターン目《ブラッディ・タイフーン》《ブラッディ・タイフーン》+《ア・ストラ・センサー》でも7枚。

この道中で4ターン目に墓地を肥やすための《ブラッディ・クロス》、そして《魔導管理室 カリヤドネ》を探して、4ターン目のソリティアに繋げましょう。

以下に4マナ時点で《魔導管理室 カリヤドネ》+《次元の嵐 スコーラー》をプレイ可能な手札の組み合わせを記載します。《セイレーン・コンチェルト》が絡めばこの限りではないので、手札に来た際はどのように扱うか1度考えてみましょう。

墓地6枚からOK……《ブラッディ・クロス》 + 《ブラッディ・クロス》 or 《悪魔の契約》

墓地7枚からOK……《ブラッディ・クロス》 + 《ブラッディ・タイフーン》《悪魔の契約》 + 《ア・ストラ・センサー》

墓地8枚からOK……《ブラッディ・クロス》 + 《ア・ストラ・センサー》 or 《エマージェンシー・タイフーン》

墓地6枚から 《ブラッディ・クロス》 + 《ブラッディ・クロス》 or 《悪魔の契約》3枚破壊
墓地7枚から 《ブラッディ・クロス》 + 《ブラッディ・タイフーン》
《悪魔の契約》3枚破壊 + 《ア・ストラ・センサー》
墓地8枚から 《ブラッディ・クロス》 +《ア・ストラ・センサー》 or 《エマージェンシー・タイフーン》

もちろん毎回都合よくいくはずもありません。ガン回りパターンが成らなかった場合は焦らず5ターン目を待ちましょう。

②相手の動きにどっしり構えよう!

4ターン目に決められなくても、自分のターンにやることはあまり変わりありません。

焦らず墓地を肥やす、刺さりそうなタイミングで《知識と流転と時空の決断》や《凶鬼90号 ゾレーゴ》を撃つ…大抵やることは以上のいずれかです。

4マナ、墓地7枚があればカード2枚で墓地13枚を達成できてしまうこのデッキ。

当然ターンが経過すればマナの数、使えるカードの枚数は増え、反比例するように必要な墓地の枚数は減っていきます。

それを見せられた相手はフィニッシュを急ぎます。特にビートダウンでフィニッシュを目指すデッキはしばしば中途半端な状態で殴る必要が出てきます。

それを10枚前後入ったトリガーで1ターン耐えれば、逆転勝ちを容易に狙うことができます。

③フィニッシュループまで繋げよう!

《魔導管理室 カリヤドネ》を出したあとはいよいよ大詰め、今までデッキを掘り進めたルーター呪文を連打して山札を限りなく圧縮。そのままループフィニッシュを目指しましょう。

初めて回す方がスムーズにループできるように、3つのフェーズに分けて詳しく解説します。


1.ソリティア最序盤…デッキを掘り切れる状態を作ろう!

ここで目指すポイントは3つ。

・《次元の嵐 スコーラー》に辿り着き、マナを回復する

 →まずは安心してデッキを掘り切れるマナを確保しましょう。

たとえ《悪魔の契約》で1マナまで減ったとしても、追加ターンに青2マナを確保すればギリギリ回し切れることが多いです。

《「大当たり!もう一本!!」》状態で出せばもはや考えることはありません。

・《魔導管理室 カリヤドネ》を1マナで出せる状態をキープする

 → 墓地枚数がギリギリの状態で入ったときに陥りやすいのですが、墓地を増やさない呪文を撃ちすぎると、墓地が減って《魔導管理室 カリヤドネ》を出すマナが足りなくなることがあります。

最初のうちは《ブラッディ・タイフーン》や《終焉の開闢》のような墓地枚数を増やす呪文を優先的に撃ち、《魔導管理室 カリヤドネ》を1マナで出せる状態を保ち続けましょう。

・《「大当たり!もう一本!!」》状態の《魔導管理室 カリヤドネ》を出す

 →ここに辿り着けばほぼゲームセット!ウイニングランへ向けて、次のフェーズへ進みましょう。


2.ループ移行まで…スムーズにループの初期盤面に入るためには

さて、《「大当たり!もう一本!!」》状態の《魔導管理室 カリヤドネ》を出せばループフィニッシュまであと一息。

《セイレーン・コンチェルト》や《「大当たり!もう一本!!」》を切らさないのはもちろんですが、スマートなループにはちょっとしたコツが必要です。

以下の3点を意識してデッキを掘り進めていきましょう。

・《セイレーン・コンチェルト》を《「大当たり!もう一本!!」》、バウンス呪文と同時に唱えるのは極力避ける

 →これらが固まってデッキボトムに落ちてしまうと、ループフィニッシュまでスムーズに繋げなくなってしまうことがあります。

絶対にダメとは言いませんが、スムーズにループするためには《セイレーン・コンチェルト》はルーターと一緒に撃つのが無難でしょう。

・コンボパーツが足りない場合も想定しておく

 →特に《セイレーン・コンチェルト》は1枚しか入っていないため、デッキを1周させても見えないことがままあります。

このときは《「本日のラッキーナンバー!」》を複数回撃ちながらのビートダウンに移行するため、盤面に打点を並べておきましょう。

このとき《「大当たり!もう一本!!」》状態の《次元の嵐 スコーラー》を出しておけばより余裕をもってフィニッシュに向かえます。

・《魔導管理室 カリヤドネ》1回目の効果でデッキを0枚にする

 →コンボパーツは全部見えたけどスムーズにループに入れない!という方向けのちょっとした考え方のコツ。

《魔導管理室 カリヤドネ》の下に戻る効果をいったん忘れて、デッキがちょうど0枚になるように呪文を撃ってみましょう。

例えばデッキが残り8枚のときは《ブラッディ・クロス》+《ブラッディ・タイフーン》+《終焉の開闢》と撃ってみます。

すると残りデッキが3枚となり、下記ループの手順6から行うだけでループの初期盤面が完成します。スマートですね!


3.いざループ!わかりやすく証明しよう!

ループパターンは何通りかありますが、実戦で使うには1つ覚えれば十分。

この記事で紹介するのは同じ呪文が山札と墓地を反復する、最も視覚的にわかりやすいループです。

(説明中では《魔導管理室 カリヤドネ》の山札の下に送る効果は省略しています。)

初期盤面:手札:《魔導管理室 カリヤドネ》13軽減以上マナ:青単色1マナ墓地:《セイレーン・コンチェルト》《ブラッディ・クロス》《エマージェンシー・タイフーン》山札:《凶鬼90号 ゾレーゴ/「大当たり!もう一本!!」》、バウンス呪文、《ブラッディ・クロス》その他:《「大当たり!もう一本!!」》状態であること

1.1マナで《魔導管理室 カリヤドネ》を召喚

2.1回目の効果を解決、墓地の 《セイレーン・コンチェルト》《ブラッディ・クロス》《エマージェンシー・タイフーン》 を唱える

3.《セイレーン・コンチェルト》解決、使用したマナをアンタップする

4.《ブラッディ・クロス》解決、デッキトップから2枚墓地に送る

5.《エマージェンシー・タイフーン》解決、1枚だけ引いて引いたカードを捨てる

ここまでの手順で初期盤面で墓地にあったカードと山札にあったカードが入れ替わっている状態になります。

6.2回目の効果を解決、1回目の効果で墓地に行った《「大当たり!もう一本!!」》、バウンス呪文、《ブラッディ・タイフーン》を唱える

7.《「大当たり!もう一本!!」》を解決

8.バウンス呪文を解決、《魔導管理室 カリヤドネ》を手札に戻す

9.《ブラッディ・タイフーン》を解決、手順3~5で撃った3枚の呪文が回収対象となる、《セイレーン・コンチェルト》を回収して残り2枚を墓地へ

10.1マナ払って《セイレーン・コンチェルト》、使用したマナをアンタップする

これで手順5時点で入れ替わった山札と墓地が元に戻り…
初期盤面に戻りました!You WIN!!

墓地と山札が入れ替わってるだけなのでループの構造は超単純です。

相手視点からも分かりやすいので初めて回す方はこれを覚えましょう。

また、友達の間で回すだけなら大丈夫ですが、大会では口頭でループしていることを説明する必要が出てきます。

そりゃそうですよね、説明もなしにごちゃごちゃ盤面を動かされてよくわからんまま「ループしてるので僕の勝ちです!!」って突然言われても変人扱いされかねません。

忘れがちですがカードゲームはコミュニケーションのゲーム。対戦相手を置いてけぼりにしないよう、今何が起きているのかを分かりやすく説明しましょう。

どのコンボデッキにも言えることですが、私から説明のコツを2つ。

  • 初期盤面をしっかりと宣言すること
    「ループ証明を始めます。初期盤面は手札に〇〇、墓地に○○~」
    「手札に〇〇があって墓地に〇〇~なので、初期盤面に戻りました」
     ループ証明は初期盤面に始まり初期盤面に終わります。
     スタート地点を明確に示し、そこに戻ってきたことを説明する。
     この説明がなければループ証明は認められないと言っても過言ではありません。サボらず相手に分かるよう、しっかり説明しましょう。
  • 要所で相手に確認を取る
    「ここまで大丈夫ですか?」
     一区切りついたところでこの一言があるかないかは大事です。
     相手が道中でカードの処理順が分からなくなってしまっては説明の意味がありません。相手に合わせたペースで説明を進めましょう。

【青黒カリヤドネ】が有利とするデッキ

有利なデッキタイプの傾向

ざっくりと、
・4ターン目までにフィニッシュができない
・呪文メタを搭載するのが難しい
以上の2点に該当するデッキ相手は全て有利に立ち回ることができます。

また、呪文メタの中でも例外として《奇天烈 シャッフ》単騎に対してだけはこちらが有利な駆け引きを仕掛けることができます。呪文のコストが1~3に散っていることが大きく、フィニッシュターン以外の《知識と流転と時空の決断》は概ね止まらないため遅延が効くことも。《魔導管理室 カリヤドネ》が出ればそのまま貫通することも多いです。

【青黒カリヤドネ】が不利とするデッキ

不利なデッキタイプの傾向

デッキ単位での不利マッチは少ないのですが、呪文のコストを重くする、発動自体を制限するメタカードが強烈に刺さります。
【青黒カリヤドネ】を倒したい方は以下のメタカードを搭載できるデッキを使うといいでしょう。

《正義の煌き オーリリア》

正義の煌き オーリリア

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー4500 / コスト4

このクリーチャーをアンタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーまたは自分のタップしているクリーチャーに変更してもよい。
ラビリンス:自分のシールドの数が相手より多ければ、相手はコスト5以下の呪文を唱えられない。

【赤白レッドゾーン】などに採用されることがあるこのカード、早期に出されてしまうと《スーパー・デーモン・ハンド》以外の解答を封じられてしまいます。出る前に殺したいところですが、そういったデッキに合わせて採用されている《音奏 プーンギ》での遅延も効いてしまいます。トリガー《スーパー・デーモン・ハンド》を上手く当てようとしてもそういった(中略)《ジャミング・チャフ》で封じられ…このようなメタカードを上手く重ね掛けされると勝ち目がなくなってしまいます。

《ファイナル・ストップ》+《Wave ウェイブ》

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【ギャラクシールド】など、青白カラーのコントロールに採用されるこのギミックが環境内で最も刺さります。一度回り出して《Wave ウェイブ》《回収 TE-10》《ポクタマたま》を連れてきた日には目も当てられません。先攻4キルには間に合っていないのが唯一の救いでしょうか。

不利なデッキタイプ

  • 【赤白レッドゾーン】
  • 【ナウオアネバーループ】
赤白レッドゾーンの解説はこちら!
ナウオアネバーループの解説はこちら!

おわりに

現環境を代表するループデッキである【青黒カリヤドネ】。
ループ方法も分かりやすいため、初めて大会でループデッキを使ってみたいという方にも最適なデッキです。

最後に、カーナベルでは【青黒カリヤドネ】デッキを組みたい方に向けて、今回の記事内で紹介した【青黒カリヤドネ】関連カードや相性の良いカードを豊富に準備しております!

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