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ことに、エクストラウィンがロマンであることは全デュエリストにおいて自明の理である。
さて、皆さん、私のことだから「どうせまたできなかったんだろう」「あんなミスしやがって」と思うかもしれないし、思うかもしれない。
安心してほしい。今回のデッキはマジにちゃんとデッキである。
その名も、「《P・P・P・P》ワンショット」である。
現代デュエマを知っている人間なら知らない人間はいないであろう、史上最難関のEXWIN能力を持つクリーチャーである。
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / イニシャルズ / 文明 光 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■自分のターンのはじめに、自分の〈P・P・P・P〉がバトルゾーン、マナゾーン、墓地それぞれに1体あれば、自分の手札にある〈P・P・P・P〉を見せてもよい。
そうしたら、自分はゲームに勝つ。
因みに公式は当時かの緑単ループにて使用していた。緑単ループの汎用性がいかに高かったかがわかるエピソードである。
最近だとかの私が一パックも剥かなかったでおなじみ「謎のブラックボックスパック」にて再録された。しかし同弾のカードプール時に完成したというわけではない。なんと新章第3弾、かの《水上第九院 シャコガイル》が収録されたパックまでのカードプールでとっくに完成していたというから驚きである。
【序章~シャコでいいや~】
総じて手軽なEXWINは嫌われる傾向にある。なぜか。それは手軽だからである。手軽であり、かつ基本的にメタの張りようがないためである。そしてその手軽なEXWINといえば、
シャコでいいや
こと《水上第九院 シャコガイル》である。ほぼ同様の理由でライブラリアウトも嫌われる。《ヴォルグ・サンダー》の一件だって、本当は長い間かけたかったのをオーラを理由にして半ば強引にかけたといっていい。いくらGRの大量規制が目されているからって、帰ってくることはまずないだろう。
ただここで一つ言っておきたいのが、僕は別にこの両名が嫌いというわけではないことである。両方ともかゆいところに手が届く良いカードである。まあでも今後シャコもかけられるのかなという気はしているが。
このデッキについて喋るにあたって一個言っておこう。このデッキは残念ながらループではない。皆さんが期待した私の苦悩は残念ながら見ることができない。ごめんね。
じゃあ何かという話だが、このデッキは「ワンショットエクストラウィン」である。かのMr.@さんが愛してやまないデッキタイプである。最初は《サイバー・J・イレブン》を使ってやろうかなとも思ったが、そこは彼の専売特許なので私はこちらの方で手を打とう。実際彼の機構の一部を参考にさせていただいているので、この投稿のケツの方に載せておく。やっぱり記事は読んで欲しいしね。
【第一章~きっかけ~】
このデッキを完成させたのは今年の2月ごろだった気がする。その日はたまたま尻がナイアガラの滝だったため、最寄駅の厠にて苦しみながらスマホを片手に握り絞めていた。その時、ふと思った。
《P・P・P・P》全部出した後にそれぞれの場所に散らしたい、と。
何故そう思ったかは聞かないでくれ。私は時々論理を超越する生物だ。
長年の宿便が取れて腸はスルスル~っとスッキリしたがそこから考えてもなかなかいいアイデアが湧かなかったので、渋々チャリンコに乗って家路についたのだが...
ここで、アボガドに電流走る。一枚で大量展開できるカード走る。
《ラトリエ・ロブション》である。
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー8000 / コスト8
■W・ブレイカー
■自分のターンの終わりに、自分の山札の上から3枚を見てもよい。そうしたら、そのうちの1枚を手札に加え、残りを墓地に置く。
■自分のターンの終わりに、自分の墓地にコストが違うクリーチャーが8体以上あれば、それらをすべてバトルゾーンに出してもよい。
筆者が「どっかで使う」と信じて3枚買ったカード。シンプルに専用デッキで使いたさみもある。
こいつは...!だが大量に墓地を肥やすカーd
《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》ですよね分かってますよ先輩。10マナ貯めればこいつと《蝕王の晩餐》で《ラトリエ・ロブション》を出せるのはまあ上手ですわ。
さて、あとはちょうどよくコスト帯をばらけさせながらかつ全部場に出し、その後それぞれのゾーン(マナ、墓地、手札)に送る方法を考えねば。
こういうのって論理的に探すって感じに探して解説してる人いるけど、自分は割と一気にこういうのが連鎖的に降りてくるタイプなので結構思考整理するのが大変だったりしてだな...こう、あこれ使えるじゃん!じゃあこれも使えるじゃん!これもいいじゃん!みたいな感じで降りてくるのだが...だれか分からん?
さて、そんな話は置いておいて、手札に送るのは《アクア忍者 ライヤ》、マナには《幻影 ミスキュー》、墓地に送るのはみんな大好き《学校男》である。そして大量に踏み倒すのは...
【 クリーチャー 】
種族 サイバー・コマンド / 文明 水 / パワー8000 / コスト8
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
■激流連鎖(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から2枚を見る。その中から、このクリーチャーよりコストが小さいクリーチャーを好きな数、バトルゾーンに出してもよい。残りを好きな順序で山札の一番上に戻す。)
■マジック・ソウル
水文明で一番好きなカードの一枚。かっこよくない?
である。3体踏み倒すには《ガチャンコ ガチロボ》を使いたかったが、コスト帯が被ってしまうため断念した次第である。山札には
【 クリーチャー 】
種族 デスパペット / ハンター / エイリアン / 文明 闇 / パワー3000 / コスト3
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、クリーチャーを好きな数、自分の墓地から好きな順序で山札の一番上に置いてもよい。
クッソ便利なのにストレージの肥やし。悲しい。一部のマニアにはウケる一枚である。
で仕込んでおこう。
そしてよく見たら追加ターンを得ねばならない。ここは《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》...じゃなかった、自粛期間中にフェ〇プロを見すぎたかもしれない。《無双と竜機の伝説》を使おう。まあ、色は《龍素記号 Sr スペルサイクリカ》を使えば何とかなるだろう。
ここまでで一度も
シャコでいいや
とならなかったのは奇跡に等しい。まあ実際は《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》と《水上第九院 シャコガイル》を出せる状況が作れるので...ね?
まあ
シャコでいいや
となるのを補って余りあるロマンに満ちているので至極当然とも云えるが。
【第二章~あれ?~】
...気づいた方はいるかな?ここまでの回し方をおさらいしよう。
1.10マナ溜まった状態で《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》を出す。《龍素記号 Sr スペルサイクリカ》、《無双と竜機の伝説》、《魔龍バベルギヌス》、《ラトリエ・ロブション》、《サイバー・G・ホーガン》、《幻影 ミスキュー》、《P・P・P・P》4体、4コストのクリーチャー、《鬼人形ブソウ》、《学校男》、《アクア忍者 ライヤ》を含むカードを墓地に送る。
2.残りの3マナで《蝕王の晩餐》を唱え、《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》を破壊して《ラトリエ・ロブション》を出す。
3.ターンを終了する。終了時《ラトリエ・ロブション》の能力を解決し、 《サイバー・G・ホーガン》、 《龍素記号 Sr スペルサイクリカ》、 《幻影 ミスキュー》、 《P・P・P・P》 1体、 4コストのクリーチャー、《鬼人形ブソウ》、《学校男》、《アクア忍者 ライヤ》 を出す。
4.効果が鬼のように誘発するので解決していく。(遊戯王風に言えば大量にチェーンが組まれる。語弊はめちゃくちゃあるが。)まず《鬼人形ブソウ》の能力で上から順番に 《P・P・P・P》 1体、《魔龍バベルギヌス》、《P・P・P・P》2体、その下に何枚かを置く。
5. 《サイバー・G・ホーガン》 の能力を解決。 《P・P・P・P》 1体と《魔龍バベルギヌス》 が出てくる。 《魔龍バベルギヌス》 の能力を解決して再度 《サイバー・G・ホーガン》 の能力を解決。《P・P・P・P》2体 を場に出す。
6.《P・P・P・P》4体が場に揃ったことを記念して赤飯を近所に配る。直接効果処理に影響しないので省略が可能。
7. 《学校男》 の能力を解決。泣きながら 《P・P・P・P》 1体を巻き添えに自爆。ちなみに泣くというところは同様に効果処理には影響しないので省略が可能。
8. 《アクア忍者 ライヤ》 の能力を解決。 《P・P・P・P》一体を手札に戻す。
9. 《幻影 ミスキュー》 の能力を解決。 《P・P・P・P》 一体をマナに送る。山札からはまあ何が出てきてもいい。
10. 《龍素記号 Sr スペルサイクリカ》 の能力を解決。墓地から 《無双と竜機の伝説》 を唱えてEXターン獲得!EXターン開始時勝ち!
......
......
......ここで 《P・P・P・P》 のパワーを良く見て欲しい...そう、6000なのである。
そう、6000なのである。
そしてついでに《無双と竜機の伝説》の能力も見ておこう。
【 呪文 】
文明 火/自然 / コスト7
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■パワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。
■このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
■追加ターンにこの呪文を唱えることはできない。
...まあ実際こう思ったよ。
シャコでいいや
とはいえ、まあなんとかせねばならん。っていうか最初に処理して、 《学校男》を使わないか別のを巻き込めばいいだけの話なのだが、うーんとね、
ここまでしないと勝てないお前なんなん?
ついでに最初のコンセプトは崩壊してるし。
【第三章~デッキレシピ~】
《怒流牙 佐助の超人》は3つのちょうど触りたいゾーンに触れるマジに神のカードである。そういえば介護神がまたフィーチャーされたようでんな。
まあ総評して、楽しかったよ?楽しかったし前回のひどい出来だったアボガドループよりはマシだったけど
なんで刷った?
の疑問は多分解決されないだろう。ウィザーズ七不思議の一つに登録しておこう。
ほいじゃね。 ↓2億年前に言ってた動画