【第5回TWC】九十九語であそぼ ~十王編新能力全部盛り~

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【第5回TWC】九十九語であそぼ ~十王編新能力全部盛り~
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目次

挨拶と企画紹介

不死樹王国に嫁ぎました。こんにちは、村民まんじゅうです。

ガチまとめ様に記事を投稿させていただくのも今回で6回目。これまでそれ轟破天じゃなくてもよくね?と散々言われたネタデッキからホントに勝ちたいならそのテーマやめろと散々言われた真面目なデッキまで、実に17個もの轟破天デッキを紹介させていただきました。詳しくは

九十九語であそぼ、今回は十王編開幕記念特番!十王編第1弾で登場した6つの新能力(キリフダッシュ,鬼タイム,マジボンバー,ギャラクシールド,バズレンダ,フシギバース)を復習しつつ、それらをフィーチャーした轟破天デッキを紹介していこうと思います。どれか1つを除け者には致しません。1能力ごとに1デッキ作ります。(ネタバレ:8デッキ出来ました)

この記事を読めば今日から君も勝ち放題!なコンセプトの記事ではありませんが、十王編に臨む皆様のデッキ構築の一助になれば幸いです。 一部の能力にまつわる重要な裁定も紹介しているので、そちらも是非ご覧ください。

使えるうちに2ブロデッキも組んどきゃ良かった

※各章のタイトルには紹介するデッキ名の一部を伏せたものを記しています。性癖趣味でデッキ名にコンセプトカードやコンボの名前を切り貼りして無理やり文章にしているので、○や×に入るカード名を想像しながら読んでみると楽しいかも。

1.天光の精霊 ロック・○○・六九十九語

先陣を切るはボルツ率いるチームボンバーの固有能力、「マジボンバー」。まずは効果のおさらいを。

■マジボンバー X:(このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を見る。その後、コストX以下のクリーチャーを1体、自分の手札または山札の上から、バトルゾーンに出してもよい)

攻撃の度に手札0の状態からでも多面展開のチャンスが生まれるのはとても強力。山札からの踏み倒しを当てにしなくても、手札から任意のクリーチャーを踏み倒しつつ次に引き込むカードを確認できるので、その後のゲームプランも立てやすくなりますね。従来のビートジョッキーの展開力、速攻戦略に更なる追い風をもたらす能力と言えるでしょう。

そんなマジボンバーを駆使するチームボンバーの中から今回私がフィーチャーするのは…。

【クリーチャー】種族ビートジョッキー/チームボンバー/スペシャルズ / 文明火 / パワー6000 / コスト6

■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■マジボンバー5
■このクリーチャーの攻撃の終わりに、このターン中にシールドが1つもブレイクされていなければ、このクリーチャーをアンタップする。

《ロック・クロック・六九》。シールドをブレイクしない限り無限に5コスト以下のクリーチャーを踏み倒しながら殴り続けられるクリーチャーです。

インチキめいたこの効果、実戦レベルかと聞かれると少し難しい所。無限攻撃能力を活かした盤面処理要員として扱うにはパワー6000は心許なく、そもそもプレイヤーをガンガン攻撃する方が優位に立ち回れるのが速攻の常。1コスト上に相手を無力化しながらマジボンバー7で展開しつつ攻撃できる《DOOOPPLER・マクーレ》がいることも向かい風ですね。

とは言え、1体で5コスト以下を大量に踏み倒せるのは個性的かつ魅力的。なんとかして文字通り無限にマジボンバーを使えるようにお膳立てしてあげれば、彼にしか成し得ないコンボの発火点になりそうな予感。

シールドをブレイクしなければアンタップする。つまり延々とクリーチャーにパンチし続ければ無限にボンバーする(動詞)ことが出来る訳です。しかしてデュエル・マスターズ、クリーチャー同士がバトルをした後はほぼ確実にどちらかないし両方のクリーチャーが場を離れてしまいます。このルールを能動的に無視できるカードなんてあるのでしょうか…。

【クリーチャー】種族エンジェル・コマンド / 文明光 / パワー4000 / コスト8

■このクリーチャーがバトルゾーンにある間、他のクリーチャーがバトルゾーンから墓地に置かれるとき、そのクリーチャーは墓地に置かれるかわりにバトルゾーンにとどまる。

ありました。《天光の精霊ミハイル》。8コストパワー4000というコスト論からかけ離れた体に秘めるは、「クリーチャーは破壊された時墓地に置かれる」というデュエル・マスターズのルールを書き換えるトンデモ能力。

彼(彼女?)が場にいる時に他のクリーチャー同士がバトルを行うと、その勝敗に関わらず両者場にとどまるという異様な現象が起こります。《天光の精霊ミハイル》の加護によって、《ロック・クロック・六九》は相手の場にタップされているクリーチャーがいる限りコスト5以下のクリーチャーを好きなだけ踏み倒せるバケモノと化すのです。

轟破天からこの2体を踏み倒すのは良いとして、後は《ロック・クロック・六九》の無限マジボンバーをどう活かすのかが重要。轟破天では活用できない「クリーチャーが場に出た時に発動する能力(以下cip)」を際限なく使えるという状況を、そのまま勝利に直結させるフィニッシュ手段が欲しいところ。無限攻撃を活かすため、少なくともシールドブレイク以外の手段で勝ちに行く必要がありそうです。

シールドに触らず安全に勝つ…という条件で脳裏によぎるのは”ライブラリーアウト”。相手の山札を削り切って勝利する戦略のことですね。GRメタクリーチャーが登場した今なお最強の一角である【デイヤーループ】の基本戦略です。そのフィニッシュ手段の1つとして用いられる《蒼神龍ヴェール・バビロニア》は、丁度cipで相手に1枚引かせられる5コストのクリーチャー…これは上手いことハマりそう。

【クリーチャー】種族ポセイディア・ドラゴン/オリジン / 文明水 / パワー4000 / コスト5

■自分がカードを1枚引く時、1枚のかわりに2枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を1枚捨てる。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の手札を見て、その中から1枚選ぶ。相手はそれを自分自身の山札の一番下に戻した後、カードを1枚引く。

(実質的な)ピーピングハンデス効果は相手の手札がないタイミングでも使えるので、強制的に1ドローさせることが出来るわけですね。同じく水文明に相手の手札を1枚盾送りにする《パクリオ》もいるので、この2体を手札と場でぐるぐるさせれば相手の山札を削り切れそうです。

問題はこの2体をどう使い回すかという点。自分のクリーチャーを「破壊された時墓地に置く代わりに手札に戻す」効果(いわゆるモヤシ効果)を付与する《世紀末ゼンアク》のようなクリーチャーと踏み倒しに反応して破壊効果を使える《百発人形マグナム》のようなクリーチャーを予め出しておけば一応解決はするのですが、あまりコンボパーツを増やしすぎるのも美しくありません。どうせやるならマジボンバー5から出てくるクリーチャーだけでループを完成させたい所。

都合良く「cipで自分のクリーチャーを(自身含む)2体以上手札に戻せる」能力を持った「5コスト以下のクリーチャー」がいれば…。

【NEOクリーチャー】種族トリックス/ワンダフォース / 文明水 / パワー13000 / コスト2

■NEO進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の水のクリーチャーを2体、手札に戻す。
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを3枚引いてもよい。そうしたら、手札を1枚捨てる。

《プラチナ・ワルスラS》にはなれましたか…?


  1. マナに《ロック・クロック・六九》《天光の精霊ミハイル》(可能なら《永遠のリュウセイ・カイザー》)、マナか手札に《蒼神龍ヴェール・バビロニア》《パクリオ》、手札に《パラディソ・シエル》を用意して轟破天
  2. タップされたクリーチャーに《ロック・クロック・六九》で攻撃する時にマジボンバー5発動、《パクリオ》を場に出し相手の手札を盾に送る
  3. 《天光の精霊ミハイル》の効果でバトルしていたクリーチャーはお互いに場を離れず、シールドがブレイクされていないため《ロック・クロック・六九》がアンタップする
  4. クリーチャーに《ロック・クロック・六九》で攻撃する時にマジボンバー5発動、《蒼神龍ヴェール・バビロニア》を出し相手に1ドローさせる 《ロック・クロック・六九》がアンタップ
  5. クリーチャーに《ロック・クロック・六九》で攻撃する時にマジボンバー5発動、《パラディソ・シエル》《パクリオ》《蒼神龍ヴェール・バビロニア》を進化元にNEO進化クリーチャーとして場に出し、自身と進化元にしなかったもう片方を手札に戻す 《ロック・クロック・六九》がアンタップ
  6. 3.〜5.を繰り返すことで相手に山札全てをドローさせて勝利

《パクリオ》《蒼神龍ヴェール・バビロニア》も、コンボ始動までの時間稼ぎ札として単純に有用なのが嬉しいですね。4マナ5マナと妨害、手札交換をしつつ6マナで《ドルツヴァイ・アステリオ》から大量ブーストを仕掛ければ、次のターンにはループに入れる可能性も。

またこのデッキ、《怒流牙 佐助の超人》が八面六臂の活躍をしてくれます。ブースト、手札交換、パーツの墓地落ちケア、防御札となる既存の動きはもちろん、手札に《パラディソ・シエル》さえ握れていれば、《怒流牙 佐助の超人》をぐるぐるさせることで山札から必要パーツをループ中に探しに行く事もできるのです。噛み合い方が素晴らしい。

おおよそチームボンバーらしからぬ、何ともイヤらしい勝ち方のこのデッキ。ボルツがアニメで淡々とループし始めたら子供泣きそう。マジボンバーを浴びまくりたい方は是非。

2.○○ノ聖堂 キズグイ変怪語

続いて鬼札王国の固有能力、「鬼タイム」。効果はこんな感じ。

■鬼タイム :自分と相手のシールドが6つ以下なら、効果が発動する。

こちらも前のめりな新能力。速攻対面の盾の割り合いでは早い段階から底上げされたカードパワーを押し付けられ、コントロール対面には終盤のゴリ押し力を高められる能力ですね。《斬斬人形コダマンマ》《デュアルショック・ドラゴン》のような自分の盾を能動的に削るカードのバリューが上がったのも興味深い。

そんな鬼タイム持ちから取り上げるのはこのクリーチャー。

【クリーチャー】種族デモニオ / 文明火 / パワー4000 / コスト3

■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドを1つ、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
■鬼タイム :自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーの攻撃中、自分のカードはシールドゾーンを離れない。

《キズグイ変怪》。鬼タイム下では、攻撃中に限り「自分のカードがシールドゾーンを離れない」という能力を発動できるクリーチャーです。《極幻空 ザハ・エルハ》のシールドゾーンのカードが手札以外のゾーンに送られるのを防ぐ効果を、限定的な状況ながら更に強力にしたものですね。

鬼タイムが発動するまで盾を能動的に減らす必要はありそうですが、このオンリーワンな能力からは何か新規性のあるコンボが生まれそうな予感…。早速検討してみましょう。

《キズグイ変怪》の持つシールド保護能力を活かすには、始動から処理終了までがその攻撃中に起きるコンボでなければいけません。彼自身にそれ以上の効果がない以上、他のカードで《キズグイ変怪》の攻撃というワンアクションに付加価値を持たせる必要があります。

【呪文】種族裁きの紋章 / 文明光 / コスト5

■この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに自分のシールド1つの上に表向きにして置く。(そのシールドの束は1つと数える)
■自分のクリーチャーが攻撃する時、このカードが自分のシールドゾーンで表向きなら、光のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。そうしなければ、カードを1枚引く。

そんな条件の中で今回選んだのはこのカード。《裁キノ聖堂 ラ・ファミリエ》。シールドゾーンに表向きで存在する限り、自分のクリーチャーが攻撃する度にコスト5以下のクリーチャーを何でも踏み倒せる裁きの紋章です。(相手がシールドを増やさないという前提ではありますが)鬼タイムは自分の盾が1枚だけある時にも発動できるので、このカードもギリギリ共存できますね。

自分のカードがシールドゾーンを離れない。つまりG・ブレイカー(攻撃時に自分と相手のシールド全てを吹き飛ばすブレイカー能力)を与えてあげれば、こちらが一方的に相手のシールドを灰燼に帰すことが出来るわけです。《幻影 ドン・サボテ》《革命類侵略目 パラスキング》並べれば誰だってワールド・ブレイカーになれるんですけどね~

G・ブレイカーを味方に付与できるカードは《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》のクリーチャー面と《超銀河剣 THE FINAL》の2つのみ。前者は《裁キノ聖堂 ラ・ファミリエ》の効果圏外で轟破天後に出すには厳しい10コストクリーチャーのcip、後者はクロスギアのクロスによる効果付与のため両者とも轟破天と相性が良くありません。他にコンボに組みこめそうなG・ブレイカー的効果を発動できるカードなんて…。

 

 

おい、小僧…。

 

キサマはその年で…、

【クリーチャー】種族ゴッド・ノヴァ OMG/オラクル / 文明闇 / パワー12000+ / コスト9

■このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
■T・ブレイカー
■中央(センター)G・リンク(このクリーチャーまたは他のゴッドをバトルゾーンに出す時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。
その後、このクリーチャーを「右(ライト)G・リンク」または「左(レフト)G・リンク」とあるゴッドにリンクしてもよい)
■このクリーチャーが3枚でリンクした時、各プレイヤーのシールドをすべてブレイクする。

神を見たことがあるか!?

 


  1. 《裁キノ聖堂 ラ・ファミリエ》を自分のシールドに展開し、手札に《光器左神ラブパレード》か《霊器右神ワイアード》を用意する 鬼タイムは事前に発動させておくこと
  2. マナに《キズグイ変怪》《「黒幕」》《光器左神ラブパレード》と《霊器右神ワイアード》のうち1.で手札に持っていない方を用意して轟破天 《「黒幕」》は2.で用意した方のゴッドとリンクしておく
  3. 《キズグイ変怪》で相手プレイヤー攻撃時《裁キノ聖堂 ラ・ファミリエ》効果発動、1.で手札に用意したゴッドを踏み倒しつつ《「黒幕」》とG・リンクさせる
  4. 《「黒幕」》の3体G・リンク時効果でお互いに全てのシールドをブレイクするが、《キズグイ変怪》の攻撃時効果が適用中のため相手のシールドだけが全てブレイクされる
  5. 効果処理終了後、《キズグイ変怪》の攻撃がそのままダイレクトアタックとして通って勝利

事前にシールドを減らす必要はありますが、《ラ・ズーネヨマ・パンツァー/逆転のオーロラ》のお陰でそこまで大きな手間はかからないでしょう。偶然にもデッキが全て単色なため、《逆転のオーロラ》から必ずアンタップマナが増えることも、プランの立てやすさに繋がっています。

…と、ここまで記事を書き進めてきたところで《デモニオの鬼時計》という新カードが発表され、私何とも言えない気持ちになっております。

【呪文】種族鬼札王国 / 文明闇/火 / コスト3

■このターン、自分と相手のシールドの数が合計6つ以下であるかのように、自分の「鬼タイム」能力を使う。
■カードを1枚引く。

まさかの鬼タイム強制発動呪文。こんなに早く出るとは思いませんでした。絶対悪さするでしょこれ。

このカードのお陰でコンボの要求値は格段に低くなったと言えるでしょう。相手のシールドが何枚あろうと、一方的にG・ブレイクをぶつけつつワンショットをキメられるようになりました。技術の進歩が目覚ましすぎる。もしこのデッキを使う方がいらっしゃるなら、《ラ・ズーネヨマ・パンツァー/逆転のオーロラ》絡みのシールドいじりカードをブーストないしサーチカードに変更した方が良さそうです。参考までに。

3.愛されし○○ キングダム・ゴクガ・メソッド

3つ目はチームウェイブの固有能力、「バズレンダ」。

■バズレンダ{ X }(このカードのコストを支払う際、追加で{ X }を好きな回数支払ってもよい。そうしたら、そのバズレンダ能力を1回と、追加で{ X }支払った回数、使う)

追加でコストを支払った分だけ、指定のcipないし呪文の効果が倍加していく能力ですね。こちらの《【神回】バズレンダでマナが大変なことに?!【驚愕】》の場合、2マナ払えば《フェアリー・ライフ》、5マナ払えば《アルティメット・フォース》、8マナ払えば《爆進イントゥ・ザ・ワイルド》のブースト側…と、状況に応じて効果とコストを調整できるのです。

1枚のカードから出来る動きの幅が広がるため、マナが貯まった後はデッキトップでの勝負になりがちなビッグマナ系統デッキにはありがたい能力。そんなバズレンダ持ちからこの章で取り上げるクリーチャーはこちら。

【クリーチャー】種族トリックス/チームウェイブ / 文明水 / パワー9000 / コスト7

■バズレンダ{2}
バズレンダ能力:相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのバズレンダ能力を4回以上使った場合、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。

《コスパンダメソッド》。cipの1回分に加えて3回分バズらせることで、相手クリーチャーを4体バウンスしつつ追加ターンを得ることが出来る能力を持っています。元々の7コストに加えバズレンダ{2}を3回分、つまり13マナ支払って召喚すればお手軽にエクストラターンを獲得できてしまいます。

ここで1つバズレンダに関する重要な裁定をご紹介。デュエル・マスターズにおいてコストやパワーの計算は、「足し算→引き算→掛け算→割り算」の順で行われます。バズレンダによるコストの追加は足し算として扱われるため、同時にカードの使用コストを軽減する効果が発動していた場合、バズレンダによるコスト追加が全て処理された後でコスト軽減効果がまとめて働きます。これが何を意味するかと言うと…。

(殿堂カード)【呪文】文明自然 / コスト1

■このターン、次に召喚するクリーチャー1体は支払うコストが3少なくなる。ただしコストは1より少なくならない。

《フェアリー・ギフト》を4回唱えてから《コスパンダメソッド》を3回バズらせつつ召喚すると、

7(《コスパンダメソッド》の召喚コスト)+(2×3)(バズレンダ{2}3回分)-(3×4)(《フェアリー・ギフト》4回分の軽減)= 1

という計算が行われ、《コスパンダメソッド》が1コストでエクストラターンを生み出すトチ狂ったカードになるのです。こんなに魅力的な素材、料理せずして何としましょう。ぜひとも無限にエクストラターンを獲得したい…!

「殿堂カードである《フェアリー・ギフト》を如何にして4連打するのか」「どうやってそれらのパーツを手札に抱え込むのか」「この問題をクリアしつつ轟破天圏内までマナを伸ばすことを安定して出来るのか」…。この湧き上がる疑問を消してくれたのは、このカード達でした。

【クリーチャー】種族ドラゴンギルド/ムートピア / 文明水 / パワー4000 / コスト6

■ブロッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを2枚引く。
■呪文の効果によって相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選ばれない。
■呪文を自分の手札から唱えた時、その呪文を、墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。

【ツインパクトカード】種族グランセクト/スペシャルズ / 文明自然 / パワー12000 / コスト8

■T・ブレイカー
■相手の、「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力を持つクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのクリーチャーを持ち主のマナゾーンに置く。

【呪文】文明自然 / コスト3

■自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。

《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》と《黒豆だんしゃく/白米だんしゃく》。【ゴクガサイクル】デッキのキーパーツです。「《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》の効果で《フェアリー・ギフト》を4連打しつつ」「必要なパーツは《黒豆だんしゃく/白米だんしゃく》で抱え込みながら」「自然にマナブーストを済ませる」…。《コスパンダメソッド》を(無限エクストラターン生成装置として)うまく調理していくにあたって、これ以上に良い基盤はそうないことでしょう。

「仮に《コスパンダメソッド》を4投しても実際に得られるエクストラターンはそう多くないのでは」 という問題は、《愛されし者 イルカイル》で解決しましょう。1体でも《コスパンダメソッド》を用意できれば、無限エクストラターン獲得は目前。《フェアリー・ギフト》の使いまわしも轟破天から出せるシステムクリーチャーでどうとでも出来るはず。

【クリーチャー】種族ムートピア / 文明水 / パワー3000 / コスト3

■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃できない。
■自分のターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体、手札に戻してもよい。

最大の問題は、「得られた無限エクストラターンで何をするのか」という点。毎ターン《コスパンダメソッド》を召喚しなければならない以上、ただただ殴りかかるのは得策とは言えません。逆転手段を封殺することは出来るでしょうが、それならこのギミックを使う意義がありません。無限エクストラターン獲得の邪魔にならず、殴らず勝てて、かつバズれるような面白いカードは…

【クリーチャー】種族アンノウン/ゼニス/スペシャルズ / 文明ゼロ / パワー21000 / コスト11

■Q・ブレイカー
■各ターンに一度、ジャンケンで負ける時、かわりに勝ったことにしてもよい。
■このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、相手と5回ジャンケンする。そのすべてに勝てば、自分はゲームに勝つ。
■自分のクリーチャーがバトルに負ける時、相手とジャンケンしてもよい。自分が勝ったら、そのクリーチャーはそのバトルに勝つ。
■エターナル・Ω(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに手札に戻す)

ま  だ  遊  べ  る


  1. マナに《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》3枚以上、《愛されし者 イルカイル》《大盛の超人》(この2種は可能なら2枚ずつ)、《薫風妖精コートニー》《ブロッケン・ヴォーン》(可能なら《始虹帝 ミノガミ》《「拳」の頂 デシブコ・グーチーパ》《戦慄のプレリュード》)、呪文2枚を含む12マナおよび手札に《コスパンダメソッド》《フェアリー・ギフト》を用意して呪文マナを残しつつ轟破天
  2. 1マナで《フェアリー・ギフト》を使用、《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》の効果で軽減効果を4倍化 唱えた呪文は《ブロッケン・ヴォーン》の効果でマナへ
  3. 1マナで《コスパンダメソッド》をバズレンダ3回宣言しつつ召喚、エクストラターンを獲得
  4. ターン終了時、《愛されし者 イルカイル》の効果で場の《コスパンダメソッド》を、《薫風妖精コートニー》《大盛の超人》の効果で《フェアリー・ギフト》を手札に戻す
  5. 2.~4.を繰り返し、場に《始虹帝 ミノガミ》と2体目の《愛されし者 イルカイル》《大盛の超人》 、マナに適当なカードが5枚、手札に《「拳」の頂 デシブコ・グーチーパ》《戦慄のプレリュード》がある状態になるまでデッキを掘り進む
  6. 2.~3.の手順の後、3コストで《戦慄のプレリュード》を使用 《フェアリー・ギフト》同様に効果を倍化してからマナへ
  7. 0コストで《「拳」の頂 デシブコ・グーチーパ》を召喚、相手とジャンケンを行う
  8. ターン終了時、4.の手順に加え《「拳」の頂 デシブコ・グーチーパ》《戦慄のプレリュード》も手札に戻す
  9. 《始虹帝 ミノガミ》の効果でLO負けを回避しつつ6.~8.の手順を無限に繰り返して無限回《「拳」の頂 デシブコ・グーチーパ》の召喚時効果を行えることを証明し、エクストラウィン

それはそれは迂遠な手順を踏む必要がありますが、轟破天を絡めつつ《コスパンダメソッド》の無限エクストラターンを余さず活かせるフィニッシャーは《「拳」の頂 デシブコ・グーチーパ》をおいて他にいないでしょう。《禁断機関 VV-8》もびっくりなエターナルバズレンダジャンケンデュエル名前カッコ悪で皆様もバズり散らかしてみてはいかがでしょうか。

※このデッキは「《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》《ブロッケン・ヴォーン》が場にあれば、呪文を倍加した後墓地に置くかわりにマナに置くことが出来る」という前提で構築されています。この辺の裁定については事務局に問合わせ中。《無限合体 ダンダルダBB》の効果で唱えた呪文が《ブロッケン・ヴォーン》の効果でマナに置けるという公式裁定が出ているので、上記の挙動も類似の事例として処理できるのではないか…?と判断してデッキを紹介致しました。このコンボが成立しない場合は《ブロッケン・ヴォーン》《大盛の超人》の枠を変更して、墓地から呪文を回収するギミックを何とかして搭載しましょう。私は思いつきませんでした。

4.「不屈の死皇帝の○○」 キングダム・○○

十王編新能力総ざらいの旅もいよいよ折り返し、4つ目の能力はチーム銀河の擁する「ギャラクシールド」。

■ギャラクシールド{○○ X }(このカードを使うコストのかわりに、{○○文明のマナ X }を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。)

■自分のターンのはじめに、このカードが表向きでシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして使う。

厳密には2つ目の効果はギャラクシールドとは別の効果ですが、恐らくギャラクシールド持ちには今後もセットでついてくるはずのものなので、一緒に覚えてしまいましょう。

発動ターンに即座に効果が適用されないものもありますが、単純に1ターン守りを固めつつ本来のコストより少ない消費でカードをプレイできるこの能力は、コントロール寄りなデッキにはとても相性の良いもののはず。シールドゾーンに表向きで置かれてさえいれば次のターンに効果を発揮できるので、裁きの紋章系呪文や《緑知銀 ダッカル》のようなカードともシナジーが形成されていますね。

ギャラクシールド持ちクリーチャーの中で今回取り上げるのはこちら。

【クリーチャー】種族メタリカ/エンジェル・コマンド/チーム銀河 / 文明光/水 / パワー8500 / コスト6

■ギャラクシールド{光/水4}
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、裏向きにして新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。
■自分のシールドがブレイクされる時、このクリーチャーがバトルゾーンまたは表向きで自分のシールドゾーンにあれば、シールドブレイクのかわりに自分の手札を1枚捨ててもよい。

《「雷光の聖騎士」》。名前カッコよすぎません?中二病最盛期に出会ってたら絶対この名前でネットに繰り出してましたよ私。チーム銀河最高。

cipで進化クリーチャーも対象に取れる盾送りを撃てるだけでも十分強力なのですが、特筆すべきは何と言っても置換効果によるシールド防御能力。4ターン目からシールドブレイクが致命的に通りにくくなりギャラクシールド持ちの展開も許してしまうとあっては、速攻タイプからすれば悪夢そのもの。名前負けしない強さを感じます。

早速ですがギャラクシールドにまつわる重要裁定の確認を。自分のターンのはじめに彼らがシールドゾーンに表向きで存在しているなら、必ずそれらのカードをプレイしなければなりません。自分の場に《百発人形マグナム》のようないわゆる踏み倒しメタが存在していても、です。 

【クリーチャー】種族デスパペット / 文明闇 / パワー4000 / コスト4

■マナゾーンのカードをタップせずに、誰かがクリーチャーまたはクロスギアをバトルゾーンに出した時または呪文を唱えた時、そのプレイヤーは自分自身のクリーチャーを1体選んで破壊する。

ですがもし、自分のシールドゾーンのカードが離れないような効果が既に発動していたら。具体的には《極幻空 ザハ・エルハ》が自分の場に存在していたら…?

【オレガ・オーラ】種族トリックス/デリートロン / 文明水 / パワー+4000 / コスト4

■これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。
■このオーラまたは他のオーラを自分のクリーチャーに付けた時、カードを1枚引いてもよい。
■自分のシールドが、シールドゾーンから手札以外のゾーンに置かれる時、かわりにシールドゾーンにとどまる。

この場合、ギャラクシールド持ちのカードはシールドゾーンからバトルゾーンへの移動が出来ないため、《極幻空 ザハ・エルハ》がいる限りシールドゾーンにとどまり続けることになります。最初に紹介した《三・騎・繚・乱》のようなギャラクシールド持ちの呪文の場合、なんと唱えた後もシールドゾーンに張り付けられたままになるのです。毎ターン0コスト3ドロー…カードゲームに存在してはならないレベルの爆アド生成マシーンの誕生です。いつか悪用されそうな仕組み。

《「雷光の聖騎士」》《極幻空 ザハ・エルハ》。この2枚を組み合わせれば、手札がある限り絶対に自分のシールドがブレイクされることは無くなるのです。このギミックから着想を得たデッキがこちら。


事前に《極幻空 ザハ・エルハ》を場に出してから《「雷光の聖騎士」》をギャラクシールドでシールドに張り付けることで、シールドを守る構えを作ります。シールドを守ることで減った手札は《宣教師ドロシア》の効果で即座に回復、《ジャッジCROWニー》でシールドを殴って勝つ以外の勝ち筋を全て潰し、《天光の精霊ミハイル》《気高き魂 不動》でほぼ完全耐性を付与した状態で詰めていく…といったデッキです。いやーこれでギャラクシールドデッキ作成も完了ですね。

……………

Q.ギャラクシールド関係なくね?

A.はい。

はい。このデッキ、ギャラクシールドを利用しなくても問題なく成立します。してしまいます。《「雷光の聖騎士」》のシールド防御能力は場に出ている時も発動するためわざわざ《極幻空 ザハ・エルハ》を噛ませるメリットは(あるにはあるのですがほとんど)無く、故にギャラクシールドを活かしたデッキとは言い難いのです。これは企画に反した行い、今一度デッキコンセプトを見直す必要がありそう…。

(十王編第1弾時点で)現状11体しかいないギャラクシールド持ちクリーチャーの中で、その能力をフル活用できるコンボを模索している最中。興味深い効果を持ったクリーチャーに出会いました。

【クリーチャー】種族メタリカ/チーム銀河 / 文明光/水 / パワー2500 / コスト3

■ギャラクシールド{光/水2}
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■このクリーチャーが破壊された時、表向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。

…中学生くらいの時に現代デュエマを体感していたら、《「雷光の聖騎士」》みたいなド直球な名前ではなくこういう変化球的な名前をハンドルネームにしてたんだろうなあと思い至りました。無性に穴に入りたい。

《「不屈の輪」》。破壊された時シールドゾーンに帰還することで再び次のターン戦場に返り咲く、文字通り不屈の騎士ですね。彼の持つ自己蘇生効果、先程さらりと紹介した《百発人形マグナム》が場にいる場合…。

  1. 自分のターンのはじめに、シールドゾーンに表向きで存在する《「不屈の輪」》が場に出る
  2. 《百発人形マグナム》の破壊効果発動、対象を先程場に出た《「不屈の輪」》に指定
  3. 《「不屈の輪」》の効果で自身を表向きのままシールドゾーンに置く

という形で、毎ターンはじめに消費無しで「シールドゾーンからクリーチャーが場に出て即座にシールドゾーンへ戻る」というシステムが出来上がります。轟破天でマナから《「不屈の輪」》を出してしまった場合は踏み倒しメタ効果が発動しませんが、1ターン凌ぐ必要はあるものの、ギャラクシールドを用いればこのシステムを起動できます。活かさない手は無いでしょう。

さて、避けては通れぬフィニッシャー問題。シールドゾーンでカードが行き来することで強化されるクリーチャー群と言えば、思い当たるのは《煌メク聖戦 絶十》などを擁するサバキストでしょうか。チーム銀河とサバキスト、どちらもキラ君の束ねる軍団。いろいろな意味で親和性が高そうです。中二心をくすぐるイカしたクリーチャーの多い両陣営、せっかくならデッキの核たるフィニッシャーもカッコいい奴にしたいところ。

発見できたシステムを余すこと無く活用できて、フィニッシャー足り得る性能を持った、ロマン溢れるクリーチャー。都合の良すぎる願いだろうか…と諦めかけた私の前に、救世主もとい"煌世主"がその姿を現しました。

【クリーチャー】種族メタリカ/サバキスト / 文明光 / パワー7000 / コスト7

■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■W・ブレイカー
■自分のシールドゾーンにカードが置かれた時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーはバトルゾーンを離れない。
■自分のシールドゾーンからカードが離れた時、このクリーチャーをアンタップする。

Q.男の子ってこういうの好きなんでしょ?

A.はい!!!!!!!!!!!!!!!!!(大声)


  1. マナに《煌世の剣 メシアカリバー》《百発人形マグナム》《死皇帝ベルフェギウス》(とその進化元)《閃光の神官 ヴェルベット》(可能なら《大審絆官 イマムーグ》)、手札に《「不屈の輪」》を用意する
  2. ギャラクシールド{光/水2}で《「不屈の輪」》をシールドに送ってから轟破天 相手クリーチャーを《閃光の神官 ヴェルベット》の効果でタップインさせつつ《死皇帝ベルフェギウス》の効果でロックする
  3. 次の自分のターンのはじめに《「不屈の輪」》が場に出る 《百発人形マグナム》の踏み倒しメタ効果により《「不屈の輪」》を破壊、自身の効果で再びシールドゾーンへ
  4. 3.の動作により《煌世の剣 メシアカリバー》の効果がストック 完全耐性を得つつアンタップするため、《死皇帝ベルフェギウス》の破壊効果を受けても場を離れなくなる
  5. そのまま《煌世の剣 メシアカリバー》で相手を攻撃して勝つ

《「不屈の輪」》がシールドゾーンから場に出るまでのタイムラグは、《死皇帝ベルフェギウス》とタップイン能力持ちクリーチャーのコンボ、いわゆる【ベルフェギウスタップ】のギミックを採用することでフォローする形にしました。《煌世の剣 メシアカリバー》で愚直に殴って勝つというコンセプトのサポートにもなっていい感じ。何より「味方をも巻き込む死皇帝の呪いを物ともせず敵陣に斬りかかる煌世の剣」という、何とも胸躍る展開を毎ターン味わうことが出来るのです。ここ1番大事。

例によって数の多くなったコンボパーツ達は、《大審絆官 イマムーグ》によって保護しましょう。彼の持つ攻撃曲げ能力、《煌世の剣 メシアカリバー》の何故か「次の自分のターンのはじめまで」続く完全耐性能力によって、「閃光の神官と死皇帝の力を跳ね除けて攻撃してくる強敵をも確実にいなす煌世の剣」という、またも胸熱なシチュエーションを生み出すことが出来ます。ここ2番目に大事。相手の攻撃さえも演出に変えてしまう圧倒的主人公力…。我がデッキながら何という都合のいい解釈のしやすいシナジーでありましょうか。

心に棲まう”男の子”の琴線に触れるものがあった皆様、一緒に煌世の剣を振り回して遊びましょう。ぼく今日は《「不屈の輪」》役ね!!

5.○○!神秘と創造の○○ ××・キングダム・イカロソくん

ここでようやく登場、主人公切札ジョーの束ねるチーム切札の新能力、「キリフダッシュ」。今回の企画で一番デッキ構築に悩まされた能力となりました。ラスボス。

■キリフダッシュ{○○ X }(自分のクリーチャーの攻撃の終わりに、そのクリーチャーがその攻撃中にシールドをブレイクしていれば、このクリーチャーを{○○文明のマナ X }支払って召喚してもよい)

自分のクリーチャーが攻撃をしていて、かつその攻撃中に何らかの方法でシールドがブレイクされていれば、なんと攻撃フェイズ中にマナをタップしてカードを使うことが出来る能力です。長いデュエル・マスターズの歴史の中でも、取り分け異質なものと言えるでしょう。

攻撃の終わり=S・トリガー処理の終わりにクリーチャーが増えることになるので、《ホーリー・スパーク》によるタップも効かなければ《デーモン・ハンド》による破壊対象にも選べない無傷のクリーチャーが着地することになります。キリフダッシュの宣言枚数や1ターン中の使用回数に制限はないので、シールドを割らせて様子を見ようなんて考えている間に、リーサル圏内にまで一気に展開されてしまうことだってありえてしまいます。

さてこの能力、致命的な弱点を抱えています。何を隠そう轟破天と相性が悪い。わざわざキリフダッシュと轟破天を絡ませようという人も(少なくとも十王編第1弾のカードプールでは)そうそう居ないと思うので大局的には些末な問題ですが、私個人には大問題。具体的にどう相性が悪いのか、列挙していきます。

  • マナが一気にバトルゾーンに移動する=そのターン中に文字通りor実質的に勝利が決まる盤面を形成することが轟破天の目的であるため轟破天後にキリフダッシュが出来ない、する旨味が薄い
  • キリフダッシュを発動させるためのシールドブレイクによってリソースを与える行為が、多量のマナを貯めるまで動けない轟破天側にとってリスキー
  • 速攻~ビートダウン寄りな姿勢で使用されるキリフダッシュとビッグマナな轟破天を違和感なくデッキ内に共存させるのが困難でありながら、両者ともマナを使ってクリーチャーを展開することが目的であるため役割が被りやすい

こんなところでしょうか。ガチデッキ寄りな構築は、私の力ではどうにも生み出せませんでした。上手いことキリフダッシュ轟破天デッキ組めた方、いらっしゃったら僕と握手。マジでどう組んだのか教えてほしい。

という訳で、やはりロマン寄りなコンボデッキを組んでいくことになるのですが…。ただクリーチャーを展開したいだけなら、それこそ最初に紹介したマジボンバーの方が色々と柔軟に対応できようというもの。キリフダッシュでなければできないこととは何でしょうか…。

今一度能力テキストを確認してみると、マナを支払って使用しているからか、キリフダッシュによるクリーチャーの展開は「召喚」扱い。攻撃フェイズ中に他のカードの手を借りず、自身の効果だけで召喚扱いで場に出ることが出来るのはオンリーワンな特性のはず。クリーチャーを「場に出す」ことではなく「召喚」することを要求するカードが存在すればあるいは…?

【呪文】文明光/自然 / コスト3

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このターン、自分のクリーチャーを召喚した時、自分の山札を見る。その中から、召喚したクリーチャーと同じ名前のクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

そんな思考の中見つけたこのカード、《神秘と創造の石碑》。唱えたターン、クリーチャーが召喚されたら山札から同じものを複製できるようになります。キリフダッシュで出たクリーチャーが倍になるようなイメージ。cipも2回使えるわけですね。何か出来そうな予感。

cipを倍化して強いキリフダッシュクリーチャー…。そもそもcip持ちが少ない現状のカードプールの中で、パッと思いつくのは《熊四駆 ベアシガラ》《オーシャン・ズーラシマ》でしょうか。

【クリーチャー】種族ジョーカーズ/チーム切札 / 文明自然 / パワー8000 / コスト7

■キリフダッシュ{自然4}
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚をマナゾーンに置く。その後、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。

【クリーチャー】種族ジョーカーズ/チーム切札 / 文明火/自然 / パワー10000 / コスト7

■キリフダッシュ{火/自然5} ■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札をすべてマナゾーンに置いてもよい。そうしたら、カードを3枚引く。

どちらもcipでマナを増やすことのできるクリーチャーですね。相性抜群とは言えないものの、現状他にコンボパーツ的観点から魅力的なcip持ちがいなさそうなので、ここで妥協。《神秘と創造の石碑》に描かれている人と似たポーズしてるんでカッコいいので今回は《オーシャン・ズーラシマ》の方を採用します。

マナが増えることに意味を持たせるとするなら、組み合わせる能力は「スペース・チャージ」でしょう。自分のマナゾーンに指定された文明を持ったカードが置かれた時に効果を発揮する能力です。場に計ったかのように上二人と同じポーズしてる《薫風妖精コートニー》を出しておくと、マナが増えた時に全てのスペース・チャージ能力が誘発する裁定が出ているようなので、安定して効果を使えそうです。

後は実際にどんなスペース・チャージ持ちクリーチャーを採用するかが決まれば、この長い戦いにも終止符を打てそうです。バトルフェイズ中に効果が発動してもその恩恵を受けられて、かつそのターン中に勝利が確約されるようなコンボの発火点足り得るクリーチャーは…

【クリーチャー】種族ガーディアン/エイリアン / 文明光/水/自然 / パワー7000 / コスト6

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■スペース・チャージ:多色
自分のシールドと、相手のシールドをひとつずつ選んで見る。その後、そのどちらかを選び、持ち主の山札の一番下に置いてもよい。そうした場合、そのプレイヤーは自身の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに加える。
■W・ブレイカー

【クリーチャー】種族アポロニア・ドラゴン/ポセイディア・ドラゴン / 文明光/水 / パワー7000 / コスト7

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■シールドゾーンにカードが加えられた時、そのプレイヤーは自分自身のシールドの中から1枚選び、墓地に置く。
■W・ブレイカー
■自分の最後のシールドがブレイクされる時、カードを1枚引いてから、そのシールドをブレイクする。そのターン、クリーチャーは自分を攻撃できない。

これが令和の【ラストパトロール】ですか。


  1. マナに《飛べ!イカロソくん》《薫風妖精コートニー》《飛翔の守護者ディス・アル・マーズ》《海王龍聖ラスト・アヴァタール》(可能なら《ジョリー・ザ・ジョルネード》)と呪文5枚を含む13マナ、手札に《神秘と創造の石碑》《オーシャン・ズーラシマ》と適当なカード1枚以上を用意する
  2. 《神秘と創造の石碑》を使用、このターン召喚されたクリーチャーを山札から場に出せる状態を作り轟破天
  3. 《飛べ!イカロソくん》でシールドに攻撃時、効果でマナを5枚アンタップ
  4. シールドブレイク後キリフダッシュ宣言、《オーシャン・ズーラシマ》を5マナ払って召喚 cipで手札1枚以上をマナへ置き3枚ドロー(《飛翔の守護者ディス・アル・マーズ》のスペース・チャージストック+1+α)
  5. 《神秘と創造の石碑》効果発動、山札から《オーシャン・ズーラシマ》をもう1体場に出す cipで4.で引いた手札3枚をマナへ(《飛翔の守護者ディス・アル・マーズ》のスペース・チャージストック+3)
  6. 《飛翔の守護者ディス・アル・マーズ》のスペース・チャージ効果発動、相手のシールド1枚を交換する
  7. 《海王龍聖ラスト・アヴァタール》の効果発動、相手のシールドを1枚墓地へ
  8. 6.~7.を《飛翔の守護者ディス・アル・マーズ》のスペース・チャージストック分だけ繰り返す
  9. 《オーシャン・ズーラシマ》でダイレクトアタック

手間の割にリターンが少なすぎる。でもカッコいいからヨシ!

今回は趣味とコンボ感全開でキーパーツに《オーシャン・ズーラシマ》を採用しましたが、上で紹介した《熊四駆 ベアシガラ》ならわざわざコンボ開始前に余分な手札を用意しなくてもシールド4枚焼却まではできるので、そちらの方が堅実。本当なら《海王龍聖ラスト・アヴァタール》を《禁術のカルマ・カレイコ》にしてコンボパーツ皆同じポーズさせたかった

少々無理やり感のあるデッキに仕上がりましたが、轟破天でキリフダッシュをロマン砲的に活かすならこうなるんじゃないかと思います。cipの強いキリフダッシュ持ちクリーチャーが出ることをひっそり祈っておきましょう。

6.不死樹○○轟破天 ~真面目なデッキもあるよ!~

長々と書き連ねてきた今回の企画も、残すところあと1章。ウイニングランか凱旋か、締めに来たるは嫁ぎ先。不死樹王国謹製の「フシギバース」です。

■フシギバース{○○ X }(自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、{○○文明のマナ X }からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは{指定された文明の数}より少なくならない)

この能力、ビッグマナ系統のデッキと相性が凄まじく良いのです。場のクリーチャーをマナに帰しながら自身を墓地から蘇生させる…すなわち新しいクリーチャーの展開に枯渇しがちな手札を必要としないんですね。場にクリーチャーこそ必要なものの、仕事を終えた《ドルツヴァイ・アステリオ》《天災 デドダム》をマナの肥やしにしつつ状況に応じた再展開が手札0から出来るのは字面以上に強力です。強力でした(経験談)。

高コストなトリガークリーチャーを採用すれば、前のめりなデッキにシールドを割られた返しのターン、仕事を終えた彼らをマナの肥やしにしつつ大型クリーチャーを早期展開してカウンター…なんてことも。お誂え向きに不死樹王国からは《死滅の大地ヴァイストン》のような優秀な高コストトリガークリーチャーも採用されています。

もはや他の5能力のように無理やりコンボを探しに行かずとも、カード間のシナジーが勝手に見つかる入れ食い状態。それらを寄せ集めたらデッキが出来ていたので、今回は早々に紹介に入ろうと思います。このフシギバースという能力、《滅亡の起源 零無/零龍》との相性もまた素晴らしいのです。


各カード間のシナジーをざっくり書き連ねていきます。

  • 《凶鬼67号 アゴクイ》《インフェル龍樹》

【クリーチャー】種族マフィ・ギャング / 文明闇 / パワー3000 / コスト3

■自分のクリーチャーがタップした時、それを破壊してもよい。そうしたら、カードを1枚引く。

【クリーチャー】種族ジャイアント・ドラゴン/不死樹王国 / 文明闇/自然 / パワー14000 / コスト10

■マッハファイター
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置き、その後、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置く。
■このクリーチャーが破壊された時、コスト10以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。

■フシギバース{闇/自然12}

このデッキで一番コンボコンボしてる(?)カード達。

  1. 《凶鬼67号 アゴクイ》が場にいるときに適当なクリーチャー1体をコストに《インフェル龍樹》フシギバース(復活の儀達成)
  2. マッハファイター持ちの《インフェル龍樹》で相手クリーチャーを攻撃時《凶鬼67号 アゴクイ》の能力誘発、《インフェル龍樹》を破壊(《インフェル龍樹》の攻撃時効果、破壊された時効果ストック)
  3. 《インフェル龍樹》の攻撃時効果発動、1枚墓地を肥やして自身をマナゾーンへ
  4. 《インフェル龍樹》の破壊時効果発動、コスト10である自身を場に
  5. 2.~4.を繰り返す(破壊の儀、墓地の儀達成)

といった手順で、《滅亡の起源 零無/零龍》の儀を3つまとめて達成出来るスーパータッグ。 新たに登場した《ドマンモ龍樹》も合わせれば、全ての儀を一気に達成できることになりますね。夢が広がる。

  • 《呪紋のカルマ インカ》《古代楽園モアイランド》

【クリーチャー】種族オラクル/スノーフェアリー / 文明自然 / パワー3000 / コスト4

■自分のターン中、相手はクリーチャーを召喚できない。

【クリーチャー】種族グランセクト/スペシャルズ / 文明自然 / パワー18000 / コスト10

■Q・ブレイカー
■相手は呪文を唱えたりフィールドを展開できない。
■このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを3つまで選び、持ち主のマナゾーンに置く。

緑の単騎ラフルル。轟破天で勝負をキメる時用のカードです。《滅亡の起源 零無/零龍》を展開しているこちらがフシギバース持ちをドンドン墓地に墓地に落としているとなれば、相手は墓地メタアクションを起こそうとしてくるはず。その隙に悠々とマナを貯めて封殺してしまいましょう。両者とも前述の《凶鬼67号 アゴクイ》《インフェル龍樹》ループの〆や後述の《スペリオル・シルキード》の効果で釣り上げることが出来て相性良し。

  • 《龍装者 ジスタジオ》

【クリーチャー】種族ドラゴンギルド/グランセクト / 文明自然 / パワー15000 / コスト8

■ガードマン
■T・ブレイカー
自分のパワー12000以上のクリーチャーは、バトルに負けた時以外、バトルゾーンを離れない。

フシギバースコスト-8してくれる耐性付与系コスプレ(ドラゴンギルド)おじさん。自身を含むパワー12000以上のクリーチャーがバトル負け以外で場を離れなくなるので、彼をフシギバースのコストにすると盤面を減らさずに低コストでフシギバース持ちを展開することが出来ます。《凶鬼67号 アゴクイ》《インフェル龍樹》のコンボを優先させたかったので控えめ採用ですが、パワー12000以上の多い不死樹王国の高コストクリーチャー達との相性はかなり良いでしょう。

  • 《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》《大魔王 ウラギリダムス》

【ツインパクトカード】種族ドラゴンギルド/マフィ・ギャング / 文明闇 / パワー8000 / コスト9

■このクリーチャーを召喚するコストは、自分の墓地にあるクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし、コストは0以下にならない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのクリーチャーのパワーは、自分の墓地にあるクリーチャー1体につき−1000される。
■W・ブレイカー

【呪文】文明闇 / コスト3

■自分の山札の上から3枚を墓地に置く。その後、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。

【クリーチャー】種族マフィ・ギャング/デーモン・コマンド / 文明闇 / パワー13000 / コスト13

■シンパシー:自分の墓地にあるクリーチャー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または自分のターンのはじめに、クリーチャーを5体自分の墓地から選び、このクリーチャーの下に重ねてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体破壊する。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時または自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーの下に重ねたカードを5枚、好きな順序で自分の山札の一番下に置いてもよい。

墓地のクリーチャーの数だけコストが軽減される大型クリーチャーですね。どちらも自然に墓地が肥えるフシギバースデッキと高相性。前者は呪文面での潤滑油としても有用です。後者は破壊効果と敗北回避効果を併せ持つシステムクリーチャーでありながら、フシギバースの軽減コストになると一気に6ブースト出来てしまうトンデモ性能。任意のクリーチャーを強引に墓地からマナに落とせるので、轟破天フィニッシュにも繋げやすい点がGood。

  • 《スペリオル・シルキード》

【クリーチャー】種族グランセクト / 文明自然 / パワー21000 / コスト10

■Q・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、パワーが12000より小さいクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、コストが10以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■カードをこのクリーチャーの上に置くことはできない。

cipで全体除去をバラ撒き、離れた時にコスト10以下の非進化クリーチャーをマナから踏み倒す大型グランセクトです。自身もコスト10であるため、彼をフシギバースのコストにすると自身を含むほぼ全てのクリーチャーをマナから呼び出すことが出来ます。《大樹王 ギガンディダノス》をフシギバースさせれば、盤面と手札を一気に刈り取る豪快なコンボも実現可能。

  • 《深海の伝道師 アトランティス》

【クリーチャー】種族オラクル/リヴァイアサン / 文明水 / パワー4000 / コスト10

■S・トリガー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選び、残りを手札に戻す。その後、相手はバトルゾーンにある自身のクリーチャーを1体選び、残りを手札に戻す。

現状最高コストのトリガークリーチャーです。その巨体に相応しい豪快な全体除去をバラ撒いてくれます。自分のクリーチャーもバウンス出来るので、cipの使いまわしもできて便利。自身はcipの消化で役目を終えてしまいますが、恵まれたコストからフシギバースのコストを大幅に軽減してくれるので無駄がありません。前述の《凶鬼67号 アゴクイ》《インフェル龍樹》ループや《スペリオル・シルキード》からも呼び出せるので、不意打ち的に相手の盤面を半壊させられることも。影の薄さ=読まれにくさも含めて、個人的にかなり推してるお方です。

  • 《大樹王 ギガンディダノス》

【クリーチャー】種族ジャイアント・ドラゴン/不死樹王国 / 文明闇/自然 / パワー50000 / コスト12

■ワールド・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札をすべてマナゾーンに置く。
■自分は、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーに攻撃されない。

■フシギバース{闇/自然14}

ありがとうタカラトミー。一生付いて行きます。

自己蘇生持ちcip全ハンデス常在攻撃制限の自然入りクリーチャー(300円前後)…どう扱っても強い。ビビる。前述の《深海の伝道師 アトランティス》がS・トリガーとして出た返しに出せれば絶頂物。《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》《「無情」の極 シャングリラ》という歴代の轟破天というデッキタイプの顔に並びうるフィニッシャーとして、これからも末永く活躍してくれることでしょう。

シナジー紹介ここまで。章のタイトルにもある通り、ここからは不死樹王国の力を得た私に降りてきた、環境デッキ相手にもちゃんと戦える(はずの)デッキ案を紹介させていただきます。


多くの方の中で轟破天におけるフィニッシャーと言えばこの《水上第九院 シャコガイル》でしょう。《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》同様、他のデッキの存在意義が霞みそうで出来れば使いたくなかったフィニッシャー。混沌とした環境を生き抜くためには、贅沢は言っていられません。

特殊な動きはありません。17枚のS・トリガーで相手の攻撃を耐えながら《天災 デドダム》《ライマー・ドルイド》といった優秀な山堀り兼墓地肥やし要員をバンバン使い、《滅亡の起源 零無/零龍》の儀を達成しつつ《水上第九院 シャコガイル》によるエクストラウィンを狙うデッキです。

マジボンバーやキリフダッシュといった「攻撃フェイズ中に展開しつつ詰めてくる」相手に対しては、《龍装車 ピオドーロ/毒汁100%》《メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター》のような速攻/多面展開メタでじわじわと行動を縛っていきます。卍誕プランもエクストラウィンプランも取れなそうな時は、轟破天と絡ませれば実質的に《悪魔神バロム・クエイク》のようなS・トリガー封殺を行ってくれる《リツイーギョ #桜 #満開》と共に殴りかかりましょう。

【零龍シャコ】と言うデッキタイプ、不死樹王国が発展していく内はまだまだ強化されていくと思います。私も某デッキ投稿サイトで出会った時は驚きましたが、これが中々どうしてベストマッチ。ビビッと来た方は是非。

轟破天後語 企画を振り返って

ひとこと感想:めちゃくちゃ大変でした。

せっかくデュエル・マスターズの転換期に立ち会えたのだから何か特別なことを、と始めたこの企画。新能力発表から随分と時間が経ってしまいましたが、何とか完走出来ました。十王編に隠された残り4つの新能力も出揃い次第、似たようなことをやってみたいなとぼんやり考えています。

十王編第1弾のカードプールからコンセプトを構築、という縛りの中だったので大分無理やりこさえたデッキもありますが(特にキリフダッシュ)、カードプールの潤った十王編の締めくくりにでもまたリベンジしたいところ。このカードを使えばもっと最適化できるんじゃないか、こんなコンボで轟破天組んだぞ、というコメントお待ちしております(特にキリフダッシュ)。十王編関係なくてもメチャクチャ承認欲求満たされて気持ちいいので喜ぶので是非お気軽に。

この記事で紹介したシナジーが皆様のトレカライフを、願わくば轟破天ライフを豊かにすることを願って、結びの挨拶とさせていただきます。ここまでご観覧下さった皆様、誠にありがとうございました。


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